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私はイキ延びることができるか?

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「祐太にお仕置きか・・・悪くないな!」

 リンちゃんの醸し出す淫靡な気に当てられたのだろうか――妖しく濡れた瞳で私を見つめ、熱に浮かされたような艶っぽい声で耳元で囁くアリスちゃん。同時に私の脇腹から胸元に、彼女のしなやかな指が這うように肌を撫で上げてくる。滑らかに指を蠢かせながら擦る感触はムズ痒くも心地よく、蕩けるような優しい刺激を受けた私は肩を震わせ、思わず愉悦の声を上げてしまった。

「ふふっ! 祐太には、いつもHで恥ずかしい事をされたからな! 偶には、こういうのも悪くは無いな。・・・ちゅっ!」

 アリスちゃんの柔らかい唇が胸板に触れた瞬間、甘く痺れた快感がこみ上げてくる。ほんのりと桜色の濡れた唇で啄ばまれ、胸元をツーッと伝う彼女の濡れた舌をくねらせる感触に翻弄され、くぐもった声を上げてしまう。

「祐太の胸は広くて意外と逞しいんだな! だが、女の子みたいな声を上げて、ちょっと恥ずかしいぞ」

 私の反応に満足したのだろうか、アリスちゃんは私の胸元に手を当て愛おしげに撫でながらも、勝ち誇ったような笑顔を浮かべ身体を摺り寄せてくる。私はその一瞬の隙を逃さず反撃の狼煙を上げるのであった。不用意に身体を密着させたアリスちゃんの括れた腰を抱きしめ、小さく揺らぐ慎ましい膨らみを服の上からムニュムニュと揉みほぐすと、不意を突かれたアリスちゃんの口から可愛らしい喘ぎ声が漏れ始めた。

「あっ、あん! こ、こらっ! これは、Hな祐太へのお仕置きなんだぞ! 少しは大人しく・・はっ、んっ、やあっ! だ、ダメ・・・! んっ!」

 ちょっと涙目になったアリスちゃんが、キッと睨んでくる。普段は凛としていてクールな彼女とのギャップに思わず――ドギマギしてしまう。しかし、そんな彼女の反応を見せられると愛おしさが胸を突き上げて、つい意地悪をしたくなってしまうのであった。

 アリスちゃんの胸を揉み立てていた右手を服の中に素早く侵入させる。そして、彼女の健康的で引き締まった身体をやわやわと愛撫しながらブラカップの中に手を滑り込ませ、小振りだが形の良い弾力のある柔らかい双丘をやんわりと揉み込んでいく。

「や、止めろよ、祐太! 恥ずかしいよ・・・あっ! んっんっ!」

 私の指がアリスちゃんの硬くなりつつある敏感な尖端に触れると、彼女は肢体をビクンビクンと振るわせながらも快感に耐え、必死に嬌声を押し殺しているようだ。

 次第に熱を帯びていくアリスちゃんの柔肌。女の子特有の甘い香りが立ち込め、牡の本能が焚き付けられる。


――駄目だ! やっぱりアリスちゃんは可愛すぎる! アリスちゃんをよがらせて、彼女の口から甘い喘ぎ声を引き出したい!

 そんな欲望がじわじわと込み上げ――イヤイヤと、かぶりを振って身悶えるアリスちゃんのブラを乱暴にたくし上げ、しっとりと汗ばみ吸い付くような膨らみの感触を楽しみながら、既にツンと硬くなって盛り上がった突起を指先で執拗に転がし、嬲るように指の間で挟み摘み上げるとアリスちゃんは嗚咽の声を漏らすのであった。

「ゆ、祐太のバカぁ・・・! 私は祐太の事が大好きなのに、何故意地悪ばかりするんだよ。グスン!」

 アリスちゃんの頬を一筋の涙が伝う。彼女の涙を見た私は、チクチク刺されたように良心が痛み、呵責の念に捕らわれるのであった。

「ご、ごめん! アリスちゃんが可愛すぎるから、つい意地悪をしてしまったんだ!」
「こ、子供みたいな言い訳をするなよ・・・! それに本当に反省しているのか?」
「アリスちゃんが許してくれるんだったら、出来る事なら何でもするよ!」
「ほ、本当だな? それなら許してやってもいい」

 アリスちゃんの涙を指先で拭い優しく抱き寄せた。そして、安心させるように彼女のサラサラで艶めいた美しい髪をなでると、感極まった彼女は瞳を潤ませながら私の首に腕を絡めてきた。

「祐太! 今度は二人だけでデートしたい。そして、ロマンティックな場所で優しく・・・『むぅ~! アリスお姉ちゃん何やってんの! ご主人様にお仕置きしている最中なのに逆に篭絡されて――その上、デートの約束を取り付けてズルイよ!』」
「リンちゃんの言うとおりです! アリスちゃんばっかりズルイです!!」

 唇を尖らせて、不満げなリンちゃんとユイちゃんが話しに割り込んでくるのであった。

「ねぇ、ご主人様! リンのお願いも聞いて欲しいな♡」

 猫なで声でシナを作り、小悪魔的な笑みを浮かべたリンちゃんが迫ってくる。

「リンとユイお姉ちゃんの願いも叶えてくれるんだったら、お仕置きは中止してあげるよ! でも、叶えてくれないなら――お姉ちゃん達の目の前で勢いよく発射させて、汚い花火だね♡って嘲笑した挙句、街中にご主人様の痴態を言いふらしちゃうよ♡」

――ぎゃ~~~! リンちゃんは、やはり悪魔だ! 

 妖艶に微笑むリンちゃんの前で、私は全面降伏するしか手が無かったのである。

「ねぇ、ねぇ、アリスお姉ちゃんは、ご主人様と何処に行くつもりなの?」
「それは、これからゆっくり考えたい! リンちゃんは何を頼むつもりだ?」
「クスクス! リンは一日だけ立場を入れ替えてもらいたいの! リンがご主人様になって色々奉仕してもらって、最後はリンの中にマグマのように熱く滾ったご主人様の打ち上げ花火を、むぎゅ~~!」
「こ、こら、リンちゃん! なんて事を言うんだ!」
「祐太様に奉仕してもらう・・・! 悪くないです! でも、あんな事や、こんな事も・・・ えへへっ♡」

 淫語を迸らせるリンちゃんの口をアリスちゃんが塞ぎ、その横でうっとりした表情のユイちゃんが色々妄想しているようだ。女性陣の行動に、私は頭を抱えるのであった。


 がしゃ~~~ん!!!! 


 突然、小屋の中に硬い物が床にぶつかったような衝撃音が響き渡る。慌てて確認すると、リンちゃんの闇魔法で拘束されていたエロメスが、這いずるように机に近づき机上にあった荷物を床に落として、散らばった荷物の中にあった得体の知れない魔道具を口で咥え起動させようとしているようだ。時を移さず魔道具を取り上げようとしたが手遅れだったようだ。次の瞬間、小屋の四方から白い煙のような物が一斉に吹き出し始めたのであった。

「ひゃ~~ん! 祐太様! この煙、変な臭いがしますよ!」
「敢えて言おう、スであると!!」
《OGP+6》
「祐太! 訳の分からない事を言ってる場合ではないぞ! やばそうだ、早く逃げるぞ!!」

――せっかく、銀河○丈の真似をして渋く喋ったのに華麗にスルーされてしまった。そして、当然だが誰もジーク・ジ○ンと叫んでくれなかった。グスン!

 何はともあれ、私も小屋の外に逃げ出そうとしたのだが、気を失って床に横たわっているエロメスを見捨てるわけにもいかず、小屋の奥にいた彼女を抱きかかえ疾風の如く小屋の外に駆け抜けるのであった。


 ドカ~~~ン!!!!


 私が小屋を飛び出した数秒後、蝋燭の火が充満したガスに引火したのだろう。西○警察を彷彿させるように派手に小屋が吹き飛ぶ。凄まじい衝撃と共に黒煙が立ち上り、焼け焦げた残骸や土塊が辺りに撒き散らされる。エロメスを庇うため、彼女に覆いかぶさるように地面に伏せていた私の背中にも無数の瓦礫が降り注ぐ。やがて、爆発が収束したのを確認した私が立ち上がると、目覚めたエロメスがうっすらと頬を赤く染め、嬉しさと呆れが混ざったような表情で溜め息を吐くのであった。
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