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34話 志波姫と【記憶改竄】えっち

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 記憶改竄。
 えっちな響きだ。
 本当にそうか? そうかもしれない。

「ヒントを出そうか」
「いや、いいよ。見当はついたから」

 眠る理由。
 明確には分かっていないがそれは、情報を整理するためだ、というのが有力だ。夢は記憶の整理で起こる副次作用だと主張する科学者もいる。

 つまり、だ。
 夢と記憶は密接な関係であり、【夢魔】と【記憶改竄】も似通った部分があってもおかしくない。夢魔の発動条件は、俺自身が眠っている事だった。つまり、俺が起きている状況下なら。

「こういうことだろ?」

 気絶する少女の頭に手を翳し、【記憶改竄】と念じる。
 すると彼女の記憶が脳裡に浮かび、まるで手に取るように彼女という人物を把握できてしまう。おねしょをした日、言葉を話した日。本人ですら思い出せないような記憶さえ、掌握できてしまう。

「これか」

 中でも一際存在感を放つ記憶。
 それが彼女のターニングポイントであることは想像に難くなかった。彼女が悪魔祓いになった経緯を、記憶から覗き見る。いや、覗き見ようとした時だった。
 不意に、気絶していた彼女が暴れ出した。

「いや! やめてっ!」
「っ! 【動くな】!」

 びっくりした。
 今しがたあれほど絶頂させられて気をやったというのにもう目覚めるとは、流石に予想外と言わざるを得ない。喉元に突き付けられた手刀からして、催眠があと少し遅ければ致命傷を喰らっていたかもしれないな。危機一髪だ。

 とはいえ、体の制御は奪った。
 ぶわっと噴き出た汗を拭い、改めて記憶を覗こうとした時だった。先ほどまでオープンソースだった記憶群に、一斉にフィルターが掛かり、アクセスできなくなってしまった。

「おやおや、ずいぶん大事な記憶みたいだね」
「アスモデウス、どういうことだ?」
「そうだね……、知られたくない過去の一つや二つ、君にもあるだろう? そんな領域を詮索されたらどうだい? 不快に思うだろう? そういった時、心の壁を作るのさ」
「……そうか。淫魔の力は精神に作用するものだから、心の壁がそのままセキュリティになるってことか」

 そういうこと、と。
 アスモデウスが首肯する。

「ん? でも、アクセスできる記憶もあるぞ?」
「それはきっと、守るほどのものではない記憶だね。ほら、君たちだって、大事なものほど厳重に保管するだろう? その一方で、盗まれてもいいものは保管もおざなりじゃないか。何気ない記憶は、誰だってアクセスできるものさ」
「何気ない記憶、ねぇ」

 呟き、野晒しにされている記憶を探る。
 適当に取ったその記憶は、彼女がバスに乗っている時のモノだった。どうやら彼女はバスで通勤しているらしく、それはありふれた日常らしい。
 窓側の、一番前の一人掛け席は彼女の特等席。
 どうやら彼女は、いつもそこに腰掛けているらしい。練習もかねて、試しにその記憶を少し改竄させてもらう。

 ――彼女は通勤のバスで、いつも俺の隣に座る。

「お?」

 一瞬、一瞬だけ。一部の記憶のロックが解除された。
 ふぅん、なるほどね。分かってきたぞ。

「催眠の掛け直しだ。【声を発生するため以外に力を入れるな】」
「っ! おまえ、何をした!」
「まぁまぁ、落ち着いてよ。ところで、俺の顔、見覚えある?」
「知らない! 知ってたら……とっくの昔に……っ!?」

 全身の筋肉をだらしなく弛緩させる彼女。一度知らないと答えたものの、まるで何かを思い出したかのように顔面を青白く変色させ、情けなく顔をプルプル震わせる。

「おまえ……バスの……っ! 違うっ! 私はいつも一人掛け席に座っていた! なんなの! 私はお前の事なんて知らない!」
「お?」

 ガチャン、と。
 書き換えたはずの記憶に修正が加えられ、そのままロックされてしまった。どうやら催眠と違い、改竄跡を発見されると修繕されてしまうらしい。
 驚くのはそれだけじゃない。
 今まで開いていた記憶のいくつかに、新たにロックが掛けられてしまった。なるほど、精神によってセキュリティレベルは変動するらしい。と、言うことはだ。

