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新たな能力の覚醒(回顧録 小学生)
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「大和君! 円の面積の求め方は半径×半径×3.14だよ。何度言ったらわかるかな~!」
当時、算数が苦手だった私は、母親の陰謀で夏休みだというのに連行されるように由佳ちゃんの部屋に引きずり込まれ猛勉強をさせられているのであった。
「大和君、もっと気合を入れて! 大和君のお母さんにお小遣いまで貰ったんだから、今度のテストで良い点を取ってもらわないと困るんだよ」
「ひどいよ、由佳ちゃん! もっと優しく教えてよ!」
「ビシビシいくよ! 大和君が良い点を取ってくれれば、更に臨時のお小遣いが……えへへっ!」
「由佳ちゃん?」
「な、何でもないよ! さ~! 頑張っていこう!」
ジト目で見つめる私の視線に気付いたのか、由佳ちゃんは視線を逸らし口笛を吹き始める。
「はあっ~! わかったよ大和君! 少し休憩にしよう」
私の視線に耐えられなくなったのか、由佳ちゃんが休憩にしてくれた。
「大和君、お菓子と飲み物を持ってくるから、ちょっと待ってて」
私を男として意識していないのか、ただ単に警戒心が薄いのか――。由佳ちゃんは胸元にレースが施された白いタンクトップと、裾がふんわりと広がったフレア感の青いミニスカートというラフな格好である。彼女が立ち上がると、キュッと括れたウエスト、形の良い曲線を描いたヒップ、スラッと伸びた白い足が露になる。頬に赤みが差して、ドキドキと心臓が脈打ち心拍数が上がっていった。
「大和君、どうかしたの?」
ボーっとしていた私を、心配そうに由佳ちゃんが覗き込む。気付いた時には彼女の顔がすぐそこにあり、ほのかに香る甘い匂いが鼻腔をくすぐる。更に顔が赤く染まり、恥ずかしさのあまり俯いてしまった。そんな私を見た由佳ちゃんは、ちょっと意地悪そうな笑みを浮かべるのであった。
「ふふっ! 大和君、ひょっとしてお姉ちゃんの魅力で、メロメロになっちゃったのかな~!」
「そ、そんな事は……」
「うんうん! 大和君も女の子に興味を持つ年頃だもんね! だけど覗きなんかしちゃダメだよ」
「由佳ちゃん! 前も言ったけど覗きなんかしていないよ」
「ムキになっちゃって~、本当に大和君は可愛いな♪」
「由佳ちゃん! そこまで言うなら僕の本気の能力を見せてあげるよ! トランプを持ってきてよ」
「はいはい! 大和君、ちょっと待っててね」
由佳ちゃんは、私の言う事をまったく信用していなかった。こうなったら本気を出して、彼女を驚かせるしか手はないだろう。
由佳ちゃんから受け取ったトランプをテーブルに並べ、手をかざして集中力を高めていくとトランプの絵柄が頭の中にスクリーンのように映し出される。そして、私は右上のトランプから順番に捲り始めた。
「ダイヤのA、スペードの7、ハートの3、ハートの9、クラブの2」
百発百中である。自慢げに由佳ちゃんの方を見ると、彼女は驚愕の表情で固まっているのであった。
「凄いよ、大和君!!! その手品私にも教えてよ!」
私は壮大にズッコケそうになってしまった。由佳ちゃんの辞書には透視能力と言う文字は無いようだ。私が頭を抱えていると、目をキラキラと輝かせた由佳ちゃんが迫ってくるのであった。
「ねぇ、大和君! ケチケチしないで教えてよ」
――由佳ちゃんは、透視能力を手品と思っているようだ。それならば、どうすれば良い? もっと凄い超能力を見せれば納得するんじゃないか? 例えばサイコキネシス(念動力)とか出来ないかな。
そう考えた私は再びトランプに手をかざし集中力を高め、先程と違いトランプが浮遊していくイメージを強く意識したのだ。
カタッカタッ!
気が高まっていく感覚と共に、トランプが僅かに震え動き出す。やがて何枚かのトランプが、フラフラとしながらもゆっくりと浮き始める。初めての感覚に四苦八苦しながらも浮遊状態を保っていると、興奮冷めやらない由佳ちゃんが立ち上がり、歓喜の声を上げるのであった。
「凄い、凄いよ! 大和君、その手品も教えてよ!」
「違うよ、由佳ちゃん! これは手品じゃ……あっ!」
集中力が乱れた為か、テーブルの上にあったトランプが吹き上がる様に飛散する。それと同時に由佳ちゃんのミニスカートも捲れ上がり、白くすべすべの太腿と可愛らしい下着が垣間見えて、思わず凝視してしまった。
「しましま!」
「や、や、大和君のH! スケベ!!!」
バチーーーーーン!!!
思わず呟いた私の頬に、強烈なビンタをお見舞いされるのであった。
「まったく、大和君はどうしてHなイタズラばっかりするのかな~」
私は正座させられ、お説教の真っ最中であった。
「違うよ由佳ちゃん! あれは超能力だよ! それに由佳ちゃんが邪魔するから失敗……むぎゅ~!」
「大和君は、まだそんな事を言うのかな~」
「いひゃい、いひゃい! やめてよ、由佳ちゃん! それに、僕は嘘なんかついてないよ! 何で信じてくれないんだよ! グスン……」
頬を抓ねられて涙目の私であったが、手を離した彼女に慈しむように優しく抱きしめられた。
「ごめんね、大和君! お姉ちゃん超能力は信じられないけど、大和君がそこまで言うんだったら本当の事なんだね」
「うん!」
「あのね、大和君! お姉ちゃん思うんだけど……。その能力は、私以外の人の前で使ったらダメだよ。人は理解できない事を恐れたり、排除しようとするんだよ。それに大和君の能力を悪用しようとする人が出てきて、大和君に何かあったらお姉ちゃん耐えられないよ」
由佳ちゃんの言っている事は少し大げさだと思ったが、本気で私の事を心配してくれる彼女の情愛に激しく胸を打たれた。
「そ、それから、大和君! その能力をHな事に使うのは、もっての外だからね! でも、大和君も年頃だし――どうしても我慢できない時は、お姉ちゃんが……ごにょごにょ!」
「由佳ちゃん! 今、何て言ったの? 良く聞こえなかったんだけど……」
「な、何でもないよ! この話はこれでおしまい。さ~! 勉強するよ」
「待ってよ由佳ちゃん! もう少し休ませてよ! それに正座していたから足が痺れて……」
「何、甘ったれた事を言ってるのかな大和君は……。それっ! ツンツン♪」
「や、やめてよ由佳ちゃん! 足の裏を突っつかないでよ」
「うんうん! 大和君はやっぱり可愛いな♪」
由佳ちゃんと過ごす穏やかな時が流れていく。
言いようの無い安堵感に私の心が満たされていく。
こんなに心地良く満ち足りた時間が未来永劫に続くと、当時の私は信じていたのであった。
当時、算数が苦手だった私は、母親の陰謀で夏休みだというのに連行されるように由佳ちゃんの部屋に引きずり込まれ猛勉強をさせられているのであった。
「大和君、もっと気合を入れて! 大和君のお母さんにお小遣いまで貰ったんだから、今度のテストで良い点を取ってもらわないと困るんだよ」
「ひどいよ、由佳ちゃん! もっと優しく教えてよ!」
「ビシビシいくよ! 大和君が良い点を取ってくれれば、更に臨時のお小遣いが……えへへっ!」
「由佳ちゃん?」
「な、何でもないよ! さ~! 頑張っていこう!」
ジト目で見つめる私の視線に気付いたのか、由佳ちゃんは視線を逸らし口笛を吹き始める。
「はあっ~! わかったよ大和君! 少し休憩にしよう」
私の視線に耐えられなくなったのか、由佳ちゃんが休憩にしてくれた。
「大和君、お菓子と飲み物を持ってくるから、ちょっと待ってて」
私を男として意識していないのか、ただ単に警戒心が薄いのか――。由佳ちゃんは胸元にレースが施された白いタンクトップと、裾がふんわりと広がったフレア感の青いミニスカートというラフな格好である。彼女が立ち上がると、キュッと括れたウエスト、形の良い曲線を描いたヒップ、スラッと伸びた白い足が露になる。頬に赤みが差して、ドキドキと心臓が脈打ち心拍数が上がっていった。
「大和君、どうかしたの?」
ボーっとしていた私を、心配そうに由佳ちゃんが覗き込む。気付いた時には彼女の顔がすぐそこにあり、ほのかに香る甘い匂いが鼻腔をくすぐる。更に顔が赤く染まり、恥ずかしさのあまり俯いてしまった。そんな私を見た由佳ちゃんは、ちょっと意地悪そうな笑みを浮かべるのであった。
「ふふっ! 大和君、ひょっとしてお姉ちゃんの魅力で、メロメロになっちゃったのかな~!」
「そ、そんな事は……」
「うんうん! 大和君も女の子に興味を持つ年頃だもんね! だけど覗きなんかしちゃダメだよ」
「由佳ちゃん! 前も言ったけど覗きなんかしていないよ」
「ムキになっちゃって~、本当に大和君は可愛いな♪」
「由佳ちゃん! そこまで言うなら僕の本気の能力を見せてあげるよ! トランプを持ってきてよ」
「はいはい! 大和君、ちょっと待っててね」
由佳ちゃんは、私の言う事をまったく信用していなかった。こうなったら本気を出して、彼女を驚かせるしか手はないだろう。
由佳ちゃんから受け取ったトランプをテーブルに並べ、手をかざして集中力を高めていくとトランプの絵柄が頭の中にスクリーンのように映し出される。そして、私は右上のトランプから順番に捲り始めた。
「ダイヤのA、スペードの7、ハートの3、ハートの9、クラブの2」
百発百中である。自慢げに由佳ちゃんの方を見ると、彼女は驚愕の表情で固まっているのであった。
「凄いよ、大和君!!! その手品私にも教えてよ!」
私は壮大にズッコケそうになってしまった。由佳ちゃんの辞書には透視能力と言う文字は無いようだ。私が頭を抱えていると、目をキラキラと輝かせた由佳ちゃんが迫ってくるのであった。
「ねぇ、大和君! ケチケチしないで教えてよ」
――由佳ちゃんは、透視能力を手品と思っているようだ。それならば、どうすれば良い? もっと凄い超能力を見せれば納得するんじゃないか? 例えばサイコキネシス(念動力)とか出来ないかな。
そう考えた私は再びトランプに手をかざし集中力を高め、先程と違いトランプが浮遊していくイメージを強く意識したのだ。
カタッカタッ!
気が高まっていく感覚と共に、トランプが僅かに震え動き出す。やがて何枚かのトランプが、フラフラとしながらもゆっくりと浮き始める。初めての感覚に四苦八苦しながらも浮遊状態を保っていると、興奮冷めやらない由佳ちゃんが立ち上がり、歓喜の声を上げるのであった。
「凄い、凄いよ! 大和君、その手品も教えてよ!」
「違うよ、由佳ちゃん! これは手品じゃ……あっ!」
集中力が乱れた為か、テーブルの上にあったトランプが吹き上がる様に飛散する。それと同時に由佳ちゃんのミニスカートも捲れ上がり、白くすべすべの太腿と可愛らしい下着が垣間見えて、思わず凝視してしまった。
「しましま!」
「や、や、大和君のH! スケベ!!!」
バチーーーーーン!!!
思わず呟いた私の頬に、強烈なビンタをお見舞いされるのであった。
「まったく、大和君はどうしてHなイタズラばっかりするのかな~」
私は正座させられ、お説教の真っ最中であった。
「違うよ由佳ちゃん! あれは超能力だよ! それに由佳ちゃんが邪魔するから失敗……むぎゅ~!」
「大和君は、まだそんな事を言うのかな~」
「いひゃい、いひゃい! やめてよ、由佳ちゃん! それに、僕は嘘なんかついてないよ! 何で信じてくれないんだよ! グスン……」
頬を抓ねられて涙目の私であったが、手を離した彼女に慈しむように優しく抱きしめられた。
「ごめんね、大和君! お姉ちゃん超能力は信じられないけど、大和君がそこまで言うんだったら本当の事なんだね」
「うん!」
「あのね、大和君! お姉ちゃん思うんだけど……。その能力は、私以外の人の前で使ったらダメだよ。人は理解できない事を恐れたり、排除しようとするんだよ。それに大和君の能力を悪用しようとする人が出てきて、大和君に何かあったらお姉ちゃん耐えられないよ」
由佳ちゃんの言っている事は少し大げさだと思ったが、本気で私の事を心配してくれる彼女の情愛に激しく胸を打たれた。
「そ、それから、大和君! その能力をHな事に使うのは、もっての外だからね! でも、大和君も年頃だし――どうしても我慢できない時は、お姉ちゃんが……ごにょごにょ!」
「由佳ちゃん! 今、何て言ったの? 良く聞こえなかったんだけど……」
「な、何でもないよ! この話はこれでおしまい。さ~! 勉強するよ」
「待ってよ由佳ちゃん! もう少し休ませてよ! それに正座していたから足が痺れて……」
「何、甘ったれた事を言ってるのかな大和君は……。それっ! ツンツン♪」
「や、やめてよ由佳ちゃん! 足の裏を突っつかないでよ」
「うんうん! 大和君はやっぱり可愛いな♪」
由佳ちゃんと過ごす穏やかな時が流れていく。
言いようの無い安堵感に私の心が満たされていく。
こんなに心地良く満ち足りた時間が未来永劫に続くと、当時の私は信じていたのであった。
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