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夜毎の訪問(5)
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「キスで僕の気を引いておけば自分でしているのを隠せるとでも覚えてしまったんですか? 悪い団長さんですね。もう騙されませんよ」
シルヴァリエはカルナスの手をひねりあげた。カルナスが苦痛に悲鳴をあげる。
昼の訓練ならば鍛錬不足のシルヴァリエの技などものともしないカルナスだが、色に狂った夜となれば、赤子にすらも遅れをとるのではと疑いたくなるていたらくだ。
シルヴァリエはそのままカルナスを後ろ手にしてベッドの上に俯せに押さえ込んだ。そこへ至ってもカルナスは、シーツに擦れる刺激に陶然とした表情すら浮かべている有様である。
「あさましいな……」
シルヴァリエはわざと、まるで嘲るように言って、己の肉棒を再びその中に挿し入れた。
「あ――――――ッ! あ――――――――ッ!」
そのまま乱暴に揺さぶってやると、カルナスがこれまでで一番の嬌声をあげる。シルヴァリエはもう片方の手も押さえ込むと、欲望のまま乱暴に抜き差しを始めた。
「あっ! あひ、あひぃっ! あああ、あひいいいいっ!」
カルナスの嬌声が暗い部屋に響く。やがてシルヴァリエがカルナスのなかに吐精すると、カルナスは全身をブルブルと震わせた後、弛緩した。
快楽の余韻に浸るカルナスの背中を見下ろしながら、シルヴァリエはまとっていた上着を脱ぎ捨て、腰に巻いていた布を引き抜いた。
カルナスの両腕を背中であわせ、自分の腰布で縛り上げる。
自分がされていることに気づいたらしいカルナスが顔をあげて背後を確認しようとしたので、その顔にキスをして、カルナスの中に挿入したままだった自分の分身を、再び前後に動かしはじめた。
「あっ?! あ、ああっ、あ、あぅっ!」
カルナスが快楽とも苦痛ともつかぬ声をあげる。
「し、シルヴァリエ! 待て、いま、イッたばかりで、つら……」
「僕はまだ満足していません、カルナス団長」
「少しでいいから、休ませ……」
「あなたの意見など聞きません。自分が悦ぶのではなく、僕に奉仕するのがあなたの役目。そうでしょう?」
「や、やぅっ! お願い、ゆっくり……」
「あぁ、団長のなか、とても気持ちいいですよ。イッた直後で熱くなって、僕のことをきゅうきゅう締め付けてきて痛いくらいです。感じまくってるお肉、ゴリゴリ擦り上げてぐちゃぐちゃにしたいな。もっと奥の柔らかいところへぐりぐり押し込んだら、さぞや気持ちがいいんでしょうね」
「だ、だめ……いや……いやぁ……」
「いやなら余計にやらないといけませんね。少し奥までいれましょうか」
「やだ! 今、だめ。刺激、つよ……やだ、やだ、ああ、あ――――――ッ!」
逃げようとする尻を両手でがっちりとつかまえて、シルヴァリエは宣言通りこれまでになく深く腰を進めた。
「あ、そこ、それ、だめ、だめ、らめぇぇぇ……っ!」
カルナスはあっけなく再び絶頂を迎え、全身を震わせる。
それが落ち着くのをもはや待たず、シルヴァリエの腰は再び前後に動き出した。
「ひいっ! やら、シルヴァリエ、やめ、もうやめ、いぎ、いぎゃ、いや、いやぁ、いやぁああああ――――っ!」
過敏になりきった体に与えられる刺激に耐えかねたカルナスが本能的にそこから逃れようとする足をとらえ、シルヴァリエは自分の肩にその足を引っ掛けるようにして抱えこむ。そして、大きく開いた股の間に、シルヴァリエは思うさま腰を打ち付けた。
抵抗しようにも両腕は後ろで縛られ、片足は高々と持ち上げられ、もう片足はシルヴァリエの下に敷かれている。
シルヴァリエのための痙攣する肉玩具と化したカルナスの嬌声は、もはや人の言葉を為していない。
腰を止むことなく動かしながら、シルヴァリエは、カルナスの下腹部を優しく撫でる。
そして、陰茎の根元の裏、蟻の門渡りにあたるところを横切るように浮かび上がっている淫紋を確認すると、満足げな表情で唇を湿らせた。
今宵の狂乱の宴は、まだはじまったばかりだった。
シルヴァリエはカルナスの手をひねりあげた。カルナスが苦痛に悲鳴をあげる。
昼の訓練ならば鍛錬不足のシルヴァリエの技などものともしないカルナスだが、色に狂った夜となれば、赤子にすらも遅れをとるのではと疑いたくなるていたらくだ。
シルヴァリエはそのままカルナスを後ろ手にしてベッドの上に俯せに押さえ込んだ。そこへ至ってもカルナスは、シーツに擦れる刺激に陶然とした表情すら浮かべている有様である。
「あさましいな……」
シルヴァリエはわざと、まるで嘲るように言って、己の肉棒を再びその中に挿し入れた。
「あ――――――ッ! あ――――――――ッ!」
そのまま乱暴に揺さぶってやると、カルナスがこれまでで一番の嬌声をあげる。シルヴァリエはもう片方の手も押さえ込むと、欲望のまま乱暴に抜き差しを始めた。
「あっ! あひ、あひぃっ! あああ、あひいいいいっ!」
カルナスの嬌声が暗い部屋に響く。やがてシルヴァリエがカルナスのなかに吐精すると、カルナスは全身をブルブルと震わせた後、弛緩した。
快楽の余韻に浸るカルナスの背中を見下ろしながら、シルヴァリエはまとっていた上着を脱ぎ捨て、腰に巻いていた布を引き抜いた。
カルナスの両腕を背中であわせ、自分の腰布で縛り上げる。
自分がされていることに気づいたらしいカルナスが顔をあげて背後を確認しようとしたので、その顔にキスをして、カルナスの中に挿入したままだった自分の分身を、再び前後に動かしはじめた。
「あっ?! あ、ああっ、あ、あぅっ!」
カルナスが快楽とも苦痛ともつかぬ声をあげる。
「し、シルヴァリエ! 待て、いま、イッたばかりで、つら……」
「僕はまだ満足していません、カルナス団長」
「少しでいいから、休ませ……」
「あなたの意見など聞きません。自分が悦ぶのではなく、僕に奉仕するのがあなたの役目。そうでしょう?」
「や、やぅっ! お願い、ゆっくり……」
「あぁ、団長のなか、とても気持ちいいですよ。イッた直後で熱くなって、僕のことをきゅうきゅう締め付けてきて痛いくらいです。感じまくってるお肉、ゴリゴリ擦り上げてぐちゃぐちゃにしたいな。もっと奥の柔らかいところへぐりぐり押し込んだら、さぞや気持ちがいいんでしょうね」
「だ、だめ……いや……いやぁ……」
「いやなら余計にやらないといけませんね。少し奥までいれましょうか」
「やだ! 今、だめ。刺激、つよ……やだ、やだ、ああ、あ――――――ッ!」
逃げようとする尻を両手でがっちりとつかまえて、シルヴァリエは宣言通りこれまでになく深く腰を進めた。
「あ、そこ、それ、だめ、だめ、らめぇぇぇ……っ!」
カルナスはあっけなく再び絶頂を迎え、全身を震わせる。
それが落ち着くのをもはや待たず、シルヴァリエの腰は再び前後に動き出した。
「ひいっ! やら、シルヴァリエ、やめ、もうやめ、いぎ、いぎゃ、いや、いやぁ、いやぁああああ――――っ!」
過敏になりきった体に与えられる刺激に耐えかねたカルナスが本能的にそこから逃れようとする足をとらえ、シルヴァリエは自分の肩にその足を引っ掛けるようにして抱えこむ。そして、大きく開いた股の間に、シルヴァリエは思うさま腰を打ち付けた。
抵抗しようにも両腕は後ろで縛られ、片足は高々と持ち上げられ、もう片足はシルヴァリエの下に敷かれている。
シルヴァリエのための痙攣する肉玩具と化したカルナスの嬌声は、もはや人の言葉を為していない。
腰を止むことなく動かしながら、シルヴァリエは、カルナスの下腹部を優しく撫でる。
そして、陰茎の根元の裏、蟻の門渡りにあたるところを横切るように浮かび上がっている淫紋を確認すると、満足げな表情で唇を湿らせた。
今宵の狂乱の宴は、まだはじまったばかりだった。
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