「心の壁を取っ払っちゃえばいいってことか」
「誰がお前なんかに!」
「奏夜、警戒心を釣り上げてどうするのさ」
「まあまあ」

 要するに、惚れさせたら勝ちってことだろう?
 身も心も俺に捧げさせる、今まで何度もやってきたことじゃないか。そのための手札は、十全に揃っている。

 俺はボロンと、マジカルチンポを取り出した。

「な、何をしてる! やめろ! こっちに向けるな」
「えー、仕方ないなぁ。じゃあ顔に擦り付けるだけにしておくね」
「汚い棒で私に触れるにゃぁっ!? にゃにこりぇ♥」

 マジカルチンポを彼女の鼻の下の溝にぶつける。
 ズボンから振り抜かれたそれは、まるで封印を解かれた病魔のように彼女の鼻から忍び込み、その臓腑を性欲で染み渡らせる。

「うにゃぁ♥やめろぉ♥」
「いやなの? わがままだなぁ」
「あっ♥」

 一度チンポを離す。
 擦りつけていた時は角度の問題で分からなかったが、この少しの時間で彼女は既に出来上がっていた。頬は紅潮し、口角を引き上げている。瞳は涙で潤んでいて、上目遣いにこちらを覗き込んでいる。

 記憶を覗いてみる。
 今現在起きたことだからか、この出来事は大きく鮮明に残っている。俺は気になることができたので、実験してみることにした。すなわち、この出来事を過去にもあったことだと認識させたらどうなるか、という実験だ。

 記憶を複製し、ずいぶん昔の、乱雑に放置されている記憶群の中に忍び込ませた。

「……思い出した。前にも、こんなことを……♥」
「思い出してくれたんだ、嬉しいよ。それで、その後どうなったんだっけ?」
「その後……確か……顔にも、胸にも精液ぶっかけられてぇ♥めちゃくちゃに犯されたぁ♥あっ、あっ♥おかさりぇるぅ♥おかされちゃぅう♥」

 すると、彼女は存在しない筈の記憶を創造した。
 彼女は思い出したと言っているが、そんな記憶は存在しない。ただ、マジカルチンポで理性を犯された今、この先起こりそうなことをすでに起こったこととして誤認したのだ。

「ふーん、じゃあ君は非処女なのかな?」
「バカ言わないで! 私は処女……よ……? あれ? なんで? あっ、ちがっ……こんな記憶知らない。違う、これも嘘の記憶よ!」

 ブラウン管のテレビが切れるように、その記憶はプツンと消えた。
 当然、彼女が捏造した部分の記憶も同然だ。偽りの記憶を埋め込まれたと気づいた彼女が、歯をギリリと鳴らして俺を睨みつける。

「ふーっ、許さない……あんただけは、絶対に!」
「おいおい、酷いこと言うな。俺がしたことと言えば、過去にも同じことがあったと思いこませたことだぞ。『俺に犯された』という記憶については、全部お前の妄想だ」
「なっ! そんなわけない! 嘘を吐くな!」
「正直になれよ、滅茶苦茶に犯されたいんだろ? それがお前の望みなんだろ?」
「ち、違うっ! 私が望むのは悪魔の殲滅だ!」

 しこしこと、久々に自慰に耽る。
 おかずは目の前にある上に、射精管理はマジカルチンポで万全だ。ギンギンの銃口を彼女の顔に向け、精を解き放つ。

「ふごぉっ!? あっぐぅぅぅぅ♥ありえにゃい♥ありえにゃいぃぃぃ♥精液ってこんにゃにでりゅものなにょおぉぉ♥♥」
「ふぅ……。どうだ、お前自身が捏造した記憶だと理解できたか」
「あひぃっ♥はいぃぃ♥知らにゃかったれしゅぅ♥♥あれは私の妄想でしたぁ♥」

 カチャン。
 いくつかの記憶がアンロックされた。どうやらマジカルチンポから放たれた精液を浴びて、彼女の俺に対する警戒心が薄れたらしい。それなりに重要そうな記憶にアクセスしてみる。

「あっ、ダメダメ♥それはあの人との大事な思い出だから弄らにゃいでぇ♥♥」

 しかし中身を覗く前に弾かれてしまった。
 最初にも感じたが、記憶を覗かれているとそれに気付けるらしい。先ほどまで開錠されていたその記憶には、また別の鍵が掛けられている。ふむ、なかなか難しいな。

「悪かった。お前が嫌がるようなことをして。許してくれるか?」
「あっ♥うんっ♥気にしてない……気にしてないから、あなたも気にしないで」

 彼女の、精液が掛かってない髪を梳かしながら、囁きかける。マジカルチンポで精液塗れにされ、半分俺の虜に堕ちている彼女はあっさりと俺を許した。
 カチャン、と。ロックの外れる音がする。

「そうか、ありがとな」
「あぁっ!? ダメ! 弄らにゃいでぇぇぇ♥♥」

 記憶の中身は、コイツの上司との買い物の記憶だった。
 上司であり、形式上の父でもある彼は、厳格な人物だったらしい。しかしその日は彼女の誕生日で、いつもとは打って変わって優しくしてもらったようだ。

「いや! いやなのぉ♥大事な思い出を汚さないでぇ!」

 だが断る。
 俺はその日の記憶を、まったく違うものに置き換えた。

 その日は彼女の誕生日。養父と買い物に行くのを楽しみにしていたのだが、あいにく急な仕事で彼は帰ってこれなくなった。沈んだ心で街に出ると、どこまでも高いビル群が、自由な空を覆っていて。息苦しさから逃げるように、公園に逃げ出した。そこには、同い年くらいの男の子がいた。

「あっ♥あっ♥もしかしてぇ♥あの時の男の子♥」
「そうだよ」
「あっ♥よかった♥元気だったんだね♥」
「俺も、また会えてうれしいよ」

 信じた。
 彼女はそのまま、続きの思い出を再構築し始める。

「ねぇ……覚えてる? あの日、お嫁さんにしてくれるって言ったよね……私、凄い嬉しかったんだよ?」
「は?」

 記憶を読み返す。
 すると彼女が付け加えた部分で俺は、確かに「お嫁さんにしてあげる」と言っていた。うわ、めんどくせえ。あいにく、悪魔祓いと籍を入れるつもりはねえ。
 けど、せっかくだ。
 もったいないの精神で、十分に利用させてもらおう。

 ――「性奴隷にしてあげる」

「バカ、性奴隷にしてやるつったんだよ」
「あっ♥そっか……私、勘違いしてた……? あれ?」
「で、どうする? お前の自由だぞ」

 違和感に気付いたようだった。
 ここまでの経験から考察するに、不自然な点は逐次修繕されていく。だから、彼女がその違和感の正体を掴む前に思考を逸らすことにした。

「自由……私の……」

 俺の予想は見事に的中し、みごと意図どおりに転がってくれた。

「なる……あなたの性奴隷に、なる」

 面白いのは、感情がそのままってことか。
 俺は記憶を挿げ替えた。お嫁さんから性奴隷に。お嫁さんにしてくれると言われて喜ぶ奴はいても、性奴隷にしてやると言われて喜ぶ奴なんてそういまい。
 しかし、彼女には嬉しかったという結果が先行していた。原因は書き換えられたが、結果だけはそのまま残り続けていたのだ。結果、『性奴隷にしてもらえることが嬉しかった』なんていう、バカみたいな記憶が生成されたようだ。

