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29.進化の秘法
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「うふふっ、ご主人様のいけずぅ~♪ あんな素敵なスキルを持っているのに、私に隠すなんてひどいじゃないですかぁ~」
秘密にしていたスキル――『房中術』をリルルに知られて大ピンチである。ただでさえ搾精の機会を窺っているリルルである。交わった女性の能力を向上させる効果は、サキュバスにとって一石二鳥であり垂涎の的であろう。リルルは妖艶なフェロモンを振りまきながらジリジリと迫って来た。
「いやいや……あのスキルの効果は、美しさや若さを求める女性にとって麻薬みたいなものだろ? 世間に知れ渡ったらとんでもない事になるよ。下手すれば年増のやんごとなき御婦人方に監禁されて、精を搾り取るだけの搾精奴隷にされちゃうよ。恐ろしくて、人に言えるわけがないよ」
「ご主人様の言い分も分かりますけどぉ~、張遼ちゃんにはペラペラとしゃべってましたよねぇ~。これって私が信用できない――という事ですよねぇ~? それともサキュバス差別ですかぁ~? 射精と売春……もとい謝罪と賠償を請求しますぅ~♪」
「い、いや……リルルの事を信用していないわけではないよ。でもね、日頃の行いを顧みるとねぇ……」
「あ~ん、酷いですぅ~! こう見えても、私は尽くす女ですよぉ~。秘書として頑張ったり、ニャムちゃんたちの化粧やコーディネートでも協力しましたよねぇ~! それにそんな美味しい話を、人に話したりしませんよぉ~。他人に知られたら、私の取り分が減っちゃうじゃないですかぁ~」
秘書として頑張り、ニャムたちの化粧やコーディネートで活躍したのは事実である。しかし、尽くす女――というのはかなり疑問である。精を搾り尽くす女――という意味ならば正解であるが……。
「それでですねぇ~、ご主人様ぁ~♪ 張遼ちゃんだけ可愛がって、私を蔑ろにしたんですからぁ~――謝罪と賠償を請求しますねぇ~。単刀直入に言わせてもらえば、損失補填をお願いしますぅ~♡ 」
「損失補填? いったい何をさせるつもりなんだよ」
「勿論、ナニですよぉ~♪ ご主人様は張遼ちゃんとのエッチで、13回も中にザーメンを注ぎ込みましたよねぇ~! それなのに、私の時はたった3回で気絶したんですよぉ~! あと10回は注ぎ込んでもらわないと、不公平ですよねぇ~♡ 」
「い、いや……そんな事を言われても……。ていうか、何でそんな事まで知っているんだよ!」
「うふふっ、それは秘密です~♡ それよりご主人様ぁ~、13回も中出しされた張遼ちゃんは、武力も美貌も魅力も大幅に上昇してましたよねぇ~。それに引き換え私は、美貌が少し上がっただけじゃないですかぁ~。武力はともかく、美貌や魅力で他種族に引けを取ったら、サキュバスクイーンの面目が丸潰れですよぉ~」
うぐっ、非常にマズい事態である。リルルは本気で10回は搾精するつもりのようだ。いくらエロから始める異世界性活を満喫している私でも、このままでは命に係わりそうである。
「ごめんよ、リルル! 昨夜から頑張りすぎたせいでクタクタなんだよ。又の機会という事で……」
「え~っ! ご主人様は、さっき張遼ちゃんとエッチな事をしようとしていましたよねぇ~? 何で私ではダメなんですかぁ~?」
「あれは張遼ちゃんが、あまりにもいじらしくて可愛いので興奮したんだよ。男にだってムードは必要なんだよ」
「ふ~ん、そんな事を言われたら、サキュバスクイーンのプライドにかけても負けてはいられませんねぇ~♪ 勃たぬなら勃たせてみせようケダモノチ●ポ♡ 」
「勃つまで待とう――という発想はないのかな?」
「サキュバスの辞書に、それはありませんねぇ~♪ うふふっ、ご主人様ぁ~、こんなのはどうですかぁ~♡ 」
リルルは壁に手をつくと、艶めかしく腰をくねらせお尻を突き出してくる。ミニスカートが捲れて、白くて眩しいムチムチのヒップと、対照的な黒いセクシーショーツとストッキングが露わになる。う~ん、実にけしからん!
