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エリーナが学園に戻る3日間前、極秘に王宮に呼ばれた、レオパルト家一同、アルフォンス、クレインは王族しか入れない応接間に集まっていた。
久しぶりにちゃんと会うアルフォンスとエリーナは目を背けるとこが出来ず、お互いの顔を見ていた。
「アルフォンスの事、これからの事を話合いたくて集まってもらった。
先にエリーナ嬢アルフォンスの事で辛い思いをさせてしまったが、今日で答えたが出ると思う。
ロバート後は任せた」
「かしこまりました。異世界でこちらには無い、新しい検査方法がある事が分かりました。
医師と話し合いながらその検査方法を作る事に成功しました。
なので医師2人を呼んできます」
入ってきた医師達とロバートは困惑気味のアルフォンスに触れると魔法陣を展開した。
そしてアルフォンスの体をスキャンした映像が写し出された。
それを見たアルフォンスは
「これはなんだ?」
と驚き警戒をした。
医師は
「これはアルフォンス殿下の身体にある血管全てになります。
そして赤く点滅してる部分判ると思います。
そこが殿下の悪い部分になります。
ここを拡大して行くと、脳の血管の一部で、ここは匂いを認識する場所になります。
そこに約1㎜の腫瘍が出来ているのが分かりました。
治療してみないと分かりませんが、多分これがツガイの匂いが、分からなくなった原因かと思われます」
と医師は説明した。
「1㎜の腫瘍……」
アルフォンスは結果を聞き唖然とした。
「それはすぐに治せるか?」
と、陛下は問いかけると医師は
「今すぐ大丈夫です。
治療してもよろしいでしょうか?」
「よろしく頼む」
と許可を出し、医師は唖然としたままのアルフォンスに治療を始めた。
魔法陣を展開し光が頭の一部に集まり、光が消えた瞬間アルフォンスは泣き出し、エリーナのもとに走り出し抱き付いた。
そんなアルフォンスを受け止め
「おかえりなさい。私の『運命ツガイ』アル」
と抱き締めた。
アルフォンスは泣きながら
「ごめん。ただいまエリィ。
大好きだよ。
僕の『運命ツガイ』エリィ」と何度も言いながら匂いの戻った喜びを噛み締めていた。
皆元に戻った『運命ツガイ』を涙を浮かべ喜んだ。
アルフォンスが落ち着いた頃、医師の1人が
「この腫瘍は術によって作られた形跡が有りました。
ただ小さすぎ魔力の判定までは出来ませんでした」
「良い。術が使われた事が分かったら後は調べる事が出来る。
まずはここ最近寝ずにこの検査方法を作り治療してくれて感謝する」
「有り難き幸せ」
と言い医師は部屋を後にした。
久しぶりにちゃんと会うアルフォンスとエリーナは目を背けるとこが出来ず、お互いの顔を見ていた。
「アルフォンスの事、これからの事を話合いたくて集まってもらった。
先にエリーナ嬢アルフォンスの事で辛い思いをさせてしまったが、今日で答えたが出ると思う。
ロバート後は任せた」
「かしこまりました。異世界でこちらには無い、新しい検査方法がある事が分かりました。
医師と話し合いながらその検査方法を作る事に成功しました。
なので医師2人を呼んできます」
入ってきた医師達とロバートは困惑気味のアルフォンスに触れると魔法陣を展開した。
そしてアルフォンスの体をスキャンした映像が写し出された。
それを見たアルフォンスは
「これはなんだ?」
と驚き警戒をした。
医師は
「これはアルフォンス殿下の身体にある血管全てになります。
そして赤く点滅してる部分判ると思います。
そこが殿下の悪い部分になります。
ここを拡大して行くと、脳の血管の一部で、ここは匂いを認識する場所になります。
そこに約1㎜の腫瘍が出来ているのが分かりました。
治療してみないと分かりませんが、多分これがツガイの匂いが、分からなくなった原因かと思われます」
と医師は説明した。
「1㎜の腫瘍……」
アルフォンスは結果を聞き唖然とした。
「それはすぐに治せるか?」
と、陛下は問いかけると医師は
「今すぐ大丈夫です。
治療してもよろしいでしょうか?」
「よろしく頼む」
と許可を出し、医師は唖然としたままのアルフォンスに治療を始めた。
魔法陣を展開し光が頭の一部に集まり、光が消えた瞬間アルフォンスは泣き出し、エリーナのもとに走り出し抱き付いた。
そんなアルフォンスを受け止め
「おかえりなさい。私の『運命ツガイ』アル」
と抱き締めた。
アルフォンスは泣きながら
「ごめん。ただいまエリィ。
大好きだよ。
僕の『運命ツガイ』エリィ」と何度も言いながら匂いの戻った喜びを噛み締めていた。
皆元に戻った『運命ツガイ』を涙を浮かべ喜んだ。
アルフォンスが落ち着いた頃、医師の1人が
「この腫瘍は術によって作られた形跡が有りました。
ただ小さすぎ魔力の判定までは出来ませんでした」
「良い。術が使われた事が分かったら後は調べる事が出来る。
まずはここ最近寝ずにこの検査方法を作り治療してくれて感謝する」
「有り難き幸せ」
と言い医師は部屋を後にした。
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