18 / 90
本文
逢瀬の約束(7)
しおりを挟む
「んん――――っ! ん――――――っ!!!」
カルナスが腰を仰け反らせながら、さらに激しく首を何度も横に振る。
「したの? してないの?」
カルナスは何も答えない。シルヴァリエは自分の口元を塞いでいるカルナスの手を取り彼自身の陰茎に添えて、大きく手を上下に動かさせた。
「やっ……や、だめ、これ……淫紋、育っちゃ……」
「育っちゃいますねえ」
「だめ、だめ……」
「だめならやらなければいいじゃないですか」
「ひ……ぅ……う……」
カルナスは小さく震えながら、自分の陰茎からどうにか手を放した。名残惜しげに太腿の上に置かれた手を、シルヴァリエは再び取って陰茎をしごかせる。
「あ、あぁ……だめ……」
「本気でダメだって思ってます?」
「ふ……う……ぅ……だめ……」
「口先ばっかり。本当は、気持ちいいからやめたくないんでしょう」
シルヴァリエは、自慰を続けるカルナスのズボンと下着を膝まで下ろし、膝を大きく曲げさせた。カルナスの蟻の門渡りにある淫紋を確認し、そこから睾丸までをまとめて手の中に握り込む。
「あ…………」
「貞操帯までつけてた割には随分淫紋育っちゃってますね。ずっとひとりで我慢してたんですか?」
カルナスが緩慢に頷いた。
「せっかく我慢してたのに、しきれませんでしたね。どうするんです? 明日は馬に乗って外へ出るんでしたっけ? こんな状態でまともに人前に出られますかねえ」
「お前……お前が……!」
「僕が、なんです?」
「お前が……手を……っ!」
「僕がなにしたって、自分がやらなければいい話じゃないですか」
「うぅ……う――――っ!!」
カルナスが、空いていたもう片方の手で自分の目を覆う。
まずい。
言いすぎた――。
シルヴァリエは慌ててカルナスの頬を軽く撫でた。
「ごめんなさいカルナス団長。泣かないで」
「泣いてるか、バカっ!」
「ひとりで我慢できてたカルナス団長はとても偉いですよ? ねえ、だから、僕が全部悪いんです」
「うるさい……っ!」
「ねえカルナス団長。悪いついでに、ここ、また貸してもらっていいですか?」
シルヴァリエは、カルナスの淫紋、後孔、そして内股のあたりを撫でた。
「…………っ!」
「前と同じですよ。これは僕が勝手にやること。僕が勝手にカルナス団長の体を使って、それでカルナス団長もついでに気持ちよくなっちゃっているだけなんです。ね、いいでしょう? 前はそれで淫紋の発作がおさまりましたよね。ね?」
カルナスは目を覆ったまましばらく逡巡したのち、小さく頷いて、言った。
「ここは……いやだ……」
「どこならいいんです?」
「……………………」
「僕の部屋へ行きましょうか。どうせ誰も来やしませんし」
耳元に囁かれたシルヴァリエの提案に、カルナスは激しく首を振った。
「人目につく……」
カルナスの性格と、なにより立場を考えば当然の判断なのだが、シルヴァリエはわずかに苛立ちを感じた。
その感情のままに、シルヴァリエはカルナスの陰茎を思い切りしごいてやった。
「――んっ! あ、ぁあ、だめ、淫紋、そだ……」
「僕がやる分には大丈夫ですよ。周囲に隠しておきたいなら、僕が伺いましょう。今夜、人目を忍んで、あなたの部屋に伺いますよ。待っていられますか? いられるんですよね?」
カルナスががくがくと頷く。
シルヴァリエはその頰に口付けて、陰茎への刺激をさらに強めた。
「ひ、う、ん、んん――――っ!!」
カルナスはシルヴァリエの手のなかであっけなく達した。
シルヴァリエが、自分がやる分には大丈夫、と言ったことに正直根拠はなかったのだが、カルナスはしばらく肩で呼吸をしたのち、急速に我に返ったようだ。貞操帯がわりに巻いていた布で手早く出したものをふき取ると、衣服を整え、立ち上がった。
「カルナス団長?」
不安になったシルヴァリエが後ろから抱き寄せ首筋にキスをすると、カルナスはそれに逆らわず
「わかっている」
と小さく言い残し、階下へ降りて行った。
