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50.マリスはリトル女王様♡
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「あれあれぇ~、思ったよりも心理的効果があったみたいですねぇ~。今のご主人様はぁ~、マリスちゃんに見惚れて思考が停止していますねぇ~」
「ええ、でもトミタカ様が見惚れている理由は、初恋の女性と私を重ね合わせているからです。ですが、それも今だけです。リルル様には悪いですけど、トミタカ様には私の虜になってもらいます。ふふっ、リルル様秘伝の淫技で籠絡して、初恋の女性だけでなく、全ての女性の思い出を上書きするつもりですから♡ 」
「いや~ん、マリスちゃんの泥棒猫! 寝取り魔! いくら私がサキュバスで性に寛容でもぉ~、独り占めは許しませんよぉ~。ご主人様は私のモノなんですからねぇ~、絶対に譲りませんからぁ~」
「だ、だって仕方ないですよ。トミタカ様に抱かれたあの夜に、私の運命は大きく変わったと確信したんです。あんなに熱く愛され、蕩けるような絶頂を刻み込まれてしまったんですよ。もう他の男では満足できません。ですから、このチャンスを逃すつもりは毛頭ありません」
「ううっ、マリスちゃんはサキュバス以上にサキュバスだよぉ~。ひょっとして私、とんでもない女の子を目覚めさせてしまったのぉ~」
「ふふっ、誉め言葉として受け取っておきますね。ですがリルル様――約束は必ず守りますので安心して下さい。娼妓として働いて、借りたお金は返済しますから。約束も守れないようでは、トミタカ様の正妻として相応しくありせんので♪」
「ちょっと待ってプレイバック……じゃなくてマリスちゃん! その意気込みは評価するけどぉ~、正妻はNGワードだよぉ~。ご主人様の傍には美人だけどぉ~、怖い女の人がわんさかといるんだよぉ~。独り占めしたり正妻宣言なんてしたらぁ~、阿鼻叫喚の地獄絵図と化すよぉ~」
「トミタカ様は魅力的な方なので、女の人が集まってくるのは当然じゃないですか。そんな大勢のライバルを打ち破ってこそ、隣に並ぶのに相応しい女性になれると思いませんか? 思い込んだら命懸けですよ」
「これって謀反? 下剋上? いやいや反逆のマリスちゃん? あ~ん、これからの事を考えると頭が痛いよぉ~」
「ふふっ、何はともあれトミタカ様に今までの成果を体験してもらいます。ですのでリルル様は、トミタカ様が寝取られる姿を指を咥えて見ていてくださいね♪」
「あ~っ、言ったなマリスちゃん! 私だってぇ~、ご主人様とエッチする約束をしてあるんですからねぇ~。こうなったら本気を出すしかありませんねぇ~。くちばしの黄色いひよっこにぃ~、サキュバスクイーンの真の力を見せるしかないですねぇ~」
なにやら周りが騒がしいが、二人の会話はほとんど耳に入ってこなかった。それぐらいにマリスのセーラー服姿は衝撃であった。まるで高校時代にタイムスリップして、初恋の人と再会しているような錯覚に囚われていた。
「トミタカ様――どうかしましたか?」
「……ああ、ごめんよマリス。その姿が可愛らしくて、思わず見惚れてしまったんだよ」
「それは光栄なのですが、トミタカ様は別の女性の名前を呟いてましたよね。もしかしてですが、私よりもその女の人に会いたかったのでありませんか?」
マリスの拗ねたような口調でようやく我に返る。彼女は嫉妬で頬を膨らませていて実に愛くるしい。しかしそれと同時に切なさが胸が突き上げてくる。マリスを初恋の人の身代わりにしているようで心が苦しい。マリスは掛け替えの無い存在であり、愛しているのは疑いようがない事実である。しかしこんな気持ちでは、彼女に対してあまりにも不誠実である。私は必死に過去の想い出を振り払うのであった。
「そ、そんな事はないよ。ユイちゃんは、遥か昔に憧れていた女の子だよ。雰囲気と服装のせいで、ついつい口走ってしまったけど、今はマリスの方が大事だからね。愛しているよマリス」
「嬉しいです。私もトミタカ様を愛しています。……それから先ほどは申し訳ありませんでした。あんなヤキモチを妬くなんて恥ずかしいです」
「あはは、マリスにヤキモチ妬かれるなんて、男冥利に尽きるかな。それだけ私の事を好いてくれる――と、いう事だからね。うんうん、ヤキモチ妬いてるマリスも凄く可愛いね!」
「むぅ~、今日のトミタカ様は少しイジワルです」
「ははっ、好きな女性にイジワルしたりチョッカイを出すのは、男の性みたいなものだからね」
「そうですか。それなら私も、トミタカ様にイジワルな事をしてもいいんですよね? 成果を見せるためとはいえ、トミタカ様にSプレイをするのは躊躇っていたのです。でも愛し合っている者同士なら、遠慮する必要はなさそうですね♪」
「えっ?! そ、それは何と言うか……」
「うふっ、愛しいトミタカ様――少々お耳を拝借です。こんな設定でお願いしたいのですが……ゴニョゴニョ♡ 」
「うっ、本当にそんなプレイをするのかい?」
「はい♪ 多少のアドリブは構いませんが、基本はそのようにお願いします。ふふっ、トミタカ様が何度も絶頂するような、エッチで最高のSプレイをさせて頂きますね♡ 」
微笑んだマリスの表情は、少女らしからぬ妖艶な色を含んでいた。見つめる瞳も淫靡な光を灯しており、背筋にゾクリとした感覚が込み上げてくる。はたしてリルルは、マリスにどのような育成を施したのだろうか? 私はそんな不安を感じながらも、マリスとエッチなプレイを始めるのであった。
「トミタカさん、リルルさんやチョウリョウさんに告白されたそうですね。しかも告白された時に鼻の下を伸ばして、デレデレしていたそうですね。……私という恋人がいながら、どういう事なのでしょうか?!」
私は今、とある女性たちに告白された事への尋問を受けている。これはエッチなプレイの一環であるが、マリスの演技は真に迫っており凄い迫力である。
「そ、それは、二人とも美人でスタイルもいいので、ついつい嬉しくなって……。で、でも告白はしっかりと断ったからね」
「はい、その件はその通りですね。ですが、その後にレベッカさんにも告白されて、キスもしたそうですね」
「いやいや、それは不意を突かれたと言うか……無理やりと言うか……。ううっ、本当にごめんなさい」
「うふふ、トミタカさん! 私に告白した時の事を覚えていますよね? 私は嫉妬深いので浮気をしたら、どぎついお仕置きをすると言いましたよね? それでも良いから付き合ってくれ――と、言ったのはトミタカさんですよ」
「そ、それは分かっているけど、今回は不可抗力だと思うんだよね」
「いいえ、間違いなく浮気ですね♪」
「ううっ、男はそれなりに、浮気もするけど本気になれない可愛いもんだぜ。な~んちゃって、てへっ♡ 」
「うふっ、バカな事を言わないでくださいね。反省しないトミタカさんには、やはりお仕置きが必要のようですね♡ 」
「そ、そんなぁ~」
加虐的な笑みを浮かべたマリスが、ゆっくりとこちらに近づいてくる。これもプレイの一環であり、3ヶ月目の浮気を認定された私は、このままエッチなお仕置きをされるという流れである。
「さあ、トミタカさん――早く服を脱いでください。そして下着姿で床に寝転がってくださいね♪」
「あ、あの、マリスさん――せめてベッドの上で……」
「それでは普段と同じで、お仕置きにならないですよね。うふふ、たっぷりと恥ずかしい思いをしてもらいますから覚悟してくださいね♡ 」
えも言われぬ圧に屈した私は、服を脱いでパンツ一丁になると床に横たわる。冷たい床の感触が気になるが、すぐさま黒のストッキングに包まれたマリスの脚が近づいてくる。
「あれ? トミタカさんのここ、もう固くなっていますよ。ひょっとしてこうなる事を期待していました?」
ベッドに腰を下ろしたマリスが、見下すような視線を向けながら、しなやかな美脚をくねらせる。柔らかな足裏が、男根を優しく踏み扱きながら甘美な刺激を与えてくる。恥辱的な刺激がかえって劣情を煽り、踏まれているペニスはムクムクと隆起し、足裏を押し上げるように膨張していった。
「あはっ、また固くなりました♡ こんな所を踏まれて悦ぶなんて、トミタカさんは変態さんですね♪」
「だ、ダメだよ! そんなにされたら……あ、あっ、くうぅぅぅぅっ」
「あん♡ トミタカさんの情けない顔、とても可愛いです♪ ふふっ、そんな姿を見せられたら、もっとイジワルしたくなってしまいます♡ 」
マリスは脚に力を込めると、ペニスの根元を踵で捏ね回すように踏みしだいてくる。私が情けない声を上げると、次は足の裏を滑らせるように前後に揺すり始めた。女性に急所を弄られいる羞恥が更なる刺激となり、ジワジワと先走り汁が溢れてくる。下着越しとはいえ、マリスの足コキは的確に牡の性感を捉えており、あっという間に絶頂寸前まで追い込まれていった。
「うふっ、足だけでイッてしまいそうですね。でもダメですよ~、お仕置きは始まったばかりなんですから♪」
マリスは小悪魔的な笑みを浮かべると、足の指を使って器用に私のパンツをズリ下げてくる。勃起したペニスが下着に引っ掛かるが、マリスはお構いなしに引き下げてくる。やがて下着は完全に引き下ろされ、そそり立った男根が弾けるように飛び出してきた。
「あん♡ 相変わらず逞しくて立派です。でもこれで女の子たちを誑かして虜にしたのですね。トミタカさんが誰のモノなのか、厳しく教え込む必要がありそうですね」
「いやいや、誑かしてなんていないからね! 私はマリスさん一筋であって……うっ、くううぅぅっ」
マリスはストッキングを脱ぎ捨て裸足になると、足の裏に肉茎を挟んで上下に扱き始めた。ペニスを挟んでいるためマリスの両脚は大きく開かれており、スカート奥の瑞々しい太腿や白いショーツがチラチラと垣間見えている。恋焦がれていた女性と瓜二つであるマリスの痴態は、異常な興奮を引き起こしていった。視線は魅惑のデルタゾーンに釘付けとなり、男根は破裂せんばかりに屹立し、先端からは先走り汁が次々と溢れ出てくる。
「あはっ、さっきよりも大きくなっちゃいましたね。しかもこんなにカチカチにさせて♪」
「そ、そんな事は……うぐっ」
「トミタカさんのせいで、足の裏がこんなにヌルヌルになってしまいましたよ。下着を見ながら足でイジメられて興奮しているんですか?」
先走りがローション代わりになり、肉茎を愛撫する脚の動きも徐々に滑らかになっていく。そして動作も男を射精に導く動きに変わっていった。足裏でカリ首を擦り上げたり、先端を土踏まずに挟んで捏ね回したりと、やりたい放題である。我慢しようにも射精衝動がジワジワと込上げ、今にも弾けそうである。
「マリスさんっ、そんなに激しくしたら……くうぅぅぅっ、もうイッちゃうよ!」
「ふふっ、そうですか♪ では、おあずけですね♡ 」
「ああっ、もう少しだったのにぃぃぃぃ! せ、せめて一回はイカせてよぉぉぉ!」
非情にもマリスの脚が、スッとペニスから離れていく。絶頂寸前の男根はビクビクと打ち震え、更なる刺激をおねだりする様に腰も浮き上がってしまった。
「ふふっ、これはお仕置きなんですよ。おねだりしても簡単にはイカせてあげませんから♪ ですが、いい子にはしっかりとご褒美をあげますからね。さあ、トミタカさん――今度は私に奉仕してください♡ 」
マリスは妖艶な笑みを浮かべながら制服のスカートをたくし上げていく。開かれた両脚の奥にあるショーツは薄っすらと濡れており、内腿もしっとりと汗ばんでいる。それだけでも辛抱たまらんのに、ふんわりと漂う少女の甘酸っぱい淫香が理性を確実に蕩かしていった。私は吸い寄せられるようにマリスの股間に顔を差し入れると、濡れたショーツの上から舌を這わせていった。
「はううんっ♡ トミタカさんは本当にエッチです♡ そんな処を丹念にペロペロ舐めてぇぇ……あん♡ でもワンちゃんみたいで可愛いです♡ 」
愛蜜と唾液を含んだショーツはすぐに濡れ濡れになり、淫裂や愛らしい突起が浮かび上がってくる。欲望の赴くまま割れ目に沿って舌を動かし、ツンと尖った蕾を舌先で転がしていく。布越しとはいえ敏感な個所をねっとりと弄られ、マリスは嬌声を上げながらよがりまくっている。少女らしからぬ悩ましい姿を目の当たりにして、獣欲は昂る一方である。私は息を荒げながらショーツの股布に指を掛けると、躊躇なく横にズラしていった。
「ああんっ♡ 」
ショーツをズラすと幾筋もの淫蜜がツーっと糸を引き、テラテラと濡れ輝くクレバスが目の前に現れた。秘部をまじまじと見られ、マリスが恥ずかし気な声を上げている。しかし私は激しい嫉妬で胸が苦しくなっていった。晒し出されたマリスの淫裂は、すでに男を迎え入れる準備を整えていたからである。初めて肌を重ねた時はピッチリと閉じていた少女の合わせ目はすっかりと色づき開花しており、淫靡な大輪の花を咲かせていた。分かっていた事だが、娼妓になる過程で淫技を仕込まれたマリスは、私以外の男とも性的に何度も交わったのであろう。匂い立つような色香と、快楽を教え込まれた淫らな身体を目の当たりにして、私の嫉妬心は紅蓮の炎の如く燃え上がるのであった。
「あっ、あふぅん♡ ……そ、そう、そこをもっと念入りに舐めて♡ はあ、はあんっ♡ そうよぉ、そこをなぞるようにぃぃ……はうぅぅん♡ あん、いいっ♡ 」
悔しさをぶつける様にマリスの秘部に貪り付くと、ジュルジュルと淫猥な音を立てながら愛液を啜り上げていく。そして濡れそぼった秘裂に舌を這わせ、上辺にある愛らしい蕾の包皮を舌先で剥き上げていく。マリスが身体をくねらせ嬌声を上げるが、私の嫉妬心と独占欲は膨張する一方であった。濡れ光る桜色の突起を舐め転がし、リズミカルに刺激を与えていった。
「あぁんっ、トミタカさんに奉仕させていると思うと、ますます興奮してしまいます♡ んくっ、凄く激しいっっ……あんっ、そ、そこいいのぉ……♡ くふぅん♡ あっ、イ、イクぅぅぅんんっ♡ ♡ ♡ 」
マリスは両手で私の頭を押さえ込むと、ギュウギュウと股間に押し付けてくる。同時に太腿がキュッと締まり私の頭は完全に固定される。刹那、口中に熱い飛沫を注がれ、甘酸っぱい淫靡な味が広がっていく。
「むぐ、むぐぅぅぅっ!」
「ふふっ、私のエッチなお汁――しっかりと飲み干してくださいね ♡ 」
頭を押さえ付けられ、息苦しさに耐えながらも必死に少女の愛液を喉に飲み流していく。酸欠で意識が朦朧としてきているのに、ペニスは前にも増していきり立ち、ヒクヒクとわなないている。苦しいのに気持ちいい――そんな被虐的な悦楽が身体を突き抜けていき、男根に触れられてもいないのに今にも精を放ちそうである。しかしこの程度のプレイは、ほんの序ノ口に過ぎなかった。魔性の女と化したマリスのSプレイは、更にエロくハードなものになっていくのであった。
「ええ、でもトミタカ様が見惚れている理由は、初恋の女性と私を重ね合わせているからです。ですが、それも今だけです。リルル様には悪いですけど、トミタカ様には私の虜になってもらいます。ふふっ、リルル様秘伝の淫技で籠絡して、初恋の女性だけでなく、全ての女性の思い出を上書きするつもりですから♡ 」
「いや~ん、マリスちゃんの泥棒猫! 寝取り魔! いくら私がサキュバスで性に寛容でもぉ~、独り占めは許しませんよぉ~。ご主人様は私のモノなんですからねぇ~、絶対に譲りませんからぁ~」
「だ、だって仕方ないですよ。トミタカ様に抱かれたあの夜に、私の運命は大きく変わったと確信したんです。あんなに熱く愛され、蕩けるような絶頂を刻み込まれてしまったんですよ。もう他の男では満足できません。ですから、このチャンスを逃すつもりは毛頭ありません」
「ううっ、マリスちゃんはサキュバス以上にサキュバスだよぉ~。ひょっとして私、とんでもない女の子を目覚めさせてしまったのぉ~」
「ふふっ、誉め言葉として受け取っておきますね。ですがリルル様――約束は必ず守りますので安心して下さい。娼妓として働いて、借りたお金は返済しますから。約束も守れないようでは、トミタカ様の正妻として相応しくありせんので♪」
「ちょっと待ってプレイバック……じゃなくてマリスちゃん! その意気込みは評価するけどぉ~、正妻はNGワードだよぉ~。ご主人様の傍には美人だけどぉ~、怖い女の人がわんさかといるんだよぉ~。独り占めしたり正妻宣言なんてしたらぁ~、阿鼻叫喚の地獄絵図と化すよぉ~」
「トミタカ様は魅力的な方なので、女の人が集まってくるのは当然じゃないですか。そんな大勢のライバルを打ち破ってこそ、隣に並ぶのに相応しい女性になれると思いませんか? 思い込んだら命懸けですよ」
「これって謀反? 下剋上? いやいや反逆のマリスちゃん? あ~ん、これからの事を考えると頭が痛いよぉ~」
「ふふっ、何はともあれトミタカ様に今までの成果を体験してもらいます。ですのでリルル様は、トミタカ様が寝取られる姿を指を咥えて見ていてくださいね♪」
「あ~っ、言ったなマリスちゃん! 私だってぇ~、ご主人様とエッチする約束をしてあるんですからねぇ~。こうなったら本気を出すしかありませんねぇ~。くちばしの黄色いひよっこにぃ~、サキュバスクイーンの真の力を見せるしかないですねぇ~」
なにやら周りが騒がしいが、二人の会話はほとんど耳に入ってこなかった。それぐらいにマリスのセーラー服姿は衝撃であった。まるで高校時代にタイムスリップして、初恋の人と再会しているような錯覚に囚われていた。
「トミタカ様――どうかしましたか?」
「……ああ、ごめんよマリス。その姿が可愛らしくて、思わず見惚れてしまったんだよ」
「それは光栄なのですが、トミタカ様は別の女性の名前を呟いてましたよね。もしかしてですが、私よりもその女の人に会いたかったのでありませんか?」
マリスの拗ねたような口調でようやく我に返る。彼女は嫉妬で頬を膨らませていて実に愛くるしい。しかしそれと同時に切なさが胸が突き上げてくる。マリスを初恋の人の身代わりにしているようで心が苦しい。マリスは掛け替えの無い存在であり、愛しているのは疑いようがない事実である。しかしこんな気持ちでは、彼女に対してあまりにも不誠実である。私は必死に過去の想い出を振り払うのであった。
「そ、そんな事はないよ。ユイちゃんは、遥か昔に憧れていた女の子だよ。雰囲気と服装のせいで、ついつい口走ってしまったけど、今はマリスの方が大事だからね。愛しているよマリス」
「嬉しいです。私もトミタカ様を愛しています。……それから先ほどは申し訳ありませんでした。あんなヤキモチを妬くなんて恥ずかしいです」
「あはは、マリスにヤキモチ妬かれるなんて、男冥利に尽きるかな。それだけ私の事を好いてくれる――と、いう事だからね。うんうん、ヤキモチ妬いてるマリスも凄く可愛いね!」
「むぅ~、今日のトミタカ様は少しイジワルです」
「ははっ、好きな女性にイジワルしたりチョッカイを出すのは、男の性みたいなものだからね」
「そうですか。それなら私も、トミタカ様にイジワルな事をしてもいいんですよね? 成果を見せるためとはいえ、トミタカ様にSプレイをするのは躊躇っていたのです。でも愛し合っている者同士なら、遠慮する必要はなさそうですね♪」
「えっ?! そ、それは何と言うか……」
「うふっ、愛しいトミタカ様――少々お耳を拝借です。こんな設定でお願いしたいのですが……ゴニョゴニョ♡ 」
「うっ、本当にそんなプレイをするのかい?」
「はい♪ 多少のアドリブは構いませんが、基本はそのようにお願いします。ふふっ、トミタカ様が何度も絶頂するような、エッチで最高のSプレイをさせて頂きますね♡ 」
微笑んだマリスの表情は、少女らしからぬ妖艶な色を含んでいた。見つめる瞳も淫靡な光を灯しており、背筋にゾクリとした感覚が込み上げてくる。はたしてリルルは、マリスにどのような育成を施したのだろうか? 私はそんな不安を感じながらも、マリスとエッチなプレイを始めるのであった。
「トミタカさん、リルルさんやチョウリョウさんに告白されたそうですね。しかも告白された時に鼻の下を伸ばして、デレデレしていたそうですね。……私という恋人がいながら、どういう事なのでしょうか?!」
私は今、とある女性たちに告白された事への尋問を受けている。これはエッチなプレイの一環であるが、マリスの演技は真に迫っており凄い迫力である。
「そ、それは、二人とも美人でスタイルもいいので、ついつい嬉しくなって……。で、でも告白はしっかりと断ったからね」
「はい、その件はその通りですね。ですが、その後にレベッカさんにも告白されて、キスもしたそうですね」
「いやいや、それは不意を突かれたと言うか……無理やりと言うか……。ううっ、本当にごめんなさい」
「うふふ、トミタカさん! 私に告白した時の事を覚えていますよね? 私は嫉妬深いので浮気をしたら、どぎついお仕置きをすると言いましたよね? それでも良いから付き合ってくれ――と、言ったのはトミタカさんですよ」
「そ、それは分かっているけど、今回は不可抗力だと思うんだよね」
「いいえ、間違いなく浮気ですね♪」
「ううっ、男はそれなりに、浮気もするけど本気になれない可愛いもんだぜ。な~んちゃって、てへっ♡ 」
「うふっ、バカな事を言わないでくださいね。反省しないトミタカさんには、やはりお仕置きが必要のようですね♡ 」
「そ、そんなぁ~」
加虐的な笑みを浮かべたマリスが、ゆっくりとこちらに近づいてくる。これもプレイの一環であり、3ヶ月目の浮気を認定された私は、このままエッチなお仕置きをされるという流れである。
「さあ、トミタカさん――早く服を脱いでください。そして下着姿で床に寝転がってくださいね♪」
「あ、あの、マリスさん――せめてベッドの上で……」
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えも言われぬ圧に屈した私は、服を脱いでパンツ一丁になると床に横たわる。冷たい床の感触が気になるが、すぐさま黒のストッキングに包まれたマリスの脚が近づいてくる。
「あれ? トミタカさんのここ、もう固くなっていますよ。ひょっとしてこうなる事を期待していました?」
ベッドに腰を下ろしたマリスが、見下すような視線を向けながら、しなやかな美脚をくねらせる。柔らかな足裏が、男根を優しく踏み扱きながら甘美な刺激を与えてくる。恥辱的な刺激がかえって劣情を煽り、踏まれているペニスはムクムクと隆起し、足裏を押し上げるように膨張していった。
「あはっ、また固くなりました♡ こんな所を踏まれて悦ぶなんて、トミタカさんは変態さんですね♪」
「だ、ダメだよ! そんなにされたら……あ、あっ、くうぅぅぅぅっ」
「あん♡ トミタカさんの情けない顔、とても可愛いです♪ ふふっ、そんな姿を見せられたら、もっとイジワルしたくなってしまいます♡ 」
マリスは脚に力を込めると、ペニスの根元を踵で捏ね回すように踏みしだいてくる。私が情けない声を上げると、次は足の裏を滑らせるように前後に揺すり始めた。女性に急所を弄られいる羞恥が更なる刺激となり、ジワジワと先走り汁が溢れてくる。下着越しとはいえ、マリスの足コキは的確に牡の性感を捉えており、あっという間に絶頂寸前まで追い込まれていった。
「うふっ、足だけでイッてしまいそうですね。でもダメですよ~、お仕置きは始まったばかりなんですから♪」
マリスは小悪魔的な笑みを浮かべると、足の指を使って器用に私のパンツをズリ下げてくる。勃起したペニスが下着に引っ掛かるが、マリスはお構いなしに引き下げてくる。やがて下着は完全に引き下ろされ、そそり立った男根が弾けるように飛び出してきた。
「あん♡ 相変わらず逞しくて立派です。でもこれで女の子たちを誑かして虜にしたのですね。トミタカさんが誰のモノなのか、厳しく教え込む必要がありそうですね」
「いやいや、誑かしてなんていないからね! 私はマリスさん一筋であって……うっ、くううぅぅっ」
マリスはストッキングを脱ぎ捨て裸足になると、足の裏に肉茎を挟んで上下に扱き始めた。ペニスを挟んでいるためマリスの両脚は大きく開かれており、スカート奥の瑞々しい太腿や白いショーツがチラチラと垣間見えている。恋焦がれていた女性と瓜二つであるマリスの痴態は、異常な興奮を引き起こしていった。視線は魅惑のデルタゾーンに釘付けとなり、男根は破裂せんばかりに屹立し、先端からは先走り汁が次々と溢れ出てくる。
「あはっ、さっきよりも大きくなっちゃいましたね。しかもこんなにカチカチにさせて♪」
「そ、そんな事は……うぐっ」
「トミタカさんのせいで、足の裏がこんなにヌルヌルになってしまいましたよ。下着を見ながら足でイジメられて興奮しているんですか?」
先走りがローション代わりになり、肉茎を愛撫する脚の動きも徐々に滑らかになっていく。そして動作も男を射精に導く動きに変わっていった。足裏でカリ首を擦り上げたり、先端を土踏まずに挟んで捏ね回したりと、やりたい放題である。我慢しようにも射精衝動がジワジワと込上げ、今にも弾けそうである。
「マリスさんっ、そんなに激しくしたら……くうぅぅぅっ、もうイッちゃうよ!」
「ふふっ、そうですか♪ では、おあずけですね♡ 」
「ああっ、もう少しだったのにぃぃぃぃ! せ、せめて一回はイカせてよぉぉぉ!」
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「ふふっ、これはお仕置きなんですよ。おねだりしても簡単にはイカせてあげませんから♪ ですが、いい子にはしっかりとご褒美をあげますからね。さあ、トミタカさん――今度は私に奉仕してください♡ 」
マリスは妖艶な笑みを浮かべながら制服のスカートをたくし上げていく。開かれた両脚の奥にあるショーツは薄っすらと濡れており、内腿もしっとりと汗ばんでいる。それだけでも辛抱たまらんのに、ふんわりと漂う少女の甘酸っぱい淫香が理性を確実に蕩かしていった。私は吸い寄せられるようにマリスの股間に顔を差し入れると、濡れたショーツの上から舌を這わせていった。
「はううんっ♡ トミタカさんは本当にエッチです♡ そんな処を丹念にペロペロ舐めてぇぇ……あん♡ でもワンちゃんみたいで可愛いです♡ 」
愛蜜と唾液を含んだショーツはすぐに濡れ濡れになり、淫裂や愛らしい突起が浮かび上がってくる。欲望の赴くまま割れ目に沿って舌を動かし、ツンと尖った蕾を舌先で転がしていく。布越しとはいえ敏感な個所をねっとりと弄られ、マリスは嬌声を上げながらよがりまくっている。少女らしからぬ悩ましい姿を目の当たりにして、獣欲は昂る一方である。私は息を荒げながらショーツの股布に指を掛けると、躊躇なく横にズラしていった。
「ああんっ♡ 」
ショーツをズラすと幾筋もの淫蜜がツーっと糸を引き、テラテラと濡れ輝くクレバスが目の前に現れた。秘部をまじまじと見られ、マリスが恥ずかし気な声を上げている。しかし私は激しい嫉妬で胸が苦しくなっていった。晒し出されたマリスの淫裂は、すでに男を迎え入れる準備を整えていたからである。初めて肌を重ねた時はピッチリと閉じていた少女の合わせ目はすっかりと色づき開花しており、淫靡な大輪の花を咲かせていた。分かっていた事だが、娼妓になる過程で淫技を仕込まれたマリスは、私以外の男とも性的に何度も交わったのであろう。匂い立つような色香と、快楽を教え込まれた淫らな身体を目の当たりにして、私の嫉妬心は紅蓮の炎の如く燃え上がるのであった。
「あっ、あふぅん♡ ……そ、そう、そこをもっと念入りに舐めて♡ はあ、はあんっ♡ そうよぉ、そこをなぞるようにぃぃ……はうぅぅん♡ あん、いいっ♡ 」
悔しさをぶつける様にマリスの秘部に貪り付くと、ジュルジュルと淫猥な音を立てながら愛液を啜り上げていく。そして濡れそぼった秘裂に舌を這わせ、上辺にある愛らしい蕾の包皮を舌先で剥き上げていく。マリスが身体をくねらせ嬌声を上げるが、私の嫉妬心と独占欲は膨張する一方であった。濡れ光る桜色の突起を舐め転がし、リズミカルに刺激を与えていった。
「あぁんっ、トミタカさんに奉仕させていると思うと、ますます興奮してしまいます♡ んくっ、凄く激しいっっ……あんっ、そ、そこいいのぉ……♡ くふぅん♡ あっ、イ、イクぅぅぅんんっ♡ ♡ ♡ 」
マリスは両手で私の頭を押さえ込むと、ギュウギュウと股間に押し付けてくる。同時に太腿がキュッと締まり私の頭は完全に固定される。刹那、口中に熱い飛沫を注がれ、甘酸っぱい淫靡な味が広がっていく。
「むぐ、むぐぅぅぅっ!」
「ふふっ、私のエッチなお汁――しっかりと飲み干してくださいね ♡ 」
頭を押さえ付けられ、息苦しさに耐えながらも必死に少女の愛液を喉に飲み流していく。酸欠で意識が朦朧としてきているのに、ペニスは前にも増していきり立ち、ヒクヒクとわなないている。苦しいのに気持ちいい――そんな被虐的な悦楽が身体を突き抜けていき、男根に触れられてもいないのに今にも精を放ちそうである。しかしこの程度のプレイは、ほんの序ノ口に過ぎなかった。魔性の女と化したマリスのSプレイは、更にエロくハードなものになっていくのであった。
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