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闇夜の作法(2)
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「……煽るのがお上手ですね」
カルナスからの予想外のキスに、シルヴァリエは喜びとも苛立ちともつかない感情にとらわれながら、カルナスの上半身をベッドに押し倒し、その上に覆いかぶさった。
「煽る……?」
「そういうところですよ」
カルナスがどういう表情をしているのか知りたくてたまらなかったが、遠い間接灯だけが頼りのこの状況では、せいぜい輪郭くらいしかわからない。
シルヴァリエはカルナスの足の間に自分の片足を割り入れながら、今度は少し乱暴なキスを仕掛ける。唇に噛みつくように吸い付いて、開いた口の隙間へ舌をねじ込み、怯えて逃げるカルナスの舌を捉え、巻きつき、吸い上げた。
「ん……」
カルナスが苦しそうな声をあげれば一瞬緩めるが、呼吸を一度だけ確認した後は再び締め上げる。カルナスの意識が口もとに行っている間にそのベルトを緩め、シャツの下に手を差し入れた。
火照っているであろうと思っていたよりは肌は予想していたよりも冷たい。シルヴァリエはカルナスのシャツをたくし上げるいっぽうで、キスを唇、下唇、顎、首筋、そして鎖骨と、徐々におろしていった。
「ん……シルヴァリエ……なにか……」
「はい?」
「なにか……当たる……」
「カルナス団長のもさっきから僕の足に当たってますよ」
「そ、そうじゃない! 胸のあたりに、なにか硬い……瓶のようなものを持っているだろう」
「ああ、そういえば」
シルヴァリエは胸元からオイルの入った瓶を取り出し、カルナスに手渡した。
「これは……?」
「カルナス団長のココをほぐすためにもってきたんです」
シルヴァリエはカルナスの後ろに手を回し、ズボンの上からその双丘を少し強めに掴んだ。
「ほぐ……す……?」
「そう、僕がよく使っている上質のオイルですから、心配なさらなくて大丈夫ですよ。口に入れても問題ないですし。ほら」
シルヴァリエは瓶の蓋を抜くと、指先にオイルを少し垂らし、それを自分の唇に塗りつけ、カルナスに口付ける。
「ね? 手触りがいいでしょう」
「……お前の匂いがする」
「え、そうですか? 香料は入れていないので、これは素のオイルの香りだけのはずですけど」
「いや、する」
自分の言ったことを確かめるように、カルナスが暗闇のなかでシルヴァリエの喉もとに顔を寄せ、すこし鼻をひくつかせるのがわかった。
シルヴァリエはたまらなくなって、自分の喉もとで蠢くカルナスの顔を捕まえて少し強引にキスをすると、うつ伏せの態勢をとらせ、カルナスが下に身につけていたものをすべて剥ぎ取り、オイルを垂らした手でカルナスの双丘に触れ、その間隙を割る。
その中央の、きつく締まった後孔に触れると、
「ぅ……」
カルナスが抗議するような声をあげた。無視して指の先を中に埋めると、カルナスは腰を前後左右に振ってシルヴァリエの手から逃れようとする。
「カルナス団長、動くと危ないですよ」
「……そこ……」
「嫌なんですか?」
カルナスはしばらくためらったのち、小さく頷いた。
「ここでしたことあるんですか?」
ほぐすことに夢中になっていたシルヴァリエが、半ば無意識にそうたずねる。
カルナスは再び頷いた。
カルナスからの予想外のキスに、シルヴァリエは喜びとも苛立ちともつかない感情にとらわれながら、カルナスの上半身をベッドに押し倒し、その上に覆いかぶさった。
「煽る……?」
「そういうところですよ」
カルナスがどういう表情をしているのか知りたくてたまらなかったが、遠い間接灯だけが頼りのこの状況では、せいぜい輪郭くらいしかわからない。
シルヴァリエはカルナスの足の間に自分の片足を割り入れながら、今度は少し乱暴なキスを仕掛ける。唇に噛みつくように吸い付いて、開いた口の隙間へ舌をねじ込み、怯えて逃げるカルナスの舌を捉え、巻きつき、吸い上げた。
「ん……」
カルナスが苦しそうな声をあげれば一瞬緩めるが、呼吸を一度だけ確認した後は再び締め上げる。カルナスの意識が口もとに行っている間にそのベルトを緩め、シャツの下に手を差し入れた。
火照っているであろうと思っていたよりは肌は予想していたよりも冷たい。シルヴァリエはカルナスのシャツをたくし上げるいっぽうで、キスを唇、下唇、顎、首筋、そして鎖骨と、徐々におろしていった。
「ん……シルヴァリエ……なにか……」
「はい?」
「なにか……当たる……」
「カルナス団長のもさっきから僕の足に当たってますよ」
「そ、そうじゃない! 胸のあたりに、なにか硬い……瓶のようなものを持っているだろう」
「ああ、そういえば」
シルヴァリエは胸元からオイルの入った瓶を取り出し、カルナスに手渡した。
「これは……?」
「カルナス団長のココをほぐすためにもってきたんです」
シルヴァリエはカルナスの後ろに手を回し、ズボンの上からその双丘を少し強めに掴んだ。
「ほぐ……す……?」
「そう、僕がよく使っている上質のオイルですから、心配なさらなくて大丈夫ですよ。口に入れても問題ないですし。ほら」
シルヴァリエは瓶の蓋を抜くと、指先にオイルを少し垂らし、それを自分の唇に塗りつけ、カルナスに口付ける。
「ね? 手触りがいいでしょう」
「……お前の匂いがする」
「え、そうですか? 香料は入れていないので、これは素のオイルの香りだけのはずですけど」
「いや、する」
自分の言ったことを確かめるように、カルナスが暗闇のなかでシルヴァリエの喉もとに顔を寄せ、すこし鼻をひくつかせるのがわかった。
シルヴァリエはたまらなくなって、自分の喉もとで蠢くカルナスの顔を捕まえて少し強引にキスをすると、うつ伏せの態勢をとらせ、カルナスが下に身につけていたものをすべて剥ぎ取り、オイルを垂らした手でカルナスの双丘に触れ、その間隙を割る。
その中央の、きつく締まった後孔に触れると、
「ぅ……」
カルナスが抗議するような声をあげた。無視して指の先を中に埋めると、カルナスは腰を前後左右に振ってシルヴァリエの手から逃れようとする。
「カルナス団長、動くと危ないですよ」
「……そこ……」
「嫌なんですか?」
カルナスはしばらくためらったのち、小さく頷いた。
「ここでしたことあるんですか?」
ほぐすことに夢中になっていたシルヴァリエが、半ば無意識にそうたずねる。
カルナスは再び頷いた。
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