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脳震とうと熱を出たエリーナは、意識が朦朧としてる時に長い夢を見た。
最初の夢は
日本という国で生まれたが
「パパ、ママ、絵里を置いて行かないで……」
櫃館に縋り付きながら、10歳ぐらいの女の子が泣いていた。
場面が変わり
「叔父さんと叔母さんが、絵里ちゃんの新しいパパとママになるよ」
「僕の事本当のお兄ちゃんと思っていいからね」
「僕達と新しい家族になろう」
優しそうな3人に迎えて貰って微笑んでる女の子がいた。
場面が変わり
新しい家族と一緒に鍋を食べながら、楽しそうに話をしてる、16歳頃の女の子がいた。
場面が変わり
「あーこのの小説のアル様がヒロインを守り助ける所なんて、もーキュンキュンする!!
アル様みたいな人と付き合いたい!」
ベットの上で本を胸に抱きながら、足をバタバタしている20歳ぐらいの女性。
場面が変わり
「初めてのお給料で買ったプレゼント家族の皆喜んでくれるかな?
そしていつも恥ずかしくて言えなかったけど、パパとママが亡くなって、本当の家族みたいに、育ててくれたお礼を絶対言おう!!」
「あっ!君危ない」
後ろから来た車に跳ねられ倒れた女性。
場面が変わり
エリーナとして過ごした記憶。
目を覚ましたエリーナは
あーこれが噂の異世界転生、そして悪役令嬢…
笑えない…
今の状況を確認しながら、体を起こしていると、兄リチャードが花瓶に入った花を持ちながら、部屋の中に入ってきた。
リチャードと目が合い言葉を掛けようとした瞬間、抱き締められた。
「あーエリィ起きたんだね。
体は大丈夫?
何処か痛い所は無い?」
と段々と強くなる抱擁に息が出来なくなり、意識が朦朧としてきた時、近くまで来ていた両親により助け出された。
その後医師に診て貰い、
「もう大丈夫でしょう。
ただ1週間も意識が戻らなかったので体力が無くなってるので、リハビリをすれば前みたいになるでしょう」
と診断を受けた。
家族はホッとし
「目を覚ましてくれて本当良かった。
ゆっくり休みなさい」
と言い部屋から出て行った。
残されたエリーナはこれからの事考えて過ごした。
小説『運命のツガイに愛されて』の内容は、子供の頃にツガイと思ってエリーナと婚約者候補になったが16歳の誕生日パーティーの前に違うとわかった。
ただ王妃教育もしてるし、公爵という立場から解消はせず、候補のまま過ごすしていた。
魔法学園に入りアルフォンスが卒業する年に、魔力量がとんでもなく多い、エリーナと同い年の16歳のヒロインの女の子が、異世界からやってきた。
侯爵に養子に入り、この世界の事を勉強する為、その子は学園に入学し、そこでアルフォンスと出会いツガイの匂いがし、2人は恋人の様に過ごして行く。
そんな2人を面白くない、悪役エリーナは狂った様にヒロインのことをイジメていったが、アルフォンスがヒロインを助け守っていった。
最後卒業式のパーティーでアルフォンス
に
「エリーナ嬢君との婚約者候補の解消を求める。
元々ツガイでは無いし、公爵という立場からの配慮で候補のままにしてたのに、
最愛の彼女をイジメ、命まで取ろうとした、君は貴族としても相応しくない。
王太子の名の元に君を国外追放とする」
その言葉を聞いた悪役エリーナが、アルフォンスとヒロインに向かって攻撃魔法使った事で、王族を害そうとした罪で、生涯幽閉され、家族は平民に落とされた。
その後アルフォンスとヒロインは幸せに結婚式を迎えるという小説だった。
ただイジメの内容等詳しくは思い出せなかったが、自分が悪役令嬢で家族を不幸にする事だけは分かった。
あーどうしょう。
婚約者候補を解消して貰うのが、1番だけど、この残ってるツガイの状態が多分邪魔をする様な気がする。
何故アルフォンスからツガイの状態が消えたのか分からないが、確実に私はツガイと判定している…
エリーナと絵里が混ざった事で、どうにか理性が残っているが、アルフォンスと絶対一緒になりたいと思う気持ちが強い。
本当どうしたらいいかわからない……
最初の夢は
日本という国で生まれたが
「パパ、ママ、絵里を置いて行かないで……」
櫃館に縋り付きながら、10歳ぐらいの女の子が泣いていた。
場面が変わり
「叔父さんと叔母さんが、絵里ちゃんの新しいパパとママになるよ」
「僕の事本当のお兄ちゃんと思っていいからね」
「僕達と新しい家族になろう」
優しそうな3人に迎えて貰って微笑んでる女の子がいた。
場面が変わり
新しい家族と一緒に鍋を食べながら、楽しそうに話をしてる、16歳頃の女の子がいた。
場面が変わり
「あーこのの小説のアル様がヒロインを守り助ける所なんて、もーキュンキュンする!!
アル様みたいな人と付き合いたい!」
ベットの上で本を胸に抱きながら、足をバタバタしている20歳ぐらいの女性。
場面が変わり
「初めてのお給料で買ったプレゼント家族の皆喜んでくれるかな?
そしていつも恥ずかしくて言えなかったけど、パパとママが亡くなって、本当の家族みたいに、育ててくれたお礼を絶対言おう!!」
「あっ!君危ない」
後ろから来た車に跳ねられ倒れた女性。
場面が変わり
エリーナとして過ごした記憶。
目を覚ましたエリーナは
あーこれが噂の異世界転生、そして悪役令嬢…
笑えない…
今の状況を確認しながら、体を起こしていると、兄リチャードが花瓶に入った花を持ちながら、部屋の中に入ってきた。
リチャードと目が合い言葉を掛けようとした瞬間、抱き締められた。
「あーエリィ起きたんだね。
体は大丈夫?
何処か痛い所は無い?」
と段々と強くなる抱擁に息が出来なくなり、意識が朦朧としてきた時、近くまで来ていた両親により助け出された。
その後医師に診て貰い、
「もう大丈夫でしょう。
ただ1週間も意識が戻らなかったので体力が無くなってるので、リハビリをすれば前みたいになるでしょう」
と診断を受けた。
家族はホッとし
「目を覚ましてくれて本当良かった。
ゆっくり休みなさい」
と言い部屋から出て行った。
残されたエリーナはこれからの事考えて過ごした。
小説『運命のツガイに愛されて』の内容は、子供の頃にツガイと思ってエリーナと婚約者候補になったが16歳の誕生日パーティーの前に違うとわかった。
ただ王妃教育もしてるし、公爵という立場から解消はせず、候補のまま過ごすしていた。
魔法学園に入りアルフォンスが卒業する年に、魔力量がとんでもなく多い、エリーナと同い年の16歳のヒロインの女の子が、異世界からやってきた。
侯爵に養子に入り、この世界の事を勉強する為、その子は学園に入学し、そこでアルフォンスと出会いツガイの匂いがし、2人は恋人の様に過ごして行く。
そんな2人を面白くない、悪役エリーナは狂った様にヒロインのことをイジメていったが、アルフォンスがヒロインを助け守っていった。
最後卒業式のパーティーでアルフォンス
に
「エリーナ嬢君との婚約者候補の解消を求める。
元々ツガイでは無いし、公爵という立場からの配慮で候補のままにしてたのに、
最愛の彼女をイジメ、命まで取ろうとした、君は貴族としても相応しくない。
王太子の名の元に君を国外追放とする」
その言葉を聞いた悪役エリーナが、アルフォンスとヒロインに向かって攻撃魔法使った事で、王族を害そうとした罪で、生涯幽閉され、家族は平民に落とされた。
その後アルフォンスとヒロインは幸せに結婚式を迎えるという小説だった。
ただイジメの内容等詳しくは思い出せなかったが、自分が悪役令嬢で家族を不幸にする事だけは分かった。
あーどうしょう。
婚約者候補を解消して貰うのが、1番だけど、この残ってるツガイの状態が多分邪魔をする様な気がする。
何故アルフォンスからツガイの状態が消えたのか分からないが、確実に私はツガイと判定している…
エリーナと絵里が混ざった事で、どうにか理性が残っているが、アルフォンスと絶対一緒になりたいと思う気持ちが強い。
本当どうしたらいいかわからない……
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