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チャチャと旅人ノーマン(9)

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その後、チャチャの声掛けで、フタコブ山の村人たちは、大広間で、休み、弟妹たちは、ノーマンさんにも、泊まって行ってと言い、天窓のある部屋に、案内しました。そこは、ベッドと、ハンモックがあって、寝ながら、星空が見られるようになっていました。レオンが、「ここは、チャチャ兄ちゃんと、僕達が、相談して、作った、理想の部屋なんだ。ノーマンさんは、どちらで寝ますか。」「僕は、ハンモックで、このキレイな、星空を、眺めながら眠ります。」「おやすみなさい」と、言って、ノーマンは、ゴロンと横になると、そのまま、静かな寝息をたてて、眠ってしまいました。翌朝、レオン達は、押し入れから、リュックサックを出して、何やら一生懸命に、荷造りしています。「お前達、何処かに、出掛けるのか。」「モモクリ山に、行くんだ。チャチャ兄ちゃんと、ノーマンさんと一緒に、行くんだ。」「ママが、良いと言ったらね。」「もう、ママには、お話ししたよ。良いって言ったよ。」「それなら、兄ちゃんたちの言う事を、聞くんだぞ。」「わかったよ、チャチャ兄ちゃん。」「それ終わったら、朝食と、お弁当の用意、手伝って、出発まで、忙しいぞ。」食事の準備ができると、昨夜のように、大広間の座卓の上に並べ、フタコブ山の村人と、ノーマンさんに、食事が、できた事を伝え、部屋に、案内しました。朝食が済むと、それぞれが、荷物をまとめ、モモクリ山に、向かって、出発しました。案内役のキツネの後に、村人が、続き、ノーマンと、チャチャ達が、続きました。広井町を、出た所から弟妹たちが♪キツネがコンコンコンコンコン、タヌキがポンポンポンポンポンコンコンこんにちは、コンコンこんにちは、コンコン、ポンポン、さよなら。♪「なんだ、その歌は。」「チャチャ兄ちゃん、知らないの。広井町幼稚園の子達が、歌っている歌だよ。」「ふ~ん、どうして、そんな歌、知っているのかな。さては、また、お昼寝しないで、家から抜け出して、こっそり、幼稚園に、行ったな。」弟妹たちは「あ」と、手で、口を塞ぎました。「あ、じゃないよ、しょうがないな。それで、その歌には、続きは、あるのかな。」「うん、あるよ。歌って良い?」♪キツネがコンコンコンコンコンウサギが、ピョンピョンピョンピョンピョン、コンコンこんにちは、ピョンピョン、こんにちはコンコンピョンピョン、さよなら。♪キツネがコンコンコンコンコン仔犬が、ワンワンワンワンワン、コンコンこんにちは、ワンワンこんにちは、コンコン、ワンワン、さようなら。「それで、この歌のタイトルは、何て言うの。」「こんにちは、さようなら、って言う歌なの。」いつの間にか、フタコブ山の村人や、ノーマンさんも、気がつけば、歌っているのでした。
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