「ご主人様ぁ~、何をしてもいいんですよぉ~♡ 獣のように後ろから犯してぇ~、エッチでいけない秘書にぃ~、恥ずかしいお仕置きをしてくださいよ~♡ 」
リルルは魅惑的な白い臀部をフリフリと振りながら、エロい挑発を繰り返してくる。悲しいかな――リルルの痴態に反応して、徐々に私のテポドンがそそり立ち始める。実にマズい傾向だ。
「あれぇ~、ご主人様もその気になったみたいですねぇ~♪ アハッ! とりあえず生で♡ 」
どこの異世界居酒屋だよ!――と、ツッコミをいれたくなるが、リルルが口にすると実にエロエロで、牡のリビドーを刺激していく。剥き出しの双臀を揉みしだいて、エッチな下着をずり落としたい――そんな欲望が全身を駆け巡っていく。完全にリルルの術中に嵌ったようである。しかし次の瞬間、脳内にファンファーレが響き、私のテポドンは恐るべき進化を成し遂げたのである。
おめでとうございます! スキル――『房中術』の影響で、貴方のテポドンが火星17型に進化しました。大きさ、破壊力、搭載量、飛距離が大幅に上昇します。あっちこっちで女性を孕ませて、近隣諸国に迷惑を掛けないでくださいね☆
改めてステータスの確認すると、やはりとんでもない内容である。アホでスケベな作者が麻袋に入れられて、どこぞの国に拉致されそうな危険なネタだ。衝撃の事実に茫然としていると、訝しそうな顔をしたリルルがこちらを覗き込んでいた。
「ご主人様ぁ~、少し変ですよぉ~。アホ面を晒していますけどぉ~、何かありましたぁ~?」
「アハハ! NAI-NAI-NAI 変じゃない♪ NAI-NAI-NAI アホじゃない♪ NAI-NAI-NAI でも止まらない♪」
「やはり何かあったみたいですねぇ~! うふっ、今度は包み隠さず教えてくれますよねぇ~♡ 」
「はい……」
サキュバスクイーンのリルルは、交わった相手の記憶を読み取る能力がある。つまり隠し事をしていても、性的に襲われた時点ですべて発覚してしまうのである。私には、正直に話すしか選択肢がないのである。
「うふふっ♡ つまり~、ご主人様のケダモノチ●ポが進化してぇ~、格段にパワーアップしたんですかぁ~♪ 今でも凄いのに~、更に絶倫になるなんて感動ものですぅ~♡ そしてパワーアップした初物も先んじて味わえるなんてぇ~、……はあ~んっ♡ 想像しただけで、アソコが濡れちゃいますぅ~」
リルルは淫蕩な笑みを浮かべると、お尻を突き出したあられもない体勢で、挑発するように身体をうねらせる。透け透けのショーツはびっしょりと濡れそぼっており、ピッチリと食い込んだ布越しに、盛り上がった肉丘や淫靡な縦筋がハッキリと見えている。余りにエロい情景に、私の獣欲は一気に高まっていった。
(止めろ! 張遼ちゃんとエッチをしようとしていたのに、舌の根の乾かぬ内にリルルに手を出すつもりか? それは女なら誰でもいい――と、言っているようなものだ! 愛しの張遼ちゃんに対する侮辱だぞ!
何を言ってるんだ! あの生意気なリルルをヒーヒーと喘がせて、エロい身体を存分に堪能するチャンスじゃないか! 張遼ちゃんには、後で埋め合わせすれば問題ないだろ!)
心の中で良心と邪心が激しいバトルを繰り広げている。しかし、そんな私の葛藤を見透かすように、リルルの艶めかしい誘惑はエスカレートしていった。
「ご主人様ぁ~、女に恥をかかせないでくださいよぉ~! あぁんっ♡ イジワルしないで、逞しくてぶっといモノを、エッチではしたない濡れ濡れマ❤コに入れてくださいよぉ~♡ ♡ ♡ 」
媚びるような瞳で見つめながら、リルルは細く長い指でクロッチ部を横にずらしていく。ぬめった愛液がツーっと糸を引き、ヒクつく割れ目からはピンク色の綺麗な粘膜が垣間見えている。牡の機微を知り尽くしたリルルの手管に、スケベなオッサンの心は一気に邪心サイドに傾いていった。
もうダメです、こんなエロい姿を見せられて我慢できる男がいるだろうか? いや、いるわけがない!
これは張遼ちゃんを裏切るのではない。リルルに恥をかかせないためだ――そんな身勝手な理由で良心を丸め込んでいく。そして白桃のように瑞々しく、悩ましい曲線を描く魅惑のお尻に手を伸ばしていく。しかし次の瞬間、リルルの首元に青龍偃月刀の切っ先が突き付けられた。
「リルル殿、主に何をするつもりなのだ? 事と次第によっては、貴殿といえども許すわけにはいかない!」
心の芯まで凍りそうな、張遼ちゃんの冷たく凄みのある声が辺りに響く。小心者であるが故、私の火星17型はあっという間に縮こまり、発射不能に陥ってしまった。
「や、やだな~、張遼ちゃん。こ、これは……うんっ、長馬跳びだよぉ~! 張遼ちゃんも一緒にやってみるぅ~♡ 」
「ぶはっ!」
リルルのすっとぼけた発言に、思わず吹き出してしまった。
リルルさん、こんなエッチな長馬跳びなんかあるわけないだろ! 私も小学生の時に散々と遊んだが、こんなエロい姿のおねえさんが参加していたら大変な事になるよ。こんなエッチなおねえさんの股に頭を突っ込んだら、小学生でも鼻血を出して、おっ立てること間違いなしである。※古い遊びなので、分からなかった人は自分で調べてくださいね♡ 男女混合でやるとけっこうエッチな遊びでした。
ギロッ!
リルルのふざけた発言が癇に障ったのか、張遼ちゃん殺気がリルルに向けられる。心なしか私にも向けられているようで、私の火星17型は更に委縮してしまった。天網恢恢疎にして漏らさず――悪い事は出来ないものである。
秘密にしていたスキル――『房中術』をリルルに知られて大ピンチである。ただでさえ搾精の機会を窺っているリルルである。交わった女性の能力を向上させる効果は、サキュバスにとって一石二鳥であり垂涎の的であろう。リルルは妖艶なフェロモンを振りまきながらジリジリと迫って来た。
「いやいや……あのスキルの効果は、美しさや若さを求める女性にとって麻薬みたいなものだろ? 世間に知れ渡ったらとんでもない事になるよ。下手すれば年増のやんごとなき御婦人方に監禁されて、精を搾り取るだけの搾精奴隷にされちゃうよ。恐ろしくて、人に言えるわけがないよ」
「ご主人様の言い分も分かりますけどぉ~、張遼ちゃんにはペラペラとしゃべってましたよねぇ~。これって私が信用できない――という事ですよねぇ~? それともサキュバス差別ですかぁ~? 射精と売春……もとい謝罪と賠償を請求しますぅ~♪」
「い、いや……リルルの事を信用していないわけではないよ。でもね、日頃の行いを顧みるとねぇ……」
「あ~ん、酷いですぅ~! こう見えても、私は尽くす女ですよぉ~。秘書として頑張ったり、ニャムちゃんたちの化粧やコーディネートでも協力しましたよねぇ~! それにそんな美味しい話を、人に話したりしませんよぉ~。他人に知られたら、私の取り分が減っちゃうじゃないですかぁ~」
秘書として頑張り、ニャムたちの化粧やコーディネートで活躍したのは事実である。しかし、尽くす女――というのはかなり疑問である。精を搾り尽くす女――という意味ならば正解であるが……。
