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チャチャと旅人ノーマン(10)

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モモクリ山の中腹に、ついた頃、お昼に、しようという事になり、屋根付きの広場のような所に、皆んなで、丸く座り、その中央に、お弁当箱に入った、料理を並べると、焚き火をして、チャチャは、鍋を掛けました。「チャチャ兄ちゃん、何を作るの。」「猪鍋だよ。この間、町内会長さんが、くれた、猪肉を冷凍に、しておいたから。それと、家の畑で採れた野菜でね。みんなも手伝って。」「私にも、手伝わせて下さい。」という、ノーマンさんと、一緒に。「ノーマンさん、お料理、上手ですね。」「いつも、旅の時は、自分で料理するからね。小さい時から、母に料理を、教えてもらってもらっていてね。今も、時々、教えてもらっているんだ。」出来上がった、猪鍋は、皆に、好評で、おかわりをする人も、いたほどです。昼食が済むと、頂上までは、あと少しと、聞いていたので、皆は、さっきまで、歌っていた、「こんにちは、さようなら」の歌の続きを、歌いながら、歩きはじめました。どれ位、行った時でしょうか。広い大きな建物が、見えて来て、案内役のキツネが、「あの家が、モモクリ山の長老の猫次郎の家ですよ。」「誰かいませんかのう。もし~」すると、奥から「あんたら、どこの者だ。何か、用かな。」「私らは、フタコブ山の者で、長老の猫次郎さんに、月の槍の事で、話しが、あって、きたのだが。」「まあ、とにかく、みんな、上がりなさいな、そんな所じゃ、話しも、できんからな。」そう言って、みんなを、大広間に、案内すると、「私が、長老の猫次郎だが、何故、月の槍の事を、知りたいのだね。訳を聞かせてくれんかね。」キツネは、重い口を開き、今、フタコブ山の村で、おきて、いる事を、話して聞かせた。腕組みを、して、聞いていた、猫次郎は「それならば、私だけではなく、隣の、ヒトコブ山の長老の猫八さんにも、聞いてもらった方が、良いな。ちょっと待ってて。」というと、文箱から、筆と紙を、出して、何か、サラサラと書くと、カゴの中から、伝書鳩を、取り出し、足環に、先程の手紙を、入れると、庭に降りて、鳩を空高く、放った。「今、猫八さんの所に、手紙を、送って、明日、こちらに、来るように、頼んだから、あんた達は、長旅で、疲れているだろうから、今日は、離れに、案内するから、ゆっくりしていきなさい。話しは、猫八さんが、揃ってからだな。」そう言って、猫次郎は、キツネ達に、お茶と、村の名産の黄金芋の焼き芋を、ご馳走しました。
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