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夢の結晶 第10話
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僕は舞台の袖で、発表の時を待っていた。「それでは、本日の特別講演、お話ししていただきますのは、聖愛医療センター、センター長の三島裕次郎先生です。」会場の拍手が、なりやむのを待って、僕は、ゆっくりと、話しはじめた。「ただいま、紹介していただきました、三島裕次郎でございます。僕の専門は、脳と記憶ですので、本日は、記憶喪失や失語症について、お話しをして行きたいと、思います。それではまず、こちらのスライドをご覧下さい。」「僕の話しは、以上ですが、皆さんからの質問を、受けたいと、思います。何かありましたら、挙手して下さい。」そう言って、会場を見回したが、挙手している人が、いない事を、確認した、司会者が、「それでは、本日の特別講演を、終了したいと、思います。皆様、三島先生を、盛大な拍手で、お送り下さい。」私は、舞台上で、深々と、お辞儀をして、袖に向かって歩いて来た。目の前に、井上君が水の入ったペットボトルを持って、立っていた。「ありがとう」井上君から、水を受けとると、半分位を、一気に飲んで、ほっと一息ついたばかりの、僕の背中を奥田が、叩き「裕次郎、行くぞ。」と、言って、彼と井上君は僕の前を、駆け出した。ロビーにあと少しの所で「三島先生、少しお時間いただけますか。」との声に、立ち止まると「私は、東洋新聞で、医療記事を担当しています。箱田と、申します。」そう言って、僕の目の前に、名刺を出したので、上着のポケットから名刺入れを出して「三島です。本日は、急いでおりますので、お話しならば後日、病院に来ていただければ、その時に」「それならば、この記事を読んで、お聞きになりたい事がありましたら、名刺の電話番号に、ご連絡下さい。」そう言って、渡された封筒を、受け取ると、軽く会釈して、その場を、立ち去り、井上君が、開けている車のドアを、めざして、全力で走った。
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