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沈黙の蜜月(4)
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交渉不能とみたらしいカルナスが、一縷の望みを託すように、シルヴァリエの言うがまま、下を脱ぎ、尻を突き出す。
カルナスの首輪と繋がっているリードを握ったままのシルヴァリエは、壁に手をついたカルナスの足を少し開かせると、自分のズボンの前を広げ、中に押し入った。
「――――っ!」
「……っと、きついですね。ここのところ毎晩やりまくっているとはいえ慣らしなしは無茶だったかな。大丈夫ですか、カルナス団長? 一度抜いて、慣らします?」
「い、いらな……いらない……っ」
「そうですか。それじゃあこのまま、前、入れますね」
「や……っ!」
カルナスは腰を揺らしてシルヴァリエから逃れようとしたが、シルヴァリエの両手はすでにカルナスの前に回され、その中心をがっちりと抑え込んでいる。陰茎を二、三度しごいてそれが完勃ちの状態であることを確認したシルヴァリエが、もう片手に持っていた銀色の棒の先端をカルナスの尿道口にあてた。
「うぅ……あ……」
「本当にイヤならやめてあげてもいいんですけど……本当にイヤなら、こんなふうにおちんちんをガチガチにしたりはしないんですよ、カルナス団長。ね?」
シルヴァリエはそう言うと、棒の先端をカルナスの陰茎の先に押し込む。
「――――――――っ!!」
カルナスは唇を噛んでその衝撃に耐える。押し入ってくる時には硬くて冷たいのに、それは中に入るとほどけて柔らかく、カルナスの尿道のなかを優しく刺激する。シルヴァリエが棒を押し込むと、粘膜を撫でていたそれが内部を優しく擦りながら奥へと進んでいく。
「ぁ、ああ、ぁぁぁぁああ…………」
声を我慢できたのは始めだけだった。ありえない場所をありえない感覚が襲う未知の快楽に、カルナスは瘧を起こしたように全身をガクガクと震わせる。シルヴァリエが全てを押し込み終えると同時に、カルナスは自分の体を支えきれず膝から床に崩れ落ちた。
「おっと、抜けちゃいましたね。そんなにそっち、気持ちいいですか?」
「ひ、ひぅ、ぅぁあ……」
カルナスが首を何度も横に振る。
「なんで気持ちいいの否定するんですか? 別にいいのに。怒りませんよ、気持ちよくなってもらうために買ったんですから。このまま前、楽しんでてもらっていいですからね、カルナス団長。どうせイけないですから。おまけで潤滑用のゼリーとかいうのをもらいましたんで、ちょっとこれも試してみましょうか」
「ひ……ふぇ……ひっ?!」
敏感になっている後ろに突然冷たくヌメヌメしたものを零されて、カルナスは背中をのけぞらせた。
絨毯の上で自分を抱え込むようにしてうずくまるカルナスに合わせ膝をついたシルヴァリエは、その潤滑ゼリーを垂らしたあたりの肌全体に塗り込めるようにしながら手で掬い上げ、自分の指をカルナスの中に埋める。
「あ……あぎゃ、あ、あああ、んぃっ、ん、ん、あ――っ!」
「すごいですね、指三本するっと入っちゃいました。四本目もいけるかな」
「あ――――っ! あ、あああ、あ、あ――――っっ!!! ああ、あああああ、ああああああ!」
「柔らかいのにすごい締め付けですね。あと、いま、中イキしました?」
「んん――っ! ん、んっ! あ、あぅ、し、シルヴァリ、エ、もう、そこ、やめ、擦らな……あ、あああ、あ――っ!!」
「前のやつで、射精はとめられるって聞いたんですけど。中イキはどうなんでしょうね? ねえ、カルナス団長?」
「あ、ああ、あ、そこ、もうやめ、慣らすの、や、やだ、もういい、やめて、指、やめ、あ、ああ、あああっ!」
「欲しいのは、これですか?」
「――――――――っ」
シルヴァリエが自身の肉棒を突き入れると、カルナスの大きく口からは声にならない嬌声と同時に涎がだらだらとこぼれる。シルヴァリエはカルナスの腰の下に手を差し入れ持ち上げると、絨毯の上で腰を大きく前後にグラインドし始めた。
「あっ! ああ、あっ、あっ、あっ、あうっ、あっ、あっ、ああっ!」
カルナスの口から規則的な嬌声が吐き出される。そうしながらもカルナスは、過ぎた快楽から逃げるようにじわりじわりと前に進んでいくので、シルヴァリエは時折首輪のリードを掴み、自分のほうへと引き戻す。そうされるときのカルナスの口から漏れる嬌声とも落胆ともつかない悲鳴のような声はシルヴァリエをひどく苛つかせ、腰のグラインドを激しくさせた。
