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【PW】AD199908《執悪の種》
虚ろの道
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暗中模索と言う言葉がここまで似合う状態はそうにない。
捜査など大抵はそんなものなのだが今回のは、本当にどこから手をつけたら良いのかわからない。
暁は、改めてそんなことを実感しながら燃えカスだらけの黒い現場を眺めていた。
手掛かりは無し、あるとすればあの時に放たれた弾痕だけだが、その線条痕も未だに特定出来ていない。
最初は事務所で全員を集めて、あの日に気になった事などを聞いてみたが、事務所に残っていた組は勿論の事、現場に居た、テツ、マツもまた何も違和感が無かったとの事だった。
何をどう探るべきなのか、暁はダメ元で火事現場まで足を運んでみたが現場は燃え尽くされ残っているのは、燃えカスと黒く染まった床と壁だけだった。
しかし、一つだけ、現場写真で見つけられていなかったモノがあった。かつて使われていた隠し扉と通路だ。
形跡からして使われた可能性がある、それを確認すると暁は崇央に連絡し、鑑識を呼んでもらった。
もし、ここから阿部の足のサイズと同じ足跡さえ見つかればまだ暁が見た阿部が見間違いだという可能性が少しづつ否定は出来る。
だがそれだけでは、完璧に否定は出来ない。
材料が少なすぎる。
決定打がない、つまり、ここから明らかに捜査は、暗礁に乗り上げていると言っても過言ではなかった。
そもそもの情報が少ないのもそうだが何よりも気になるのが繋がりの糸の細さだった。
そもそも、始まりから不可解だった。
リンクの能力者の行確最中に起きた爆発事件、その時に居た3人が次に爆発事件の首謀者と思われる組織のかつての拠点で焼死体として発見される。
ふと、何か妙に感じる違和感。
その正体は、何だ?
掴めそうで掴めない、もどかしさが暁の中で募る。だからこそあの時の感覚がとても魅力的で甘美なモノに思えてしょうがない。
全てを見通せる力、全能感に近い感覚。
もし、あれをここで、そんな事が頭を過ぎる。
その度に今にも泣きそうな梨花の顔が過ぎり、何とも自分が情けなくなってしまう。
膝を曲げ屈みながら床に溜息を吐き散らす。
「焦らないでください」
背後から声が聞こえて振り返ると苦笑いをしたテツが立っていた。
その後ろには、鑑識班がスタンバイをしている。暁は鑑識班に隠し扉の位置を教えるとそのまま現場を出た。
夏の容赦ない熱気が重りの様に体にのしかかってくる。
「ダメだな~」
ふと漏れた独り言、後から着いてきたテツが横に立つとそっと目の前の通りに見えるカフェを指差した。
「少し、話しませんか?」
訊かれていたし気づかれているのだろう、暁は自分の不甲斐なさに苦笑しやながら頷くとテツと2人でカフェへと向かった。
カウンターに4つのテーブル席、そこまで広くない店内は客もまばらだった。
テツは自然に奥の席に座るとその対面に暁は座った。程なくして店員にアイスコーヒーを2つ注文して、商品が届くまでの間、無言のまま暁は煙草に火をつけて味わう様に紫煙を吐いていた。
落ち着きたい、冷静に、暁の中にあるのはそれだけだった。
「別班から阿部の目撃情報を疑われている様ですね」
アイスコーヒーが届き、一口飲むとテツが呟いた。
「あぁ…だけど、俺は間違いなくあの時、車に乗る阿部を見た」
「わかってます、疑っているわけでは、ありまそん。あの時、大浦さんは明らかにリンクに落ちていた、間違いなくあの場に阿部が居たと思います、ですがそれを証明するのはリンクでは無く物的証拠が無いとダメって事ですよね」
暁はその言葉に頷く。
「だけど、足跡だけだと証明には、ならない。だとしたら視点を変えて捜査をふるしかない、っとなれば気になるのが何故、阿部達はこんな真似をしたかになりますよね?」
「そうだな、それが分かれば、別方向から物的証拠を探せそうなものなんだけどな…君のリンクで何かわからなかったか?」
暁は思わず溜息が漏れてしまい、テツはそんな暁を見ながら苦い表情を零した。
「申し訳ありません、どうやら火事の際に記憶の糸も消されている様で、何も見つけられませんでした」
「それは、火事が原因で?」
「恐らく違います、リンクによって消されたものだと思います」
つまり、それは相手方にはそれを知るリンクが居るという事だ。
「その糸を消す事は、やはりパスによって出来るという事なのかな?」
「いいえ、記憶の糸を感知できる者が入れば、それを容易に消す事も出来ます、掃除と同じです、目の前の糸くずを回収する様な感覚だと思ってもらえればわかりやすいかと」
「つまり、それはパスのわからないリンクが居ると?」
テツはゆっくりと頷き、その応えに暁は天を仰いだ。
後手に回って情報が消されているとなればこの攻め方は読まれているという事だ。それを続けても相手には追いつかず、全てが後手後手に回ってしまうと言う事になる。
捜査の方向転換が必要だと言う事か…でもどうする?
今迄の調査は対象が居て、行確してその情報を集めていた。しかし今回はその対象を探す事から始まる。しかも今現在死亡していると思われていてその足取りすら掴めない、まるで幽霊を追っている様な感じだ。
「そもそも、阿部は何故、姿を消す事を選んだ?」
「わかりません、彼女の生活サイクルに何かの問題があったとしたら、就職出来なかった事でしょうか」
暁の独り言にテツが応える。
就職出来なかった。確かにここ最近の時勢から就職難だと言われている。確か就職氷河期と言われ多くの新卒が就職出来ずにフリーターになっているのだとニュースでも取りざされていた。
暁自身も就職の時には一番最悪の年とも言われていたが辛くも何とか就職が出来たのは幸いだったが、それでも席の少なさから多くの同年代がフリーター等に収まっている現状でもあった。
「それで、死を偽装して行方をくらます理由にはならない…」
暁がそう言うとテツもゆっくりと頷いた。
「何かの前触れ?」
そう言われると暁は、何処かで違和感を覚える。
確かに、偽装は完璧だ、未だに足跡しかその証拠はない、犯人にとって今回の偽装は相当有利に運んでいる筈だ。
だが、それと同時に感じる妙な違和感。
「なんで、ここまでしっかりと完璧な偽装をやっておきながら行確のタイミングをずらせなかったのか?」
「えっ?」
「だって、そうだろう、奴等からしたら行確が着いているタイミングでやるなんてかなり危ない橋だ、それなのにこのタイミングでやった、それもここまで見事な偽装をする奴等がだ、俺ならタイミングをズラすけどな、そうすればより完璧に立ち回れる」
暁の言葉にテツの表情が険しくなる。
「タイミングをずらせないか…これ事態が…囮の可能性も?」
ゼロでは、無い。
暁はそう言う様にゆっくりと頷いた。
だが、何も分からないのもまた事実で、これが何かの前触れなのか、ただの囮のなのか、なんて判別はつかない。かと言って情報を探ろうにも等の対象は、死んだ事にして行方をくらませている。
「阿部の家を家宅捜索出来ないかな?」
暁はふとそう漏らすと携帯電話を取り出して崇央に掛けた。
数コールで出た崇央に開口一番でこの旨を伝えると驚きと呆れの入り交じった声が耳を襲ってきた。
それでも、付き合いの長さからか崇央は直ぐに盛大な溜息を漏らしながら切り替え、家宅捜索の礼状と許可を取ると約束し電話は、切れた。
「それでいつから向かうんです?」
暁が携帯電話をポケットにしまうとテツが恐る恐る聞いてきた。
「ん?今からだよ?あっ一応マツさんに連絡して他のメンバーも来て貰える様に言って貰える?」
「でもまだ、許可降りてないんですよね?」
「そこはほら、《まだ》だから、あと君とマツさんには、星見さん、西端くん、熊切さんの護衛もお願いしたい、これから何が起こるかもわからないからね」
暁がそう言いながら立ち上がるとテツは一瞬呆気に取られながらもクスリと笑うと立ち上がる。
「なんか、やっぱり、大隊長は大隊長ですね」
呆れた様にそう言った、多分褒められては居ないけどそこまで悪い扱いも受けてないだろうと暁は、思いながらカフェを後にした。
捜査など大抵はそんなものなのだが今回のは、本当にどこから手をつけたら良いのかわからない。
暁は、改めてそんなことを実感しながら燃えカスだらけの黒い現場を眺めていた。
手掛かりは無し、あるとすればあの時に放たれた弾痕だけだが、その線条痕も未だに特定出来ていない。
最初は事務所で全員を集めて、あの日に気になった事などを聞いてみたが、事務所に残っていた組は勿論の事、現場に居た、テツ、マツもまた何も違和感が無かったとの事だった。
何をどう探るべきなのか、暁はダメ元で火事現場まで足を運んでみたが現場は燃え尽くされ残っているのは、燃えカスと黒く染まった床と壁だけだった。
しかし、一つだけ、現場写真で見つけられていなかったモノがあった。かつて使われていた隠し扉と通路だ。
形跡からして使われた可能性がある、それを確認すると暁は崇央に連絡し、鑑識を呼んでもらった。
もし、ここから阿部の足のサイズと同じ足跡さえ見つかればまだ暁が見た阿部が見間違いだという可能性が少しづつ否定は出来る。
だがそれだけでは、完璧に否定は出来ない。
材料が少なすぎる。
決定打がない、つまり、ここから明らかに捜査は、暗礁に乗り上げていると言っても過言ではなかった。
そもそもの情報が少ないのもそうだが何よりも気になるのが繋がりの糸の細さだった。
そもそも、始まりから不可解だった。
リンクの能力者の行確最中に起きた爆発事件、その時に居た3人が次に爆発事件の首謀者と思われる組織のかつての拠点で焼死体として発見される。
ふと、何か妙に感じる違和感。
その正体は、何だ?
掴めそうで掴めない、もどかしさが暁の中で募る。だからこそあの時の感覚がとても魅力的で甘美なモノに思えてしょうがない。
全てを見通せる力、全能感に近い感覚。
もし、あれをここで、そんな事が頭を過ぎる。
その度に今にも泣きそうな梨花の顔が過ぎり、何とも自分が情けなくなってしまう。
膝を曲げ屈みながら床に溜息を吐き散らす。
「焦らないでください」
背後から声が聞こえて振り返ると苦笑いをしたテツが立っていた。
その後ろには、鑑識班がスタンバイをしている。暁は鑑識班に隠し扉の位置を教えるとそのまま現場を出た。
夏の容赦ない熱気が重りの様に体にのしかかってくる。
「ダメだな~」
ふと漏れた独り言、後から着いてきたテツが横に立つとそっと目の前の通りに見えるカフェを指差した。
「少し、話しませんか?」
訊かれていたし気づかれているのだろう、暁は自分の不甲斐なさに苦笑しやながら頷くとテツと2人でカフェへと向かった。
カウンターに4つのテーブル席、そこまで広くない店内は客もまばらだった。
テツは自然に奥の席に座るとその対面に暁は座った。程なくして店員にアイスコーヒーを2つ注文して、商品が届くまでの間、無言のまま暁は煙草に火をつけて味わう様に紫煙を吐いていた。
落ち着きたい、冷静に、暁の中にあるのはそれだけだった。
「別班から阿部の目撃情報を疑われている様ですね」
アイスコーヒーが届き、一口飲むとテツが呟いた。
「あぁ…だけど、俺は間違いなくあの時、車に乗る阿部を見た」
「わかってます、疑っているわけでは、ありまそん。あの時、大浦さんは明らかにリンクに落ちていた、間違いなくあの場に阿部が居たと思います、ですがそれを証明するのはリンクでは無く物的証拠が無いとダメって事ですよね」
暁はその言葉に頷く。
「だけど、足跡だけだと証明には、ならない。だとしたら視点を変えて捜査をふるしかない、っとなれば気になるのが何故、阿部達はこんな真似をしたかになりますよね?」
「そうだな、それが分かれば、別方向から物的証拠を探せそうなものなんだけどな…君のリンクで何かわからなかったか?」
暁は思わず溜息が漏れてしまい、テツはそんな暁を見ながら苦い表情を零した。
「申し訳ありません、どうやら火事の際に記憶の糸も消されている様で、何も見つけられませんでした」
「それは、火事が原因で?」
「恐らく違います、リンクによって消されたものだと思います」
つまり、それは相手方にはそれを知るリンクが居るという事だ。
「その糸を消す事は、やはりパスによって出来るという事なのかな?」
「いいえ、記憶の糸を感知できる者が入れば、それを容易に消す事も出来ます、掃除と同じです、目の前の糸くずを回収する様な感覚だと思ってもらえればわかりやすいかと」
「つまり、それはパスのわからないリンクが居ると?」
テツはゆっくりと頷き、その応えに暁は天を仰いだ。
後手に回って情報が消されているとなればこの攻め方は読まれているという事だ。それを続けても相手には追いつかず、全てが後手後手に回ってしまうと言う事になる。
捜査の方向転換が必要だと言う事か…でもどうする?
今迄の調査は対象が居て、行確してその情報を集めていた。しかし今回はその対象を探す事から始まる。しかも今現在死亡していると思われていてその足取りすら掴めない、まるで幽霊を追っている様な感じだ。
「そもそも、阿部は何故、姿を消す事を選んだ?」
「わかりません、彼女の生活サイクルに何かの問題があったとしたら、就職出来なかった事でしょうか」
暁の独り言にテツが応える。
就職出来なかった。確かにここ最近の時勢から就職難だと言われている。確か就職氷河期と言われ多くの新卒が就職出来ずにフリーターになっているのだとニュースでも取りざされていた。
暁自身も就職の時には一番最悪の年とも言われていたが辛くも何とか就職が出来たのは幸いだったが、それでも席の少なさから多くの同年代がフリーター等に収まっている現状でもあった。
「それで、死を偽装して行方をくらます理由にはならない…」
暁がそう言うとテツもゆっくりと頷いた。
「何かの前触れ?」
そう言われると暁は、何処かで違和感を覚える。
確かに、偽装は完璧だ、未だに足跡しかその証拠はない、犯人にとって今回の偽装は相当有利に運んでいる筈だ。
だが、それと同時に感じる妙な違和感。
「なんで、ここまでしっかりと完璧な偽装をやっておきながら行確のタイミングをずらせなかったのか?」
「えっ?」
「だって、そうだろう、奴等からしたら行確が着いているタイミングでやるなんてかなり危ない橋だ、それなのにこのタイミングでやった、それもここまで見事な偽装をする奴等がだ、俺ならタイミングをズラすけどな、そうすればより完璧に立ち回れる」
暁の言葉にテツの表情が険しくなる。
「タイミングをずらせないか…これ事態が…囮の可能性も?」
ゼロでは、無い。
暁はそう言う様にゆっくりと頷いた。
だが、何も分からないのもまた事実で、これが何かの前触れなのか、ただの囮のなのか、なんて判別はつかない。かと言って情報を探ろうにも等の対象は、死んだ事にして行方をくらませている。
「阿部の家を家宅捜索出来ないかな?」
暁はふとそう漏らすと携帯電話を取り出して崇央に掛けた。
数コールで出た崇央に開口一番でこの旨を伝えると驚きと呆れの入り交じった声が耳を襲ってきた。
それでも、付き合いの長さからか崇央は直ぐに盛大な溜息を漏らしながら切り替え、家宅捜索の礼状と許可を取ると約束し電話は、切れた。
「それでいつから向かうんです?」
暁が携帯電話をポケットにしまうとテツが恐る恐る聞いてきた。
「ん?今からだよ?あっ一応マツさんに連絡して他のメンバーも来て貰える様に言って貰える?」
「でもまだ、許可降りてないんですよね?」
「そこはほら、《まだ》だから、あと君とマツさんには、星見さん、西端くん、熊切さんの護衛もお願いしたい、これから何が起こるかもわからないからね」
暁がそう言いながら立ち上がるとテツは一瞬呆気に取られながらもクスリと笑うと立ち上がる。
「なんか、やっぱり、大隊長は大隊長ですね」
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