5 / 90
本文
夜毎の訪問(5)
しおりを挟む
「キスで僕の気を引いておけば自分でしているのを隠せるとでも覚えてしまったんですか? 悪い団長さんですね。もう騙されませんよ」
シルヴァリエはカルナスの手をひねりあげた。カルナスが苦痛に悲鳴をあげる。
昼の訓練ならば鍛錬不足のシルヴァリエの技などものともしないカルナスだが、色に狂った夜となれば、赤子にすらも遅れをとるのではと疑いたくなるていたらくだ。
シルヴァリエはそのままカルナスを後ろ手にしてベッドの上に俯せに押さえ込んだ。そこへ至ってもカルナスは、シーツに擦れる刺激に陶然とした表情すら浮かべている有様である。
「あさましいな……」
シルヴァリエはわざと、まるで嘲るように言って、己の肉棒を再びその中に挿し入れた。
「あ――――――ッ! あ――――――――ッ!」
そのまま乱暴に揺さぶってやると、カルナスがこれまでで一番の嬌声をあげる。シルヴァリエはもう片方の手も押さえ込むと、欲望のまま乱暴に抜き差しを始めた。
「あっ! あひ、あひぃっ! あああ、あひいいいいっ!」
カルナスの嬌声が暗い部屋に響く。やがてシルヴァリエがカルナスのなかに吐精すると、カルナスは全身をブルブルと震わせた後、弛緩した。
快楽の余韻に浸るカルナスの背中を見下ろしながら、シルヴァリエはまとっていた上着を脱ぎ捨て、腰に巻いていた布を引き抜いた。
カルナスの両腕を背中であわせ、自分の腰布で縛り上げる。
自分がされていることに気づいたらしいカルナスが顔をあげて背後を確認しようとしたので、その顔にキスをして、カルナスの中に挿入したままだった自分の分身を、再び前後に動かしはじめた。
「あっ?! あ、ああっ、あ、あぅっ!」
カルナスが快楽とも苦痛ともつかぬ声をあげる。
「し、シルヴァリエ! 待て、いま、イッたばかりで、つら……」
「僕はまだ満足していません、カルナス団長」
「少しでいいから、休ませ……」
「あなたの意見など聞きません。自分が悦ぶのではなく、僕に奉仕するのがあなたの役目。そうでしょう?」
「や、やぅっ! お願い、ゆっくり……」
「あぁ、団長のなか、とても気持ちいいですよ。イッた直後で熱くなって、僕のことをきゅうきゅう締め付けてきて痛いくらいです。感じまくってるお肉、ゴリゴリ擦り上げてぐちゃぐちゃにしたいな。もっと奥の柔らかいところへぐりぐり押し込んだら、さぞや気持ちがいいんでしょうね」
「だ、だめ……いや……いやぁ……」
「いやなら余計にやらないといけませんね。少し奥までいれましょうか」
「やだ! 今、だめ。刺激、つよ……やだ、やだ、ああ、あ――――――ッ!」
逃げようとする尻を両手でがっちりとつかまえて、シルヴァリエは宣言通りこれまでになく深く腰を進めた。
「あ、そこ、それ、だめ、だめ、らめぇぇぇ……っ!」
カルナスはあっけなく再び絶頂を迎え、全身を震わせる。
それが落ち着くのをもはや待たず、シルヴァリエの腰は再び前後に動き出した。
「ひいっ! やら、シルヴァリエ、やめ、もうやめ、いぎ、いぎゃ、いや、いやぁ、いやぁああああ――――っ!」
過敏になりきった体に与えられる刺激に耐えかねたカルナスが本能的にそこから逃れようとする足をとらえ、シルヴァリエは自分の肩にその足を引っ掛けるようにして抱えこむ。そして、大きく開いた股の間に、シルヴァリエは思うさま腰を打ち付けた。
抵抗しようにも両腕は後ろで縛られ、片足は高々と持ち上げられ、もう片足はシルヴァリエの下に敷かれている。
シルヴァリエのための痙攣する肉玩具と化したカルナスの嬌声は、もはや人の言葉を為していない。
腰を止むことなく動かしながら、シルヴァリエは、カルナスの下腹部を優しく撫でる。
そして、陰茎の根元の裏、蟻の門渡りにあたるところを横切るように浮かび上がっている淫紋を確認すると、満足げな表情で唇を湿らせた。
今宵の狂乱の宴は、まだはじまったばかりだった。
