攻め語り

「もうやめて」

　ああ、もうイきたくないんでしたっけ？　いいですよ、イかなくて。僕が勝手にやってますから。あなたはそうして泣いていればいい。

　つらいの？

　そうなんだ。

　かわいそうに。

　僕はどうすればいいです？

　やめるのは無理。

　他のこと。

　やめるのは無しです。他のことです。どうしてほしい？

　なんでもする？

　あなたが？

　へえ、なんでもしてくれるんですね。

　じゃあ、今度お友達の目の前で僕のおちんちん舐めてもらおうかな。

　前みたいにオナニーしながら、僕のおちんちん舐めて。みんなの前で。

　やってくれるんですよね？

　あはは、やっぱり嫌なんだ。

　なんでもは嘘じゃないですか。嘘つき。

　謝らなくていいですよ。

　やってもらいたいわけじゃない。冗談です。こうしているだけで僕は幸せですから。他に何もいらない。

　してもらいたいことなんかなにもありません。ずっとこうしていられればいい。

　あなたが好き。あなたが好き。あなたが好き。

　ああ、気持ちいいな。あなたの中、うねうね動いて僕を締め付けてくる。もっとぐちゃぐちゃにしてっておねだりしてる。

　イきたくない、も嘘でしょう？　知ってるんですよ。こんなに感じてるんだもの。

　気持ちいいんでしょう。たくさんイッていいですよ。

　怖い？

　何が？

　僕？

　意味がわからない。まだわからないの？　僕のなにが怖いの。

　ああ……イくの怖いの？

　気持ち良すぎるんですね。大丈夫、僕がいますから。

　ほら、僕にしがみついて。ぎゅうっと。

　喉、枯れちゃってますね。泣きすぎたんだ。かわいそうに。

　ほら、ね。一緒ですよ。もう泣かなくていいから。一緒。一緒にイきましょう。

　怖くないですよ。一緒。ずっと一緒。気持ちいいだけ。ね。気持ちいいね？

　自分で言って。気持ちいいって。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、ですよ。

　ほら、言って。

　言わないと、終わらないですよ。