「それでですねぇ~、ご主人様ぁ~♪ 張遼ちゃんだけ可愛がって、私を蔑ろにしたんですからぁ~――謝罪と賠償を請求しますねぇ~。単刀直入に言わせてもらえば、損失補填をお願いしますぅ~♡ 」
「損失補填? いったい何をさせるつもりなんだよ」
「勿論、ナニですよぉ~♪ ご主人様は張遼ちゃんとのエッチで、13回も中にザーメンを注ぎ込みましたよねぇ~! それなのに、私の時はたった3回で気絶したんですよぉ~! あと10回は注ぎ込んでもらわないと、不公平ですよねぇ~♡ 」
「い、いや……そんな事を言われても……。ていうか、何でそんな事まで知っているんだよ!」
「うふふっ、それは秘密です~♡ それよりご主人様ぁ~、13回も中出しされた張遼ちゃんは、武力も美貌も魅力も大幅に上昇してましたよねぇ~。それに引き換え私は、美貌が少し上がっただけじゃないですかぁ~。武力はともかく、美貌や魅力で他種族に引けを取ったら、サキュバスクイーンの面目が丸潰れですよぉ~」
うぐっ、非常にマズい事態である。リルルは本気で10回は搾精するつもりのようだ。いくらエロから始める異世界性活を満喫している私でも、このままでは命に係わりそうである。
「ごめんよ、リルル! 昨夜から頑張りすぎたせいでクタクタなんだよ。又の機会という事で……」
「え~っ! ご主人様は、さっき張遼ちゃんとエッチな事をしようとしていましたよねぇ~? 何で私ではダメなんですかぁ~?」
「あれは張遼ちゃんが、あまりにもいじらしくて可愛いので興奮したんだよ。男にだってムードは必要なんだよ」
「ふ~ん、そんな事を言われたら、サキュバスクイーンのプライドにかけても負けてはいられませんねぇ~♪ 勃たぬなら勃たせてみせようケダモノチ●ポ♡ 」
「勃つまで待とう――という発想はないのかな?」
「サキュバスの辞書に、それはありませんねぇ~♪ うふふっ、ご主人様ぁ~、こんなのはどうですかぁ~♡ 」
リルルは壁に手をつくと、艶めかしく腰をくねらせお尻を突き出してくる。ミニスカートが捲れて、白くて眩しいムチムチのヒップと、対照的な黒いセクシーショーツとストッキングが露わになる。う~ん、実にけしからん!
「ご主人様ぁ~、何をしてもいいんですよぉ~♡ 獣のように後ろから犯してぇ~、エッチでいけない秘書にぃ~、恥ずかしいお仕置きをしてくださいよ~♡ 」
リルルは魅惑的な白い臀部をフリフリと振りながら、エロい挑発を繰り返してくる。悲しいかな――リルルの痴態に反応して、徐々に私のテポドンがそそり立ち始める。実にマズい傾向だ。
「あれぇ~、ご主人様もその気になったみたいですねぇ~♪ アハッ! とりあえず生で♡ 」
どこの異世界居酒屋だよ!――と、ツッコミをいれたくなるが、リルルが口にすると実にエロエロで、牡のリビドーを刺激していく。剥き出しの双臀を揉みしだいて、エッチな下着をずり落としたい――そんな欲望が全身を駆け巡っていく。完全にリルルの術中に嵌ったようである。しかし次の瞬間、脳内にファンファーレが響き、私のテポドンは恐るべき進化を成し遂げたのである。
おめでとうございます! スキル――『房中術』の影響で、貴方のテポドンが火星17型に進化しました。大きさ、破壊力、搭載量、飛距離が大幅に上昇します。あっちこっちで女性を孕ませて、近隣諸国に迷惑を掛けないでくださいね☆
改めてステータスの確認すると、やはりとんでもない内容である。アホでスケベな作者が麻袋に入れられて、どこぞの国に拉致されそうな危険なネタだ。衝撃の事実に茫然としていると、訝しそうな顔をしたリルルがこちらを覗き込んでいた。
「ご主人様ぁ~、少し変ですよぉ~。アホ面を晒していますけどぉ~、何かありましたぁ~?」
「アハハ! NAI-NAI-NAI 変じゃない♪ NAI-NAI-NAI アホじゃない♪ NAI-NAI-NAI でも止まらない♪」
