40 / 46
39
しおりを挟む
落ち着いた頃国王陛下は
「良くやった。アルフォンス」
と労いの言葉をかけた。
「ご協力ありがとうございます。
全てはエリィの為です。これでエリィと僕を邪魔する者は居なくなりました」
「おっ。そうだな」
「じゃあ今日婚約しましたよね?」
「そうだな」
「じゃあ明日エリィと結婚します」
「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」
「結婚式はエリィに似合うドレスを作りたいので、明日は無理ですが、籍だけ入れてエリィと夫婦になります。
そしてエリィはまだ後一年学園が残っているので子供はまだ作りませんが、一緒に暮らします。
エリィと少しの時間しか会えないのはもう嫌です」
「いや……エリーナ嬢はまだ17歳で結婚出来る歳じゃないから無理だ」
「あっ、そうか。
じゃあ誕生日が来た籍を入れるので、一緒に暮らします」
「だから……」
「嫌です」
先程までのアルフォンスとの違いに皆困惑を隠せなかった。
横で聞いていたエリーナは
えっ?
学園でアルの事見れなくなるから、寂しく思っていたけど、一緒に暮らすの?嬉しい!
一緒に暮らしたらアルと一緒に何をしよう?
と妄想を膨らませニヤニヤしていた。
すると氷の悪魔ロバートが
「殿下エリィの事が好きで離れたくないのはデビュータントの時から、よーく知っています。
本当はエリィを嫁に出すのも嫌なのに、
学園を卒業して結婚するまでエリィはうちの家から出させません。
これは決定です。
そしてエリィお前もその気になるな!!」
「「え~」」
「え~じゃない。2人してポンコツになるのはやめなさい。
ほらパーティを再開しますよ」
その後渋々な様子でパーティを再開させた2人は、食べ物を食べさせ合い、挨拶に来た者に惚気、抱き締め合い、イチャイチャと甘い、甘ーーーい空気を出していた。
それを見た国王陛下は頭を抱え、ロバートはため息を付き、初めて2人の光景を見た者達は呆気にとられ、口の中が甘くなり、その日のデザートは大量に残ってしまった。
色んな意味で伝説の卒業パーティとなった。
「良くやった。アルフォンス」
と労いの言葉をかけた。
「ご協力ありがとうございます。
全てはエリィの為です。これでエリィと僕を邪魔する者は居なくなりました」
「おっ。そうだな」
「じゃあ今日婚約しましたよね?」
「そうだな」
「じゃあ明日エリィと結婚します」
「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」
「結婚式はエリィに似合うドレスを作りたいので、明日は無理ですが、籍だけ入れてエリィと夫婦になります。
そしてエリィはまだ後一年学園が残っているので子供はまだ作りませんが、一緒に暮らします。
エリィと少しの時間しか会えないのはもう嫌です」
「いや……エリーナ嬢はまだ17歳で結婚出来る歳じゃないから無理だ」
「あっ、そうか。
じゃあ誕生日が来た籍を入れるので、一緒に暮らします」
「だから……」
「嫌です」
先程までのアルフォンスとの違いに皆困惑を隠せなかった。
横で聞いていたエリーナは
えっ?
学園でアルの事見れなくなるから、寂しく思っていたけど、一緒に暮らすの?嬉しい!
一緒に暮らしたらアルと一緒に何をしよう?
と妄想を膨らませニヤニヤしていた。
すると氷の悪魔ロバートが
「殿下エリィの事が好きで離れたくないのはデビュータントの時から、よーく知っています。
本当はエリィを嫁に出すのも嫌なのに、
学園を卒業して結婚するまでエリィはうちの家から出させません。
これは決定です。
そしてエリィお前もその気になるな!!」
「「え~」」
「え~じゃない。2人してポンコツになるのはやめなさい。
ほらパーティを再開しますよ」
その後渋々な様子でパーティを再開させた2人は、食べ物を食べさせ合い、挨拶に来た者に惚気、抱き締め合い、イチャイチャと甘い、甘ーーーい空気を出していた。
それを見た国王陛下は頭を抱え、ロバートはため息を付き、初めて2人の光景を見た者達は呆気にとられ、口の中が甘くなり、その日のデザートは大量に残ってしまった。
色んな意味で伝説の卒業パーティとなった。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説

あなたには、この程度のこと、だったのかもしれませんが。
ふまさ
恋愛
楽しみにしていた、パーティー。けれどその場は、信じられないほどに凍り付いていた。
でも。
愉快そうに声を上げて笑う者が、一人、いた。

義妹のせいで、婚約した相手に会う前にすっかり嫌われて婚約が白紙になったのになぜか私のことを探し回っていたようです
珠宮さくら
恋愛
サヴァスティンカ・メテリアは、ルーニア国の伯爵家に生まれた。母を亡くし、父は何を思ったのか再婚した。その再婚相手の連れ子は、義母と一緒で酷かった。いや、義母よりうんと酷かったかも知れない。
そんな義母と義妹によって、せっかく伯爵家に婿入りしてくれることになった子息に会う前にサヴァスティンカは嫌われることになり、婚約も白紙になってしまうのだが、義妹はその子息の兄と婚約することになったようで、義母と一緒になって大喜びしていた
。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。


【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
21時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。

【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる