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逢瀬の約束(6)
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想像すらしていなかったことを言われた、と言わんばかりのカルナスのきょとんとした表情を見たら、急にかっとなって――シルヴァリエはカルナスをベッドに押し倒し、口付けた。
「んっ?!」
この厩舎に充満する飼葉と獣と土とがない混じった匂い。その刺激にすっかり慣れていたシルヴァリエの鼻を、カルナスから立ち上る汗と埃の匂いが刺激する。その匂いのもとを追いかけるようにして、シルヴァリエは強引にカルナスの口を割り、中に舌を侵入させた。
「ん――――っ! んん――――っ!!」
急に抱きついて来たシルヴァリエをカルナスはひきはがそうとする。シルヴァリエはほとんと無意識に膝を曲げた足でカルナスの膨らみきった股間を刺激し、固く結んだ唇を舌で何度も撫で上げた。
「や、やめ……っ」
「ほら、声。また大きくなってますよ」
さすがに息苦しくなったシルヴァリエは一瞬カルナスの唇を解放するが、一度だけ深呼吸して再び顔を近づける。
「お、お前が……変なことをするから……!」
「声、抑えてくださいよ。カルナス団長の舌の先、真っ赤に充血しててかわいいですね。食べちゃいたいなあ」
「?! ひゃ、ひゃめ……っ」
シルヴァリエは自分の舌を使って巧みにカルナスのそれを口の外へ引きずり出すと、歯の間に挟んで甘噛みしながら自分の舌でその舌先を弄ぶ。
「ひ、ひひゃ……ヒルヒャリエ、ひゃめ……」
カルナスが自分の口元を守るのに気を取られている隙に両手を背後に回し、その双丘を揉みしだくと、淫紋の力ですでに発情していたカルナスがもはや抵抗できるはずもない。シルヴァリエがカルナスの舌先を解放する頃には、カルナスの目からはすでに理性の光が消えかかっていた。
シルヴァリエは股間への足での刺激を続けながら、カルナスの腰のご丁寧に二本も巻かれているベルトを外し、ズボンを軽く下げる。ほんの少しずらしただけでカルナスの分身は待ってましたとばかりに外へ顔を出したが、全体が布でぐるぐる巻にされ、ピンク色の亀頭だけが布の隙間から姿をのぞかせている。
「カルナス団長。これ、なんですか?」
言いながらシルヴァリエはその布をほどいていく。どうやら細長い布を包帯のように、陰茎をぐるぐる巻きにしている状態のようだ。
「とるなっ……」
「でもこれ邪魔ですよ。なんですか?」
「お、お前が……自分でするのは、良くないと言うから……」
「自分で触らないようにこれを?」
カルナスがうっすら涙目のまま頷いた。
シルヴァリエは自分の親指の腹をカルナスの口にねじ込み、歯列を撫でた。そして涎で濡れた指の腹をカルナスの亀頭の先にあて、ぐりぐりとねじ込むように押し付けた。
「あっ?!」
「自家製の貞操帯ってところかな。がんばったんですねぇ、カルナス団長」
「あっ、う、うぅっ、ん、そ、そこ、そこ……」
「淫紋を抑えるのに一番効果があるのはセックスだと言ったのに。セックスはしてないんですか?」
「んーっ! ん……んぅ…………ん…………」
声を噛み殺しながら、カルナスが首を横に振る。
「やったんですか? 誰と」
シルヴァリエはカルナスの桃色の先端に爪を立てながら尋ねた。
「んっ?!」
この厩舎に充満する飼葉と獣と土とがない混じった匂い。その刺激にすっかり慣れていたシルヴァリエの鼻を、カルナスから立ち上る汗と埃の匂いが刺激する。その匂いのもとを追いかけるようにして、シルヴァリエは強引にカルナスの口を割り、中に舌を侵入させた。
「ん――――っ! んん――――っ!!」
急に抱きついて来たシルヴァリエをカルナスはひきはがそうとする。シルヴァリエはほとんと無意識に膝を曲げた足でカルナスの膨らみきった股間を刺激し、固く結んだ唇を舌で何度も撫で上げた。
「や、やめ……っ」
「ほら、声。また大きくなってますよ」
さすがに息苦しくなったシルヴァリエは一瞬カルナスの唇を解放するが、一度だけ深呼吸して再び顔を近づける。
「お、お前が……変なことをするから……!」
「声、抑えてくださいよ。カルナス団長の舌の先、真っ赤に充血しててかわいいですね。食べちゃいたいなあ」
「?! ひゃ、ひゃめ……っ」
シルヴァリエは自分の舌を使って巧みにカルナスのそれを口の外へ引きずり出すと、歯の間に挟んで甘噛みしながら自分の舌でその舌先を弄ぶ。
「ひ、ひひゃ……ヒルヒャリエ、ひゃめ……」
カルナスが自分の口元を守るのに気を取られている隙に両手を背後に回し、その双丘を揉みしだくと、淫紋の力ですでに発情していたカルナスがもはや抵抗できるはずもない。シルヴァリエがカルナスの舌先を解放する頃には、カルナスの目からはすでに理性の光が消えかかっていた。
シルヴァリエは股間への足での刺激を続けながら、カルナスの腰のご丁寧に二本も巻かれているベルトを外し、ズボンを軽く下げる。ほんの少しずらしただけでカルナスの分身は待ってましたとばかりに外へ顔を出したが、全体が布でぐるぐる巻にされ、ピンク色の亀頭だけが布の隙間から姿をのぞかせている。
「カルナス団長。これ、なんですか?」
言いながらシルヴァリエはその布をほどいていく。どうやら細長い布を包帯のように、陰茎をぐるぐる巻きにしている状態のようだ。
「とるなっ……」
「でもこれ邪魔ですよ。なんですか?」
「お、お前が……自分でするのは、良くないと言うから……」
「自分で触らないようにこれを?」
カルナスがうっすら涙目のまま頷いた。
シルヴァリエは自分の親指の腹をカルナスの口にねじ込み、歯列を撫でた。そして涎で濡れた指の腹をカルナスの亀頭の先にあて、ぐりぐりとねじ込むように押し付けた。
「あっ?!」
「自家製の貞操帯ってところかな。がんばったんですねぇ、カルナス団長」
「あっ、う、うぅっ、ん、そ、そこ、そこ……」
「淫紋を抑えるのに一番効果があるのはセックスだと言ったのに。セックスはしてないんですか?」
「んーっ! ん……んぅ…………ん…………」
声を噛み殺しながら、カルナスが首を横に振る。
「やったんですか? 誰と」
シルヴァリエはカルナスの桃色の先端に爪を立てながら尋ねた。
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