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第3話 前夜
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夕暮れ前、アルフォンスがソフィの滞在する城の部屋を訪れた。
「書けたか?」
「ええ」
ソフィはオデット宛の返信をアルフォンスに渡す。
手紙には、ソフィが無事で大聖堂に到着したこと、祈祷書を奉納し終えたことなどを書いた。それから、オデットの言う通りになるべく早く領地に戻ることを約束し、
『こちらでは、有力者の助けを得られているので、心配しないで』
と、結んだ。
(『有力者』という書き方で……、間違いはないはず)
ソフィはアルフォンス王子から明らかな特別待遇を受けている。が、その名を出すのは避けた。
アルフォンスは、元から持っていたのと合わせて二通の手紙を、城の使用人に渡して言う。
「これを大聖堂へ」
承知して使用人はただちに走り去る。
ソフィは落ち着きなく部屋を見回した。
(昨日や今日で用意されたのではないわね、きっともっと前から。それにこの場所は……)
広々とした部屋は、よく手入れされ、実用品から芸術的な調度品までが揃う。
部屋の場所は城の中核部の上層階で、この辺りは主に領主やその家族のための、城の中でも私的な場所。前年に視察団として滞在した時の、城壁近くの客室とは全く様相が異なる。
再び視線を戻すと、アルフォンスもソフィの様子を伺っていた。
「明日のことが心配か?」
「少しだけ」
「手は打っておいた。他人の口を借りて、あの男の思い込みが事実とは異なると分からせる。対決なしで終わらせたい。手ぬるいと思うかもしれないが……」
ソフィは軽く首を振って同意を示す。
「彼を言い負かすのが目的ではないしね……それに、あなたにも何か考えがあるのでしょう?」
「多少は。それと、明日、ガエタンにはお前が私の恋人だと明かしても構わないか?」
「ガエタンだけ?」
いつの間にかアルフォンスは部屋の中で長椅子に座っている。手招きされてソフィは彼の隣に座る。
「今のところ、ガエタンにだけだ」
「あなたの城の人は、私をどう思っているの?」
「さあ。どうかな」
「さあ、って、……」
ソフィは思わずアルフォンスの顔を覗き込み、彼は笑って答える。
「一年前を覚えている者もいるかもしれない。が、お前がただの視察団の一員でないことだけは確かだな。この部屋は城主の部屋に近いし、俺が手を引いて連れて来た相手は後にも先にもお前一人……どうした、不満なのか、隣の部屋の方がよかったか?」
「そんなことじゃなくて……」
「俺もまだはっきりとしたことは言っていないから、城の者たちもそろそろ、気になり出した頃かな」
「答えを欲しがっているんじゃないの?」
「しばらくは噂好きの連中に話題を提供してやろう。他人の恋路を詮索するのは、定番の娯楽だ」
「私は、……そこまで割り切っては考えられないみたい」
いったん横を向いたソフィが視線を戻すと、思いのほかアルフォンスの顔が近くにあった。
ソフィは驚いて目を見張る。
アルフォンスはことのほか真面目な顔になって、ゆっくりと話す。
「お前はどうしたい?」
アルフォンスの目がじっとソフィを見つめる。決して追い詰めているのではない、穏やかな表情。
それでもソフィは頭の中が真っ白になる。
(時々この人は、本当に思いがけないことを言う……)
という、役に立たない感想しか出てこない。全く、何も考えられない。
一人は困惑し、もう一人はそれを見守り、二人で顔を見合わせたまま、しばらくの沈黙。
「すぐに答えは出ないな。後回しにしよう」
アルフォンスが沈黙を破り、ソフィの額にキスをする。
「とりあえず、明日だ。目の前の問題を片付ける」
アルフォンスは立ち上がり、ソフィも慌てて彼を追いかける。出口の前でアルフォンスは立ち止まり、ソフィを部屋に押しとどめて言う。
「外は見張らせているから安心していい。今日はゆっくりと、お休み……」
二人の唇が合わさり、すぐに離れた。
***
その日。ソフィの気にした通り、あるいはアルフォンスの思惑通り、城の内外で噂になったことと言えばこの話題ばかり。
「アルフォンス殿下の馬車を見たか?」
「見た見た、大聖堂から城へ向かったんだろう?」
「乗っていたのは誰?」
「女の人だよ。巡礼者みたいな格好をしていた」
「一体誰なんだろうね?」
馬車に同乗した女性の素性について、ある織物職人の弟子が語ったことには。
「一年前から殿下は女性用のマントを織らせていたんだ。ものすごく手の込んだ、織りあげるのに時間のかかるマントだよ。三日前に出来上がったばかりで、明日親方が城に呼ばれてお披露目をするんだ。きっと今日到着した女の人のためだよ」
「一年前から?」
一年前の出来事については、城勤めの者が覚えていた。
「前に殿下は、地方の美しい村を訪れたことがあって大変気に入ったそうだ。で、一年前に偶然そこの村から視察団が来て、殿下が懐かしがって一団を城にお招きに、……今日城に来たのは、その時にいた女性だと思う」
「でも、その女性は城に着くなり独りで部屋に閉じこもったままだそうだよ。何をしてるんだろう」
(それは、その女が虜囚の身だからだ。明日対決してそのペテンの顔を引っぺがしてやるぞ……)
ガエタンは馬を引いて城下町を歩きながら人々の噂話に耳を傾ける。そろそろ今日の宿を決めていい時刻である。
人々の噂に上っているのは、大聖堂で出会ったあの悪党の女に違いなかった。約束通り、アルフォンス王子は城で彼女の身柄を預かっている。
(しかし、一年前からその女のためにマントを織らせているというのは、解せないな……まさか殿下まで、あの女に騙されていたということか?)
「おっと、止まれ」
ガエタンは自分の馬の首をたたく。目の前では、自分と同じように馬を引く若者が、立往生してゆく手をふさいでいる。
彼らについてガエタンは値踏みする。
(馬は中程度の馬で、この若者の身分は騎士見習いだな。まだ馬に慣れていないのか)
若者は馬の手綱を引いて歩かせようとするが、馬が嫌がってなかなか前へ進まない。やっと馬は数歩動いたが、その歩き方はどこかおかしい。
(ははあ……)
ガエタンには馬が進みたがらない理由が分かった。
近づいて若者に声をかける。若年者を導くのも年長者の役割と心得ている。
「もし、そこの方、その馬は後ろ足の蹄鉄に問題があるのではないかな。ほら、ちょうど良くそこに鍛冶屋がある。拙者も馬を預けるから、おぬしも一緒に見てもらってはどうだ?」
***
果たして、若者の馬はガエタンの指摘した通りだった。
「騎士さま、本当にありがとうございます」
若者の身分はガエタンの思った通り騎士見習い。憧れの眼差しで先輩騎士のガエタンを見つめる。
気分をよくしたガエタンは若者を誘って料理屋兼宿屋に入ることにした。
料理と酒が運ばれてくる。同じテーブルにいた一団に話しかけると、彼らは今朝大聖堂に到着したばかりの巡礼者だった。
(大聖堂、今朝着いたばかり……あの女と同じではないか)
ガエタンの耳がぴくぴくと動く。
巡礼たちは言う。
「我々はここに来るまで、よい道先案内人に恵まれたのです。彼女のおかげて、順調な旅でした」
「へえ、案内人は女性でしたか」
騎士見習いの若者が興味深そうに話を聞く。
その案内人は若い女性で、途中から一団に加わったという。大変旅慣れた様子で、道や宿にも詳しかったのだとか。
彼女の勧めで一行は足の遅い者を列前方に集め、達者な者は後ろへ下がらせ、彼女自身は最後尾を歩いた。いつの間にか、日々の宿も彼女が決めるようになった。
「……それが不思議とうまくいって、彼女が来て以来、誰も落伍者が出なかったんです。でも、彼女とは大聖堂で別れてしまったので、この先は我々だけで旅を続けなければなりません」
「おや、どうしてです?」
若者の素朴な問いに巡礼たちは声をひそめる。ある者はにやにやと笑う。
「なんとその人、アルフォンス王子の想い人だったんですよ! 大聖堂で待ち合わせて、城からお迎えが来たそうで……知ってました? 彼女の名前は、確か……」
「ソフィだ」
ガエタンはたまらず、口をはさんだ。
巡礼たちは驚く。
「そう、ソフィ。おや、騎士さま、あんたの知り合いでしたか?」
「知り合いという程でもないが、……」
ガエタンは顔を真っ赤にして疑問を口にする。
「『殿下の想い人』などというが、そもそも、彼女には既に夫と子供がいるではないか……」
「は? 夫? ないはずですよ、それは彼女の妹のことじゃないかな」
「何と……?!」
「もともとソフィは、妹夫婦と子供たちのために祈祷書を奉納に行くって、我々巡礼に加わったんですよ」
「ドゥロー県からか?」
「そう。よくご存じですね。アルフォンス王子の知り合いだってのが後から分かったことで、我々もびっくりしたんです」
少し酔っぱらって騎士見習いの若者が言う。
「その人、大そうな美人なんでしょうね。見て見たかったなあ」
「そりゃもう。少し気の利いた男ならば、絶対に声をかけたくなるぐらいに。でも不幸なことに、我々巡礼の中に気の利いたものはおりませんで、おかげさまで首がつながりましたな……」
笑い声が響く中、ガエタンは一人で冷や汗をぬぐう。
「書けたか?」
「ええ」
ソフィはオデット宛の返信をアルフォンスに渡す。
手紙には、ソフィが無事で大聖堂に到着したこと、祈祷書を奉納し終えたことなどを書いた。それから、オデットの言う通りになるべく早く領地に戻ることを約束し、
『こちらでは、有力者の助けを得られているので、心配しないで』
と、結んだ。
(『有力者』という書き方で……、間違いはないはず)
ソフィはアルフォンス王子から明らかな特別待遇を受けている。が、その名を出すのは避けた。
アルフォンスは、元から持っていたのと合わせて二通の手紙を、城の使用人に渡して言う。
「これを大聖堂へ」
承知して使用人はただちに走り去る。
ソフィは落ち着きなく部屋を見回した。
(昨日や今日で用意されたのではないわね、きっともっと前から。それにこの場所は……)
広々とした部屋は、よく手入れされ、実用品から芸術的な調度品までが揃う。
部屋の場所は城の中核部の上層階で、この辺りは主に領主やその家族のための、城の中でも私的な場所。前年に視察団として滞在した時の、城壁近くの客室とは全く様相が異なる。
再び視線を戻すと、アルフォンスもソフィの様子を伺っていた。
「明日のことが心配か?」
「少しだけ」
「手は打っておいた。他人の口を借りて、あの男の思い込みが事実とは異なると分からせる。対決なしで終わらせたい。手ぬるいと思うかもしれないが……」
ソフィは軽く首を振って同意を示す。
「彼を言い負かすのが目的ではないしね……それに、あなたにも何か考えがあるのでしょう?」
「多少は。それと、明日、ガエタンにはお前が私の恋人だと明かしても構わないか?」
「ガエタンだけ?」
いつの間にかアルフォンスは部屋の中で長椅子に座っている。手招きされてソフィは彼の隣に座る。
「今のところ、ガエタンにだけだ」
「あなたの城の人は、私をどう思っているの?」
「さあ。どうかな」
「さあ、って、……」
ソフィは思わずアルフォンスの顔を覗き込み、彼は笑って答える。
「一年前を覚えている者もいるかもしれない。が、お前がただの視察団の一員でないことだけは確かだな。この部屋は城主の部屋に近いし、俺が手を引いて連れて来た相手は後にも先にもお前一人……どうした、不満なのか、隣の部屋の方がよかったか?」
「そんなことじゃなくて……」
「俺もまだはっきりとしたことは言っていないから、城の者たちもそろそろ、気になり出した頃かな」
「答えを欲しがっているんじゃないの?」
「しばらくは噂好きの連中に話題を提供してやろう。他人の恋路を詮索するのは、定番の娯楽だ」
「私は、……そこまで割り切っては考えられないみたい」
いったん横を向いたソフィが視線を戻すと、思いのほかアルフォンスの顔が近くにあった。
ソフィは驚いて目を見張る。
アルフォンスはことのほか真面目な顔になって、ゆっくりと話す。
「お前はどうしたい?」
アルフォンスの目がじっとソフィを見つめる。決して追い詰めているのではない、穏やかな表情。
それでもソフィは頭の中が真っ白になる。
(時々この人は、本当に思いがけないことを言う……)
という、役に立たない感想しか出てこない。全く、何も考えられない。
一人は困惑し、もう一人はそれを見守り、二人で顔を見合わせたまま、しばらくの沈黙。
「すぐに答えは出ないな。後回しにしよう」
アルフォンスが沈黙を破り、ソフィの額にキスをする。
「とりあえず、明日だ。目の前の問題を片付ける」
アルフォンスは立ち上がり、ソフィも慌てて彼を追いかける。出口の前でアルフォンスは立ち止まり、ソフィを部屋に押しとどめて言う。
「外は見張らせているから安心していい。今日はゆっくりと、お休み……」
二人の唇が合わさり、すぐに離れた。
***
その日。ソフィの気にした通り、あるいはアルフォンスの思惑通り、城の内外で噂になったことと言えばこの話題ばかり。
「アルフォンス殿下の馬車を見たか?」
「見た見た、大聖堂から城へ向かったんだろう?」
「乗っていたのは誰?」
「女の人だよ。巡礼者みたいな格好をしていた」
「一体誰なんだろうね?」
馬車に同乗した女性の素性について、ある織物職人の弟子が語ったことには。
「一年前から殿下は女性用のマントを織らせていたんだ。ものすごく手の込んだ、織りあげるのに時間のかかるマントだよ。三日前に出来上がったばかりで、明日親方が城に呼ばれてお披露目をするんだ。きっと今日到着した女の人のためだよ」
「一年前から?」
一年前の出来事については、城勤めの者が覚えていた。
「前に殿下は、地方の美しい村を訪れたことがあって大変気に入ったそうだ。で、一年前に偶然そこの村から視察団が来て、殿下が懐かしがって一団を城にお招きに、……今日城に来たのは、その時にいた女性だと思う」
「でも、その女性は城に着くなり独りで部屋に閉じこもったままだそうだよ。何をしてるんだろう」
(それは、その女が虜囚の身だからだ。明日対決してそのペテンの顔を引っぺがしてやるぞ……)
ガエタンは馬を引いて城下町を歩きながら人々の噂話に耳を傾ける。そろそろ今日の宿を決めていい時刻である。
人々の噂に上っているのは、大聖堂で出会ったあの悪党の女に違いなかった。約束通り、アルフォンス王子は城で彼女の身柄を預かっている。
(しかし、一年前からその女のためにマントを織らせているというのは、解せないな……まさか殿下まで、あの女に騙されていたということか?)
「おっと、止まれ」
ガエタンは自分の馬の首をたたく。目の前では、自分と同じように馬を引く若者が、立往生してゆく手をふさいでいる。
彼らについてガエタンは値踏みする。
(馬は中程度の馬で、この若者の身分は騎士見習いだな。まだ馬に慣れていないのか)
若者は馬の手綱を引いて歩かせようとするが、馬が嫌がってなかなか前へ進まない。やっと馬は数歩動いたが、その歩き方はどこかおかしい。
(ははあ……)
ガエタンには馬が進みたがらない理由が分かった。
近づいて若者に声をかける。若年者を導くのも年長者の役割と心得ている。
「もし、そこの方、その馬は後ろ足の蹄鉄に問題があるのではないかな。ほら、ちょうど良くそこに鍛冶屋がある。拙者も馬を預けるから、おぬしも一緒に見てもらってはどうだ?」
***
果たして、若者の馬はガエタンの指摘した通りだった。
「騎士さま、本当にありがとうございます」
若者の身分はガエタンの思った通り騎士見習い。憧れの眼差しで先輩騎士のガエタンを見つめる。
気分をよくしたガエタンは若者を誘って料理屋兼宿屋に入ることにした。
料理と酒が運ばれてくる。同じテーブルにいた一団に話しかけると、彼らは今朝大聖堂に到着したばかりの巡礼者だった。
(大聖堂、今朝着いたばかり……あの女と同じではないか)
ガエタンの耳がぴくぴくと動く。
巡礼たちは言う。
「我々はここに来るまで、よい道先案内人に恵まれたのです。彼女のおかげて、順調な旅でした」
「へえ、案内人は女性でしたか」
騎士見習いの若者が興味深そうに話を聞く。
その案内人は若い女性で、途中から一団に加わったという。大変旅慣れた様子で、道や宿にも詳しかったのだとか。
彼女の勧めで一行は足の遅い者を列前方に集め、達者な者は後ろへ下がらせ、彼女自身は最後尾を歩いた。いつの間にか、日々の宿も彼女が決めるようになった。
「……それが不思議とうまくいって、彼女が来て以来、誰も落伍者が出なかったんです。でも、彼女とは大聖堂で別れてしまったので、この先は我々だけで旅を続けなければなりません」
「おや、どうしてです?」
若者の素朴な問いに巡礼たちは声をひそめる。ある者はにやにやと笑う。
「なんとその人、アルフォンス王子の想い人だったんですよ! 大聖堂で待ち合わせて、城からお迎えが来たそうで……知ってました? 彼女の名前は、確か……」
「ソフィだ」
ガエタンはたまらず、口をはさんだ。
巡礼たちは驚く。
「そう、ソフィ。おや、騎士さま、あんたの知り合いでしたか?」
「知り合いという程でもないが、……」
ガエタンは顔を真っ赤にして疑問を口にする。
「『殿下の想い人』などというが、そもそも、彼女には既に夫と子供がいるではないか……」
「は? 夫? ないはずですよ、それは彼女の妹のことじゃないかな」
「何と……?!」
「もともとソフィは、妹夫婦と子供たちのために祈祷書を奉納に行くって、我々巡礼に加わったんですよ」
「ドゥロー県からか?」
「そう。よくご存じですね。アルフォンス王子の知り合いだってのが後から分かったことで、我々もびっくりしたんです」
少し酔っぱらって騎士見習いの若者が言う。
「その人、大そうな美人なんでしょうね。見て見たかったなあ」
「そりゃもう。少し気の利いた男ならば、絶対に声をかけたくなるぐらいに。でも不幸なことに、我々巡礼の中に気の利いたものはおりませんで、おかげさまで首がつながりましたな……」
笑い声が響く中、ガエタンは一人で冷や汗をぬぐう。
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