シルヴァリエに触れてもらわなければもはや達することすら許されなくなったカルナスの陰茎が、体の下で健気に揺れていた。
カルナスの首輪と繋がっているリードを握ったままのシルヴァリエは、壁に手をついたカルナスの足を少し開かせると、自分のズボンの前を広げ、中に押し入った。
「――――っ!」
「……っと、きついですね。ここのところ毎晩やりまくっているとはいえ慣らしなしは無茶だったかな。大丈夫ですか、カルナス団長? 一度抜いて、慣らします?」
「い、いらな……いらない……っ」
「そうですか。それじゃあこのまま、前、入れますね」
「や……っ!」
カルナスは腰を揺らしてシルヴァリエから逃れようとしたが、シルヴァリエの両手はすでにカルナスの前に回され、その中心をがっちりと抑え込んでいる。陰茎を二、三度しごいてそれが完勃ちの状態であることを確認したシルヴァリエが、もう片手に持っていた銀色の棒の先端をカルナスの尿道口にあてた。
「うぅ……あ……」
「本当にイヤならやめてあげてもいいんですけど……本当にイヤなら、こんなふうにおちんちんをガチガチにしたりはしないんですよ、カルナス団長。ね?」
シルヴァリエはそう言うと、棒の先端をカルナスの陰茎の先に押し込む。
「――――――――っ!!」
カルナスは唇を噛んでその衝撃に耐える。押し入ってくる時には硬くて冷たいのに、それは中に入るとほどけて柔らかく、カルナスの尿道のなかを優しく刺激する。シルヴァリエが棒を押し込むと、粘膜を撫でていたそれが内部を優しく擦りながら奥へと進んでいく。
「ぁ、ああ、ぁぁぁぁああ…………」
声を我慢できたのは始めだけだった。ありえない場所をありえない感覚が襲う未知の快楽に、カルナスは瘧を起こしたように全身をガクガクと震わせる。シルヴァリエが全てを押し込み終えると同時に、カルナスは自分の体を支えきれず膝から床に崩れ落ちた。
「おっと、抜けちゃいましたね。そんなにそっち、気持ちいいですか?」
「ひ、ひぅ、ぅぁあ……」
カルナスが首を何度も横に振る。
「なんで気持ちいいの否定するんですか? 別にいいのに。怒りませんよ、気持ちよくなってもらうために買ったんですから。このまま前、楽しんでてもらっていいですからね、カルナス団長。どうせイけないですから。おまけで潤滑用のゼリーとかいうのをもらいましたんで、ちょっとこれも試してみましょうか」
「ひ……ふぇ……ひっ?!」
敏感になっている後ろに突然冷たくヌメヌメしたものを零されて、カルナスは背中をのけぞらせた。
絨毯の上で自分を抱え込むようにしてうずくまるカルナスに合わせ膝をついたシルヴァリエは、その潤滑ゼリーを垂らしたあたりの肌全体に塗り込めるようにしながら手で掬い上げ、自分の指をカルナスの中に埋める。
「あ……あぎゃ、あ、あああ、んぃっ、ん、ん、あ――っ!」
「すごいですね、指三本するっと入っちゃいました。四本目もいけるかな」
「あ――――っ! あ、あああ、あ、あ――――っっ!!! ああ、あああああ、ああああああ!」
「柔らかいのにすごい締め付けですね。あと、いま、中イキしました?」
「んん――っ! ん、んっ! あ、あぅ、し、シルヴァリ、エ、もう、そこ、やめ、擦らな……あ、あああ、あ――っ!!」
「前のやつで、射精はとめられるって聞いたんですけど。中イキはどうなんでしょうね? ねえ、カルナス団長?」
「あ、ああ、あ、そこ、もうやめ、慣らすの、や、やだ、もういい、やめて、指、やめ、あ、ああ、あああっ!」
「欲しいのは、これですか?」
「――――――――っ」
シルヴァリエが自身の肉棒を突き入れると、カルナスの大きく口からは声にならない嬌声と同時に涎がだらだらとこぼれる。シルヴァリエはカルナスの腰の下に手を差し入れ持ち上げると、絨毯の上で腰を大きく前後にグラインドし始めた。
「あっ! ああ、あっ、あっ、あっ、あうっ、あっ、あっ、ああっ!」
カルナスの口から規則的な嬌声が吐き出される。そうしながらもカルナスは、過ぎた快楽から逃げるようにじわりじわりと前に進んでいくので、シルヴァリエは時折首輪のリードを掴み、自分のほうへと引き戻す。そうされるときのカルナスの口から漏れる嬌声とも落胆ともつかない悲鳴のような声はシルヴァリエをひどく苛つかせ、腰のグラインドを激しくさせた。
シルヴァリエに触れてもらわなければもはや達することすら許されなくなったカルナスの陰茎が、体の下で健気に揺れていた。
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