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3.ガチャの中身は何だろな??
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「グスングスン――ひ、酷いです! ほんの茶目っ気なのに、下着まで見るなんて……」
「ノーノー、お嬢さんには似合わない、セクシーな下着なんか見てないでーす」
「キャーーー、しっかりと見てるじゃないですか! 女神に対して、不敬です不敬ですよ!」
「ろくな補償もしないで不良物件を押し付ける。レアなスキルやアイテムもなし。そんな駄女神に敬意なんか持てるわけないだろぉぉぉぉ! よし決めた! やはりお嬢さんを道連れにして異世界に転移だ。そしてタイトルは、この素晴らしい世界に凌辱を!だーー!!」
「ひゃあん! 復讐より悪化してるじゃないですかぁぁー! 分かりました分かりました、今度こそレアなスキルやアイテムを与えるので、勘弁して下さい!」
あわあわしながら女神が手を振りかざすと、眩い光と共に巨大なガチャが出現する。それは真っ赤なガチャで、金属のハンドルが銀メッキされている昭和レトロが漂う代物であった。
「さあさあ、このガチャを回して下さい。本来なら10回ですが、特別に11回いいですよ。これでレアなスキルやアイテムをゲットして下さい♪」
「おぉー、懐かしいな! 小学生の時にやったコ●モスのガチャにそっくりだな! んっ! まさかと思うけど……宇宙戦士ダ●ガムとかチョ●カーみたいなパチモンアイテムが、わんさかと入ってんじゃないだろうな?」
「ヤ、ヤダナー、ソンナコトアルワケナイデスヨ。サーサー、ハヤクガチャヲマワシテ、ゴウカナケイヒンヲゲットシテクダサイ」
「ええい、御用改めだ! ガチャの景品を吟味するぞ、道を開けえいっ!」
「キャーキャー、止めて下さい。ゲームを愛する有志一同から集めた、レアなスキルやアイテムが入ってるだけですよぉぉぉ!」
幼き頃、コ●モスのガチャや紙箱式自動販売機で、様々なパチモンを掴まされた私はピーンと来たのだ。顔が麻雀牌のキン消しモドキや、筋肉ムキムキのミッ●ーマウスモドキが出て来た時の衝撃は、今でも忘れられないトラウマである。抵抗をする女神からガチャの鍵を奪い取り、中身を確認してみた。ガチャの中にはカプセルに混じって懐かしの当たり玉が入っていた。当たり玉とは、ガチャの景品はカプセルの中に入っている小さな物――という常識を打ち破った画期的な物である。当たり玉と引き換えに大きな景品と交換できるのだ。私は、当たり玉を幾つか取り出すと、刻まれている文字を確認するのであった。
(エクソカリバー) (エロスカウター) (ブツゴロウさん)
「おいっ、アホ女神! どう見てもパチモンじゃねえか、なんなんだよこの景品は! いったいどんな効果があるって言うんだよ💢」
「はわわわわっ、これは私が提供した物では無いので、分かりかねますぅぅぅ」
「んっ? そういえば、アンタに鑑定のスキルを押し付けられたよな。試しにやってみるか……おいっ、このアイテムを出してみろ!!!」
嫌がる女神からアイテムを奪い取ると、鑑定のスキルを使用してみる。そして結果は、やはり予想通りであった。
(エクソカリバー)
強烈な田舎の香水臭が漂う、くせい剣。かの有名な聖剣とは違い、なまくらな剣である。しかし斬られた相手は耐え難い悪臭で悶絶する。石鹸や生活魔法でも簡単には臭いが取れず、ある意味最悪の魔剣。
(エロスカウター)
エロスの数値換算による個体エロパワーの可視化や、性癖、性的指向を看破できる耳当て式のオーバーテクノロジーメカ。
(ブツゴロウさん)
自称天才魔物テーマー、ブツゴロウさんの怨念がこもった人型ゴーレム。戦闘で倒した魔物を『よぉーしぃよぉーしぃ』と言いながら撫で回してティムしようとするが、懐いた試しがない。最後にはキレて鉄拳制裁で魔物を無理やりティムする危険なゴーレム。
「おいっ、クソバカ駄女神! やっぱり予想通りじゃねえかぁぁぁぁ! これの何処がレア物なんだよ!」
「ひゃあん! 偶々、偶々ですよ。ほら、これを見てください間違いなくレアですよ」
女神から渡されたカプセルを手に取り、中を確かめてみる。カプセルを開けると、表面のみを焼いた厚切りの大きな肉片が飛び出してくる。
「???……この肉にそれほどの価値があるの? ひょっとして不老不死になる人魚の肉とか、ドラゴンの肉か何かなの?」
「やだなー、そんな事ありませんよ。ただの生焼の牛肉ですよ。これがホントのレア! うぷぷぷっ」
「💢 秘技πタッチ」
「ミギャーーーーー、な、何て事をするんですか!? 私の巨乳を掴んで揉みしだいて捏ね回すなんて……酷い、酷すぎますよぉぉぉぉ!」
「えっ!? 何の膨らみも無いから、てっきり背中だと思ったよ。すいま千円二千円! ぎゃははは!」
「うわーーーーん、言ってはいけない事をまた言ったあぁぁぁ! バカァー、スケベ、意地悪、ろくでなしいぃぃぃぃ!」
「ハハハ、ろくでなしと言いながら、鼻から豆でも飛ばして……痛っ、痛いってば! ちょっと待って、物を投げないで!」
ギャン泣きする女神が、ガチャの景品を次々と投げつけてくる。そして景品がぶつかる度に、何々のスキルをゲットしました、アイテムをゲットしましたと、文字が浮かび上がってくる。
「ちょっと待てぃ! 勝手にスキルやアイテムをゲットしている事になってるぞ! やめろ、やめろってば!」
しかし抗議も空しく、ガチャ11回分のスキルやアイテムをゲットしてしまったようだ。ガチャのドキドキする情緒や感動も無いこの結果に、私は茫然と立ち尽くすのであった。
「ノーノー、お嬢さんには似合わない、セクシーな下着なんか見てないでーす」
「キャーーー、しっかりと見てるじゃないですか! 女神に対して、不敬です不敬ですよ!」
「ろくな補償もしないで不良物件を押し付ける。レアなスキルやアイテムもなし。そんな駄女神に敬意なんか持てるわけないだろぉぉぉぉ! よし決めた! やはりお嬢さんを道連れにして異世界に転移だ。そしてタイトルは、この素晴らしい世界に凌辱を!だーー!!」
「ひゃあん! 復讐より悪化してるじゃないですかぁぁー! 分かりました分かりました、今度こそレアなスキルやアイテムを与えるので、勘弁して下さい!」
あわあわしながら女神が手を振りかざすと、眩い光と共に巨大なガチャが出現する。それは真っ赤なガチャで、金属のハンドルが銀メッキされている昭和レトロが漂う代物であった。
「さあさあ、このガチャを回して下さい。本来なら10回ですが、特別に11回いいですよ。これでレアなスキルやアイテムをゲットして下さい♪」
「おぉー、懐かしいな! 小学生の時にやったコ●モスのガチャにそっくりだな! んっ! まさかと思うけど……宇宙戦士ダ●ガムとかチョ●カーみたいなパチモンアイテムが、わんさかと入ってんじゃないだろうな?」
「ヤ、ヤダナー、ソンナコトアルワケナイデスヨ。サーサー、ハヤクガチャヲマワシテ、ゴウカナケイヒンヲゲットシテクダサイ」
「ええい、御用改めだ! ガチャの景品を吟味するぞ、道を開けえいっ!」
「キャーキャー、止めて下さい。ゲームを愛する有志一同から集めた、レアなスキルやアイテムが入ってるだけですよぉぉぉ!」
幼き頃、コ●モスのガチャや紙箱式自動販売機で、様々なパチモンを掴まされた私はピーンと来たのだ。顔が麻雀牌のキン消しモドキや、筋肉ムキムキのミッ●ーマウスモドキが出て来た時の衝撃は、今でも忘れられないトラウマである。抵抗をする女神からガチャの鍵を奪い取り、中身を確認してみた。ガチャの中にはカプセルに混じって懐かしの当たり玉が入っていた。当たり玉とは、ガチャの景品はカプセルの中に入っている小さな物――という常識を打ち破った画期的な物である。当たり玉と引き換えに大きな景品と交換できるのだ。私は、当たり玉を幾つか取り出すと、刻まれている文字を確認するのであった。
(エクソカリバー) (エロスカウター) (ブツゴロウさん)
「おいっ、アホ女神! どう見てもパチモンじゃねえか、なんなんだよこの景品は! いったいどんな効果があるって言うんだよ💢」
「はわわわわっ、これは私が提供した物では無いので、分かりかねますぅぅぅ」
「んっ? そういえば、アンタに鑑定のスキルを押し付けられたよな。試しにやってみるか……おいっ、このアイテムを出してみろ!!!」
嫌がる女神からアイテムを奪い取ると、鑑定のスキルを使用してみる。そして結果は、やはり予想通りであった。
(エクソカリバー)
強烈な田舎の香水臭が漂う、くせい剣。かの有名な聖剣とは違い、なまくらな剣である。しかし斬られた相手は耐え難い悪臭で悶絶する。石鹸や生活魔法でも簡単には臭いが取れず、ある意味最悪の魔剣。
(エロスカウター)
エロスの数値換算による個体エロパワーの可視化や、性癖、性的指向を看破できる耳当て式のオーバーテクノロジーメカ。
(ブツゴロウさん)
自称天才魔物テーマー、ブツゴロウさんの怨念がこもった人型ゴーレム。戦闘で倒した魔物を『よぉーしぃよぉーしぃ』と言いながら撫で回してティムしようとするが、懐いた試しがない。最後にはキレて鉄拳制裁で魔物を無理やりティムする危険なゴーレム。
「おいっ、クソバカ駄女神! やっぱり予想通りじゃねえかぁぁぁぁ! これの何処がレア物なんだよ!」
「ひゃあん! 偶々、偶々ですよ。ほら、これを見てください間違いなくレアですよ」
女神から渡されたカプセルを手に取り、中を確かめてみる。カプセルを開けると、表面のみを焼いた厚切りの大きな肉片が飛び出してくる。
「???……この肉にそれほどの価値があるの? ひょっとして不老不死になる人魚の肉とか、ドラゴンの肉か何かなの?」
「やだなー、そんな事ありませんよ。ただの生焼の牛肉ですよ。これがホントのレア! うぷぷぷっ」
「💢 秘技πタッチ」
「ミギャーーーーー、な、何て事をするんですか!? 私の巨乳を掴んで揉みしだいて捏ね回すなんて……酷い、酷すぎますよぉぉぉぉ!」
「えっ!? 何の膨らみも無いから、てっきり背中だと思ったよ。すいま千円二千円! ぎゃははは!」
「うわーーーーん、言ってはいけない事をまた言ったあぁぁぁ! バカァー、スケベ、意地悪、ろくでなしいぃぃぃぃ!」
「ハハハ、ろくでなしと言いながら、鼻から豆でも飛ばして……痛っ、痛いってば! ちょっと待って、物を投げないで!」
ギャン泣きする女神が、ガチャの景品を次々と投げつけてくる。そして景品がぶつかる度に、何々のスキルをゲットしました、アイテムをゲットしましたと、文字が浮かび上がってくる。
「ちょっと待てぃ! 勝手にスキルやアイテムをゲットしている事になってるぞ! やめろ、やめろってば!」
しかし抗議も空しく、ガチャ11回分のスキルやアイテムをゲットしてしまったようだ。ガチャのドキドキする情緒や感動も無いこの結果に、私は茫然と立ち尽くすのであった。
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