色欲デモナージュ ~チートは危険ですのでおやめください。ハーレムが出来てしまいます~

一ノ瀬るちあ/ねこねこバレット

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25話 この人痴漢です:見知らぬ女性

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 停止した時間の中で七咲を寝かせて。
 飛び起きた彼女は時間が止まったままだと理解すると、俺の胸で泣いた。睡眠らしい睡眠をとるなんて久々だったんだろう。寝溜めは出来ないと聞くが、寝不足は解消できる。七咲に二度寝を促すと糸の切れた操り人形のように眠りの沼に落ちて行った。

 ときおり時間を進めたりして、程よい時刻に調整して。
 彼女が二度寝から起きたタイミングで朝日を迎えることにした。時間間隔が崩れるリスクも孕んでいるが、そうしなければ体調を崩す危険性が付きまとうだけだ。どうせ危うい橋ならば、今幸せな方を選んでほしいものだ。

「ね、これ」
「ん?」

 起きた七咲が、俺に何かを手渡した。
 手で覆う様に隠しつつ、俺の手のひらに握らせた。小物入れから取り出されたそれは冬の冷気をたっぷり吸ってひんやりとしている。彼女がすっと手を引くと、見覚えのあるカードキーが渡されていた。

「これって……」
「ここのマンションのカードキーだよ。失くしたって言って再発行してもらったの」
「合鍵ってことか?」
「あは♥」

 彼女が見せた笑顔は妖艶で、その瞳に吸い込まれそう。

「ね、撮影が早く終わりそうなときには連絡するからさ」

 また、えっちしよ?
 彼女はそう言った。


 なんて。
 ゲレンデも溶ける甘い朝から始まったものの、幸せな時間というものにも終わりはある。予定・ヌルの俺とは違い、彼女は今日もまた撮影が立て込んでいる。日曜日だろうがそれは変わらない。

 日曜日か。なら今日は卯月だな。
 惜しみつつも彼女を送り出し、俺自身も帰ることにする。最寄駅から学校方面の電車に乗りこんだ。日曜の朝だというのに、車両は人の重箱だった。陰惨な気持ちを誤魔化すように、窓側を向いて景色を眺める。近くのビルは足早に、遠くの街並みは緩やかに去って行く。

 しばらく待って、ようやく目的地に着いた。
 むさ苦しいおしくら饅頭からもおさらばだ。開く扉は解放感を表すようだ。俺は、自由を手に入れたんだ!
 車両から飛び出した時だった。
 何者かに手首を掴まれた。
 そしてその誰かは、続けざまにこういった。

「この人痴漢です!」

 ……Oh, really?

 金のかかってそうな女性が、俺を捕まえていた。
 ふんわりとした髪にぱっちりとした目。描いた眉に通った鼻筋。口紅は強すぎるほどに赤めいていて、それだけで印象に残る。肩出しのチュニックからは鎖骨が顔を覗かせていて、冬だというのによくやるなと思う。

 え、そういうのってもっと金持ってそうなおっさんにするもんじゃないの? 社会的な死と現実的な死が結びついてるおっさんに濡れ衣着せて示談金むしり取るんじゃないの? なんで俺?

「とりあえず事情聴取させてもらうからついて来てくれるかな」
「あ、はい」

 俺が混乱してる間に、駅員さんがやってきた。
 訳も分からないまま駅員室に連行されました。

「さて、なにをされたんですか?」

 俺を引き込んだ駅員さんが、算数の問題でも解くかのように女性に質問した。飽きるほど解いた方程式と向き合った時みたいに、めんどくさそうに、億劫に、義務感満載で問い掛けた。

「服の上からいやらしい手つきでさすられてぇ……」

 女性は女性で、あたかも過去問を解いてきたかのようにすらすらと答える。当然、全く身に覚えのない出来事だ。だからさ、「どうしてそのような行為に及んだんですか?」なんて聞かれてもさぁ。

 溝の水を煮込んだような目で、駅員が俺を見ている。
 ……うぜぇ。

「そんなもん俺が聞きたいですよ。【俺は被害者です】よ」
「……あ? あぁ、そうか? あれ?」

 あぁ、分かったよ。
 ただ単に勘違いしていただけの可能性も追っていたが、最初から嵌めるつもりだったんだろ。俺が言い返さない軟弱モノにでも見えたか? ははっ、そりゃご愁傷さまとしか言いようがねえな。

「いやしかし……あれ?」
「おいおっさん! 何言ってんだよ! こいつがウチに痴漢してきたっつってるだろ!」
「おい、こっち見てもう一回きちんと言ってみろ」
「あ? 何度だって言ってやるさ! お前が痴漢したんだよ!」
「それは嘘だ。本当は【お前が俺に痴漢した】そうだろ?」
「……はい……え?」

 残念。お前がつついた藪は蛇を飼ってたんだよ。
 蛇の毒に蝕まれながら、自らの愚行を悔い続けるがいい。

 自身の置かれた状況を把握したのか、彼女の顔が青ざめる。
 知らないうちに痴漢行為に及んだことにされ、逃げ場もなく犯罪者扱いされる気分はどうだ。今まで何人を食い物にしてきたかは知らないが、手際の良さから考えて一人二人じゃないだろう?

「え、と。少年がお嬢さんに痴漢された。両者ともその認識であってる?」
「はい」
「えっ!? あ……はい。合ってます」
「えっと……何をされたのかな?」

 ……知らんし。
 こちとら痴漢なんか無縁だぞ。ましてアスモデウスと会ってからはなおさらだ。好きなこと好きなだけエッチできるのに、何が悲しくてこんな小娘の尻で欲求を費やさんなあかんねん。

「何をしたんだ?」
「はいぃっ。あれ、えっと……痴漢、だから。服の上から……いやらしい手つきで触って……」
「なんでそんなことしたんだ」
「あぅぅ……痴漢するのはぁ、欲求不満だからぁ……解消するためにぃ♥」

 そういうことになったらしい。
 欲求不満になった小娘が俺の体に発情。ヤバいと思ったが性欲を抑えきれずに尻を服の上から撫でた、と。

「あー傷ついたなー。心が痛いなー」
「ひぃっ!? ま、待って! お願い、被害届けだけは出さないで!?」
「えー、どうしよっかなぁ? ……あれ?」

 よく見ると、駅員が増えていた。
 最初は俺を連れてきた駅員だけだったにもかかわらず、出入り口付近に一人、俺達を囲う様に二人の計三人が追加されている。彼らには催眠をかけていないため、女性が男性に泣き縋るという現状に困惑しているようだ。
 ちっ、野次馬どもが夢の跡め。

「ちっ、おーけー。被害届は出さないでおいてやる」
「ほ、本当か!?」
「ああ。そのかわり、ちょっと付き合えよ」
「つ、つきあっ!?」

 目を白黒させる彼女の腕を引き、駅員室を後にする。
 うちのモン・・・・・がすみません。お騒がせしました。
 ん? 連れ帰るのかって?
 うん、この子がブスなら駅員にあげたんだけどね。存外かわいいし、お持ち帰りしてしまおう。

 多少強く腕を引っ張っているが、彼女は素直についてくる。
 彼女からすれば自分が傷付けた相手に当たるわけだから下手に出るしかないのかな。俺にとって都合がいいのは確かなのだが、気になるものは気になる。

「ねぇ、なんで俺を選んだわけ?」

 駅の階段を上りつつ、そんな疑問を投げかける。
 下車のピークを外れたために、ちょうど周囲に人は少なく、そんな質問をしても周りに聞かれる心配もあまりない。

「あぅ……この人なら、言い返してこなさそうだと思って……ウチもこの駅で降りるつもりだったし……あれ? 降りるつもりだったからなんだっけ?」
「ああなんとなく分かったからいいよ。それで? これからどうする予定だったの?」
「友達とショッピングに……ショッピングに行くからお金が必要で……お金が必要だから……あれ?」

 なるほどね。
 現場で資金調達して自分たちは遊ぶつもりだったってか。そんなんで駅員さんを困らせるんじゃありません。そんないけない子は俺がしつけてやる。

「君はショッピングに行くから必要だったって言ったけど、その為に俺に痴漢するのはおかしいよね?」
「そ、そうだよ」
「ということは目的と手段が逆だったんじゃないかな?」
「目的と、手段が逆……? そ、そうか。アンタに性交渉するためにゴムを買ってくるんだった!」

 何言ってるんだこいつは。
 もう俺自身何言ってるか分からんくなって適当に切り上げようとしたのに、なんか変な結論に辿り着いちゃったよ。というかゴムって単語がポンと出てくるとか……。

「お前処女じゃないの?」
「しょ、処女だよっ! だからアンタに破ってもらおうと思ったんだろ!」
「あ、処女なんだ」

 安心した。
 マジカルチンポでも性病を防げるかは不安だったからな。その点生娘なら大丈夫だろ。大丈夫だよな? 教えてアスモデウスせんせー。

「【マジカルチンポ】なら性病もへっちゃらさ。むしろ解消してくれるよ」
(神か)

 CVアスモデウスの天の声が聞こえた。
 なんだ、気にしなくてよかったのか。

「ふーん、友達とのショッピングより、俺とえっちする方が大事なんだ」
「あ、当たり前だろ!?」
「お前がゴム無しでいいならいいぜ?」

 彼女の足が、ぴたと止まった。

「あ、いや、さすがに生は」
「なんで? お金がなかったんでしょ? ゴムを買うためのお金」
「あ……あれ? そ、そうか。ゴムを買うお金がないけど、生なら処女を奪って貰えるから……あれ? 何かおかしい……?」

 頭痛に悩むように、頭を抱える彼女。
 苦悶の表情を浮かべ、大粒の汗を流している。本来の催眠から離れた論点だからだろうか。齟齬の修正に苦労しているようにも見える。だが、コンピュータと違い、人間の脳の処理能力は有限だ。限度を超えた論理回路は、手抜きで処理されるように出来ている。

「あっ♥生でいいのぉっ!? ウレシイ♥」
「お前がいいならそれでいい。友達に連絡して着いて来い」
「はぁい♥」


 というわけでやってきたのは天文部部室。
 早速役に立ってくれてサンキューな。

「んふっ♥ちゅっ♥♥」

 催眠の結果自分に対する認識が痴女になった彼女。
 部室で二人きりになるなり頬を染め、熱いキスをしてくれている。それくらい発情していなければ、電車の中で男に痴漢をしたりなんかしないってことか。

「随分嬉しそうだな」
「いひひ♥ずっと楽しみにしてたからぁ♥」
「ずっとっていつからだよ」
「あぁんっ♥わかんないっ♥でも、楽しみだったことだけ覚えてるのぉっ♥♥」

 チュニックの下から手を伸ばし、彼女の胸を揉みしだく。
 最初からクライマックスな彼女はそれだけで砂糖菓子のような声を出し、蜜を求める虫のように息勢引っ張り寄ってたかる。甘いフェロモンがぷんぷん漂ってる。

「おい、本当に悪いことをしたと反省してるなら態度で示せよ」
「はぁ、はぁ♥態度……?」
「そうだな、とりあえず服脱げ」
「っ♥♥はぁい♥」

 どぶ鼠も黄色に変わらんや。
 お日様雛菊とろけたバター。
 どろっどろに蕩けた声で彼女はだらしなく返事する。

 彼女はまず、裾をたくし上げた。
 下乳が見えるかどうかの部分で一度止め、煽情的なポーズを取る。紅の塗られた唇が色っぽい。想像力が掻き立てられる。ミロのヴィーナスは腕がないからえっちだというが、まさにそれだ。

「やぁん♥そんなに熱い眼差しで見られたら、見られるだけで、感じちゃうっ♥♥」
「ほらほら、もっと脱いだらもっと気持ち良くなれるぞ」
「もっと……気持ち良く♥♥あっ♥ウチは痴漢しちゃうような変態だからぁ♥見られて感じちゃうんだっ♥♥」

 バッと彼女が服をめくる。
 支えを失ったおっぱいがぶるんとわななく。黒を基調とした透けてるレース。えっちだ。

「えっちだ」
「にへへぇ♥♥」

 彼女は目を閉じて笑い、それから薄目を開けた。
 その瞳が妙に熱っぽく、それだけで俺も熱くなってしまう。彼女は見透かしたように笑みを浮かべると、上着を脱いだ。ボトムスも同様、焦らしつつ、けれど妖艶に脱ぐ。彼女を守るは下着とソックスだけ。誘っているのだ、無防備を装って。

「綺麗だ」
「もうっ♥えへへぇ♥♥」

 はにかむ彼女。
 それからじっと俺を見つめている。

「ねぇ、アンタも脱いでよ」
「いや、俺は別に露出狂じゃねえし」
「えー、生でシてくれるって言ったじゃんっ♥」
「そうだなぁ、脱がされでもしたら応えるしかないけどな」

 彼女は一瞬きょとんとした後、指を口に当て舌で舐めた。
 それから溜めのない滑らかな動きで俺にすり寄る。衣服の隙間から、彼女の陶器のようになめらかな肌がご挨拶してきている。

「あはぁ♥そっかぁ、ウチってヘンタイだもんね♥ウチが脱がすのが道理ってやつ? うふ、任せて♥」

 彼女の手が裾から忍び込んだ。
 そのままだと脱がしづらそうだったので腕を上げてやる。よいしょよいしょと懇切丁寧に上を脱がせてくれる彼女。上半身裸になったところで、胸板に彼女が顔を寄せる。

「にへへぇ♥心音が聞こえてくるっ♥どくんどくんって脈打ってる♥んっ……んっ♥ちゅ……んふっ♥」

 俺の大胸筋を舐めたり、キスしたりしつつ、かちゃりかちゃりと、ベルトに手をかける音がする。チャックを開く音がして、彼女はベルトに手をかけゆっくりと腰から下ろしていく。
 彼女の舐める位置は、それに従ってずり落ちていく。
 胸から脇腹、わき腹から腹筋へ、徐々に粘液が塗りたくられる。なぜだろう、嫌悪感よりも、くすぐったいような気持ち良さがある。

 そしてズボンを下ろし終わると、怒張した息子が穿つパンツだけが残った。それを彼女は丁寧に降ろす。

「わぁ♥すっごい♥」

 ガチガチにいきり立つマイサンがライジングサンだ。
 俺は部室の奥からシーツを持ち出して、黒い天板の乗った机の上に掛けた。その上に寝っ転がって、彼女を上に寝かせる。

「どうだ、一つ勝負と行こうぜ。先に行った方が負け、シンプルだろ?」
「あはっ♥♥いいね♥でも勝負なら、勝った方にご褒美とかほしくない?」
「そうだな、なら、お前が勝ったら本番時、お前が好きに動いていい。だが俺が勝ったら俺が好きに犯す」
「主導権をかけた戦いってことねっ、乗ったわ♥」

 俺の股間の前に彼女の口が、顔の前に彼女の秘部がある。
 いわゆるシックスナインというやつだ。やっぱりゲームといえばこの状態だろ。

「んじゃ始めるぞ。ほれ、ん」
「んあっ♥う、ウチも♥んんっ♥ふわぁっ♥なに、これぇ……舐めるだけで♥腰砕けそう……っ♥♥んふっ♥」

 ぴちゃぴちゃちゃぷちゃぷと、淫猥な水音が響き渡る。
 にゅるりと絡みつく彼女の愛液。最初は酸っぱいと聞いていたそれは、既に苦くなっている。体が精子を迎え入れるための準備をしてくれているのだ。

「んんっ!? おっきくなった……っ♥♥あんっ♥んふぅ……ちゅぱ、ちゅぱ♥んんっ♥あっ♥んんっ♥ちゅ……♥」

 嬉しくて、勃起が一段先のステージに進んだらしい。ちんぽの状態遷移に驚いた彼女が、ただ舐めるだけから咥えるようになった。認識は変態でも、所詮処女。その様子はたどたどしく、先端を咥える程度だ。

「んひぃ♥だ、だめぇ♥こんなの勝てっこない♥」
「勝ちたいんだったら頭を使うんだな。どうすれば俺を気持ちよくできるか考えるんだ」
「どうすれば……気持ち良く……あんっ♥んぢゅぢゅぢゅるるぅ……んふっ♥んっ、んぢゅぶぢゅぶ♥んぢゅぢゅぢゅ♥」
「お、いいぞ」

 頭を振ることで、より深いところまでちんぽが彼女の口に収まるようになる。彼女の口はねっとり暖かく、ちんぽをやさしく抱擁する。

「んぢゅぶぢゅぶ♥んぢゅぢゅぢゅ♥んんっ♥あっ♥んぢゅぶぢゅぶ♥」

 二つの意味で味を占めた彼女。
 テンポはだんだん速くなり、勢いはますます激しくなる。

 ということで、俺も本気を出すことにする。
 まず彼女の内股をがっちりつかみ、逃げ出せないようしっかり捕まえる。
 それからゼンリョクのZぜつを放つ。
 ぶしゃっと、愛液が溢れた。

「んぎぃっ♥あっ♥あっ♥イっちゃ♥イっちゃった♥♥あっ♥なんかびりびりくりゅ♥じんじんすりゅ♥んあぁぁぁっ♥♥きもちいぃっ♥」
「ぺっ、お前の負けだ。約束通り好きに犯させてもらうぞ。命令だ、俺の上に乗って腰を振れ」
「にひひぃ♥にゃにそりぇ♥結局動くのウチじゃん♥いいよっ♥今度こそイかせてあげるから覚悟しなさいっ♥♥」

 呼吸を荒げながら、彼女は俺の上で頭と足の位置を変える。
 ちょうど腹の上に彼女の尻があって顔のすぐ横に彼女の顔がある。それだけで熱気が感じられるほどに、彼女は茹っていた。

「生ハメぇ♥ずっと楽しみにしてた生ハメぇ♥あっ♥にへへぇ♥ウチのおまんことアンタのちんぽ、キスしちゃった♥」

 それから彼女は頑張って収めようとした。しかし収まらない。
 仕方なく、俺のちんぽを捕まえて、それから自分の腰を差し込んでいく。目をぎゅっとつぶってこそいるが、痛みを感じてる様子はない。マジカルチンポ様様だな。

 ぶちぶちぶちと、破瓜の音がした。

「んあぁぁぁっ♥♥あっ♥アンタに中古にしてもらえた♥やっと、やっと♥んあぁぁぁっ♥♥刺さってるだけで胸の高鳴りがおさまらないぃぃっ♥♥」
「ほら、好きなように腰を動かしてみな、気持ち良くなるように」
「気持ち、よく♥んあっ♥んっ♥くっ♥あぁんっ♥いっ♥あっ♥あっ♥らめっ♥こんなのすぐイっちゃうぅ♥いひっ♥イクっ♥イクっ♥イクイクイク――っ♥♥」

 ゆっくりと動いていて腰が、がくがくと震える。

「うあっ♥ま、待ってぇ♥今はうごかにゃいでぇ♥♥い、イってりゅぅ♥♥今イってりゅとちゅうだかりゃらめぇええぇぇっ♥♥」
「ははっ、動いてんのはお前だろ」
「うみゃぁぁっ♥♥うそぉ♥ほんとらぁ♥あっ♥あっ♥にゃにこりぇにゃにこりぇぇ♥あっ♥あっ♥またキちゃう♥しあわせのなみがおしよせてきちゃぅぅっ♥♥」

 ばっちゅん。
 彼女の腰が勢いよく叩きつけられた。

「い゛っぐぅぅぅぅっ♥♥♥♥」

 びくんびくんと腰を動かしつつ、彼女が食い入るように俺を見ている。ふさがらない口で呂律を回し、おねだりする。

「お、おねがいしますぅ♥♥もう、ダメなんです……ウチのおまんこの奥、疼いちゃって仕方ないのぉ♥♥たすけて、アンタの精子で……ウチの渇きをいやしてぇ♥♥」
「じゃああと十回腰振ってみろ。あと十回で出してやるよ」
「じ、十回……わ、わかりましたぁ♥♥はぁっ♥じゅうぅぅぅっ♥♥あひぃぃっイックゥ――♥♥」

 彼女が腰を動かす。
 ただ一往復しただけだというのに、彼女はイってしまった。

「うぅっ……きゅ、きゅぅぅぅぅぅう♥は、はちぃぃっ♥ななぁぁぁあぁっ♥♥ああぁっ♥いぐぅぅぅぅっ♥」

 苦しそうに、楽しそうに、気持ちよさそうに。
 快楽の波にもみくちゃにされつつ、彼女は必死に腰を振る。ただ快楽を求めるために、快楽から解放されるために。彼女は腰をふり続ける。

 大体、二往復に一回くらいか。
 ハジメテでこれだけイキ狂えるのも、ひとえにマジカルチンポ様のおかげだ。いやぁ、みんな幸せになれるラッキーアイテムだ。

「さ、さんんあぁぁぁっ♥♥ひっ、ひぃぃぃぃ……に、にぃぃぃぃっ♥あっ♥あっ♥い、いっちぃぃぃ♥♥」
「よく頑張ったな、ほら受け取れ」
「あはっ♥♥じぇ、じぇりょぉぉぉぉっ♥♥んほぉぉぉっ♥♥にゃにこりぇしゅごいぃぃ♥♥あいのしるしがウチのなかにながりぇてりゅぅぅぅ♥♥ひっぎぃぃぃっ♥♥きもぢいぃっ♥♥♥♥」

 正直、10から数えたなら1の時点でテンカウント終了だろと思ったがあえて何も言うまい。彼女が幸せならそれでいいや。へい、今何時でい。

「んぁ♥らいしゅきぃ♥」

 彼女の意識がプツリと切れた。
 意識を手放す直前の顔は幸せに満ちていた。
 もたれかかってくる彼女をどうにか受け止め、呟いた。

「お互い名前も知らないけどな」

 いや、だからこそ、かな?
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