カルナスが腰を仰け反らせながら、さらに激しく首を何度も横に振る。
「したの? してないの?」
カルナスは何も答えない。シルヴァリエは自分の口元を塞いでいるカルナスの手を取り彼自身の陰茎に添えて、大きく手を上下に動かさせた。
「やっ……や、だめ、これ……淫紋、育っちゃ……」
「育っちゃいますねえ」
「だめ、だめ……」
「だめならやらなければいいじゃないですか」
「ひ……ぅ……う……」
カルナスは小さく震えながら、自分の陰茎からどうにか手を放した。名残惜しげに太腿の上に置かれた手を、シルヴァリエは再び取って陰茎をしごかせる。
「あ、あぁ……だめ……」
「本気でダメだって思ってます?」
「ふ……う……ぅ……だめ……」
「口先ばっかり。本当は、気持ちいいからやめたくないんでしょう」
シルヴァリエは、自慰を続けるカルナスのズボンと下着を膝まで下ろし、膝を大きく曲げさせた。カルナスの蟻の門渡りにある淫紋を確認し、そこから睾丸までをまとめて手の中に握り込む。
「あ…………」
「貞操帯までつけてた割には随分淫紋育っちゃってますね。ずっとひとりで我慢してたんですか?」
カルナスが緩慢に頷いた。
「せっかく我慢してたのに、しきれませんでしたね。どうするんです? 明日は馬に乗って外へ出るんでしたっけ? こんな状態でまともに人前に出られますかねえ」
「お前……お前が……!」
「僕が、なんです?」
「お前が……手を……っ!」
「僕がなにしたって、自分がやらなければいい話じゃないですか」
「うぅ……う――――っ!!」
カルナスが、空いていたもう片方の手で自分の目を覆う。
まずい。
言いすぎた――。
シルヴァリエは慌ててカルナスの頬を軽く撫でた。
「ごめんなさいカルナス団長。泣かないで」
「泣いてるか、バカっ!」
「ひとりで我慢できてたカルナス団長はとても偉いですよ? ねえ、だから、僕が全部悪いんです」
「うるさい……っ!」
「ねえカルナス団長。悪いついでに、ここ、また貸してもらっていいですか?」
シルヴァリエは、カルナスの淫紋、後孔、そして内股のあたりを撫でた。
「…………っ!」
「前と同じですよ。これは僕が勝手にやること。僕が勝手にカルナス団長の体を使って、それでカルナス団長もついでに気持ちよくなっちゃっているだけなんです。ね、いいでしょう? 前はそれで淫紋の発作がおさまりましたよね。ね?」
カルナスは目を覆ったまましばらく逡巡したのち、小さく頷いて、言った。
「ここは……いやだ……」
「どこならいいんです?」
「……………………」
「僕の部屋へ行きましょうか。どうせ誰も来やしませんし」
耳元に囁かれたシルヴァリエの提案に、カルナスは激しく首を振った。
「人目につく……」
カルナスの性格と、なにより立場を考えば当然の判断なのだが、シルヴァリエはわずかに苛立ちを感じた。
その感情のままに、シルヴァリエはカルナスの陰茎を思い切りしごいてやった。
「――んっ! あ、ぁあ、だめ、淫紋、そだ……」
「僕がやる分には大丈夫ですよ。周囲に隠しておきたいなら、僕が伺いましょう。今夜、人目を忍んで、あなたの部屋に伺いますよ。待っていられますか? いられるんですよね?」
カルナスががくがくと頷く。
シルヴァリエはその頰に口付けて、陰茎への刺激をさらに強めた。
「ひ、う、ん、んん――――っ!!」
カルナスはシルヴァリエの手のなかであっけなく達した。
シルヴァリエが、自分がやる分には大丈夫、と言ったことに正直根拠はなかったのだが、カルナスはしばらく肩で呼吸をしたのち、急速に我に返ったようだ。貞操帯がわりに巻いていた布で手早く出したものをふき取ると、衣服を整え、立ち上がった。
「カルナス団長?」
不安になったシルヴァリエが後ろから抱き寄せ首筋にキスをすると、カルナスはそれに逆らわず
「わかっている」
と小さく言い残し、階下へ降りて行った。
1
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる