33 / 52
33.うれしはずかし脱衣麻雀♡
しおりを挟む
「ロンです、辺境伯様! タンピンドラ1――3900です♪」
「ぐぬぬ、またダマか! せっかく親マン一向聴だったのに……」
「ふふっ、如何やら私の勝ちのようですね」
辺境伯様との麻雀勝負は私の勝利であった。しかし内心はヒヤヒヤの薄氷の勝利である。辺境伯様はとにかくツキが太いのだ。ドラの暗刻は度々あり、裏ドラも高確率で乗るのである。辺境伯様が経験を積んだら勝ち目は薄くなるであろう。
「あ~ん、もう少しだったのに、残念ですぅ~」
「主よ、この遊技は実に面白いです。もう一勝負しましょう」
一緒にプレイしたリルルや張遼ちゃんも抜群のセンスであった。特に張遼ちゃんは読みが鋭く、振り込まない麻雀に徹しているようで実に手強い。さすが麻雀の起源である中国の出身である。まあ、三国志の時代に麻雀が存在していたかは不明であるが……。
「クスクス、ご主人様ぁ~、もう一度勝負しませんかぁ~? 次は、ご主人様の大好きな脱衣ありルールでどうですかぁ~」
「いやいや、それはさすがにマズいだろ! 辺境伯様やアネット様の面前で、そんなはしたない事を出来るわけないだろ!」
「脱衣あり?! ……待ちたまえ、それは実に興味深いな! トミタカ殿、詳しく教えてくれないかな?」
リルルのエロい誘惑に、辺境伯様がものの見事に食いついて来た。さすがエロ男爵――もとい、エロ辺境伯である。そしてルールを説明すると、辺境伯様は目を輝かせながら再戦を申し込んできた。
「うむうむ、実に素晴らしいルールではないか! よしっ、それではリルルとチョウリョウ殿とレイラと私で対戦しようではないか!」
シレっと私を外して、他のメンバーを女性で固める辺境伯様。しかもアネット様は、ちゃっかりと外してあるのだ。要するに、妻の裸は見られたくないが、張遼ちゃんやリルルの裸は見たいのであろう。やはりとんでもないスケベである。
このエロ辺境伯め! リルルだけでは飽き足らず、張遼ちゃんまで毒牙に掛けるつもりだな。くそっ、自分だけいい思いをしようとしやがって! そんな事を認めるわけないだろ!
「あらあら、そんな一方的な内容を押し付けるなんて、トミタカ殿は大切なパートナーですのに、わざわざ仲違いするような事をしてはいけませんわ! ……うふっ、いい事を思い付きました♪ 公平を期すために私が参加いたしますわ。トミタカ殿とリルルさん、そして私と貴方でプレイすれば角も立ちませんわよ」
辺境伯様の横暴に抗議しようとすると、意味深な笑みを浮かべるアネット様が割り込んできた。そして予想外のアネット様の発言に、辺境伯様は腰を抜かさんばかりに動揺していた。
「な、何を言っているのだアネット! 貴族の妻である君が、この様な品性に欠ける遊びをしてはいけないぞ! 少しは恥じらいというものをだな……」
「あらあらうふふ、その品性の欠けた遊びを、喜び勇んでやろうとしているのは貴方ですよ。しかもエゴとスケベ丸出しの一方的な条件を押し付けて……。貴方には、上級貴族としての矜持が足りないのではないですか?」
「うぐっ、アネットの言う事はもっともだな。トミタカ殿、失礼な事を言ってすまなかったな。私としては、アネットのあられもない姿を人目に晒させるわけにはいかないのだよ。この話は無かった事に……」
「えーーーーっ、辺境伯様は、私と脱衣ありルールの麻雀をやりたくないのですか~?」
「ううっ、やりたいといえばやりたいが、アネットのあられもない姿を人前に晒すわけには……」
「クスクス、本当に残念ですぅ~。私としては、1位を取った人が、負けた相手に命令を出せるルールも取り入れても良かったんですけどぉ~」
「な、なにいっっーーー! 1位を取れば、負けた相手に命令を出せるルールだとぉぉぉ!」
「そうですよぉ~、辺境伯様が1位になれば、私のことを好きに出来ましたのにぃ~……うふふっ♡ 」
割り込んできたリルルは、スカートの裾を持ち上げると白く眩しい太腿を見せつけてくる。当然、辺境伯様の視線はリルルの太腿に釘付けである。太腿の隙間に出来る魅惑の三角形――絶対空域も露になり、セクシーな下着もチラチラと見え隠れしている。更なるリルルの痴態を期待する辺境伯様であったが、非情にもリルルの指はスカートの裾から離れるのであった。
「ぐおおおぉぉぉっ、これでは蛇の生殺しではないかぁぁぁ! ぐぬぬ、ここまで挑発されて逃げるのは貴族の名折れだな。要するに、私が神速で圧倒的勝利をすれば万事解決だ! リルルよ、その挑戦受けて立つぞおぉぉぉ!」
アネットのあられもない姿を晒すわけには――とか言っていたのに、舌の根の乾かぬ内にこの有様である。何やかんや言っているが、結局はリルルとエッチをしたいのであろう。アネット様は冷たい視線を辺境伯様にぶつけ、私が1位になったら去勢してやろうかしら――と呟いている。そして私も、辺境伯様にエロい挑発を繰り返す、リルルの真意が掴めないでいた。こうして各々が様々な思惑を抱えたまま、脱衣麻雀大会が幕を開けるのであった。
「ロンだ! タンヤオドラ1――2600だ! ぐふふ、リルルよ。早く服を脱ぎなさい!」
「いや~ん、辺境伯様のエッチィ~~♡ 」
「アネット様、ロンです! リーチチートイツ――3200です♪」
「あ~ん、恥ずかしいでわ。でもルールなので仕方ありませんね♡ 」
私と辺境伯様は、獣欲丸出しのままデッドヒートを繰り広げている。私はアネット様からロンアガリを繰り返し、辺境伯様はリルルからロンアガリを繰り返している。アネット様もリルルも色っぽい下着姿になっており、次にどちらからかアガれば艶やかなヌードを拝めるだろう。
「ト、トミタカ殿! アネットばかり狙い撃ちにするとは卑怯ではないか? そこまでして我妻の裸を見たいのかな?」
「そのお言葉、そっくりお返しします! 辺境伯様こそ、どうしてリルルを集中攻撃するのですか? 美しいアネット様や愛人も沢山いらっしゃるのに、少しは節操を持ってくださいよ」
「「ぐぬぬぬぬ!!!」」
こうしてスケベ同士の仁義なき戦いが続き、やがて麻雀勝負も佳境を迎えるのであった。
「う~む、オーラスか……。しかし3000点差の2位だな! ふふっ、ここで華麗なる逆転劇を見せてやるぞ!」
「そうは問屋が卸しませんよ! サクッと流して、私がトップのまま終了ですよ」
「ふん、大口を叩いていられるのも今のうちだな! ふふっ、いい事を思い付いたぞ。私が1位を取ったら、トミタカ殿の目前でリルルをたっぷりと可愛がってやろう」
「うぐぐっ、何て恥知らずな真似を……。いいでしょう。そっちがその気なら、私が勝った暁にはアネット様と一夜を共にしますよ。大事な奥方を寝取られた、辺境伯様のマヌケ面を見物するのも一興ですな」
「そんな事は絶対にさせないぞ! お~っ、来たぞ来たぞ! ふふふっ、リーチだ! トミタカ殿――如何やら勝負あったようだな」
「うぐっ、3巡目リーチだと! 最後の最後で、何という悪運の強さだ……」
ここでオリても辺境伯様の今の勢いではツモアガリをしてしまうだろう。しかも自分の手牌はバラバラで、アガれる可能性は低いだろう。マズい、このままだとリルルを辺境伯様に奪われてしまう。
「あっ! そのイーワン、ロンです! うふっ、これはチンイツですわね♪」
「「へっ!」」
大ピンチで冷や汗をかいていた私と、勝利を確信していた辺境伯様は同時にマヌケな声を上げてしまった。どうやらアネット様がロンアガリをしたようである。大物手ではあるが、ラスのアネット様では逆転できず、これで私のトップは確定されたようだ。
「ふふっ、如何やら私の勝ちのようですね♪ 宣言通り、一夜ですがアネット様は貰い受けますよ」
「ま、待ちたまえトミタカ殿! そ、それだけは勘弁してくれ! ううっ……アネット、君も君だよ! もう少しで1位だったのに、こんな時にアガる事は無いだろ……」
辺境伯様はガックリと項垂れてしまった。まあ、私としても本音はアネット様とにゃんにゃん(死語)したいと思っているが、手を出すつもりは無いのである。何といっても辺境伯様は大事な取引相手でもあり、私たちの後ろ盾でもある。リルルにチョッカイさえ出さなければ、あえて波風を立てるような事はしたくないのだ。
「ふふっ、それでは辺境伯様に、勝者である私が命令します。今後、リルルに一切の手出しを……」
「あれ~? アネット様ぁ~、これってチンイツじゃないですよぉ~。これは役満のチューレンポートウですよぉ~」
「「な、何いっっ!!!」」
リルルの言葉に驚き、アネット様の手牌を確認してみる。1から9まで九つ連なる宝の燈。間違いなく役満のチューレンポートウであった。土壇場で、ラスだったアネット様の大逆転である。今度は、私ががっくりと膝を突くのであった。
「うわっははは、残念だったなトミタカ殿! 如何やらこの勝負は痛み分けのようだな! さあさあ、アネット――君が1位になったのだから、トミタカ殿に高価な宝石でもドレスでも好きな物をおねだりしなさい」
「うふっ、それも悪くは無いですが、トミタカ殿には別のお願いがありますのよ♪ トミタカ殿、私と一夜を共にしてくださいませんか♡ 」
「「えーーーーーっ!!!」」
アネット様の仰天発言に度肝を抜かれたが、辺境伯様のショックは私の比ではないだろう。ワナワナと体を震わせ、驚愕の色を浮かべた目でアネット様を見つめている。
「ア、アネット……、な、何を言っているのだ。冗談にしても程があるぞ!」
「いやですわ、冗談なんかじゃありませんわ。私は本気ですのよ♪ トミタカ殿が、勝った暁にはアネット様と一夜を共にします――などとおっしゃるので、年甲斐もなくときめいてしまいましたのよ♡ うふっ、あんなに熱く求められるなんて、まだまだ私も捨てたものではないようですね♪」
「ト・ミ・タ・カ・殿ぉ~~~💢 」
辺境伯様の首だけが、ギギギと此方に向けられる。辺境伯様の特技であるエク●シストである。怖いから、本当に勘弁してください。
「いやいやいや、それは言葉の綾ですよ! 辺境伯様がリルルに手を出そうとするから、ついつい言ってしまったのですよ」
「あらあら、トミタカ殿は、私の事がお嫌いですか?」
「お好きです~」
し、しまった! 昭和のオッサンである私は、咄嗟にや●きよ漫才のノリで答えてしまった。辺境伯様が殺意のこもった視線をぶつけてくるが、仕方がないじゃあーりませんか! だって、アラフォーのオッサンだもの。
「うふっ、それならば何の問題もありませんわね♪」
本来なら後ろから頭をどつかれるのがお約束であるが、代わりにアネット様の熱い抱擁を受ける。柔肌のぬくもりと下着越しの丸く豊かな膨らみの感触が伝わってくる。鼻の下が長くなるほど嬉しいが、事態は刻々と悪化しているようだ。
「アネット、一体どういうつもりなんだ! いくら何でも、妻の不貞を見逃すわけにはいかないぞ!」
「あらあら、それなら貴方の行為は不貞ではないのですか? 女性と見れば見境なく手を出して、一体どういうつもりなのですか?」
「いやいや、いくら私でも見境なく手を出してはいないぞ! ボンキュッボンのセクシーな美女にしか……はっ!」
アネット様の絶対零度の冷たい視線が突き刺さる。辺境伯様の終末時計は、着実に午前0時に近づいているようである。辺境伯様が慌てて口を塞いでいるが、もはや手遅れだろう。
「うふふふふふっ、実は貴方にもお願いがありますのよ」
アネット様が満面の笑みを辺境伯様に向ける。しかし目は笑っておらず、辺りにどす黒いオーラが漂い始める。
「おおっ、アネットの願いなら何でも叶えるぞ! どんな高価な物でも買ってやるから、欲しい物を言いなさい」
「うふっ、そんなものは必要ないですわ。私のお願いは一つです♪ 貴方ぁ~、去勢してください」
「へっ?!」
「ですから、去勢してくださいな。自分は色欲丸出しで好き勝手な事をしているのに、同じ事をされて許せないなんて器が小さすぎですわ。そんな甲斐性無しの×××なんて、ピーーーしてからピーーーしてしまってもかまいませんよね?」
「ア、ア、アネット、私が悪かった。 謝るから、それだけは許してくれ!」
「それならば、トミタカ殿との睦み合いを認めてくれますわね?」
「そ、それは……」
辺境伯様は、ショックの余り二の句が継げないようだ。自業自得であるが、私の軽口も原因の一つなので、居たたまれない気持ちでいっぱいである。
「アネット様、辺境伯様、私どもはいったん席を外しますので、お二人で心行くまでお話ししてくださいませ」
「あらあら、トミタカ殿――逃げるおつもりですか? 貴方まで約束を反故にするつもりなのかしら? 商人としても男としても、約束を守れないのはいかがと思いますわよ? そんな不誠実な男ならば、ユーグと共に去勢を……」
「守ります、守りますとも! 商人も男も誠実第一がモットーです。それに私はアネット様のことをお慕いしておりますから!」
さり気なくこの場を離れようとしたが、簡単に回り込まれてしまった。しかも去勢発言で恐怖を刻まれ、言質まで取られてしまったのである。私も辺境伯様も完全に逃げ道を塞がれたようだ。
「クスクス、アネット様ぁ~、これでは辺境伯様が気の毒ですし、ご主人様も委縮しているので、このままだとめくるめく快楽を味わえませんよぉ~。クスッ、ご主人様は底なしのエッチですけどぉ、意外とデリケートなので、搦手でこういうプレイがいいと思いますよぉ~。ゴニョゴニョ……」
「あらあらうふふ、リルルさんにそんな事を頼んでもよろしいのかしら?」
「全然、問題ありませんよぉ~。ご主人様の事は大好きですけどぉ、辺境伯様にも興味ありますからねぇ~。アハッ、一滴残らず美味しく頂いちゃいますね♡ 」
「うふふっ、ゴニョゴニョ……」
「クスクス、ゴニョゴニョ……」
アネット様とリルルが、小悪魔的な笑みを浮かべながら何か囁き合っている。うんっ、途轍もなく嫌な予感がするのだが……。
「それでは麻雀勝負の勝者の権利として、私の願いを叶えてもらいますわね♪ 先ず貴方には、トミタカ殿との関係を承諾してもらいますわ。それとも去勢の方がお好みかしら?」
「ううっ、去勢は困る……しかしながらアネットを取られるのも……」
「勿論、貴方にもメリットがありますわよ。承諾してくださるなら、リルルさんとエッチをしてもかまいませんわよ」
「な、何いぃっっっ、リルルとエッチをしても本当にかまわないのだな?」
「はい、リルルさんとの話し合いも付いてますし、お好きなだけ楽しんでくださいな」
「うむうむ、軽々しく約束を破るのは、貴族の矜持に反するな! 仕方が無いな……今夜だけは見なかったことにしよう」
失意のどん底に陥っていた辺境伯様は、瞬時に復活を成し遂げた。現金なものである。反面、私の心は黒いモヤモヤに包まれていった。リルルと辺境伯様との情事を考えるだけで、嫉妬で息が詰まりそうである。
「トミタカ殿、ユーグの承諾も得た事ですし、約束通り私の相手をお願いしますわね♡ 」
アネット様には、私のスキル『房中術』について話したことがある。そして若返りや美しさを付加する効果を知ったアネット様は、積極的に体の関係を迫ってきたのである。やむを得ず、辺境伯様の承諾があれば吝かでない――という結論に達したのだが、アネット様は諦めていなかったようだ。強引な手段を駆使して約束を果たしてしまった。
しかしアネット様の蠱惑的な誘惑も、今の私には虚しく聞こえるだけである。まるで夜の海に沈んでいくような、絶望感だけに支配されている。しかしそんな私の心うちも、アネット様には想定内であったようだ。私の首に腕を絡めて抱き付くと、焚き付けるように耳元で囁き始めた。
「うふっ、リルルさんが、ユーグとエッチする様に唆したのは私ですのよ♪」
「~~~~~~ッ!!!」
「大事なリルルさんを、ユーグに取られてどんな気持ちですか? 悔しかったら、その怒りと嫉妬を私にぶつけてくださいな♡ 」
私はアネット様を抱きかかえると、遊技室の端にあったベッドの上に押し倒した。怒り、嫉妬、欲情の感情が堰を切ったように溢れ出て、今にも気が狂いそうである。
「あんっ♡ こんなに荒々しく扱われるのは初めてですわ♡ ……トミタカ殿、恥ずかしくてユーグには内緒にしていたのですが、実は私……激しくされるのが好きなんですの♡ 」
「……!」
「うふっ、いっぱいイカせてくださいね♡ ♡ ♡ 」
私の理性はぷつりと途絶え、アネット様を組み敷くと荒々しく唇を奪った。そして獣のようにアネット様の熟れた身体を貪るのであった。
「ぐぬぬ、またダマか! せっかく親マン一向聴だったのに……」
「ふふっ、如何やら私の勝ちのようですね」
辺境伯様との麻雀勝負は私の勝利であった。しかし内心はヒヤヒヤの薄氷の勝利である。辺境伯様はとにかくツキが太いのだ。ドラの暗刻は度々あり、裏ドラも高確率で乗るのである。辺境伯様が経験を積んだら勝ち目は薄くなるであろう。
「あ~ん、もう少しだったのに、残念ですぅ~」
「主よ、この遊技は実に面白いです。もう一勝負しましょう」
一緒にプレイしたリルルや張遼ちゃんも抜群のセンスであった。特に張遼ちゃんは読みが鋭く、振り込まない麻雀に徹しているようで実に手強い。さすが麻雀の起源である中国の出身である。まあ、三国志の時代に麻雀が存在していたかは不明であるが……。
「クスクス、ご主人様ぁ~、もう一度勝負しませんかぁ~? 次は、ご主人様の大好きな脱衣ありルールでどうですかぁ~」
「いやいや、それはさすがにマズいだろ! 辺境伯様やアネット様の面前で、そんなはしたない事を出来るわけないだろ!」
「脱衣あり?! ……待ちたまえ、それは実に興味深いな! トミタカ殿、詳しく教えてくれないかな?」
リルルのエロい誘惑に、辺境伯様がものの見事に食いついて来た。さすがエロ男爵――もとい、エロ辺境伯である。そしてルールを説明すると、辺境伯様は目を輝かせながら再戦を申し込んできた。
「うむうむ、実に素晴らしいルールではないか! よしっ、それではリルルとチョウリョウ殿とレイラと私で対戦しようではないか!」
シレっと私を外して、他のメンバーを女性で固める辺境伯様。しかもアネット様は、ちゃっかりと外してあるのだ。要するに、妻の裸は見られたくないが、張遼ちゃんやリルルの裸は見たいのであろう。やはりとんでもないスケベである。
このエロ辺境伯め! リルルだけでは飽き足らず、張遼ちゃんまで毒牙に掛けるつもりだな。くそっ、自分だけいい思いをしようとしやがって! そんな事を認めるわけないだろ!
「あらあら、そんな一方的な内容を押し付けるなんて、トミタカ殿は大切なパートナーですのに、わざわざ仲違いするような事をしてはいけませんわ! ……うふっ、いい事を思い付きました♪ 公平を期すために私が参加いたしますわ。トミタカ殿とリルルさん、そして私と貴方でプレイすれば角も立ちませんわよ」
辺境伯様の横暴に抗議しようとすると、意味深な笑みを浮かべるアネット様が割り込んできた。そして予想外のアネット様の発言に、辺境伯様は腰を抜かさんばかりに動揺していた。
「な、何を言っているのだアネット! 貴族の妻である君が、この様な品性に欠ける遊びをしてはいけないぞ! 少しは恥じらいというものをだな……」
「あらあらうふふ、その品性の欠けた遊びを、喜び勇んでやろうとしているのは貴方ですよ。しかもエゴとスケベ丸出しの一方的な条件を押し付けて……。貴方には、上級貴族としての矜持が足りないのではないですか?」
「うぐっ、アネットの言う事はもっともだな。トミタカ殿、失礼な事を言ってすまなかったな。私としては、アネットのあられもない姿を人目に晒させるわけにはいかないのだよ。この話は無かった事に……」
「えーーーーっ、辺境伯様は、私と脱衣ありルールの麻雀をやりたくないのですか~?」
「ううっ、やりたいといえばやりたいが、アネットのあられもない姿を人前に晒すわけには……」
「クスクス、本当に残念ですぅ~。私としては、1位を取った人が、負けた相手に命令を出せるルールも取り入れても良かったんですけどぉ~」
「な、なにいっっーーー! 1位を取れば、負けた相手に命令を出せるルールだとぉぉぉ!」
「そうですよぉ~、辺境伯様が1位になれば、私のことを好きに出来ましたのにぃ~……うふふっ♡ 」
割り込んできたリルルは、スカートの裾を持ち上げると白く眩しい太腿を見せつけてくる。当然、辺境伯様の視線はリルルの太腿に釘付けである。太腿の隙間に出来る魅惑の三角形――絶対空域も露になり、セクシーな下着もチラチラと見え隠れしている。更なるリルルの痴態を期待する辺境伯様であったが、非情にもリルルの指はスカートの裾から離れるのであった。
「ぐおおおぉぉぉっ、これでは蛇の生殺しではないかぁぁぁ! ぐぬぬ、ここまで挑発されて逃げるのは貴族の名折れだな。要するに、私が神速で圧倒的勝利をすれば万事解決だ! リルルよ、その挑戦受けて立つぞおぉぉぉ!」
アネットのあられもない姿を晒すわけには――とか言っていたのに、舌の根の乾かぬ内にこの有様である。何やかんや言っているが、結局はリルルとエッチをしたいのであろう。アネット様は冷たい視線を辺境伯様にぶつけ、私が1位になったら去勢してやろうかしら――と呟いている。そして私も、辺境伯様にエロい挑発を繰り返す、リルルの真意が掴めないでいた。こうして各々が様々な思惑を抱えたまま、脱衣麻雀大会が幕を開けるのであった。
「ロンだ! タンヤオドラ1――2600だ! ぐふふ、リルルよ。早く服を脱ぎなさい!」
「いや~ん、辺境伯様のエッチィ~~♡ 」
「アネット様、ロンです! リーチチートイツ――3200です♪」
「あ~ん、恥ずかしいでわ。でもルールなので仕方ありませんね♡ 」
私と辺境伯様は、獣欲丸出しのままデッドヒートを繰り広げている。私はアネット様からロンアガリを繰り返し、辺境伯様はリルルからロンアガリを繰り返している。アネット様もリルルも色っぽい下着姿になっており、次にどちらからかアガれば艶やかなヌードを拝めるだろう。
「ト、トミタカ殿! アネットばかり狙い撃ちにするとは卑怯ではないか? そこまでして我妻の裸を見たいのかな?」
「そのお言葉、そっくりお返しします! 辺境伯様こそ、どうしてリルルを集中攻撃するのですか? 美しいアネット様や愛人も沢山いらっしゃるのに、少しは節操を持ってくださいよ」
「「ぐぬぬぬぬ!!!」」
こうしてスケベ同士の仁義なき戦いが続き、やがて麻雀勝負も佳境を迎えるのであった。
「う~む、オーラスか……。しかし3000点差の2位だな! ふふっ、ここで華麗なる逆転劇を見せてやるぞ!」
「そうは問屋が卸しませんよ! サクッと流して、私がトップのまま終了ですよ」
「ふん、大口を叩いていられるのも今のうちだな! ふふっ、いい事を思い付いたぞ。私が1位を取ったら、トミタカ殿の目前でリルルをたっぷりと可愛がってやろう」
「うぐぐっ、何て恥知らずな真似を……。いいでしょう。そっちがその気なら、私が勝った暁にはアネット様と一夜を共にしますよ。大事な奥方を寝取られた、辺境伯様のマヌケ面を見物するのも一興ですな」
「そんな事は絶対にさせないぞ! お~っ、来たぞ来たぞ! ふふふっ、リーチだ! トミタカ殿――如何やら勝負あったようだな」
「うぐっ、3巡目リーチだと! 最後の最後で、何という悪運の強さだ……」
ここでオリても辺境伯様の今の勢いではツモアガリをしてしまうだろう。しかも自分の手牌はバラバラで、アガれる可能性は低いだろう。マズい、このままだとリルルを辺境伯様に奪われてしまう。
「あっ! そのイーワン、ロンです! うふっ、これはチンイツですわね♪」
「「へっ!」」
大ピンチで冷や汗をかいていた私と、勝利を確信していた辺境伯様は同時にマヌケな声を上げてしまった。どうやらアネット様がロンアガリをしたようである。大物手ではあるが、ラスのアネット様では逆転できず、これで私のトップは確定されたようだ。
「ふふっ、如何やら私の勝ちのようですね♪ 宣言通り、一夜ですがアネット様は貰い受けますよ」
「ま、待ちたまえトミタカ殿! そ、それだけは勘弁してくれ! ううっ……アネット、君も君だよ! もう少しで1位だったのに、こんな時にアガる事は無いだろ……」
辺境伯様はガックリと項垂れてしまった。まあ、私としても本音はアネット様とにゃんにゃん(死語)したいと思っているが、手を出すつもりは無いのである。何といっても辺境伯様は大事な取引相手でもあり、私たちの後ろ盾でもある。リルルにチョッカイさえ出さなければ、あえて波風を立てるような事はしたくないのだ。
「ふふっ、それでは辺境伯様に、勝者である私が命令します。今後、リルルに一切の手出しを……」
「あれ~? アネット様ぁ~、これってチンイツじゃないですよぉ~。これは役満のチューレンポートウですよぉ~」
「「な、何いっっ!!!」」
リルルの言葉に驚き、アネット様の手牌を確認してみる。1から9まで九つ連なる宝の燈。間違いなく役満のチューレンポートウであった。土壇場で、ラスだったアネット様の大逆転である。今度は、私ががっくりと膝を突くのであった。
「うわっははは、残念だったなトミタカ殿! 如何やらこの勝負は痛み分けのようだな! さあさあ、アネット――君が1位になったのだから、トミタカ殿に高価な宝石でもドレスでも好きな物をおねだりしなさい」
「うふっ、それも悪くは無いですが、トミタカ殿には別のお願いがありますのよ♪ トミタカ殿、私と一夜を共にしてくださいませんか♡ 」
「「えーーーーーっ!!!」」
アネット様の仰天発言に度肝を抜かれたが、辺境伯様のショックは私の比ではないだろう。ワナワナと体を震わせ、驚愕の色を浮かべた目でアネット様を見つめている。
「ア、アネット……、な、何を言っているのだ。冗談にしても程があるぞ!」
「いやですわ、冗談なんかじゃありませんわ。私は本気ですのよ♪ トミタカ殿が、勝った暁にはアネット様と一夜を共にします――などとおっしゃるので、年甲斐もなくときめいてしまいましたのよ♡ うふっ、あんなに熱く求められるなんて、まだまだ私も捨てたものではないようですね♪」
「ト・ミ・タ・カ・殿ぉ~~~💢 」
辺境伯様の首だけが、ギギギと此方に向けられる。辺境伯様の特技であるエク●シストである。怖いから、本当に勘弁してください。
「いやいやいや、それは言葉の綾ですよ! 辺境伯様がリルルに手を出そうとするから、ついつい言ってしまったのですよ」
「あらあら、トミタカ殿は、私の事がお嫌いですか?」
「お好きです~」
し、しまった! 昭和のオッサンである私は、咄嗟にや●きよ漫才のノリで答えてしまった。辺境伯様が殺意のこもった視線をぶつけてくるが、仕方がないじゃあーりませんか! だって、アラフォーのオッサンだもの。
「うふっ、それならば何の問題もありませんわね♪」
本来なら後ろから頭をどつかれるのがお約束であるが、代わりにアネット様の熱い抱擁を受ける。柔肌のぬくもりと下着越しの丸く豊かな膨らみの感触が伝わってくる。鼻の下が長くなるほど嬉しいが、事態は刻々と悪化しているようだ。
「アネット、一体どういうつもりなんだ! いくら何でも、妻の不貞を見逃すわけにはいかないぞ!」
「あらあら、それなら貴方の行為は不貞ではないのですか? 女性と見れば見境なく手を出して、一体どういうつもりなのですか?」
「いやいや、いくら私でも見境なく手を出してはいないぞ! ボンキュッボンのセクシーな美女にしか……はっ!」
アネット様の絶対零度の冷たい視線が突き刺さる。辺境伯様の終末時計は、着実に午前0時に近づいているようである。辺境伯様が慌てて口を塞いでいるが、もはや手遅れだろう。
「うふふふふふっ、実は貴方にもお願いがありますのよ」
アネット様が満面の笑みを辺境伯様に向ける。しかし目は笑っておらず、辺りにどす黒いオーラが漂い始める。
「おおっ、アネットの願いなら何でも叶えるぞ! どんな高価な物でも買ってやるから、欲しい物を言いなさい」
「うふっ、そんなものは必要ないですわ。私のお願いは一つです♪ 貴方ぁ~、去勢してください」
「へっ?!」
「ですから、去勢してくださいな。自分は色欲丸出しで好き勝手な事をしているのに、同じ事をされて許せないなんて器が小さすぎですわ。そんな甲斐性無しの×××なんて、ピーーーしてからピーーーしてしまってもかまいませんよね?」
「ア、ア、アネット、私が悪かった。 謝るから、それだけは許してくれ!」
「それならば、トミタカ殿との睦み合いを認めてくれますわね?」
「そ、それは……」
辺境伯様は、ショックの余り二の句が継げないようだ。自業自得であるが、私の軽口も原因の一つなので、居たたまれない気持ちでいっぱいである。
「アネット様、辺境伯様、私どもはいったん席を外しますので、お二人で心行くまでお話ししてくださいませ」
「あらあら、トミタカ殿――逃げるおつもりですか? 貴方まで約束を反故にするつもりなのかしら? 商人としても男としても、約束を守れないのはいかがと思いますわよ? そんな不誠実な男ならば、ユーグと共に去勢を……」
「守ります、守りますとも! 商人も男も誠実第一がモットーです。それに私はアネット様のことをお慕いしておりますから!」
さり気なくこの場を離れようとしたが、簡単に回り込まれてしまった。しかも去勢発言で恐怖を刻まれ、言質まで取られてしまったのである。私も辺境伯様も完全に逃げ道を塞がれたようだ。
「クスクス、アネット様ぁ~、これでは辺境伯様が気の毒ですし、ご主人様も委縮しているので、このままだとめくるめく快楽を味わえませんよぉ~。クスッ、ご主人様は底なしのエッチですけどぉ、意外とデリケートなので、搦手でこういうプレイがいいと思いますよぉ~。ゴニョゴニョ……」
「あらあらうふふ、リルルさんにそんな事を頼んでもよろしいのかしら?」
「全然、問題ありませんよぉ~。ご主人様の事は大好きですけどぉ、辺境伯様にも興味ありますからねぇ~。アハッ、一滴残らず美味しく頂いちゃいますね♡ 」
「うふふっ、ゴニョゴニョ……」
「クスクス、ゴニョゴニョ……」
アネット様とリルルが、小悪魔的な笑みを浮かべながら何か囁き合っている。うんっ、途轍もなく嫌な予感がするのだが……。
「それでは麻雀勝負の勝者の権利として、私の願いを叶えてもらいますわね♪ 先ず貴方には、トミタカ殿との関係を承諾してもらいますわ。それとも去勢の方がお好みかしら?」
「ううっ、去勢は困る……しかしながらアネットを取られるのも……」
「勿論、貴方にもメリットがありますわよ。承諾してくださるなら、リルルさんとエッチをしてもかまいませんわよ」
「な、何いぃっっっ、リルルとエッチをしても本当にかまわないのだな?」
「はい、リルルさんとの話し合いも付いてますし、お好きなだけ楽しんでくださいな」
「うむうむ、軽々しく約束を破るのは、貴族の矜持に反するな! 仕方が無いな……今夜だけは見なかったことにしよう」
失意のどん底に陥っていた辺境伯様は、瞬時に復活を成し遂げた。現金なものである。反面、私の心は黒いモヤモヤに包まれていった。リルルと辺境伯様との情事を考えるだけで、嫉妬で息が詰まりそうである。
「トミタカ殿、ユーグの承諾も得た事ですし、約束通り私の相手をお願いしますわね♡ 」
アネット様には、私のスキル『房中術』について話したことがある。そして若返りや美しさを付加する効果を知ったアネット様は、積極的に体の関係を迫ってきたのである。やむを得ず、辺境伯様の承諾があれば吝かでない――という結論に達したのだが、アネット様は諦めていなかったようだ。強引な手段を駆使して約束を果たしてしまった。
しかしアネット様の蠱惑的な誘惑も、今の私には虚しく聞こえるだけである。まるで夜の海に沈んでいくような、絶望感だけに支配されている。しかしそんな私の心うちも、アネット様には想定内であったようだ。私の首に腕を絡めて抱き付くと、焚き付けるように耳元で囁き始めた。
「うふっ、リルルさんが、ユーグとエッチする様に唆したのは私ですのよ♪」
「~~~~~~ッ!!!」
「大事なリルルさんを、ユーグに取られてどんな気持ちですか? 悔しかったら、その怒りと嫉妬を私にぶつけてくださいな♡ 」
私はアネット様を抱きかかえると、遊技室の端にあったベッドの上に押し倒した。怒り、嫉妬、欲情の感情が堰を切ったように溢れ出て、今にも気が狂いそうである。
「あんっ♡ こんなに荒々しく扱われるのは初めてですわ♡ ……トミタカ殿、恥ずかしくてユーグには内緒にしていたのですが、実は私……激しくされるのが好きなんですの♡ 」
「……!」
「うふっ、いっぱいイカせてくださいね♡ ♡ ♡ 」
私の理性はぷつりと途絶え、アネット様を組み敷くと荒々しく唇を奪った。そして獣のようにアネット様の熟れた身体を貪るのであった。
31
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる