悪役令嬢は家族に支えられて運命と生きる

西 ゆう

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後日オッタァはじめ、悪事を働いていた者達は魔力を封じられ鉱山に送られ、そこから一生出るとこを禁じられた。
真凛信者達とエリーナの悪意のある悪口を言っていた者達は、王家、レオパルト公爵から、厳重注意を受けた。

そしてヒロイン真凛は
「本当に会うつもり?
嫌な思いすると思うよ。」
会わせたくないアルフォンスは必死に説得をした。
だがエリーナは
「刑が執行されるともう会う事は無いから、ちゃんと話してみたかったの」
「危害を加えようとしたら、部屋を出るのが条件だよ」
「ありがとう」

部屋に着き中に入ると、髪のはぐちゃぐちゃにになり、暴れたせいなのか服も破れボロボロになった真凛がいた。
「笑いに来たの?」
とエリーナを睨んだ。

そんな彼女にエリーナは
「結局何がしたかったの?」
と聞いた。すると彼女は日本でも容姿に恵まれて皆に可愛がられていた事、こちらの世界に来て小説の中のヒロインになれた事、エリーナを罵倒しながら話出した。
「でもエリーナも小説みたいに動かないし、アル様も甘いセリフを言ってくれなかった。
何故か捕まってこんな所に居るし、真凛はヒロインだよなんで?」
頭を振り回し叫んだ。

「まず、ここは小説の中じゃなく現実世界だよ。
私達は怪我をすれば血を出すし、悪意を向けられると辛いし、好きな人に会える嬉しいそんな気持ちを持ちながら私達はここで生きている。
貴方だって本当は気づいていたはずだよ」

「五月蝿い。真凛は可愛くてヒロインなの!!」
「そう。現実を見ずに、貴方はそうやって生きていくのね」
残念そうにエリーナは真凛を見た。

「エリィもう話は終わったな。

真凛お前には選択肢を与える。
1つはこの世界で、平民として生きて行く事。
もう1つは、元の世界に帰る事。
どちらかを選べ!」

「えっ!?帰れるの?日本に帰りたい」

「ただし、こちらの世界との時間軸が違う。なるべくお前がいた時代に合わすが、私達も初の試みで時代がずれるか、姿が変わるかも知れない。それでも帰りたいか?」

「それでも帰りたい。早く帰らせて!!」
泣きながら叫ぶ様に答えた。


次の日陛下、アルフォンス、エリーナ、魔法陣を用意をした、ロバートは真凛を異世界送った。

日本に帰った真凛は………
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