「じゃあほら、【性奴隷らしくねだってみろ】」
「♥はぁい♥」

 彼女はそのまま仰向けに寝そべり、膝の下に腕を通して開脚した。
 連続絶頂のおかげでびちょびちょに濡れたまんこを見せつけ、淫らな言葉を紡ぎ出す。

「ご、ご覧ください♥ご主人様のせーしで妊娠する気まんまんの、お、おまんこですっ♥あの日、性奴隷にしてもらえると言って貰ってから今日まで、大切にしてきた、しょ、処女ですぅ♥♥もう、我慢できないれす♥ご主人様ぁ♥私の身も心も、全部捧げます♥どうかそのぶっといおちんちんで♥私を性奴隷に墜としてください♥♥」
「そうか、なら、処女を破ったらお前は俺の性奴隷ということだな。誓えるか?」
「あんっ♥誓いますぅ♥だから、はやく、はやくぅ♥その、おちんぽ様で、私の処女膜ぶちぬいてぇ♥」

 ガリッと、親指の腹を犬歯で裂いて、彼女の頭に押し付ける。
 雪女に使ったのと同じ【制約】という能力をかけるのだ。内容はいたってシンプル。『身も心も新里奏夜に捧げる。罰則は俺に対する負の感情の喪失』だ。
 ようするに、制約を守れば身も心も俺に捧げ、制約を破れば俺に対して警戒心も敵意も抱けなくなる。これはそんな呪いだ。

「入れるぞ」
「あっ♥くる……♥入ってくる♥ご主人様のおちんちんはいってくりゅぅぅ♥♥」

 カチャン、と。
 彼女の全ての記憶がアンロックされる。身も心も捧げた今、俺を拒むことは許されない。いわばマスターキーを俺が握っている状態だ。

 適当な記憶を覗く。
 また、養父との記憶だ。

「あっ♥いや♥あのひとの記憶だけは残してくだしゃいぃぃ♥♥」
「大丈夫、全部塗り替えてあげるからさ、怖がらないで」
「いやっ、いやなのぉ♥」

 改造コードで、セーブデータを書き換えるように。
 一瞬で彼女という構造を、好きに改竄する。彼女の持つ、養父との思い出を、片っ端から俺に書き換えていく。

「あっ♥あっ♥うれしぃぃ!? ちがっ♥違うのぉぉ♥♥いやぁぁ♥忘れたくないぃぃ! 書き換えないでくだしゃいぃぃ♥♥」

 ときおり、改竄した分が修繕されていく。
 だが、改竄される前の記憶を読み込み直す必要があるからか、快楽で思考力が衰えているからか、修復するスピードの方が遅い。彼女の記憶から見る見るうちに養父の姿が消えていき、代わりに俺がふんぞり返り行く。

「あっ♥クる♥アタマのなか、キモチイイのでイッパイでぇ♥ナニかがキちゃうぅぅ♥あはっ♥しゅき♥しゅきぃ♥ご主人様の事がしゅきなのぉぉ♥♥」

 ほどなくして、その半分ほどの記憶を塗り替えることに成功した。
 もはや彼女にとって、どちらが正しい記憶かすら定かではないかもしれない。だからこそ、ここが最後の分岐点になるだろう。

「選べ、道は二つに一つだ」
「えへへ♥ナカにぃ♥」
「今、お前の大切な人の記憶の約半分を書き換えた。時間をかければ、今ならまだ本当の記憶を思い出せるかもな。だが、あと少し書き換えれば、お前は嘘を本当の事だと思い込むことになる」
「ふえ……? 大切な……人……?」

 微睡む瞳。
 現実と妄想の境界線で船を漕ぐように、ぼんやりしていたその焦点が、徐々に絞られて、現実側に舵を取り始める。快楽の渦から一時的に逃れた彼女は、ハッとしたように覚醒した。

