異世界で娼館と商館経営⁉ ~チートを駆使したオッサンの剛腕繁盛記~

悪代官と越後屋

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1.異世界娼館ロンロン

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 カーン カーン カーン カーン カーン

 異世界の街に時計台の音が鳴り響く。高さ5M程の細長い時計台で、頂上は燈籠のような形をしており、中世のヨーロッパの様な街並の中で一際異彩を放っていた。

 やがて鐘の音に誘われるように、仕事を終えた冒険者や労働者が疎らながらも集まり始め、次々と建物の中に消えていく。ここは最近巷で有名になりつつある娼館ロンロンである。

 西部劇でお馴染みのウエスタンドアを抜けると左側にはバーカウンターがあり、筋肉質のオッサンたちがグイグイと酒を呷り始めている。右側には木製のテーブルや椅子が並んでおり、腹を空かした冒険者たちの注文がひっきりなしに続いている。そしてローラースケートを履いたミニスカのウエイトレスが、注文取りや配膳で忙しそうに走り回っている。

「おいおい! あの新人のウエイトレス、中々色っぽいな!」
「まったくだな、胸は大きいしお尻はプリップリだし、すげえいい匂いがするんだよな~」
「それだけじゃないぜ、チラチラと見えるあのエロい下着はすげえよな! あんなの見せられたら、もう辛抱たまらんぜ」

 フワッと揺れ動くミニのフレアスカートや、胸元がハート型に空いたメイド服に男たちは大喜びである。胸元から見える魅惑の谷間や、スカートからチラチラと覗くセクシーな下着を穴が開くほど凝視していた。


 雑然たる声が騒めきのように響く中、娼館ロンロンの前座が幕を開ける。一番手はロンロンのオーナーこと――わたくし金森富貴のギターの弾き語り、嘆きのおっパインである。奥にあるステージから客席に向かう花道を歩き、中央にある円形の盆でギターを奏で始めた。

「おっパインはベイビーが吸うためにあるんやで~♪ お父ちゃんのものと違うのんやで~♪」
「ぎゃはは、くだらねえなぁ~」
「おっきいのんが パインなら、ちまいのは コインやで~♪ もっと ちまいのんは ナインやで~♪」
「なんじゃそりゃ、がははっ!」

 勿論パクリだが異世界なので咎められることは無い。大盛況のまま弾き語りは終了した。そして前座の二番手はウサギの獣人で、新人のノバンちゃんである。バニーガール姿の彼女は、ステップしながら花道を通過していく。そしてコミカルな歌とダンスを披露し始めた。

「いっぱいイケてオッパイしゃぶれる♪ ノバンなら♪ いっぱいイケてオッパイしゃぶれる♪ ノバンなら♪ 大きな胸はいっぱい挟むため♪ 大きな胸はいっぱい挟むため♪」
「いいぞ、ノバンちゃん!」
「ノバンちゃん可愛いぞ!」

 はち切れんばかりの胸を揉みしだき、腰をフリフリ動かすコミカルダンスに観客は大喜びである。しかしこんな陽気な彼女だが、元はロンロンの内情を探るハニートラップであったのだ。ノバンちゃんがロンロンで働き始めて数日後、豊満なエロエロボディに魅了された私は、誘われるままに夜を共にしてしまった。お互いに譲らない、くんずほぐれつの闘いが数時間続き、辛うじて勝利を収めたが代償も大きかった。ノバンちゃんに6回も搾り取られた私は、ガクガクの腰で黄色い太陽が見える気怠い朝を迎えていた。反面、幸せそうに目覚めたノバンちゃんは、ツヤツヤテカテカのお肌で女っぷりが更に上昇していた。

 そんな関係が続いたある日、彼女は遂に告白した。――自分は、娼館ロンロンの内情を探っているライバル店のスパイだという事を……。

 彼女が正体を明かした理由は簡単明瞭であった。私のスキル――異世界通販で取り寄せた商品に首ったけになっている事と、給金に雲泥の差があるからだ。高給取りになったノバンちゃんは、セクシー衣装やランジェリーを購入したり、未知の食事を心行くまで堪能していた。もはや元の店に戻る気はサラサラないようだ。だが真の理由は、私の隠しているスキル――房中術に気付いた事だ。
 
