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第4話 対決
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(どういうことだ……巡礼の一行を守って旅をした女が、悪女などということがあるだろうか? しかも、妹がいる? ……拙者は何か、重大な思い違いをしていたのではないだろうか)
ガエタンは考え、ある方法を思いつく。
(そうだ、大聖堂だ。あの女が奉納した祈祷書とやらを確認すれば、真偽が分かるはず)
突如ガエタンは立ち上がる。麦酒の杯を手にしたまま、若者が見上げる。
「どうなさったんです、騎士さま?」
「拙者は所用を思い出したのでこれで失礼する。あなた方もよい旅を」
言い残し、急ぎ足で店を出る。
しばらく酒の杯を重ねたのち、騎士見習いの若者も席を立つ。
預けていた馬を引き出しに行き、馬丁に尋ねる。
「先ほどの騎士さまは、どちらへ向かわれましたか?」
「大聖堂へ。えらく急ぎのご様子で」
馬丁の答えに若者は頷く。身軽な動作で馬に飛び乗り、彼はアルフォンス王子のいる城へ向かう。
(よし。想定通りと、ご報告申し上げるのだ)
***
空がわずかに暗くなりかけた時。
大聖堂の前に到着したガエタンは急ぎ足で礼拝堂に向かう。扉は閉まる時刻だったが、親切な僧侶が中に入れてくれた。
「どうぞお一人で。後ほど閉めにまいります」
僧侶が扉を閉める。一人残されたガエタンは祭壇に向かい、その上に置かれた一冊の本に気が付く。
紺色の革表紙に金の型押し模様。使われた跡はなく、まだ新しい。
(もしや、これが奉納された祈祷書……)
祭壇に置かれた祈祷書は、参拝者が祈りのために使用してよいことになっている。
おそるおそるガエタンは表紙を開く。見返しの部分が布張りになっていて、それには家族の肖像が描かれている。
絵の中で、二人の幼子が両親の膝にすがりつくようにし、一人の赤子が母親の胸に抱かれている。右下に記された飾り文字は、『ドゥロー県』。
(ああ……祈祷書は本当だった。三人の子供とその両親……)
ガエタンは天を仰ぎ、祭壇の前にひざまずく。
そうしてどれくらいの時間がたったか。先ほどの僧侶に肩を叩かれる。
「大変熱心に祈りをささげておいでのようだが……お気をしっかりとなさってください」
「拙者は大丈夫でござる……」
言葉とは裏腹に、ガエタンは僧侶に腕を取られ、力なく立ち上がる。少し寄りかかるようにしたまま、祭壇の方を振り返る。
「司祭さまにお尋ねいたす……あの祈祷書は新しいようだが、どこから来たものですかな?」
「今日到着した巡礼が納めました。質素ながらも美しい心がこもっています。ご姉妹のうちの姉君の方が、妹夫婦とその子供たちの健康を願って奉納されたのですが、実は祈祷書の中に書き付けがあって……」
「書き付け?」
「ええ。それによると、妹君の方が、姉をさしおいて自分が先に夫と子供に恵まれてしまったことを負い目に感じている、とありました。それで、姉君にも早く幸福が訪れるように、代わりに祈ってほしいと……その願いは私たちが確かに神様にお伝えしました」
「……」
「おそらく、姉君の方では、妹君の願いには気づいておいでではなかった。しかし、知られずとも、……他者を思う気持ちは尊いものですね」
礼拝堂の外に出るとすっかり日も暮れていた。ガエタンは今晩、僧侶のすすめに従って聖堂内の宿坊に泊まることにした。
(すぐにでも行きたい……しかし今から城に行っても、お会いできるわけがないのだ)
僧侶はガエタンに言った。
「城でしたら明日、私も同行させていただきましょう」
「司祭さまも、城に用がおありか?」
「城から裁定人の役を頼まれたのです。誰が何のご用かは、詳しく存じておりませんが」
それを聞いて、ガエタンの全身からさっと血が引く。
二人は明日朝、一緒に城へ向かうことを確認して別れた。
ガエタンの来訪より前、大聖堂には城から二通の手紙が届けられていた。
一通はソフィが妹宛てに書き、これは明日その方面に向かう一団に託された。
もう一通はアルフォンスからファブリスへ。ファブリスはその内容に従ってガエタンを祭壇に案内し、そして明日、彼と城へ同行する。
***
翌朝。
ガエタンと大聖堂の僧侶が城に到着した時、待合いには先客がいた。
「織物職人でございます」
と、先客は後からきた二人に挨拶した。織物職人はうれしさを隠し切れず、話し出す。
「これから出来立てほやほやの織物を、アルフォンス殿下にお見せするのです。我ながら傑作中の傑作で、一年かけて織った甲斐がありました」
「それはもしや、女性のためのマントで?」
ガエタンは噂に聞いたことを思わず口走る。すると職人はさらに喜び、早口でまくしたてる。
「そうですとも、そうですとも。騎士さまも興味がおありですか? ……では見せてくださるようお願いしてみましょう。殿下はよい方ですから、きっと承諾くださいますよ。……あ、今参ります」
ガエタンが何か言う隙が全くなかった。
職人は重そうな木箱を持ち上げて、謁見のための部屋に入る。木箱の中に、作製に一年かけたマントが入っている。
程なく城の使用人がやって来て、ガエタンと僧侶にも謁見の部屋に入るようにと伝えた。
***
謁見の部屋に入ってまず目に飛び込んできたのは、美しい女とその肩にかかったマント。
マントは職人の言った通り、見事な出来栄え。第一級の礼装に用いるような品物であり、国王との謁見の場にも相応しい。
肩のマントを触りながら、女はアルフォンス王子と親しく口をきく。
「こんなに立派な……私には勿体ないわ」
「いいから持っておけ」
「一体いつ使うの?」
「今に必要になる」
アルフォンス王子が女の両手をとり、その手に口づける。二人は微笑んで見つめ合った後、手を放す。
周辺では先ほどの織物職人と、その他にも複数人の職人たちが忙しく動き回っている。
「マントを見たいと言ったのは、お前か、ガエタン……」
アルフォンスが気づき、ソフィもアルフォンスの視線を追ってガエタンを見つける。
「対決は昼の約束だったはずだが、早く来たな。……裁定人も一緒か」
裁定人と言われ、ファブリスが恭しく膝を折り頭を下げる。
アルフォンスは合図をして職人や使用人たちを全員下がらせる。ソフィは強張った表情でマントを肩から下ろす。
「ガエタン」
「は」
呼びかけられ、ガエタンはかしこまって頭を下げる。
「本来ならば領内のもめ事は私が裁定すべきなのだが、ソフィはずっと前から私の恋人で、私の立場はとても彼女に近い。これでは公正さを欠くと非難されるかもしれない」
アルフォンスはソフィの方を振り返り、次にファブリスの方を指し示す。
「今回は特別に裁定人を依頼した。さあ、申し開きを始めようか……」
これでガエタンはすっかり状況を理解した。そうと分かればやるべき事はただ一つ。
王子とその恋人の前に進み出、床の上に身を投げ出して赦しを乞うまでだ。
「申し上げることは何もございません。拙者が間違っておりました。平に、お赦しくださいますよう……」
ガエタンは説明する。姉妹を取り違えがあったことなど、ソフィやアルフォンスの想定と大体同じ。
また、ソフィが旅の間よく男に声をかけていたというのは事実。視察の時は男ばかりの集団を率いていたし、積極的に人に話しかけ、交渉の役割も担っていたから、そうするのは当然だった。これについては完全に悪意のある見方だった、とガエタンは謝罪する。
話を聞いた後で、
「誰にでも勘違いはあるもの」と、ソフィが言い、
「それだけのことであれば、罪にはならないでしょう」と、僧侶が言う。
アルフォンスも、
「大聖堂ですぐに誤解を正せばよかったのだが、私も気が動転していたようだ。手間をかけさせたな」
と、ガエタンを床から起こしてやる。ガエタンはいっそう恐縮して頭を下げたまま。
「話が終わりなら下がっていいぞ。裁定人も。ご苦労だったな」
「殿下、この機会に折り入ってお話ししたいことが……」
ファブリスが控えめに申し出るとアルフォンスは頷いた。
「ああ、そうだったな。せっかく来たのだから、東西の鐘楼の、修理について話すか」
「それでしたら拙者にお申し付けください」
ここぞとばかり、ガエタンは元気よく顔を上げた。
「こう見えましても、拙者には一財産がござる。これも何かの縁でしょう、大聖堂に喜んで寄進いたします……」
「では頼む」
ガエタンと僧侶は頭を下げ、アルフォンスの御前を去る。
去り際にガエタンは言った。
「先ほどのソフィ様のマントは本当に見事でございました。お召しになって、お二人並んで国王陛下に謁見なさる姿は、さぞかしご立派なことでございましょう。拙者のような一介の騎士には拝見できないのが残念です。どうぞ末永くお幸せに」
ガエタンには悪気は全くない。しかし、この言葉に内の何かが、アルフォンスに深刻な一撃を加えた。
「陛下とはもう十年、お会いしていない」
アルフォンスが苛立ち、誰もいない空間に向かって激しく言い捨てたのが、ソフィにもはっきりと聞こえた。
