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王妃になったエリーナ
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『運命のツガイ』のアルと結婚し十数年たった。
アルは今でも私の事を大切にしてくれて毎日大好きだよと言ってキスをしてくれる。
そして獣人では珍しく長男、双子の長女、次男、三男、次女の5人の子宝にも恵まれた。
3歳になる次女はエリーナにソックリで、「姫」と呼ばれ皆に可愛がられている。
「僕の姫、お兄様が本を呼んであげますよ」
「可愛い姫、お姉様と一緒におままごとをしましょう」
「愛らしい姫お兄ちゃんと、転んだら危ないから手を繋いで、庭で一緒にお花を見に行きましょう」
「大好きな姫とお兄ちゃまと一緒に、寝ましょう」
と兄妹皆に可愛いがられていた。
そして
「僕の大切な娘の姫、元気にしてたかい?怪我はしてないかい?
何かして欲しい事があったら父上にすぐ言うんだよ」
と頬ずりをしながら可愛がっていた。
その光景を見たエリーナは
このままじゃあダメね。
どうにかしないといけないわ。
次の日、エリーナはアルフォンスと子供達全員を呼び出した。
「今日は昔あった、遠い国のお話をします。
昔ある国にとても可愛い女の子が産まれました。
その子の両親は女の子が可愛くて何でも買ってくれたり、なんでもしてくれました。
その子の周りの人達もその女の子を可愛い可愛いと褒め称えていました。
その女の子が大きくなり学園に入りそこで、ある男の子に恋をしました。
でもその男の子にはツガイの婚約者がおり、女の子は見向きもされなかった。
でもその女の子はなぜ可愛い私が選ばれないの?と怒り、両親と周りの人達に協力して貰って、婚約者の子を傷つけるよう、色々な嫌がらせをしました。
しかし男の子が婚約者を守り、女の子は罰を受け、遠い誰もいない場所に飛ばされて、1人寂しく亡くなった。
その後男の子と婚約者は2人幸せに暮らしました。
と、あの小説の話を分かりやすく変え子供達に聞かせました。
アルフォンスと上の子供達はエリーナの言いたい事が分かり項垂れた。
そして姫は
「その女の子嫌い。そんな子になりたくない。
婚約者の子みたいなツガイと私も出会いたい」
その話の後姫の接し方を気をつけるようになった。
作戦成功ね!
と喜ぶエリーナだった。
アルは今でも私の事を大切にしてくれて毎日大好きだよと言ってキスをしてくれる。
そして獣人では珍しく長男、双子の長女、次男、三男、次女の5人の子宝にも恵まれた。
3歳になる次女はエリーナにソックリで、「姫」と呼ばれ皆に可愛がられている。
「僕の姫、お兄様が本を呼んであげますよ」
「可愛い姫、お姉様と一緒におままごとをしましょう」
「愛らしい姫お兄ちゃんと、転んだら危ないから手を繋いで、庭で一緒にお花を見に行きましょう」
「大好きな姫とお兄ちゃまと一緒に、寝ましょう」
と兄妹皆に可愛いがられていた。
そして
「僕の大切な娘の姫、元気にしてたかい?怪我はしてないかい?
何かして欲しい事があったら父上にすぐ言うんだよ」
と頬ずりをしながら可愛がっていた。
その光景を見たエリーナは
このままじゃあダメね。
どうにかしないといけないわ。
次の日、エリーナはアルフォンスと子供達全員を呼び出した。
「今日は昔あった、遠い国のお話をします。
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その子の両親は女の子が可愛くて何でも買ってくれたり、なんでもしてくれました。
その子の周りの人達もその女の子を可愛い可愛いと褒め称えていました。
その女の子が大きくなり学園に入りそこで、ある男の子に恋をしました。
でもその男の子にはツガイの婚約者がおり、女の子は見向きもされなかった。
でもその女の子はなぜ可愛い私が選ばれないの?と怒り、両親と周りの人達に協力して貰って、婚約者の子を傷つけるよう、色々な嫌がらせをしました。
しかし男の子が婚約者を守り、女の子は罰を受け、遠い誰もいない場所に飛ばされて、1人寂しく亡くなった。
その後男の子と婚約者は2人幸せに暮らしました。
と、あの小説の話を分かりやすく変え子供達に聞かせました。
アルフォンスと上の子供達はエリーナの言いたい事が分かり項垂れた。
そして姫は
「その女の子嫌い。そんな子になりたくない。
婚約者の子みたいなツガイと私も出会いたい」
その話の後姫の接し方を気をつけるようになった。
作戦成功ね!
と喜ぶエリーナだった。
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