どうせクソババアと言われるなら,徹底的にクソババアになってやる・・・

猫山

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5温泉

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 今日は町内会の慰安旅行だよ。

 気が効くじゃないか。いつもなら酒飲んでおしまいだってえのに。

 ・・・この前,町内会長の幸太の所にねじ込んだのが良かったかねえ。全く中学生まで寝しょんべん垂らしていたくせに今更偉そうにしたってだめさ。



 はははは。なあ松江婆,久しぶりの温泉だよ。楽しみじゃないかい。何?うれしすぎて,いつお迎えが来てもいいって?!

 馬鹿言ってんじゃないよ~何拝んでんだい?





 さてついたね。なんだいおっさんたちは風呂の前にもう宴会かい。

 あたしゃ風呂に入るよ。楽しみにしてたんだからね。





 どれどれ?

 おお。源泉掛け流しってやつかい。

 がさがさ・・・・・・



 え?ここで脱ぐなって?

 どこで脱ぐんだい。ほお・・・・・鍵付きのろっかあねえ・・・



 便利だね。で(*^^*)

 へえ・・・鍵を腕輪にするんかい・・・・考えたねえ



 ふんふん

 体を洗ってっと

 つるっ・・・・ぼっちゃーん

 あわあわあわ・・・・・

 ふう・・・



 何?飛び込むな?

 飛び込んでないわい。落ちたんだわい。

 それはそれで危ないって?!

 ・・・・まあ確かにな。



・・・ふう・・・



 松江婆,どうした?!大丈夫か?

 なんまいだぶだって?はははは(^◇^)



 おお気持ちいい。

 おや,子供の一団だね。先頭のやつ、あれは源爺のとこの曾孫の太郎だな。
 
 5歳だったけ。まだ母ちゃんと一緒に入ってんか。男風呂に行けってんだ。



 やややや泳ぎ始めやがった

 こらあ!!!ここで泳ぐなあ!!



 逃げてった逃げてった


  さて・・体をこすろうかねえ・・・松江婆、背中をこすってやるよ・・・

 ごしごし・・・なに? ちっといてえ?そりゃすまんかったの・・・このくらいでどうだ?

なに?極楽?そうかそうか・・・



 よし。あたしもこすって貰ったし、また入るかねえ・・・



 ・・・・・・

 うーん極楽極楽・・・・・おや。松江婆、もうあがるんかい?そうかそうか・・・あたしかい?もう少しな・・・

 う~~~~ん極楽極楽・・・





 ・・・・・・

 ・・・・・・・・


  ・・は?・・・

 あれ・・・・ここはどこだい?

 あたしは温泉に入ってたはずなんだが・・・???

・・・きょろきょろ・・・

 やたら綺麗な花畑じゃねえか。

 はっ・・・

 やだね、あたしゃ裸だよ・・・・

 服はねえのか・・

・・・・・

 ・・・おやいつの間にか服を着てるじゃないか・・・・・



 きょろきょろ・・・



 おーいおーい誰かいねえかい?



 おや誰か近づいてきたね。


・・・・・?!

 おや。あれは30年前におっ死んだあたしの旦那じゃないか。変わらんなあ。



 元気かい。おおおお。何?年取ったなって?



 あたりめえだろ。あれから30年だぞい



 そういや何でここにいるんだ?お前も温泉か?


 ・・・

 違うって?

 早く帰れってか?

 何で?



 もちっと話していたいって思わねえのか?・・・・

 一人で寂しかろ?

・・

 なにい!!!

 まだ当分一人を満喫したいって?

 もうしばらくこっちに来るなってえんは・・どういうこったい?

・・・

 おや?後ろの若い子はだれなんだい?



・・・・・・・・・・!!!!!・・・・・



「きよこばば?きよこばば?きよこばばあ~!!!!」





 なんなんだい!!!いいいところなのにさ



「うるさいよ」



 どよどよってなんだい?

「うわっ目を開けやがった」

 誰だい?失礼なこと言ってるのは(-。-;

 源爺のとこの馬鹿息子だな!!!!



 何,どうした?松江婆,何泣いてんだよ。

 え?湯当たりして倒れてたんだって?誰が?

 あたしかい?

 息を吹き返して良かったって・・・



・・・それでか。こっちに来るなってか・・・複雑だね。あんのじじい浮気してんな!!!!くそっ



・・・松江婆・・あんただけだね。いい婆だなぁ


 七夕・・・あたしゃじいさんと会えたけど・・・じいさんの奴・・・くそっ。若い子と一緒だったよ!!!なんてこったい。




 あたしも彼氏を募集するよ。だれかいい人紹介しとくれよ!!!

 若い方が良いね。じいさんに対抗するよ!!!



 ちょいと,そこのあんた!!20歳位のぴちぴちぼおいを紹介しとくれ。

 なに?あたしかい?魅力的だってえ未亡人とやらさ。


 は?年?88だよ。でも,18歳だと言って連れてきてくれよ。連れてきてくれれば,あたしのみりょくでいちころだあ!!!ぐふぐふぐふふふふふ・・・
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