保護猫チャチャの冒険

優歩

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保護猫チャチャの冒険(11)

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コンサートが、開かれた1週間後、いつものように、蔵で、みんなと練習をしていると、三匹の猫が、訪ねて来ました。隣の双子町の猫の長老の猫八さんと、長老夫人の珠子さん、そして、孫娘のマゼです。マゼは、綺麗なサビ猫でした。彼女は手に、CDラジオを持っていて、小さな手で、CDプレイヤーの再生ボタンを押して、歌い始めました。歌い終わると、長老猫八は「あなた達の噂は、色々と、聞いています。うちの孫娘を、こちらのメンバーに、入れては、いただけないだろうか。マゼは、双子町の音楽大学で、声楽を勉強しております。」すると、腕組をして、歌を聞いていたチャチャが「マゼさんは、何か、楽器はできますか?」と、聞くと「はい、ピアノと、フルートとバイオリンが、できますが。」「そうですか。では、メンバーに、採用です。今夜から、練習に参加、できますか」「はい。大丈夫です。」その、やり取りを聞いた、長老夫妻は「マゼを、宜しくお願い致します。」と、言って、帰って行きました。今日は、グレイシィと、マックス姉妹と、チワワとダックスが、木琴の連弾に、挑戦です。音が、なかなか上手く響きません。すると、マゼが、オモチャのピアノで、伴奏をつけると、今度は、上手くまとまりました。その様子を、チャチャは、頷きながら、満足そうに、見ていました。
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