「ソフィ」
アルフォンスはそれ以上何も言わずに恋人を抱きしめる。腕の力が強くて逃れることができない。
ガエタンは考え、ある方法を思いつく。
(そうだ、大聖堂だ。あの女が奉納した祈祷書とやらを確認すれば、真偽が分かるはず)
突如ガエタンは立ち上がる。麦酒の杯を手にしたまま、若者が見上げる。
「どうなさったんです、騎士さま?」
「拙者は所用を思い出したのでこれで失礼する。あなた方もよい旅を」
言い残し、急ぎ足で店を出る。
しばらく酒の杯を重ねたのち、騎士見習いの若者も席を立つ。
預けていた馬を引き出しに行き、馬丁に尋ねる。
「先ほどの騎士さまは、どちらへ向かわれましたか?」
「大聖堂へ。えらく急ぎのご様子で」
馬丁の答えに若者は頷く。身軽な動作で馬に飛び乗り、彼はアルフォンス王子のいる城へ向かう。
(よし。想定通りと、ご報告申し上げるのだ)
***
空がわずかに暗くなりかけた時。
大聖堂の前に到着したガエタンは急ぎ足で礼拝堂に向かう。扉は閉まる時刻だったが、親切な僧侶が中に入れてくれた。
「どうぞお一人で。後ほど閉めにまいります」
僧侶が扉を閉める。一人残されたガエタンは祭壇に向かい、その上に置かれた一冊の本に気が付く。
紺色の革表紙に金の型押し模様。使われた跡はなく、まだ新しい。
(もしや、これが奉納された祈祷書……)
祭壇に置かれた祈祷書は、参拝者が祈りのために使用してよいことになっている。
おそるおそるガエタンは表紙を開く。見返しの部分が布張りになっていて、それには家族の肖像が描かれている。
絵の中で、二人の幼子が両親の膝にすがりつくようにし、一人の赤子が母親の胸に抱かれている。右下に記された飾り文字は、『ドゥロー県』。
(ああ……祈祷書は本当だった。三人の子供とその両親……)
ガエタンは天を仰ぎ、祭壇の前にひざまずく。
そうしてどれくらいの時間がたったか。先ほどの僧侶に肩を叩かれる。
「大変熱心に祈りをささげておいでのようだが……お気をしっかりとなさってください」
「拙者は大丈夫でござる……」
言葉とは裏腹に、ガエタンは僧侶に腕を取られ、力なく立ち上がる。少し寄りかかるようにしたまま、祭壇の方を振り返る。
「司祭さまにお尋ねいたす……あの祈祷書は新しいようだが、どこから来たものですかな?」
「今日到着した巡礼が納めました。質素ながらも美しい心がこもっています。ご姉妹のうちの姉君の方が、妹夫婦とその子供たちの健康を願って奉納されたのですが、実は祈祷書の中に書き付けがあって……」
「書き付け?」
「ええ。それによると、妹君の方が、姉をさしおいて自分が先に夫と子供に恵まれてしまったことを負い目に感じている、とありました。それで、姉君にも早く幸福が訪れるように、代わりに祈ってほしいと……その願いは私たちが確かに神様にお伝えしました」
「……」
「おそらく、姉君の方では、妹君の願いには気づいておいでではなかった。しかし、知られずとも、……他者を思う気持ちは尊いものですね」
礼拝堂の外に出るとすっかり日も暮れていた。ガエタンは今晩、僧侶のすすめに従って聖堂内の宿坊に泊まることにした。
(すぐにでも行きたい……しかし今から城に行っても、お会いできるわけがないのだ)
僧侶はガエタンに言った。
「城でしたら明日、私も同行させていただきましょう」
「司祭さまも、城に用がおありか?」
「城から裁定人の役を頼まれたのです。誰が何のご用かは、詳しく存じておりませんが」
それを聞いて、ガエタンの全身からさっと血が引く。
二人は明日朝、一緒に城へ向かうことを確認して別れた。
ガエタンの来訪より前、大聖堂には城から二通の手紙が届けられていた。
一通はソフィが妹宛てに書き、これは明日その方面に向かう一団に託された。
もう一通はアルフォンスからファブリスへ。ファブリスはその内容に従ってガエタンを祭壇に案内し、そして明日、彼と城へ同行する。
***
翌朝。
ガエタンと大聖堂の僧侶が城に到着した時、待合いには先客がいた。
「織物職人でございます」
と、先客は後からきた二人に挨拶した。織物職人はうれしさを隠し切れず、話し出す。
「これから出来立てほやほやの織物を、アルフォンス殿下にお見せするのです。我ながら傑作中の傑作で、一年かけて織った甲斐がありました」
「それはもしや、女性のためのマントで?」
ガエタンは噂に聞いたことを思わず口走る。すると職人はさらに喜び、早口でまくしたてる。