「おとうさんっ! ちがっ♥ご主人様じゃない!!」

 黒目がぎゅるりと収縮した。
 大事な、大事な養父の事を思い出したら俺の顔が浮かんできたとかそんなところだろう。驚いた彼女は、お化けにでもあったかのように顔を蒼白にして、畏怖の念を俺に投げかけている。手に取るようにわかる。

 じゅぶじゅぶと、再び抽挿を再開する。
 彼女の理性を刈り取るために、快楽の渦に飲み込むために。

「ひぎゃあぁぁぁん♥あんっ♥だ、だめぇぇ♥か、かんがえられにゃくなりゅうぅぅ♥♥何が大事か分かんにゃくにゃりゅぅぅ♥おねがいしましゅぅ♥今はぁ、動かないでくだしゃいぃぃ♥♥」
「何を考える必要がある? 大切なものは理性で考えるモノじゃない、心で感じるモノだろう? お前は本音を打ち明けるだけでいいんだ」
「本音……ぇ♥あはっ♥」

 しゅるり、と。
 彼女が、俺の首の裏に腕を回し、抱き寄せた。鼻と鼻が触れ合うくらい、顔が近くなって、彼女の暖かい息が俺にかかる。ドクンドクンと脈打つ鼓動を、首筋が感知して脳に伝達している。

 息を飲んで、彼女は甘く囁いた。

「ご主人様ぁ♥♥私の全てを捧げます♥私の身も、心も、過去も未来もっ♥ぜんぶご主人様のためのものですっ♥どうか、お願いします♥♥」

 ちゅっ、と。
 俺の唇に、自身の唇を押し付けて、彼女は言う。

「どうか卑しい性奴隷を、ご主人様色に染め上げてください♥♥」
「ふっ、任せろ!」

 ばちゅん。
 唸る腰が、淫猥な音を弾かせた。

「あっ♥ありがとうごじゃいましゅぅ♥♥ここに誓いましゅ♥ご主人様への永遠の愛をぉぉ♥♥変わらぬ忠誠をぉぉぉ♥♥私のアクメ、お受け取りくだしゃいぃぃぃ♥♥い、イ゛ッグゥゥゥゥ――ッ♥♥♥♥」

 彼女がガチ恋汁を吹き零す。
 イキ狂う彼女をよそに、俺は抽挿を止めない。加速させる。

「ひぎぅ♥あっ♥あっ♥イった、今イったのぉぉ♥♥イったそばからまたイっちゃうのぉぉ♥♥」
「好きなだけイけばいいさ。幸せにしてやるよ」
「ひぎぃぃぃぃ♥イきますイきますぅ♥♥幸せアクメ御覧に入れますぅぅ♥ひゃあぁぁぁぁぁ♥」

 彼女の記憶が、ひとりでに書き換わっていく。
 大好きな養父との思い出が、ひとつ残らず俺との思い出に書き換わっていく。
 彼女がそう望んだのだ。
 それが彼女にとっての都合のいい記憶なのだ。

「おね、がい、しましゅっ♥ご主人様っ♥どうか♥どうか私の子宮に♥♥ご主人様の遺伝子を刻み付けて下しゃい♥二重らせんドリルでつらぬいてくだしゃいぃぃ♥♥」
「いいんだな?」
「はいぃぃ♥おねがいしましゅぅぅぅ♥♥」

 ギンギン丸を更にギンギンにして。
 追加で精液をぶち込む。

 ――どびゅるるるるっ、どびゅるるるるっ。

「んあああぁぁぁぁぁ♥♥クるっ♥ご主人様のDNAが入ってくりゅぅぅ♥♥ありがとうごじゃいましゅぅぅ♥♥ああっ♥はじけりゅ♥はじけりゅぅ♥イ゛ッグゥゥゥゥ♥♥」

 ちゅぽん、と。
 チンポを抜き取ると、接合部からはドロドロのカクテルが溢れ出した。

「あっ♥」

 彼女の瞳の奥に、ハートが浮かびんでいた。
 それから、カチャンという音がして。
 彼女が、最後の最後まで守り抜いた記憶が開錠された。
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