シルヴァリエはカルナスの手をひねりあげた。カルナスが苦痛に悲鳴をあげる。
昼の訓練ならば鍛錬不足のシルヴァリエの技などものともしないカルナスだが、色に狂った夜となれば、赤子にすらも遅れをとるのではと疑いたくなるていたらくだ。
シルヴァリエはそのままカルナスを後ろ手にしてベッドの上に俯せに押さえ込んだ。そこへ至ってもカルナスは、シーツに擦れる刺激に陶然とした表情すら浮かべている有様である。
「あさましいな……」
シルヴァリエはわざと、まるで嘲るように言って、己の肉棒を再びその中に挿し入れた。
「あ――――――ッ! あ――――――――ッ!」
そのまま乱暴に揺さぶってやると、カルナスがこれまでで一番の嬌声をあげる。シルヴァリエはもう片方の手も押さえ込むと、欲望のまま乱暴に抜き差しを始めた。
「あっ! あひ、あひぃっ! あああ、あひいいいいっ!」
カルナスの嬌声が暗い部屋に響く。やがてシルヴァリエがカルナスのなかに吐精すると、カルナスは全身をブルブルと震わせた後、弛緩した。
快楽の余韻に浸るカルナスの背中を見下ろしながら、シルヴァリエはまとっていた上着を脱ぎ捨て、腰に巻いていた布を引き抜いた。
カルナスの両腕を背中であわせ、自分の腰布で縛り上げる。
自分がされていることに気づいたらしいカルナスが顔をあげて背後を確認しようとしたので、その顔にキスをして、カルナスの中に挿入したままだった自分の分身を、再び前後に動かしはじめた。
「あっ?! あ、ああっ、あ、あぅっ!」
カルナスが快楽とも苦痛ともつかぬ声をあげる。
「し、シルヴァリエ! 待て、いま、イッたばかりで、つら……」
「僕はまだ満足していません、カルナス団長」
「少しでいいから、休ませ……」
「あなたの意見など聞きません。自分が悦ぶのではなく、僕に奉仕するのがあなたの役目。そうでしょう?」
「や、やぅっ! お願い、ゆっくり……」
「あぁ、団長のなか、とても気持ちいいですよ。イッた直後で熱くなって、僕のことをきゅうきゅう締め付けてきて痛いくらいです。感じまくってるお肉、ゴリゴリ擦り上げてぐちゃぐちゃにしたいな。もっと奥の柔らかいところへぐりぐり押し込んだら、さぞや気持ちがいいんでしょうね」
「だ、だめ……いや……いやぁ……」
「いやなら余計にやらないといけませんね。少し奥までいれましょうか」
「やだ! 今、だめ。刺激、つよ……やだ、やだ、ああ、あ――――――ッ!」
逃げようとする尻を両手でがっちりとつかまえて、シルヴァリエは宣言通りこれまでになく深く腰を進めた。
「あ、そこ、それ、だめ、だめ、らめぇぇぇ……っ!」
カルナスはあっけなく再び絶頂を迎え、全身を震わせる。
それが落ち着くのをもはや待たず、シルヴァリエの腰は再び前後に動き出した。
「ひいっ! やら、シルヴァリエ、やめ、もうやめ、いぎ、いぎゃ、いや、いやぁ、いやぁああああ――――っ!」
過敏になりきった体に与えられる刺激に耐えかねたカルナスが本能的にそこから逃れようとする足をとらえ、シルヴァリエは自分の肩にその足を引っ掛けるようにして抱えこむ。そして、大きく開いた股の間に、シルヴァリエは思うさま腰を打ち付けた。
抵抗しようにも両腕は後ろで縛られ、片足は高々と持ち上げられ、もう片足はシルヴァリエの下に敷かれている。
シルヴァリエのための痙攣する肉玩具と化したカルナスの嬌声は、もはや人の言葉を為していない。
腰を止むことなく動かしながら、シルヴァリエは、カルナスの下腹部を優しく撫でる。
そして、陰茎の根元の裏、蟻の門渡りにあたるところを横切るように浮かび上がっている淫紋を確認すると、満足げな表情で唇を湿らせた。
今宵の狂乱の宴は、まだはじまったばかりだった。
1
お気に入りに追加
423
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる