やさぐれ男の異世界革命記

悪代官と越後屋

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嵐を呼ぶ合コン(回顧録 高校生~大学生)

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 舞ちゃんとの楽しい高校生活も、終わりを告げようとしていた。同じ大学に合格した舞ちゃんと私は、受験地獄も終わり久しぶりのデートを満喫していた。

「んふふっ♪ 大和君、今度はあっちの店に行こうよ!」

 ウィンドウショッピングは、女性の独壇場である。男である私は、引っ張り回されるだけであった。しかし、舞ちゃんの笑顔を見ていると、優しい木漏れ日に包まれたような温かい気持ちに満たされるのであった。



 子供たちの笑い声が響く公園のベンチに腰を下ろす。デート途中のブティックでは、舞ちゃんの『大和君♪ どっちの服が良いと思う?』の連続攻撃で、精神的に疲労してしまったのだ。もちろん、『どっちでもいいよ』の返事は地雷である。必死に服の良い点を上げて切り抜けた私の気配りは、気くばりのすすめの――鈴〇健二を凌駕していると言っても過言ではないだろう。
 
「大和君! 買い物に付き合ってくれて、ありがとう」

 楽しそうに笑みを浮かべながら、舞ちゃんも寄り添うようにベンチに腰を下ろす。女の子特有の甘い香りが鼻腔をくすぐり、彼女の温もりが伝わってくる。

 舞ちゃんの肩に手を回して抱き寄せると、軽く口づけをする。突然のキスに、彼女の顔がほんのりと桜色に染まっていく。

「も、もう! 大和君、大胆すぎるよ。人目があるのにキスするなんて――でも、私も我慢できないかも、ずっと大和君とエッチしてなかったから……」
「舞ちゃん!」
「ひゃあっ! や、大和君、こんな所でダメだよ……そ、そうだ、ジュースを買ってくるから、ちょっと待っててね!」

 強く抱きしめて、再び唇を重ねようとすると――耳元まで顔を紅潮させた舞ちゃんが、私の腕の中からスルリと抜け出して走り去って行ってしまった。

「ふうっ~! やっぱり、舞ちゃんは可愛いよな~」

 溜息を吐きながら、深くベンチに腰を掛ける。久しぶりのキスという事もあるが、彼女の色香に呑まれて完全に理性のタガが緩んでしまったようだ。心を落ち着かせるように、澄み切った青空を眺めていると、不意に声を掛けられる。

「あれ~? 大和君だよねぇ~」
「あっ! な、奈津美さん!」

 私の目の前には、胸元が大きく開いたUネックのトップスと、ふわっとしたミニのフレアスカートを身に着けた、見覚えのある女の人がこちらを見ている。その人が近づくたびに、ムチムチの柔らかそうな太ももや、ボリュームに満ちた蠱惑的な双丘がたゆんと揺れ動く。

「えっ? 奈津美、その男の子の知り合いなの? へえ~、なかなか可愛い男の子だね! 私にも紹介してよ♪」

 奈津美さんの陰から、もう一人ギャルっぽい女の人が現れる。こちらも奈津美さんに負けず劣らずで、胸の谷間やスラリと伸びた白い脚がはっきり見える露出度の高いセクシーな服装であった。

「むうっ~! 別にいいけど……大和君は、この前の合コンの時に目を付けてたんだから、取っちゃダメだよ」
「合コン? あっ、そう言えば奈津美――この前、合コンしたんだよね~! スケベな男ばっかりで、大ハズレとか言ってたね~」
「そうだよ! 特に慎太郎とか言うエロ男と、その弟が最悪だったよ! いやらしい目付きで私の胸ばっかり見てるんだから」

 お姉さんたちは、合コンの話で盛り上がっているが――確かにその時の合コンに私は参加していたのだ。


――それは、数日前の話である。大学受験も終わり、気分転換で街をぶらついていた時の話である。小中学校で同級生であった渡辺慎二とバッタリと鉢合わせしたのだ。再開を喜ぶのもつかの間――『飯でも食べて、旧交を温めよう』とか言われて、私は駅前にあるお洒落な店に引っ張り込まれたのである。そこには、意気軒高で鼻息の荒い慎二のお兄さんと、今か今かと気を揉んでいる――大学生や社会人と思しき男たちが、寄り集まっているのであった。

「遅いぞ、慎二! せっかく合コンに誘ってやったのに、何やってたんだ?」
「悪い兄貴! そこで、久しぶりに大和に会ったんで、連れて来たんだよ」
「大和? ああっ、慎二の中学の時の友達か!? 久しぶり!」
「慎太郎さん、お久しぶりです! えっと、ここで合コンやるんですか? 聞いてないんですけど……」
「慎二、お前話してないのか? しょうがない奴だな……。 まあいい、大和君喜べ! 今から合コンを始めるぞ! 美人のお姉さんたちが来るから、楽しみにしていたまえ」
「いきなりそんな事を言われても……」
「ははっ! 大和君も慎二も、若くて経験も浅いから、年上で美人のお姉さんたちの相手は、少し荷が重いかもしれないな。だが落ち込むことは無いぞ――ここで俺たちのような大人の男しての余裕と魅力を勉強して、人生の糧にしたまえ! はっはっはっ!」
「ちぇっ、兄貴の奴あんなこと言っているが、俺たちをダシにしてお姉さんたちに大人らしさをアピールするつもりだぜ! 大和、こうなったら年下の俺たちは、お姉さんたちに甘えまくって母性本能をくすぐる作戦でいくぞ!」

 私の耳元で、ふんすと鼻息を荒くして喋っている慎二と、自信満々に力説している慎太郎さんを見ていると、何故か嫌な予感しかしないのであった。


「千夏です! よろしくお願いします」
「奈津美で~す♪ よろしく♡」
「初めまして、美穂です!」
「「「おおおぉぉ~~すげぇ~! 美人ばかりだぁぁぁ!!!」」」

 暫くして、お姉さんたちが次々と入店してくる。慎太郎さんの言う通り、美人のお姉さん揃いで――合コンに参加している男たちのボルテージは最高潮に達するのであった。

「かんぱーい!」

 慎太郎さんの挨拶と皆の自己紹介が終わり、乾杯の音頭がとられる。同時に場が弾け、雰囲気がパーッと盛り上がっていく。慎太郎さんと慎二は、積極的に女の子にアピールしている。兄弟なので嗜好が同じなのだろうか――二人揃って奈津美さん狙いのようだ。私は、なるべく目立たないようにしていた。本音は、喜び勇んで合コンに参加したかったのだ。しかし、舞ちゃんにバレた事を考えると背筋が寒くなるのであった。普段の彼女はお淑やかで清楚華憐だが、非常に嫉妬深いのだ。とある女子から告白された時に、はっきりと断らなかった事があり――ヤキモチを焼いた彼女に、干からびるぐらい搾りに搾り取られた事があったのだ。終わり無き快楽――という名の責め苦を味わされた私は、その日から完全に彼女の尻に敷かれてしまったようだ。


「ねー、君! 大和君だったよね? どうしたのかな? ノリが悪いぞ!」
「えっ? あっ、お姉さんは奈津美さんでしたよね」
「うんうん♪ おねーさんの名前を憶えていたのは、えらいぞ! ふふっ! 君、なかなか可愛いね! おねーさんと、ちょっとお話をしようよ♪」
「別に構いませんが……男なのに可愛いと言われるのは、微妙なんですけど……」
「実際、大和君は可愛いんだからしょうがないよ♪ はあっ~! 家にお持ち帰りしたいよぉ~」

 いきなり話し掛けられ、戸惑っている私を尻目に、人懐っこい笑みを浮かべた奈津美さんが、身体を密着させるように隣の椅子に腰を下ろすのであった。

「ふふっ! 大和君って、結構モテるんでしょ!」

 奈津美さんが、耳元でボソリと呟く。柔らかい身体の感触と共に、甘く魅惑的なジャスミンの香りが鼻腔をくすぐり、思わずドキリとしてしまった。

「え~っと、それは……」
「大和君を見てれば分かるよ。他の男みたいに全然がっついてないし、年下なのに一番落ち着いて見えるよ! はあっ~! 年下のクール系男の子かぁ~♪ ちょっと良いかも♡ ねえねえ、おねーさんと――この後、遊びに行こうよぉ~♪」
「うあっ、奈津美さん! こんな所で抱き付いたら、ダメですよ! みんな見てますよ!」
「いやぁ~ん! 約束してくれるまで離さないんだから♡」
「――ゴホン! それでは、王様ゲームを始めたいと思います」

 奈津美さんに抱き付かれている私を睨みながら、慎太郎さんが話を遮ってきた。慎二もプルプル震えながら、嫉妬と憤怒の入り混じった目で私を見ている。奈津美さんのせいで二人の恨みを買った私は、余りの理不尽さに頭を抱えるのであった。


「王様、だ~れだ?」

 威勢のいい掛け声と共に、王様が名乗りを上げる。王様は慎二だった。慎二と慎太郎さんは、陰でコソコソと何かをやっていたので、クジに何か細工をしたのだろう。きっと奈津美さん相手に、エッチな罰ゲームを企んでいるのだろう。ある意味似たもの兄弟である。

「3番と9番がポッキーゲーム!!!」
「え~! いきなりそれかよ!」
「焦りすぎ! 下心見え見えだよね~」

 少しずつ盛り上げてから実行すれば良いのに、いきなり接吻系を選択した慎二に女性陣からの冷たい視線が突き刺さる。それに反して慎太郎さんは、期待に満ちた目で奈津美さんを見つめている。

「ふふっ、3番は私だよ!」

 奈津美さんが、意味深な笑みを浮かべて名乗りを上げる。それを見た慎太郎さんが、『いや~まいったな~! 9番は俺だよ~』などと言って、白々しく名乗り出るのであった。


「あれっ、兄貴? そのクジ6番じゃねえの?」

 クジを覗き込んでいた慎二の発言で、喜び勇んでいた慎太郎さんの顔が凍り付く。マジマジとクジを見つめていた慎太郎さんの顔は、徐々に怒りの色に染まっていく。

「ば、バカっ! お前、何で間違えるんだよ!」
「俺じゃねえよ! 間違えたのは兄貴だろ!」

 馬鹿丸出しの見苦しい争いで、辺りがシーンと静まり返る。蔑みの視線を浴びせられ、我に返った二人は慌てて場を取り繕うのであった。

「――ゴホン! 冗談は、これぐらいにします。では改めまして……9番の人、だ~れだ?」

 無理にテンションを上げようとしている慎太郎さんの声が空しく響く。冷ややかな雰囲気の中、手元のクジを確かめてみると、クジには9の字が書かれている。もしや――と思い奈津美さんを見ると、可愛らしくペロッと舌を出していた。私は嵐の予感をヒシヒシと感じるのであった。


「クスクス! おねーさんは、いつでもOKだよ!」

 ポッキーのチョコ側を咥えた奈津美さんの顔が迫って来る。女性陣は歓声の声を上げ、男たちは怨言混じりの声を上げている。女性陣に急かされ、私もポッキーの端を咥えたのだが――次の瞬間、小悪魔的な笑みを浮かべた奈津美さんが、凄まじい勢いで食べ進んでくるのであった。

「ちゅっ♡」

 奈津美さんの顔がスッと近づき、艶っぽく柔らかい唇が私の唇に重なる。しっとりと温かい唇から、チョコレートと甘い果実酒の味が浸透してくる。驚いて離れようとする私を逃がさないように、奈津美さんが強く抱き締めてきた。

「んっ!?」

 奈津美さんの滑らかな舌が、唇を割り込んで素早く口内に忍び込んでくる。あたふたする私を尻目に、奈津美さんの舌が口腔を蹂躙し、ねっとりと舌に絡みつていてくる。

「ちゅっ、くちゅ、じゅるるっ、ちゅぷん♡」

 巧みな舌技に翻弄されて、惚けている私を見た奈津美さんが、満足気にゆっくりと唇を離す。離れた二人の唇から繋がった唾液が糸を引き、淫らにキラキラと輝いているのであった。

「クスッ! ごちそうさま♪ 大和君は、やっぱり可愛いなぁ~」

 成熟した色気を醸し出しながら、奈津美さんはペロリと唇の端を舐める。男を魅惑するエロチックな仕草に、思わず胸が高鳴ってしまった。

「きゃ~~! 奈津美、大胆!」 
「大和君、顔真っ赤だよ~!」
「大和の奴、許すまじ……」
「クソっ、慎二のアホ~! あんな奴を連れて来やがって……」
「何故、あんなガキがモテるんだ」
 
 歓喜と怨嗟の声が入り混じり、いろんな意味で場は一気に盛り上がるのであった。


「王様、だ~れだ?」
 
 今、ノリノリで場を仕切っているのは、奈津美さんである。イカサマがバレた慎太郎さんと慎二は、隅で小さくなっている。奈津美さんを含めた女性陣に嫌われた二人は、半ば放心状態であった。


「5番が王様をお姫様抱っこ♪」

 王様の奈津美さんが、しれっとルール違反をする。それを聞いた女性陣は大爆笑である。

「アハハ! 奈津美ズルいよ! 5番は絶対に大和君だよね! 独り占めしないでこっちにも回してよ」

 私をターゲットにしたイカサマがまかり通っているのに、女性陣は大喜びである。ハグされたり、くすぐられたり、服を脱がされたりで、もうメチャメチャである。私は、完全に女性陣の玩具にされてしまったのであった。


「慎太郎さん、今日は楽しかったです! ありがとうございました! 慎二も誘ってくれてありがとう! それでは皆さん失礼します」

 合コンが終わると同時に、参加費を払った私は慌てて店を後にする。ここで逃げないと、とんでもない事になるのは目に見えていたからである。

「あ~んっ! 大和君、おねーさんと遊ぼうよぉ~」
「えーーーーっ! 大和君、帰っちゃうの! 二次会のカラオケに行こうよ~」
「クソっ! もう二度と、大和は誘わねえぞ!」
「俺の計画がぁぁぁぁっ」 

 背後から色々な声が聞こえるが、あえて無視する。合コンの事を舞ちゃんに知られたら一大事である。私は慌てて自宅に帰るのであった。


 
 暫くの間ビクビクしていた私であったが、合コンの事は舞ちゃんにバレる事もなく、記憶の中からも忘れ去られていたのであった。それなのに舞ちゃんとのデート中に、奈津美さんとの突然の再開である。余りの間の悪さに、私は頭を抱えるのであった。

「大和君、久しぶり~! 元気だった~♪」
「な、奈津美さん、お久しぶりです。あの、その……今、立て込んでまして、すみませんが……」
「こらっ、大和君! キスまでした仲なのに、ちょっと冷たいぞ」 
「わわわっ! こんな所で、変な事を言わないでくださいよ」

 奈津美さんのカミングアウトで慌てふためいていると、奈津美さんの連れの女の人が興味深そうに私を覗き込んでくる。こちらも奈津美さんに負けず劣らずの、奔放そうな美人であった。

「ふぅ~ん! 君、奈津美とキスしたんだ! なかなかやるねぇ~! ふふっ、私は奈津美の友達の七海だよ! 大和君、よろしくね♪」
「は、はい、大和です! よろしくお願いします」
「ねぇ、大和君! よかったら奈津美とキスした時の事、詳しく教えてよ♪」
「そ、それは、合コンの王様ゲームの時に……『えいっ、ミッ〇ーマウス!!!』」

 七海さんと話していると、いつの間にか後ろに回り込んでいた奈津美さんが、大きな胸を某ネズミの耳に見立てて、私の頭の上に乗せてきた。奈津美さんのとんでもない行動に、嬉しいやら恥ずかしいやらで、私の思考は一時停止するのであった。

「きゃははははっ! まじウケるんですけど―!」

 七海さんは、腹を抱えて笑い出した。それに気を良くした奈津美さんは、更なる暴挙に出るのであった。

「テレレレッテレー♪ こぶとり爺さん!」

 悪ノリした奈津美さんは、おバカな事を言いながら、柔らかな胸を私の頬に押し付けてくる。それを見た七海さんも、『意地悪な爺さんバージョン!』とか言って、対抗するように反対側の頬に胸を押し付けてくるのであった。二人の豊かな膨らみに揉みくちゃにされた私は、理性が崩壊する寸前であった。


 ガチャ―ン!

 缶ジュースが地面に落ちる音が辺りに響く。恐る恐る視線を向けると、そこには凍り付いた笑顔の舞ちゃんが佇んでいるのであった。
 
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