「そうですとも、そうですとも。騎士さまも興味がおありですか? ……では見せてくださるようお願いしてみましょう。殿下はよい方ですから、きっと承諾くださいますよ。……あ、今参ります」
ガエタンが何か言う隙が全くなかった。
職人は重そうな木箱を持ち上げて、謁見のための部屋に入る。木箱の中に、作製に一年かけたマントが入っている。
程なく城の使用人がやって来て、ガエタンと僧侶にも謁見の部屋に入るようにと伝えた。
***
謁見の部屋に入ってまず目に飛び込んできたのは、美しい女とその肩にかかったマント。
マントは職人の言った通り、見事な出来栄え。第一級の礼装に用いるような品物であり、国王との謁見の場にも相応しい。
肩のマントを触りながら、女はアルフォンス王子と親しく口をきく。
「こんなに立派な……私には勿体ないわ」
「いいから持っておけ」
「一体いつ使うの?」
「今に必要になる」
アルフォンス王子が女の両手をとり、その手に口づける。二人は微笑んで見つめ合った後、手を放す。
周辺では先ほどの織物職人と、その他にも複数人の職人たちが忙しく動き回っている。
「マントを見たいと言ったのは、お前か、ガエタン……」
アルフォンスが気づき、ソフィもアルフォンスの視線を追ってガエタンを見つける。
「対決は昼の約束だったはずだが、早く来たな。……裁定人も一緒か」
裁定人と言われ、ファブリスが恭しく膝を折り頭を下げる。
アルフォンスは合図をして職人や使用人たちを全員下がらせる。ソフィは強張った表情でマントを肩から下ろす。
「ガエタン」
「は」
呼びかけられ、ガエタンはかしこまって頭を下げる。
「本来ならば領内のもめ事は私が裁定すべきなのだが、ソフィはずっと前から私の恋人で、私の立場はとても彼女に近い。これでは公正さを欠くと非難されるかもしれない」
アルフォンスはソフィの方を振り返り、次にファブリスの方を指し示す。
「今回は特別に裁定人を依頼した。さあ、申し開きを始めようか……」
これでガエタンはすっかり状況を理解した。そうと分かればやるべき事はただ一つ。
王子とその恋人の前に進み出、床の上に身を投げ出して赦しを乞うまでだ。
「申し上げることは何もございません。拙者が間違っておりました。平に、お赦しくださいますよう……」
ガエタンは説明する。姉妹を取り違えがあったことなど、ソフィやアルフォンスの想定と大体同じ。
また、ソフィが旅の間よく男に声をかけていたというのは事実。視察の時は男ばかりの集団を率いていたし、積極的に人に話しかけ、交渉の役割も担っていたから、そうするのは当然だった。これについては完全に悪意のある見方だった、とガエタンは謝罪する。
話を聞いた後で、
「誰にでも勘違いはあるもの」と、ソフィが言い、
「それだけのことであれば、罪にはならないでしょう」と、僧侶が言う。
アルフォンスも、
「大聖堂ですぐに誤解を正せばよかったのだが、私も気が動転していたようだ。手間をかけさせたな」
と、ガエタンを床から起こしてやる。ガエタンはいっそう恐縮して頭を下げたまま。
「話が終わりなら下がっていいぞ。裁定人も。ご苦労だったな」
「殿下、この機会に折り入ってお話ししたいことが……」
ファブリスが控えめに申し出るとアルフォンスは頷いた。
「ああ、そうだったな。せっかく来たのだから、東西の鐘楼の、修理について話すか」
「それでしたら拙者にお申し付けください」
ここぞとばかり、ガエタンは元気よく顔を上げた。
「こう見えましても、拙者には一財産がござる。これも何かの縁でしょう、大聖堂に喜んで寄進いたします……」
「では頼む」
ガエタンと僧侶は頭を下げ、アルフォンスの御前を去る。
去り際にガエタンは言った。
「先ほどのソフィ様のマントは本当に見事でございました。お召しになって、お二人並んで国王陛下に謁見なさる姿は、さぞかしご立派なことでございましょう。拙者のような一介の騎士には拝見できないのが残念です。どうぞ末永くお幸せに」
ガエタンには悪気は全くない。しかし、この言葉に内の何かが、アルフォンスに深刻な一撃を加えた。
「陛下とはもう十年、お会いしていない」
アルフォンスが苛立ち、誰もいない空間に向かって激しく言い捨てたのが、ソフィにもはっきりと聞こえた。
「ソフィ」
アルフォンスはそれ以上何も言わずに恋人を抱きしめる。腕の力が強くて逃れることができない。
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