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姿を変え十数年振りに絵里の家に着いた。
チャイムを押すと義理の母親の声が聞こえてきて泣きそうになりなが、絵里の友達で、お線香を上げに来た時説明し、中に案内された。
そこには歳を重ねた家族全員がいて、涙が堪えれなかった。
それを見た元家族は絵里の事を思って泣いていると思っていた。
自分で自分のお線香をあげる事に違和感を感じながら、手を合わせた。
その後元家族の近況を聞いた。
絵里が亡くなってから十数年経っていて、義理の父母は元気に、趣味の旅行を楽しんで暮らしている。
義理の兄は結婚し子供も3人居て、今日はたまたま1人で両親に会いに来ていたと。
そんな元家族にエリーナは
「絵里ちゃんは家族の事が本当に大好きだったとよく言ってました。
そして私の家族になってくれてありがとう幸せだったと、いつか伝えたいと言ってました」
と感謝の気持ちを精一杯伝えるた。
その事を聞いた元家族は泣きながら
「私達こそ絵里と家族なれて幸せな時間貰ってありがとう」
「娘が出来て一緒に買い物をしたりして楽しかったありがとう」
「絵里が妹になってくれて嬉しかったと」
皆絵里の事を思いながら泣いた。
帰る時
「わざわざ伝えに来てくれてありがとう。
貴方も幸せになってね」
絵里は全然違う人に見えてるはずなのに、何かを感じ取った元家族達はエリーナの幸せを願っていると伝えてくれた。
「本当にありがとうございます」
もう2度会えない元家族に満面の笑みを浮かべた。
最初に着いた公園に移動した時
「素晴らしい家族だね。
絵里が幸せに暮らしていた事を知れて嬉しかったよ」
父親に抱きつき
「うん。本当に大好きな家族だった。
でも今の家族も大好きだよ」
そんなエリーナを抱き締めながら髪を撫でていた。
魔法陣を用意し終えた頃
「エリィ大丈夫かい?もう向こうに帰る時間だよ」
心配そうに父親が私の顔を見ている。
「心配かけてごめんなさい。大丈夫。皆んなが待ってる所に帰ろう。」
もう嗅ぐごとのない、この日本の香りを胸いっぱい吸い込み、複雑に絡み合った運命と戦うことを決めた。
彼の方と共に生きて行きたいから。
日本某所の公園に光が差し、2つの影が消えた。
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帰る時
「わざわざ伝えに来てくれてありがとう。
貴方も幸せになってね」
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「エリィ大丈夫かい?もう向こうに帰る時間だよ」
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「心配かけてごめんなさい。大丈夫。皆んなが待ってる所に帰ろう。」
もう嗅ぐごとのない、この日本の香りを胸いっぱい吸い込み、複雑に絡み合った運命と戦うことを決めた。
彼の方と共に生きて行きたいから。
日本某所の公園に光が差し、2つの影が消えた。
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