どうせクソババアと言われるなら,徹底的にクソババアになってやる・・・

猫山

文字の大きさ
上 下
50 / 53

50 山田さん戸中井さん、くだらねえ話は続くよ

しおりを挟む
 さあ皆さん元気よく・・

ぼきぼきぼき・・ばきばきばき・・・

う~~ん。今日もいい感じに骨が伸びたよ。さて・・・


昨日聞いたが世の中はもうクリスマス一色らしい。なんでかのう?

まあいいや。祭り好きの日本人だ。何でもかんでも祭りだあい ヘ(^o^)/

ってことで、今日は、町内会のクリスマス会兼忘年会をやるってんだが・・・・



のまえに、やっぱりコンビニだな。




「いらっ・・・・きよこ婆さんか・・・」
「なんだい、その反応は?あたしゃ、れっきとした客だよ・・・」
「ですねえ・・・はいはい・・・」



「これをおくれ。」
「きよこ婆さん、これはクリスマスケーキですよ。一人じゃ食べきれませんよ。」
「大丈夫だ。今日の忘年会に持ってくから。」
「忘年会にケーキですか?」
「なんでもいいんだよ。持ち寄りだって言ってたからな。」



・・・


「ありがとうございましたあ。」
「おや。珍しくちゃんと挨拶したね。」
「はい。またのお越しをお待ちしております。」

「ほう?」

・・・・

・・・今日は珍しく1000円札が出てきたよ。きよこ婆さんちにはお札がないのかと疑ってたけど。ちゃんとお札もあるんじゃないか・・・


とことこ・・・・

「でんちゅうでござるうう」
「またあんたかい。」
「どこにいくでござるか?」
「あんた、言葉が戻らないねえ?」
「これで良いのでござる。」
「ま、なんでもいいけどさ。町内の忘年会に行くんだよ。源爺は何を持って行くんだい?」

「あ・・・何もよういしておらんでござる・・・」

「今からでも遅くないから何か用意しておいで。」
「たまにはきよこ婆さんも親切でござるな。」
「たまにはが余計だよ。」



「ごめんよ。」
「ぼめんですめば・・・」
「分かったよ。けーさつはいらねえんだろ。」
「きよこ婆さん、あたしの楽しみを奪っちゃイヤですよ。てか、2日間もいなかったわけ、お義母さんが変なことを言ってるんですけど。」
「変なこと?」
「地獄でご馳走を食べてきたなんて。どこの店に行ってたんです?」
「いや。本当のことだが・・・」

「地獄亭って店なんでしょ?無料だったって聞きましたよ。あたしも連れて行ってくださいよ。」
「今度頼子を招待するって言ってたから、おめえも連れてって貰えば良いさ。」
「んま。頼子さんが?」
「おお。そのうちにくるっていってたぞい。」
「早速行くって走ってちゃった・・・まあいいや。おうい。松江婆?」

「おおよ。きよこ婆。こないだは楽しかったな。」
「おおよ。地獄なあ。」
「これでいつお迎えが来ても怖くねえな。」
「ああ本当だな。」

「ところで何しに来たんだ?」
「やだね。今日は町内の忘年会じゃなかったけえ?」
「やだね。それは明日だろう?」
「はああ?」
「今日は22日。明日の日曜日にするってぇ昨日の回覧板にのっとったぞい。」
「それは見てねえな。しかたねえ。松江婆、二人でケーキでも食うか。」
「こんなにでけえやつをか?」
「おおよ。」



・・・・

「包丁あるけえ?」
「持って来るわ・・・」

えいっとな。4つに切っていいか?

いいだろ・・・


いただきます・・・はぐはぐもぐもぐ・・・


「もう食えん・・・」
「なんだい。1切れでもうだめかい?・・・てえあたしも苦しいわい」

「さすがにこのサイズを二人で食うのは無理があったな。」



「はいごめんよ。」
「「ごめんですめばけーさつはいらねえよ。なんだ。源爺か・・」」
「酷いことをいわねえでくだされでござる。」

意味わからんわ・・・

「ケーキ食うか?」
「貰うでござる・・・」



・・・はぐはぐ・・・はっ

「きよこ婆、ヒドイでござる。」
「なんだい?」
「忘年会は明日でござる。」
「あたしも今知ったんだよ。」

「わしと中井さんにならねばならぬと言うことで・・。」
「へえ?」
「きよこ婆は、山田さんになるんだそうで。」
「なんだいそれは?」
「そういわれたでござる。たぶん・・・」

ヤマダさんとナカイさんって???




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

山蛭様といっしょ。

ちづ
キャラ文芸
ダーク和風ファンタジー異類婚姻譚です。 和風吸血鬼(ヒル)と虐げられた村娘の話。短編ですので、もしよかったら。 不気味な恋を目指しております。 気持ちは少女漫画ですが、 残酷描写、ヒル等の虫の描写がありますので、苦手な方又は15歳未満の方はご注意ください。 表紙はかんたん表紙メーカーさんで作らせて頂きました。https://sscard.monokakitools.net/covermaker.html

遥か

カリフォルニアデスロールの野良兎
キャラ文芸
鶴木援(ツルギタスケ)は、疲労状態で仕事から帰宅する。何も無い日常にトラウマを抱えた過去、何も起きなかったであろう未来を抱えたまま、何故か誤って監獄街に迷い込む。 生きることを問いかける薄暗いロー・ファンタジー。 表紙 @kafui_k_h

京都かくりよあやかし書房

西門 檀
キャラ文芸
迷い込んだ世界は、かつて現世の世界にあったという。 時が止まった明治の世界。 そこには、あやかしたちの営みが栄えていた。 人間の世界からこちらへと来てしまった、春しおりはあやかし書房でお世話になる。 イケメン店主と双子のおきつね書店員、ふしぎな町で出会うあやかしたちとのハートフルなお話。 ※2025年1月1日より本編start! だいたい毎日更新の予定です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

処理中です...