 房中術――交わり時に気を整えながら精を放ち、互いの気を調和させるスキルである。このスキルの効果は、交わった異性の魅力アップ、気品アップ、若返り等の効果が付与されるエロゲ―のようなスキルである。このスキルは、関係者を除いて完全に秘匿している。これが公になれば、年増のやんごとなき御婦人方に監禁され、精を搾り取られるだけの搾精マシーンにされるからである。しかし、げに恐ろしきは獣人の野性の勘であった。ノバンちゃんは、本能的にこのスキルの事を気付いているようだ。そして隙あらば私を誘惑し、男好きする身体や淫靡なテクニックで定期的に精を搾り取っていくのだ。結果、ノバンちゃんは増々魅力的になり、新人ながらロンロンでもトップクラスの人気を誇っているのだ。

 
 カーン カーン カーン カーン カーン カーン

 ロンロンの敷地にある時計台が六時を告げる。これにより娼館ロンロンが本格的に営業を開始する。ステージの奥のカーテンが開くと、バニーガールやミニスカの美女たちが一斉に飛び出してラインダンスを踊りだす。

「「「ロンロン、ロンロン、ロンロン♪ 楽しいロンロン愉快なロンロン♪ ロンロ~ン、ロンロン♪」」」
 
 歌に合わせ美脚を上げる華やかなダンスに観客は大喝采である。観客の視線はプルンプルンと揺れる胸や、チラチラと見えるセクシーランジェリーに釘付けである。(このネタも当然パクリだが、殆どの読者は分からないだろうし、なによりここは異世界なので――心配ないさ~。byどこぞのライオン)

 やがて観客の歓声を上書きするように、ダダダとドラムの音が響き、淫靡だがノリのよい曲が流れ始める。そう、沢●研二の名曲ス●リッパーである。そしてピンクやオレンジ色の光に照らされて、スレンダーの女の子がステージの中央に姿を現した。

「ニャムちゃん、待ってました!」
「くうーっ、相変わらずカワイイな! 今夜の相手はニャムちゃんを指名するぞ!」
「バーカ! 鏡を見てからにしろよ、お前の相手はゴブリンで充分だろ!」
「何だと! てめえこそぶん殴られたオークみてえな面しやがって、身の程をわきまえろよ!」
「お前らうるさいぞ! 静かにしないと叩き出すぞ!!」

 本ステージの一番手は猫の獣人のニャムである。半袖ミニ丈のセクシーなセーラー服姿で、可愛いおへそと括れたウエストを惜しげもなく晒している。スカートも太腿の大半が見えるミニのプリーツスカートである。しなやかな脚はガーターベルトの吊り紐で留められた黒のストッキングで飾られており、男の劣情を殊更に刺激していた。

 ニャムは人懐っこい笑みを浮かべると、争っている観客たちに甘えるような目付きでウインクを飛ばす。それだけで男たちは喧嘩を止めて、借りてきた猫のように大人しくなる。彼女はとどめとばかりに投げキッスをすると、音楽に合わせて官能的なダンスを踊り始めた。

 リズムに合わせてニャムがステップを踏む。フワリとミニのプリーツスカートが捲り上がり、セクシーな黒のショーツが見え隠れする。透け透けで総レースの下着はぴっちりと食い込んでおり、チラチラと見える痴態に男たちは生唾を吞み込んでいる。

「おおおおぉぉぉぉっっ!」

 観客たちの大歓声が上がる。ニャムはゆっくりと花道を歩き、リズムに合わせてターンをする。そして後ろ向きでセーラー服を脱ぎ捨てるとスカートに指を掛けたのだ。ニャムは腰をくねらせながらスカートのホックを外していく。しゅるり――と衣擦れの音と共にミニスカートが床に落ち、男たちのボルテージは更に高まっていく。

「あんッ♡ 恥ずかしいにゃ!」

 可愛らしいお尻と尻尾を振りながらニャムがゆっくりと振り向く。フラワーレースの黒いブラやフロントデザインの際どいショーツ、しなやかな脚を包むストッキングやガーターベルトが彼女の身体を妖艶に飾り立てている。ニャムは悩まし気な視線を向けると、リズムに合わせてブラの肩紐を少しづつズラしていく。観客の視線はニャムの胸元に移り、ポロリを期待した熱い視線と熱気が辺りを包み込んでいった。

「うおおおおおおおおおぉぉぉっっ!!!」

 男たちの歓喜の雄叫びが響き渡る。小ぶりだが形の良い乳房がプルンと飛び出したのだ。まろやかな膨らみの頂点は蕾がぷっくりと隆起しており、ニャムは胸を揉みしだいたり薄桃色の突起を捏ね繰り回し始める。

「にゃあああん♡」 

 ニャムは恥ずかしそうに甘い声を漏らす。しなやかな肢体はしっとりと汗ばみ、上気した顔はゾクッとするほど煽情的だ。ニャムは盆の中央で四つん這いになると尻を高く突き上げる。いわゆる女豹のポーズだ。胸元やくびれが強調され、突き出したヒップも男を誘っているようで実にエロい。

 ハアハアと男たちの荒い息遣いが辺りに響く。踊り子へのお触りは禁止で、違反者にはロンロンの出入りが禁止される重いペナルティーが課せられる。その為、観客たちは触ることはしない。しかし盆の周りの連中は限界まで接近し、股間をおっ立てながらニャムの媚態を凝視していた。

「はぁんっ、はぁっ、うぅん……、んにゃああぁぁぁん♡」

 男たちのスケベな視線が注がれる中、ニャムの挑発は更に過激なものになっていく。ニャムは身体を起こすと、しなやかな美脚をM字に曲げてしゃがみ込んだ。食い込んだ黒のショーツは濡れそぼっており、淫靡な縦筋がくっきりと浮かび上がっている。ニャムは秘裂に手を伸ばすと、筋に沿うように指をスライドさせていく。濡れ染みはどんどんと広がり、濃厚な雌の匂いが漂い始めた。

「はぁっはぁっ、なんてエロいんだ」
「すげぇ! ニャムちゃんのあそこ、びしょびしょに濡れてるじゃねえか! こんなの見せつけられて我慢できるわけねえだろ!」

 清純なイメージなのに淫奔な小悪魔。そのギャップに観客たちは増々興奮していく。そしてついに、ニャムの指がショーツのサイドリボンに掛かる。

「「「いいぞ、ニャムちゃん! 脱げぇっ、脱げぇっっっっ!」」」

 男たちのエロい声援を受けながら、ニャムがゆっくりとリボンの結び目を解いていく。くちゅり――と淫靡な音が響き、透明な糸を引いたショーツが取り除かれ、ヒクヒクとわななくニャムの淫裂が露になっていった。

「ハアハア、ニャムちゃんニャムちゃん!」
「やりてぇー、絶対にニャムちゃんとやるぞぉぉっっ!!」

 男たちの欲情の視線を受けながら、ニャムの指使いが淫らでテンポの速い動きに変化していく。なぞるように指を秘部に這わせると、ニャムは突き立てた指で膣内を掻き回す。クチュクチュと淫靡な音が響き、汗ばみ上気した身体が弓なりに大きく仰け反る。

「にゃ、にゃあぁぁぁぁ~~~ん♡」

 瞳をギュッと閉じ、わななく唇から絶頂の喘ぎを発すると、ニャムは盆の上に崩れ落ちる。ひくついた下腹部からは幾筋もの淫蜜が滴り落ちており、悦の含んだ吐息と共にニャムは恍惚の表情を浮かべるのであった。

 その後も美女たちの妖艶なストリップショーが続き、観客参加のイベントは特に大好評であった。観客たちはショーが終わるや否や、お目当ての女をめぐって熱いバトルを繰り広げるのであった。

 ここはストリップ劇場と娼館を掛け合わせたハイブリッド娼館のロンロンである。そしてこの娼館のオーナーの私は、現代日本から飛ばされたアラフォーのオッサンである。なぜこんな事になったのか――それは遡ること半年ほど前の出来事である。
 
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