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夜毎の訪問(4)
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「ほら、やって。いつもの、ご奉仕の時間ですよ」
ほのかに蝋燭に照らされた闇の向こうでカルナスは頷き、シルヴァリエのベルトに手をかけ、脱がせはじめた。
ズボンの前をあけ、下着をさぐり、中から飛び出したシルヴァリエの肉棒をおそるおそる口に入れ、顔を上下に動かしはじめる。
満足げな表情でそれを確認したシルヴァリエは、カルナスの後孔への弄虐を再開した。
ひくつく入り口から二本の指を入れてじゅぷじゅぷと前後に動かし、もう片方の手では目の前で揺れる陰茎を気まぐれに弾く。
シルヴァリエから刺激を受けるたびに引き締まった内腿や腹筋を強張らせていたカルナスだったが、シルヴァリエがさらに指を一本増やして入り口の緩み具合を確認したところで、肉棒から口をはなし、泣くような声で叫んだ。
「シルヴァリエ、やめろ、それ、もう、やめてくれ……!」
「僕は慣らしてるだけですよ。感じなければいいでしょう」
「無理、もう無理、無理ぃ……ッ」
「できますよ。続けて」
「できない……できないぃ……」
そう言いながらもカルナスは必死の様子でシルヴァリエのそれに舌を這わせたが、シルヴァリエが下からカルナスのそれに同じようにしてやると、
「あひいいいっ!」
という矯正とともに全身を強張らせ、シルヴァリエの上にぐったりと倒れ込んだ。
「今日はギブアップが早いですね。やっぱり淫紋の力が強まってるのかな」
シルヴァリエはカルナスの中から指を引き抜くと、自分の上でうずくまるカルナスを一度どかし、上半身を起こす。
外からの刺激は止んだものの、体の中に生まれた悦楽の渦に翻弄されベッドの上で囁くような嬌声を漏らしているカルナスを自分の腰に跨らせ、一度キスをしてから悦びに潤んだ目を覗き込んだ。
「今度は下のお口でご奉仕してくださいね」
カルナスが小さく頷き、右手でシルヴァリエの肉棒を掴むと、戸惑いと歓喜に緩んだ表情でその上に腰を下ろす。
己が散々に慣らした、熱く濡れた肉に包まれる心地よさに、シルヴァリエも思わず吐息をはく。
カルナスもまた、ようやく得られたものの喜びを噛みしめるように陶然とした表情のまましばし停止したあと、ゆっくりと上下運動を開始した。
「あんっ! あぁんっ! あん、あん、あん、あぁぁっ!」
カルナスの半開きの口から赤い舌がチラチラ覗いている。
「団長のほうが楽しんじゃダメだって言ってるのになあ……」
シルヴァリエは苦笑して、カルナスがまだ身につけていた寝間着の上の裾をつかみ、上にたくし上げる。上下運動を続けながらカルナスはそれを脱ぎ、一糸まとわぬ姿になると、シルヴァリエに抱きつくようにキスをしてきた。
たどたどしい舌をシルヴァリエの口のなかに侵入させ、舌と舌を絡め、口蓋の裏をなぞる。
すべてはシルヴァリエのそれから覚えた所作だ。
そう思えば愛しくもあるが、シルヴァリエはカルナスの舌を軽く自分の外に押し出し、お留守になっているはずのカルナスの陰茎に手をやった。
それを激しく上下にしごいているのは、カルナス自身の手だ。
「キスで僕の気を引いておけば自分でしているのを隠せるとでも覚えてしまったんですか? 悪い団長さんですね。もう騙されませんよ」
ほのかに蝋燭に照らされた闇の向こうでカルナスは頷き、シルヴァリエのベルトに手をかけ、脱がせはじめた。
ズボンの前をあけ、下着をさぐり、中から飛び出したシルヴァリエの肉棒をおそるおそる口に入れ、顔を上下に動かしはじめる。
満足げな表情でそれを確認したシルヴァリエは、カルナスの後孔への弄虐を再開した。
ひくつく入り口から二本の指を入れてじゅぷじゅぷと前後に動かし、もう片方の手では目の前で揺れる陰茎を気まぐれに弾く。
シルヴァリエから刺激を受けるたびに引き締まった内腿や腹筋を強張らせていたカルナスだったが、シルヴァリエがさらに指を一本増やして入り口の緩み具合を確認したところで、肉棒から口をはなし、泣くような声で叫んだ。
「シルヴァリエ、やめろ、それ、もう、やめてくれ……!」
「僕は慣らしてるだけですよ。感じなければいいでしょう」
「無理、もう無理、無理ぃ……ッ」
「できますよ。続けて」
「できない……できないぃ……」
そう言いながらもカルナスは必死の様子でシルヴァリエのそれに舌を這わせたが、シルヴァリエが下からカルナスのそれに同じようにしてやると、
「あひいいいっ!」
という矯正とともに全身を強張らせ、シルヴァリエの上にぐったりと倒れ込んだ。
「今日はギブアップが早いですね。やっぱり淫紋の力が強まってるのかな」
シルヴァリエはカルナスの中から指を引き抜くと、自分の上でうずくまるカルナスを一度どかし、上半身を起こす。
外からの刺激は止んだものの、体の中に生まれた悦楽の渦に翻弄されベッドの上で囁くような嬌声を漏らしているカルナスを自分の腰に跨らせ、一度キスをしてから悦びに潤んだ目を覗き込んだ。
「今度は下のお口でご奉仕してくださいね」
カルナスが小さく頷き、右手でシルヴァリエの肉棒を掴むと、戸惑いと歓喜に緩んだ表情でその上に腰を下ろす。
己が散々に慣らした、熱く濡れた肉に包まれる心地よさに、シルヴァリエも思わず吐息をはく。
カルナスもまた、ようやく得られたものの喜びを噛みしめるように陶然とした表情のまましばし停止したあと、ゆっくりと上下運動を開始した。
「あんっ! あぁんっ! あん、あん、あん、あぁぁっ!」
カルナスの半開きの口から赤い舌がチラチラ覗いている。
「団長のほうが楽しんじゃダメだって言ってるのになあ……」
シルヴァリエは苦笑して、カルナスがまだ身につけていた寝間着の上の裾をつかみ、上にたくし上げる。上下運動を続けながらカルナスはそれを脱ぎ、一糸まとわぬ姿になると、シルヴァリエに抱きつくようにキスをしてきた。
たどたどしい舌をシルヴァリエの口のなかに侵入させ、舌と舌を絡め、口蓋の裏をなぞる。
すべてはシルヴァリエのそれから覚えた所作だ。
そう思えば愛しくもあるが、シルヴァリエはカルナスの舌を軽く自分の外に押し出し、お留守になっているはずのカルナスの陰茎に手をやった。
それを激しく上下にしごいているのは、カルナス自身の手だ。
「キスで僕の気を引いておけば自分でしているのを隠せるとでも覚えてしまったんですか? 悪い団長さんですね。もう騙されませんよ」
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