「やはり何かあったみたいですねぇ~! うふっ、今度は包み隠さず教えてくれますよねぇ~♡ 」
「はい……」
サキュバスクイーンのリルルは、交わった相手の記憶を読み取る能力がある。つまり隠し事をしていても、性的に襲われた時点ですべて発覚してしまうのである。私には、正直に話すしか選択肢がないのである。
「うふふっ♡ つまり~、ご主人様のケダモノチ●ポが進化してぇ~、格段にパワーアップしたんですかぁ~♪ 今でも凄いのに~、更に絶倫になるなんて感動ものですぅ~♡ そしてパワーアップした初物も先んじて味わえるなんてぇ~、……はあ~んっ♡ 想像しただけで、アソコが濡れちゃいますぅ~」
リルルは淫蕩な笑みを浮かべると、お尻を突き出したあられもない体勢で、挑発するように身体をうねらせる。透け透けのショーツはびっしょりと濡れそぼっており、ピッチリと食い込んだ布越しに、盛り上がった肉丘や淫靡な縦筋がハッキリと見えている。余りにエロい情景に、私の獣欲は一気に高まっていった。
(止めろ! 張遼ちゃんとエッチをしようとしていたのに、舌の根の乾かぬ内にリルルに手を出すつもりか? それは女なら誰でもいい――と、言っているようなものだ! 愛しの張遼ちゃんに対する侮辱だぞ!
何を言ってるんだ! あの生意気なリルルをヒーヒーと喘がせて、エロい身体を存分に堪能するチャンスじゃないか! 張遼ちゃんには、後で埋め合わせすれば問題ないだろ!)
心の中で良心と邪心が激しいバトルを繰り広げている。しかし、そんな私の葛藤を見透かすように、リルルの艶めかしい誘惑はエスカレートしていった。
「ご主人様ぁ~、女に恥をかかせないでくださいよぉ~! あぁんっ♡ イジワルしないで、逞しくてぶっといモノを、エッチではしたない濡れ濡れマ❤コに入れてくださいよぉ~♡ ♡ ♡ 」
媚びるような瞳で見つめながら、リルルは細く長い指でクロッチ部を横にずらしていく。ぬめった愛液がツーっと糸を引き、ヒクつく割れ目からはピンク色の綺麗な粘膜が垣間見えている。牡の機微を知り尽くしたリルルの手管に、スケベなオッサンの心は一気に邪心サイドに傾いていった。
もうダメです、こんなエロい姿を見せられて我慢できる男がいるだろうか? いや、いるわけがない!
これは張遼ちゃんを裏切るのではない。リルルに恥をかかせないためだ――そんな身勝手な理由で良心を丸め込んでいく。そして白桃のように瑞々しく、悩ましい曲線を描く魅惑のお尻に手を伸ばしていく。しかし次の瞬間、リルルの首元に青龍偃月刀の切っ先が突き付けられた。
「リルル殿、主に何をするつもりなのだ? 事と次第によっては、貴殿といえども許すわけにはいかない!」
心の芯まで凍りそうな、張遼ちゃんの冷たく凄みのある声が辺りに響く。小心者であるが故、私の火星17型はあっという間に縮こまり、発射不能に陥ってしまった。
「や、やだな~、張遼ちゃん。こ、これは……うんっ、長馬跳びだよぉ~! 張遼ちゃんも一緒にやってみるぅ~♡ 」
「ぶはっ!」
リルルのすっとぼけた発言に、思わず吹き出してしまった。
リルルさん、こんなエッチな長馬跳びなんかあるわけないだろ! 私も小学生の時に散々と遊んだが、こんなエロい姿のおねえさんが参加していたら大変な事になるよ。こんなエッチなおねえさんの股に頭を突っ込んだら、小学生でも鼻血を出して、おっ立てること間違いなしである。※古い遊びなので、分からなかった人は自分で調べてくださいね♡ 男女混合でやるとけっこうエッチな遊びでした。
ギロッ!
リルルのふざけた発言が癇に障ったのか、張遼ちゃん殺気がリルルに向けられる。心なしか私にも向けられているようで、私の火星17型は更に委縮してしまった。天網恢恢疎にして漏らさず――悪い事は出来ないものである。
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