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45.リルルにお仕置きエッチ♡
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「はあ~っ、私の立場を考えると、マリスだけ依怙贔屓するのは大問題だよな。娼館の開店に向けて頑張っているリルルにも迷惑が掛かるだろうし……ああ、どうすればいいんだ……」
幸せそうな寝顔で眠っているマリスを見ながら、私は一人溜息をついていた。身体を重ねてから情が移ったようで、マリスが他の男に抱かれる事を考えるだけで嫉妬で胸が苦しくなっていった。そして今更ながら気付いたのだが、彼女は高校時代にクラスメイトであった初恋の人にどことなく似ているのだ。恋焦がれていたのに告白できなかった遠い日の想いが、セピア色のほろ苦い記憶としてよみがえってくる。張り裂けそうな心は、取り戻せない過去を未だに悔いている証なのだろう。
「よりによって初恋のあの人に似ているなんて……余計に吹っ切れなくなってしまったよ。はあ~~~っ!」
私は再び大きな溜め息をつくと、マリスを起こさないように静かにベッドから離れる。そして備えつきの冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、窓際にある椅子にゆっくりと腰を下ろした。窓の外は深海のように暗く静まり返っており、青白い月明かりだけが薄っすらと室内に差し込んでいる。
「ゴクゴク! ふう~!」
鬱屈した心情を晴らすように、ゴクゴクとビールを喉に流し込んでいく。しかし飲んでも飲んでも味気なく、焼けるような心の痛みは少しも収まる気配がなかった。
「やっほー、ご主人様ぁ~。せっかく可愛い子とエッチできたのにぃ~、何だか不機嫌そうですねぇ~」
「うわっ! なんだリルルか……。悪いけど暫くの間、一人にしてくれないかな」
「あ~ん、そんな冷たい事を言わないでくださいよぉ~」
いつの間にか室内に侵入していたリルルに後ろから抱き付かれる。ムニュムニュと柔らかな乳房を押し付けられるが、スケベな私にしては珍しく愚息はピクリとも反応しなかった。
「なあ、リルル――物は相談なのだけど……」
「アハッ、マリスちゃんの事ならダメですよぉ~。前にも言いましたけどぉ~、マリスちゃんは幼い妹や弟を養う為にぃ~、必死の思いで娼妓になる事を決めたんですよぉ~。若いマリスちゃんがそこまで覚悟を決めたのにぃ~、いい年したご主人様がぁ~、そんな浮ついた気分でどうするんですかぁ~。それにマリスちゃんの秘められた才能はピカイチですからねぇ~、彼女がいないと娼館の経営にも支障をきたしてしまいますよぉ~」
「ううっ、そうだよな……分かっている、分かっているよ。でもやはり……」
「はぁ~、今のご主人様は本当にダメダメですねぇ~。でもぉ~、ご主人様がずっとこんな調子ではぁ~、経営にも影響しそうなのでぇ~、少しは譲歩しますよぉ~」
「そ、そうか! やはりリルルはいい女だ! 代わりに私に出来る事があるなら、何でも言ってくれ」
「アハッ、そんな事を言っていいんですかぁ~? 吐いた唾は呑めませんよぉ~」
「覚悟の上だよ」
「それならマリスちゃんが全ての債務を返還したときにぃ~、ご主人様に身請けして貰いますねぇ~。あっ、もちろん彼女の意思が最優先ですよぉ~。でもいいんですかぁ~? 彼女は極めて優秀ですからぁ~、一年もすれば返済できると思いますけどぉ~、仕事とはいえ多数の男と関係を持つことになりますよぉ~。ご主人様は長い間、嫉妬に苦しむ事になりますしぃ~、清純なマリスちゃんもぉ~、一年後には男を色香で誑かすぅ~、稀代の悪女になっているかもしれませんよぉ~。それでも待てますかぁ~?」
「ううっ、それでも私は待っているよ。何もしなくて悔やむより、行動を起こしてダメだった方が諦めがつくよ。あの時のような後悔は二度としたくないからね……」
初恋の人とは高校を卒業してから出会うことはなかった。そして数年後に、風の噂で彼女が結婚したことを知ったのである。その時の筆舌に尽くし難い後悔と未練は、未だに心の奥底に刻み込まれたままである。二度とこのような苦しみは味わいたくないのだ。
「アハッ、ご主人様がそこまでの覚悟を決めたならぁ~、もう何も言いませんよぉ~。でもご主人様は惚れっぽい上にぃ~、独占欲も強いんですねぇ~。この調子だとぉ~、これから先も美少女や美女がたくさん集まりますねぇ~♪ クスクス、ハーレム王に俺はなる!――とかそのうちに言いだしそうですねぇ~。サキュバスである私もビックリですよぉ~」
「ううっ、仕方ないじゃないか! マリスは初恋の人に似ている――というのもあるけど、張遼ちゃんやレベッカに引けを取らないぐらい魅力的だし、リルルだってそうだ。振るいつきたくなるような、いい女ばかりじゃないか。身の程知らずで不誠実とは分かっているけど、全員を愛しく思っているし、絶対に手放さないからな!」
「アハッ、ある意味ぃ~、最低で最高の告白ですねぇ~。でも熱い想いは伝わりましたよぉ~。あ~ん、マリスちゃんのために我慢していましたけどぉ~、もうダメみたいですねぇ~♪ この身体の昂りをぉ~、今すぐご主人様で発散させて貰わないと収まりませんねぇ~♡ 」
「ちょっと待ってよ! マリスがすぐそこで寝ているのに……うあっーーーーっ!」
リルルの手が股間に宛がわられ、滑からで細長い指がペニスの形状を確かめるように蠢き始める。
「クスクス、スケベなご主人様にしてはぁ~、反応が悪いですねぇ~♪ ようやく半勃起ってところですかねぇ~。やはりマリスちゃんが気になりますかぁ~?」
「うぐっ、そ、そうだよ! こんな所を彼女に見られたら……」
「アハッ、それならぁ~、こんなのはどうですかぁ~♡ 」
「ああっ、そんな所に乗って! こ、こらっ! 早くどいて……うひぃぃぃぃぃ」
椅子に座っている私の上に、リルルが腰を下ろして抱き付いてくる。いわゆる、対面座位の体勢である。そして、巧みに強弱をつけながら腰をくねらせ、心地よい尻肉の圧迫でペニス全体を甘く包み込んでくる。
「アハッ、ヤッてみせ、イッてイカせて、させてみせ、褒めてやらねば、女は動きませんよぉ~♪ どいて欲しければぁ~、私を満足させてくださいねぇ~♡ 」
「山本五十六の名言をなんちゅうエロネタに……あっ、くうぅぅぅ」
リルルのエロ行為はエスカレートしていく。帯を解いて私のバスローブを開けさせると、剥き出しになった胸元に手を伸ばしてくる。そして乳首を指先で弾いたり捏ね回しながら、下着の中の怒張をムチムチヒップで責め立ててきた。
「アハッ、やっとその気になったみたいですねぇ~♪ ご主人様の熱くて硬いのがぁ~、私のお尻にイジメられてぇ~、ビクンビクンと震えてますよぉ~。クスクス、もうイッちゃいそうですねぇ~♪ いいんですよぉ~、遠慮なくぶちまけてぇ~、下着の中にお漏らしする恥ずかしい姿を見せてくださいよぉ~」
「うっ、ああっ! もうダメだ……で、出るっ!!!」
ドピュル、ビュルル、ビュク、ビュクン、ビュルルゥ~~~~~~!
リルルの絶妙なテクニックで下半身を蕩かされ、屈服するように夥しい白濁液を下着の中で放ってしまった。羞恥と悦楽の狭間で放心してると、リルルは私の下着をずり下げ、まだ屹立しているペニスに舌を這わせ始めた。
「マリスちゃんが傍で寝ているのにぃ~、ピュッピュッって敗北射精しちゃいましたねぇ~♪ アハッ、恥ずかしいですよねぇ~♡ でも勿体ないのでぇ~、嘗め取って綺麗にしてあげますねぇ~♡ レロッ、レロンッ、チュパッ、チュププン」
リルルの舌が敏感な裏スジや亀頭を丹念にねぶり始める。甘い刺激に思わず腰が浮き上がると、先端をパクりと咥え込まれる。そして鈴口を舌先でレロレロと穿られたかと思うと、リルルは顔を振り立てながら唇でペニス全体をジュポジュポと扱き立ててくる。
「ぐうぅぅぅぅ、出したばかりなのに、そんなに激しくされたら……ああっ!」
カリ首を窄めた唇で重点的に弄られ、挙句の果てには亀頭をヂュウゥゥーーと激しく吸引される。尿道内の残滓を根こそぎ吸い出され、魂まで蕩けそうな強烈な快感が込み上げてくる。もはや二度目の射精も時間の問題である。
「アハッ、お口が疲れちゃったのでぇ~、少し休息しますねぇ~♪」
「ああっ! リ、リルル――な、何で?」
射精衝動を見越したうえで、リルルの口淫が突然中断される。射精寸前まで追い込まれていた男根は、新たな先走り汁を溢れ出させ、刺激をおねだりするようにヒクヒクとわななく。牡の性的欲求を知り尽くした、ドSのリルルの本領発揮と言ったところだろう。
「クスクス、お口の中にドッピュンされるのも悪くないですけどぉ~、せっかくのご主人様のザーメンですからぁ~、やはりこちらで味わいたいですねぇ~♡ 」
妖艶な笑みを浮かべると、リルルは服を脱ぎ捨て下着姿になる。透け透けレースで、面積の小さな黒色のセクシーランジェリーだ。その魅惑的な姿はエロボディと相俟って、男の劣情を激しく刺激してくる。
「あ~ん♡ 早くぅ~、ご主人様の硬くてぶっといケダモノチ●ポでぇ~、私の膣内をグチョグチョに掻き回してくださいよぉ~♡ 」
リルルは下着姿のままでテーブルに手を置くと、腰をくねらせながらお尻を突き出してくる。円やかな曲線を描くエロいヒップが、目の前でプルンプルンと悩ましく揺れ動いている。これだけでも辛抱たまらんのに、リルルの挑発は更にエスカレートしていく。喰い込んでいた股布を徐に指でずらすと、潤み滑った淫裂をくぱぁ――と、左右に割り開いてきた。
「このエロサキュバス! そんなに欲しいなら、タップリとくれてやるよ! そらっ!!!」
エロい挑発に触発された私は、リルルの艶やかで真っ白な双臀を乱暴に揉みしだくと、そそり立つ剛直を秘部に宛がい最奥まで一気に刺し貫いた。
「んあああぁん♡ 欲しかったケダモノチ●ポがぁ~、やっと来たぁ~♡ いいのぉ~、もっと突いてよぉ~♡ ああん♡ ねえ、ご主人様ぁ~、もっと……もっとしてぇ~♡ ♡ ♡ 」
反り返った剛直の切っ先が子宮口をゴリゴリと抉ると、リルルの嬌声が辺りに響く。淫蜜で溢れかえった膣内は歓迎するように男根を締め付け、射精を促すように肉襞も絡みついてくる。
「こ、こらっ、リルル――ちょっとがっつき過ぎだろ! それにそんな大声を出したら、マリスが起きてしまうじゃないか」
「あ~ん♡ だってぇ~、ご主人様とマリスちゃんがエッチしている間、ずっと我慢してたんですよぉ~。ああん♡ お、奥にコツンコツン当たってるぅ~♡ あああぁっ、お、おマ❤コ気持ちいいよぉ~♡ やっぱりケダモノチ●ポさいこぉ~♡ 」
リルルは嬌声を上げ、お尻を振り立てながら貪欲に快楽を求め始める。私の声が聞こえているか分からないほどの乱れっぷりである。悦を含んだ甲高い声は一段と大きくなり、マリスが目覚めてしまうのも時間の問題であろう。
「こうなったら仕方ないな! ごめんなリルル――えいっ!」
「え、えっ!? んっ! むぐぐっ、うううっっ!」
口枷のギャグボールと革製の束縛ブレスレットを無限収納ボックスから取り出すと、気付かれないようにリルルを拘束した。このような時に備えて秘かに購入してあったのだ。先ず、リルルの両腕を引っ張り後ろ手で拘束すると、理解が追い付いていないリルルの口にギャグボールを嵌めた。後背位の体勢であった為、思ったよりも容易に出来たのである。驚いたリルルが苦しそうにうめき声を漏らしているが、私は意に返さない。拘束したリルルの両腕を強く引くと、パンパンと激しく腰を打ち付けていった。
「ぐううぅっ、うっ、ひぐぅうっっ!」
両腕を引っ張られ、リルルの美しい肢体が弓なりに大きく仰け反る。結合は更に深くなり、リルルはビクビクと身体を震わせながらこちらに顔を向ける。いつもの勝気な瞳は涙で潤み、ギャグボールからは、たらたらと涎がだらしなく垂れ落ちている。生意気で女王気質であるリルルの悲痛な姿は、私の加虐心を大いに掻き立てていった。異様な興奮に支配された私は、リルルの魅惑的な身体を獣のように貪り尽くしていった。
「リルル――本当にごめん。声を抑えるだけのつもりだったのに、我を忘れてしまったんだ」
後背位から始まり、立ちバックや背面座位で中出しすること数回――やっと我に返った私は、リルルの拘束を解いて平謝り状態である。
「あ~ん、別に構いませんよぉ~♡ だって今日のご主人様はぁ~、荒々しくてステキでしたからねぇ~♡ そしてあんなにぃ~、濃厚な精を注ぎ込んでくれましたからねぇ~♪ アハッ、本来はSプレイの方が好きなんですけどぉ~、こんなに欲情してくれるならぁ~、たまにはイジメられるMプレイも悪くないですねぇ~♡ 」
何の事は無い――いつも通りのリルルであった。酷い事をしてリルルに嫌われたのでは?――と、考えていた私は、胸を撫でおろすのであった。
「でもぉ~、ご主人様はそそっかしいですねぇ~。私と初めてエッチした時の事を思い出してくださいよぉ~。サキュバスクイーンの私はぁ~、特別な結界を張り巡らす事が出来るんですよぉ~」
「あっ! そう言えばそんな事があったような……」
「ですからぁ~、最初から私たちの声はぁ~、マリスちゃんには聞こえてなかったんですよぉ~」
「なんてこった……」
「アハッ、結果としてぇ~、精子を賭けた性器の対決はぁ~、私の大勝利ですねぇ~♪ 何せ、こんなに美味しい思いをさせてもらいましたからねぇ~♪」
「ぐううぅっ、上手い事を言いやがって……。しかしなんだな――リルルはますます美しく魅力的になったな」
「アハッ、ありがとうございますぅ~。だってぇ~、タップリとご主人様のザーメンを貰っちゃいましたからねぇ~、当然の結果ですよぉ~♪ でも本音はぁ~、朝まで生エッチしたかったんですよぉ~。あ~ん♡ 名残惜しいですけどぉ~、残りの時間はマリスちゃんと過ごしてやってくださいねぇ~。マリスちゃんとは、しばらく会えなくなると思いますのでぇ~」
「えっ! そんな話聞いてないけど?!」
「マリスちゃんは期待の星ですからねぇ~、色々と教えたい事があるんですよぉ~。男を籠絡する手管とかぁ~、色んな男を使ってぇ~、サキュバス秘伝の淫技を相伝したいんですよぉ~。ですからその間はぁ~、ご主人様との接触を禁止にしますぅ~。何しろマリスちゃんはご主人様をメチャクチャ慕っていますからねぇ~、精神的な負担になりそうなことは避けたいんですよぉ~」
「ううっ、言ってることは分かるけど……」
「ご主人様も覚悟を決めたんですからぁ~、これぐらいの事は甘んじて受けてくださいよぉ~。でもその代わりにぃ~、マリスちゃんが技術を身につけたらぁ~、真っ先にご主人様に実体験して貰いますからねぇ~♪ アハッ、楽しみにしていてくださいねぇ~」
「ああっ、会えないのも辛いけど、愛しい女が他の男に抱かれるなんて考えたくないよ。……だから実体験なんて言われも……」
悔しさに耐えるように唇を噛む。色々な感情が葛藤し、ガックリと落ち込んでいると、リルルにキュッと優しく抱き締められた。
「マリスちゃんにエッチな事を仕込む私が言うのもなんですけどぉ~、ますますご主人様を好きになっちゃいましたよぉ~。だってぇ~、今のご主人様は辺境伯様の後ろ盾もありますしぃ~、資産家でもあるじゃないですかぁ~。権力とお金に物を言わせてぇ~、マリスちゃんを自分のモノにだって出来ましたよねぇ~。それなのにぃ~、必死に我慢してくれましたよねぇ~。とんでもなくエッチで優しくてぇ~、思いやりがあってぇ~、私の意見も配慮してくれるしぃ~、やっぱり最高のご主人様ですよぉ~♡ 」
「……ははっ、ありがとうな。でも私は、そんな立派な人間じゃないよ。ただ単に優柔不断のダメ男なんだよ」
「あ~ん、そんな事を言わないでくださいよぉ~。もしご主人様がぁ~、強引にマリスちゃんを取り上げるような人だったらぁ~、私だって愛想を尽かしましたよぉ~」
「リルルが身を粉にして、娼館の開店準備をしているのは知っているよ。そんなリルルから、マリスを強引に取り上げる事なんて出来ないよ。それに私はリルルの事も大切に思っているんだ。愛している女の夢を叶えるのも、男の甲斐性だろ?!」
「も、もう、ご主人様はぁ~、天然のサキュバスたらしなんですねぇ~。あ~ん♡ またアソコがキュンキュンしてしまいましたよぉ~。今は我慢しますけどぉ~、マリスちゃんとの実体験の後はぁ~、た~っぷりと私の相手をして貰いますからねぇ~、アソコと首を洗って待っていてくださいねぇ~♡ 」
「それは構わないけど、リルルの事だから明日にでもエッチするのかと思ったよ」
「あ~ん、本音は明日にでもエッチしたいんですよぉ~。でもマリスちゃんはしばらくの間、ご主人様と会えないんですよぉ~。それに合わせてぇ~、私もエッチ禁止にしたんですよぉ~。だってマリスちゃんだけ辛い思いをするなんてぇ~、不公平じゃないですかぁ~」
「おお、そうか……リルルはマリス思いのいい女だな。しかしサキュバスが禁欲するなんて不自然極まりないが、頑張れよ!」
「アハッ、ご主人様も他人事じゃないですよぉ~♪ 胡麻の油と百姓とご主人様は搾れば搾るほど出ますからねぇ~♪ 実体験の時はぁ~、禁欲したサキュバスクイーンの凄さも味わって貰いますからねぇ~。私とマリスちゃんにスッカラカンになるまで搾り尽くされてぇ~、あっけなく死なないでくださいねぇ~♡ 」
「おいおい、あんまり物騒な事を言わないでくれよ!」
「とにかくマリスちゃんの事はぁ~、私に任せてくださいねぇ~。ご主人様がマリスちゃんを愛して信じている限りぃ~、必ず良い結果になりますからぁ~。アハッ、それでは残りの時間、マリスちゃんと恋人のように過ごしてやってくださいねぇ~。チュッ♡ 」
リルルは色っぽく投げキッスをすると部屋を出て行ってしまった。騒がしいリルルが退出した事により、部屋の中はシーンと静まり返って物寂しい感じである。私はベッドに腰掛けると、小さな寝息を立てているマリスの頭を撫でながら、これからの事を思案するのであった。
幸せそうな寝顔で眠っているマリスを見ながら、私は一人溜息をついていた。身体を重ねてから情が移ったようで、マリスが他の男に抱かれる事を考えるだけで嫉妬で胸が苦しくなっていった。そして今更ながら気付いたのだが、彼女は高校時代にクラスメイトであった初恋の人にどことなく似ているのだ。恋焦がれていたのに告白できなかった遠い日の想いが、セピア色のほろ苦い記憶としてよみがえってくる。張り裂けそうな心は、取り戻せない過去を未だに悔いている証なのだろう。
「よりによって初恋のあの人に似ているなんて……余計に吹っ切れなくなってしまったよ。はあ~~~っ!」
私は再び大きな溜め息をつくと、マリスを起こさないように静かにベッドから離れる。そして備えつきの冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、窓際にある椅子にゆっくりと腰を下ろした。窓の外は深海のように暗く静まり返っており、青白い月明かりだけが薄っすらと室内に差し込んでいる。
「ゴクゴク! ふう~!」
鬱屈した心情を晴らすように、ゴクゴクとビールを喉に流し込んでいく。しかし飲んでも飲んでも味気なく、焼けるような心の痛みは少しも収まる気配がなかった。
「やっほー、ご主人様ぁ~。せっかく可愛い子とエッチできたのにぃ~、何だか不機嫌そうですねぇ~」
「うわっ! なんだリルルか……。悪いけど暫くの間、一人にしてくれないかな」
「あ~ん、そんな冷たい事を言わないでくださいよぉ~」
いつの間にか室内に侵入していたリルルに後ろから抱き付かれる。ムニュムニュと柔らかな乳房を押し付けられるが、スケベな私にしては珍しく愚息はピクリとも反応しなかった。
「なあ、リルル――物は相談なのだけど……」
「アハッ、マリスちゃんの事ならダメですよぉ~。前にも言いましたけどぉ~、マリスちゃんは幼い妹や弟を養う為にぃ~、必死の思いで娼妓になる事を決めたんですよぉ~。若いマリスちゃんがそこまで覚悟を決めたのにぃ~、いい年したご主人様がぁ~、そんな浮ついた気分でどうするんですかぁ~。それにマリスちゃんの秘められた才能はピカイチですからねぇ~、彼女がいないと娼館の経営にも支障をきたしてしまいますよぉ~」
「ううっ、そうだよな……分かっている、分かっているよ。でもやはり……」
「はぁ~、今のご主人様は本当にダメダメですねぇ~。でもぉ~、ご主人様がずっとこんな調子ではぁ~、経営にも影響しそうなのでぇ~、少しは譲歩しますよぉ~」
「そ、そうか! やはりリルルはいい女だ! 代わりに私に出来る事があるなら、何でも言ってくれ」
「アハッ、そんな事を言っていいんですかぁ~? 吐いた唾は呑めませんよぉ~」
「覚悟の上だよ」
「それならマリスちゃんが全ての債務を返還したときにぃ~、ご主人様に身請けして貰いますねぇ~。あっ、もちろん彼女の意思が最優先ですよぉ~。でもいいんですかぁ~? 彼女は極めて優秀ですからぁ~、一年もすれば返済できると思いますけどぉ~、仕事とはいえ多数の男と関係を持つことになりますよぉ~。ご主人様は長い間、嫉妬に苦しむ事になりますしぃ~、清純なマリスちゃんもぉ~、一年後には男を色香で誑かすぅ~、稀代の悪女になっているかもしれませんよぉ~。それでも待てますかぁ~?」
「ううっ、それでも私は待っているよ。何もしなくて悔やむより、行動を起こしてダメだった方が諦めがつくよ。あの時のような後悔は二度としたくないからね……」
初恋の人とは高校を卒業してから出会うことはなかった。そして数年後に、風の噂で彼女が結婚したことを知ったのである。その時の筆舌に尽くし難い後悔と未練は、未だに心の奥底に刻み込まれたままである。二度とこのような苦しみは味わいたくないのだ。
「アハッ、ご主人様がそこまでの覚悟を決めたならぁ~、もう何も言いませんよぉ~。でもご主人様は惚れっぽい上にぃ~、独占欲も強いんですねぇ~。この調子だとぉ~、これから先も美少女や美女がたくさん集まりますねぇ~♪ クスクス、ハーレム王に俺はなる!――とかそのうちに言いだしそうですねぇ~。サキュバスである私もビックリですよぉ~」
「ううっ、仕方ないじゃないか! マリスは初恋の人に似ている――というのもあるけど、張遼ちゃんやレベッカに引けを取らないぐらい魅力的だし、リルルだってそうだ。振るいつきたくなるような、いい女ばかりじゃないか。身の程知らずで不誠実とは分かっているけど、全員を愛しく思っているし、絶対に手放さないからな!」
「アハッ、ある意味ぃ~、最低で最高の告白ですねぇ~。でも熱い想いは伝わりましたよぉ~。あ~ん、マリスちゃんのために我慢していましたけどぉ~、もうダメみたいですねぇ~♪ この身体の昂りをぉ~、今すぐご主人様で発散させて貰わないと収まりませんねぇ~♡ 」
「ちょっと待ってよ! マリスがすぐそこで寝ているのに……うあっーーーーっ!」
リルルの手が股間に宛がわられ、滑からで細長い指がペニスの形状を確かめるように蠢き始める。
「クスクス、スケベなご主人様にしてはぁ~、反応が悪いですねぇ~♪ ようやく半勃起ってところですかねぇ~。やはりマリスちゃんが気になりますかぁ~?」
「うぐっ、そ、そうだよ! こんな所を彼女に見られたら……」
「アハッ、それならぁ~、こんなのはどうですかぁ~♡ 」
「ああっ、そんな所に乗って! こ、こらっ! 早くどいて……うひぃぃぃぃぃ」
椅子に座っている私の上に、リルルが腰を下ろして抱き付いてくる。いわゆる、対面座位の体勢である。そして、巧みに強弱をつけながら腰をくねらせ、心地よい尻肉の圧迫でペニス全体を甘く包み込んでくる。
「アハッ、ヤッてみせ、イッてイカせて、させてみせ、褒めてやらねば、女は動きませんよぉ~♪ どいて欲しければぁ~、私を満足させてくださいねぇ~♡ 」
「山本五十六の名言をなんちゅうエロネタに……あっ、くうぅぅぅ」
リルルのエロ行為はエスカレートしていく。帯を解いて私のバスローブを開けさせると、剥き出しになった胸元に手を伸ばしてくる。そして乳首を指先で弾いたり捏ね回しながら、下着の中の怒張をムチムチヒップで責め立ててきた。
「アハッ、やっとその気になったみたいですねぇ~♪ ご主人様の熱くて硬いのがぁ~、私のお尻にイジメられてぇ~、ビクンビクンと震えてますよぉ~。クスクス、もうイッちゃいそうですねぇ~♪ いいんですよぉ~、遠慮なくぶちまけてぇ~、下着の中にお漏らしする恥ずかしい姿を見せてくださいよぉ~」
「うっ、ああっ! もうダメだ……で、出るっ!!!」
ドピュル、ビュルル、ビュク、ビュクン、ビュルルゥ~~~~~~!
リルルの絶妙なテクニックで下半身を蕩かされ、屈服するように夥しい白濁液を下着の中で放ってしまった。羞恥と悦楽の狭間で放心してると、リルルは私の下着をずり下げ、まだ屹立しているペニスに舌を這わせ始めた。
「マリスちゃんが傍で寝ているのにぃ~、ピュッピュッって敗北射精しちゃいましたねぇ~♪ アハッ、恥ずかしいですよねぇ~♡ でも勿体ないのでぇ~、嘗め取って綺麗にしてあげますねぇ~♡ レロッ、レロンッ、チュパッ、チュププン」
リルルの舌が敏感な裏スジや亀頭を丹念にねぶり始める。甘い刺激に思わず腰が浮き上がると、先端をパクりと咥え込まれる。そして鈴口を舌先でレロレロと穿られたかと思うと、リルルは顔を振り立てながら唇でペニス全体をジュポジュポと扱き立ててくる。
「ぐうぅぅぅぅ、出したばかりなのに、そんなに激しくされたら……ああっ!」
カリ首を窄めた唇で重点的に弄られ、挙句の果てには亀頭をヂュウゥゥーーと激しく吸引される。尿道内の残滓を根こそぎ吸い出され、魂まで蕩けそうな強烈な快感が込み上げてくる。もはや二度目の射精も時間の問題である。
「アハッ、お口が疲れちゃったのでぇ~、少し休息しますねぇ~♪」
「ああっ! リ、リルル――な、何で?」
射精衝動を見越したうえで、リルルの口淫が突然中断される。射精寸前まで追い込まれていた男根は、新たな先走り汁を溢れ出させ、刺激をおねだりするようにヒクヒクとわななく。牡の性的欲求を知り尽くした、ドSのリルルの本領発揮と言ったところだろう。
「クスクス、お口の中にドッピュンされるのも悪くないですけどぉ~、せっかくのご主人様のザーメンですからぁ~、やはりこちらで味わいたいですねぇ~♡ 」
妖艶な笑みを浮かべると、リルルは服を脱ぎ捨て下着姿になる。透け透けレースで、面積の小さな黒色のセクシーランジェリーだ。その魅惑的な姿はエロボディと相俟って、男の劣情を激しく刺激してくる。
「あ~ん♡ 早くぅ~、ご主人様の硬くてぶっといケダモノチ●ポでぇ~、私の膣内をグチョグチョに掻き回してくださいよぉ~♡ 」
リルルは下着姿のままでテーブルに手を置くと、腰をくねらせながらお尻を突き出してくる。円やかな曲線を描くエロいヒップが、目の前でプルンプルンと悩ましく揺れ動いている。これだけでも辛抱たまらんのに、リルルの挑発は更にエスカレートしていく。喰い込んでいた股布を徐に指でずらすと、潤み滑った淫裂をくぱぁ――と、左右に割り開いてきた。
「このエロサキュバス! そんなに欲しいなら、タップリとくれてやるよ! そらっ!!!」
エロい挑発に触発された私は、リルルの艶やかで真っ白な双臀を乱暴に揉みしだくと、そそり立つ剛直を秘部に宛がい最奥まで一気に刺し貫いた。
「んあああぁん♡ 欲しかったケダモノチ●ポがぁ~、やっと来たぁ~♡ いいのぉ~、もっと突いてよぉ~♡ ああん♡ ねえ、ご主人様ぁ~、もっと……もっとしてぇ~♡ ♡ ♡ 」
反り返った剛直の切っ先が子宮口をゴリゴリと抉ると、リルルの嬌声が辺りに響く。淫蜜で溢れかえった膣内は歓迎するように男根を締め付け、射精を促すように肉襞も絡みついてくる。
「こ、こらっ、リルル――ちょっとがっつき過ぎだろ! それにそんな大声を出したら、マリスが起きてしまうじゃないか」
「あ~ん♡ だってぇ~、ご主人様とマリスちゃんがエッチしている間、ずっと我慢してたんですよぉ~。ああん♡ お、奥にコツンコツン当たってるぅ~♡ あああぁっ、お、おマ❤コ気持ちいいよぉ~♡ やっぱりケダモノチ●ポさいこぉ~♡ 」
リルルは嬌声を上げ、お尻を振り立てながら貪欲に快楽を求め始める。私の声が聞こえているか分からないほどの乱れっぷりである。悦を含んだ甲高い声は一段と大きくなり、マリスが目覚めてしまうのも時間の問題であろう。
「こうなったら仕方ないな! ごめんなリルル――えいっ!」
「え、えっ!? んっ! むぐぐっ、うううっっ!」
口枷のギャグボールと革製の束縛ブレスレットを無限収納ボックスから取り出すと、気付かれないようにリルルを拘束した。このような時に備えて秘かに購入してあったのだ。先ず、リルルの両腕を引っ張り後ろ手で拘束すると、理解が追い付いていないリルルの口にギャグボールを嵌めた。後背位の体勢であった為、思ったよりも容易に出来たのである。驚いたリルルが苦しそうにうめき声を漏らしているが、私は意に返さない。拘束したリルルの両腕を強く引くと、パンパンと激しく腰を打ち付けていった。
「ぐううぅっ、うっ、ひぐぅうっっ!」
両腕を引っ張られ、リルルの美しい肢体が弓なりに大きく仰け反る。結合は更に深くなり、リルルはビクビクと身体を震わせながらこちらに顔を向ける。いつもの勝気な瞳は涙で潤み、ギャグボールからは、たらたらと涎がだらしなく垂れ落ちている。生意気で女王気質であるリルルの悲痛な姿は、私の加虐心を大いに掻き立てていった。異様な興奮に支配された私は、リルルの魅惑的な身体を獣のように貪り尽くしていった。
「リルル――本当にごめん。声を抑えるだけのつもりだったのに、我を忘れてしまったんだ」
後背位から始まり、立ちバックや背面座位で中出しすること数回――やっと我に返った私は、リルルの拘束を解いて平謝り状態である。
「あ~ん、別に構いませんよぉ~♡ だって今日のご主人様はぁ~、荒々しくてステキでしたからねぇ~♡ そしてあんなにぃ~、濃厚な精を注ぎ込んでくれましたからねぇ~♪ アハッ、本来はSプレイの方が好きなんですけどぉ~、こんなに欲情してくれるならぁ~、たまにはイジメられるMプレイも悪くないですねぇ~♡ 」
何の事は無い――いつも通りのリルルであった。酷い事をしてリルルに嫌われたのでは?――と、考えていた私は、胸を撫でおろすのであった。
「でもぉ~、ご主人様はそそっかしいですねぇ~。私と初めてエッチした時の事を思い出してくださいよぉ~。サキュバスクイーンの私はぁ~、特別な結界を張り巡らす事が出来るんですよぉ~」
「あっ! そう言えばそんな事があったような……」
「ですからぁ~、最初から私たちの声はぁ~、マリスちゃんには聞こえてなかったんですよぉ~」
「なんてこった……」
「アハッ、結果としてぇ~、精子を賭けた性器の対決はぁ~、私の大勝利ですねぇ~♪ 何せ、こんなに美味しい思いをさせてもらいましたからねぇ~♪」
「ぐううぅっ、上手い事を言いやがって……。しかしなんだな――リルルはますます美しく魅力的になったな」
「アハッ、ありがとうございますぅ~。だってぇ~、タップリとご主人様のザーメンを貰っちゃいましたからねぇ~、当然の結果ですよぉ~♪ でも本音はぁ~、朝まで生エッチしたかったんですよぉ~。あ~ん♡ 名残惜しいですけどぉ~、残りの時間はマリスちゃんと過ごしてやってくださいねぇ~。マリスちゃんとは、しばらく会えなくなると思いますのでぇ~」
「えっ! そんな話聞いてないけど?!」
「マリスちゃんは期待の星ですからねぇ~、色々と教えたい事があるんですよぉ~。男を籠絡する手管とかぁ~、色んな男を使ってぇ~、サキュバス秘伝の淫技を相伝したいんですよぉ~。ですからその間はぁ~、ご主人様との接触を禁止にしますぅ~。何しろマリスちゃんはご主人様をメチャクチャ慕っていますからねぇ~、精神的な負担になりそうなことは避けたいんですよぉ~」
「ううっ、言ってることは分かるけど……」
「ご主人様も覚悟を決めたんですからぁ~、これぐらいの事は甘んじて受けてくださいよぉ~。でもその代わりにぃ~、マリスちゃんが技術を身につけたらぁ~、真っ先にご主人様に実体験して貰いますからねぇ~♪ アハッ、楽しみにしていてくださいねぇ~」
「ああっ、会えないのも辛いけど、愛しい女が他の男に抱かれるなんて考えたくないよ。……だから実体験なんて言われも……」
悔しさに耐えるように唇を噛む。色々な感情が葛藤し、ガックリと落ち込んでいると、リルルにキュッと優しく抱き締められた。
「マリスちゃんにエッチな事を仕込む私が言うのもなんですけどぉ~、ますますご主人様を好きになっちゃいましたよぉ~。だってぇ~、今のご主人様は辺境伯様の後ろ盾もありますしぃ~、資産家でもあるじゃないですかぁ~。権力とお金に物を言わせてぇ~、マリスちゃんを自分のモノにだって出来ましたよねぇ~。それなのにぃ~、必死に我慢してくれましたよねぇ~。とんでもなくエッチで優しくてぇ~、思いやりがあってぇ~、私の意見も配慮してくれるしぃ~、やっぱり最高のご主人様ですよぉ~♡ 」
「……ははっ、ありがとうな。でも私は、そんな立派な人間じゃないよ。ただ単に優柔不断のダメ男なんだよ」
「あ~ん、そんな事を言わないでくださいよぉ~。もしご主人様がぁ~、強引にマリスちゃんを取り上げるような人だったらぁ~、私だって愛想を尽かしましたよぉ~」
「リルルが身を粉にして、娼館の開店準備をしているのは知っているよ。そんなリルルから、マリスを強引に取り上げる事なんて出来ないよ。それに私はリルルの事も大切に思っているんだ。愛している女の夢を叶えるのも、男の甲斐性だろ?!」
「も、もう、ご主人様はぁ~、天然のサキュバスたらしなんですねぇ~。あ~ん♡ またアソコがキュンキュンしてしまいましたよぉ~。今は我慢しますけどぉ~、マリスちゃんとの実体験の後はぁ~、た~っぷりと私の相手をして貰いますからねぇ~、アソコと首を洗って待っていてくださいねぇ~♡ 」
「それは構わないけど、リルルの事だから明日にでもエッチするのかと思ったよ」
「あ~ん、本音は明日にでもエッチしたいんですよぉ~。でもマリスちゃんはしばらくの間、ご主人様と会えないんですよぉ~。それに合わせてぇ~、私もエッチ禁止にしたんですよぉ~。だってマリスちゃんだけ辛い思いをするなんてぇ~、不公平じゃないですかぁ~」
「おお、そうか……リルルはマリス思いのいい女だな。しかしサキュバスが禁欲するなんて不自然極まりないが、頑張れよ!」
「アハッ、ご主人様も他人事じゃないですよぉ~♪ 胡麻の油と百姓とご主人様は搾れば搾るほど出ますからねぇ~♪ 実体験の時はぁ~、禁欲したサキュバスクイーンの凄さも味わって貰いますからねぇ~。私とマリスちゃんにスッカラカンになるまで搾り尽くされてぇ~、あっけなく死なないでくださいねぇ~♡ 」
「おいおい、あんまり物騒な事を言わないでくれよ!」
「とにかくマリスちゃんの事はぁ~、私に任せてくださいねぇ~。ご主人様がマリスちゃんを愛して信じている限りぃ~、必ず良い結果になりますからぁ~。アハッ、それでは残りの時間、マリスちゃんと恋人のように過ごしてやってくださいねぇ~。チュッ♡ 」
リルルは色っぽく投げキッスをすると部屋を出て行ってしまった。騒がしいリルルが退出した事により、部屋の中はシーンと静まり返って物寂しい感じである。私はベッドに腰掛けると、小さな寝息を立てているマリスの頭を撫でながら、これからの事を思案するのであった。
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