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【PW】AD199908《執悪の種》
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店を出ると、テツは下に降りて改札のエントランスに向かいゆっくりと視線を巡らせた。
かなりの人混みだがテツはゆっくりと感覚を研ぎ澄ませる、幾つもの白い糸がゆらりと空中を泳ぎ始める。
どうやら、今日は調子がいいらしい。
能力を使っても気分は、そんなに悪くない。
テツは、白い糸の泳ぐ中に一つだけ翡翠色の糸が泳いでいるのを見つけた。
色合い的には、白の混ざった薄い翡翠色、この色からするとそこまで深く接続出来ていない者の色だ。
《糸見えました、恐らく帰還者の可能性は低いと思われます》
念話を飛ばすとハルは、簡潔に了解と返すだけだった。
テツは、そのままゆったりと自分の感覚を周囲の風景に溶けるイメージをして人混みの流れに乗りながら翡翠の糸の出処へ足を向けた。
距離が10mを切った時に人混みの間から資料に載っていた顔がそこにあった。山田だ、テツは、そんな山田から発せられている糸を掴むと頭の中に濁流の様な情報が流れ込んできた。
なるほど、自宅はこの近くで、力を使って彼女等の体の感覚を奪っているのか…なのに意識は奪っていない…
流れてくる情報の内容にテツの腹の底に熱を持った何かが蛇の様に這いずり回った。
それが何なのか、テツ自信が一番わかっている。
これは、不快に思うのと同時にそれを行う者に対しての怒りだった。
《落ち着け》
ハルの声が頭に響き、テツは一瞬背筋を伸ばして小さく深呼吸するとそっと山田との距離を取った。
《どうやら、また犯行に及ぶらしいです、どうします?》
ある程度の距離を取り、壁に背中を預け、改札に目を向ける振りをしてハルに念話で語りかけた。
《犯行方法と犯行場所は?》
《種を植えて、体の自由を奪い、付近にある自宅へ連れていくみたいです》
《種か、付近の自宅ってどこら辺かわかるか?》
《西口の南側のマンションの3階、オートロック付き、すいません、言語で伝えることは、出来ても住所までは、把握出来てません》
今見た情報を映像として送れたら良いのだがテツには、それが出来ない。その情報をできるだけ言語で送るにしても肝心な住所がわからないのでは、話にならない。
《なら、人通りの少ないところでしばくか》
《そうだとして、どうやって人通りの少ない所へ?》
《奴が諦めて帰るか現場抑えるしかあるまいよ》
やはり、そうなるか…
出来れば獲物を見つけないで欲しいが。
テツは、そう願いながら少し離れた所で山田の様子を伺った。
しかし、テツの願いは、届かなった。
マークしてから30分も経たぬウチに山田は、好みの子を見つけたのだろう、粘り着くような視線を送っている。
視線の先には、改札で1人立ち尽くす小学生の女の子が見えた。
丁度高学年に上がるくらいの年頃だろうか、夏休みで友達と遊ぶ為に待ち合わせでもしているのだろう、その表情は何処か明るく感じた。
《対象、獲物見つけたようです》
《能力使って、連れ出したら、後を追ってくれ》
《了解》
本当ならテツは、この場で山田を殴り飛ばし捕まえたかった。
しかし、本来の目的は調査であり、対象が犯行に及んだ場合に被害者を救出する為の事故として行動しなければならない。
目の前の光景を歯痒く思いながらテツは、状況を見守った。
山田は、女児の背後に近づくと首筋に指先を触れた。
種を植えたのだ。
それと同時に女児の背中が電気が走った様にピクリと揺れる。
山田は、能力が入ったのを確認すると女児に向かい手を差し出し、女児はその手をゆっくりと繋いだ。
その表情は、今起きている現状を理解出来ずにゆっくりと恐怖に歪み始めた。
山田は、そんな女児に笑顔で顔を近づけると何かを耳打ちしている。
聞かなくても先程読み取った記憶から何を話しているのかの凡そは想像出来る。
だからこそ、虫唾が走るのだ。
腹の奥でとぐろを巻いていた怒りが全身を這いずり回り始める。
《西口に先行する、殴らせてやるから今は落ち着け》
冷静なハルの声が頭に響き、テツは気を取り直す様に小さく深呼吸をした。
山田は、女児と手を繋ぐと西口に向かい歩き出し、西口の階段を降りて外に出ると住宅街へと向かっていく。
線路沿いの道を歩きとT字を曲がろうとしている時にテツは改めてハルに念話を送った。
《ハル、対象、そろそろ人通りの少ない方へ入ります》
《はいよ》
ハルから返っきたのは、簡潔な返事だった。
山田がT字を曲がりテツもそのすぐ後ろを付けて曲がると、少し離れた所に先程山田の記憶を読み取ったマンションが見えてきた。
連れ込む気か…
テツがそう思い、山田を止め様と近づくと先を歩く山田の足が止まった。
マンションの出入口に付近にある、太腿程の高さ程あるコンクリートの花壇にハルがタバコを吸いながら腰を下ろしていた。
一見すれば単なるたむろに見えるだろう、しかし接続者であればハルのその体から赤黒い煙が放たれている様に見えている筈だ。
それは、敵意であり、怒りの現れだ。
恐らく、ハルはそれをわざと放出しながら視線を山田に合わせずに空に紫煙を吐いているのだ。
山田は初めての体験なのだろうか、ハルを凝視しながら一歩も動けずにいる。
「よう、変態、楽しそうだな?」
妙な沈黙が走り、ハルの一言がそれを破った。
「誰だ…お前?」
山田が咳払いをしながら返すとハルはゆっくりと山田に目を合わせた。
「誰でもいいだろ?とりあえず、お前をぶん殴りに来た」
ハルは、そう言いながら立ち上がるとゆっくりと山田に向かい歩き出した。
山田は、握っていた女児の手を離して逃げようと踵を返し、テツと目が合い再び立ち止まった。
《いいぞ、やれ》
ハルからの念話が聞こえ、テツは山田に近づくと山田はテツに向かい体当をしてきた。
テツは、それをひらりと横に躱すと山田の鳩尾に目掛けて左フックを埋めた。
山田は、体をくの字に曲げながらその場で蹲る。
「いいの入ったな」
ハルは、そう言いながら女児の首筋に短刀サイズの木刀の切っ先を当てると軽く擦る様に滑らせた。
種を切ったのだ。
滑らせた途端、女児は体が自由になったのを確かめる様に両手を胸元まで上げて何回もグーパーを繰り返した。
そうかと、思うと目いっぱいに涙を溜めてその場で崩れてしまった。
ハルは、女児の頭を優しく撫でるとテツに向かい目を向けた。
「この子頼む、そいつは俺が突き出しておく」
ハルは、そう言うと蹲る、山田の頭を掴むと無理矢理、体を起こし、そのまま線路が見える道へ引き摺る様に連れていった。
テツは、とりあえず、女児が落ち着くまでコンクリートの花壇に腰を下ろしると喉が渇いても大丈夫な様に近くの自販機でジュース買って差し出した。
女児が落ち着いたのはそれから20分ぐらい後で、この事は秘密して貰える様に約束してから駅まで送り届けた。
女児を送り届け、再び線路沿いの道に戻るとハルが電車を見ながらタバコを吸っていた。
「山田は?」
テツが近づきそう聞くとハルは、首を横に傾けた。
「警察に渡した、多分病院に移送されたんだろ、覆面で連れてかれたよ」
「そうですか、なら任務は完了ですかね」
「だな」
ハルは、そう言うと駅とは、反対の国道に向かい歩き出した。
「どちらへ?」
「タクシー拾うんだよ、駅であの子とバッティングしてもダメだろ?」
確かに…しかしタクシーとは…
「金あります?」
テツがそう聞くとハルは、首だけで振り向いた。
「よろしく」
全くこの人は…
テツは、溜息を漏らしながらその背中を追った。
タクシーは直ぐに捕まり、時刻が16時を差す頃には、志木にある、民家カフェ兼アジト兼テツの自宅に着いた。
かなりの人混みだがテツはゆっくりと感覚を研ぎ澄ませる、幾つもの白い糸がゆらりと空中を泳ぎ始める。
どうやら、今日は調子がいいらしい。
能力を使っても気分は、そんなに悪くない。
テツは、白い糸の泳ぐ中に一つだけ翡翠色の糸が泳いでいるのを見つけた。
色合い的には、白の混ざった薄い翡翠色、この色からするとそこまで深く接続出来ていない者の色だ。
《糸見えました、恐らく帰還者の可能性は低いと思われます》
念話を飛ばすとハルは、簡潔に了解と返すだけだった。
テツは、そのままゆったりと自分の感覚を周囲の風景に溶けるイメージをして人混みの流れに乗りながら翡翠の糸の出処へ足を向けた。
距離が10mを切った時に人混みの間から資料に載っていた顔がそこにあった。山田だ、テツは、そんな山田から発せられている糸を掴むと頭の中に濁流の様な情報が流れ込んできた。
なるほど、自宅はこの近くで、力を使って彼女等の体の感覚を奪っているのか…なのに意識は奪っていない…
流れてくる情報の内容にテツの腹の底に熱を持った何かが蛇の様に這いずり回った。
それが何なのか、テツ自信が一番わかっている。
これは、不快に思うのと同時にそれを行う者に対しての怒りだった。
《落ち着け》
ハルの声が頭に響き、テツは一瞬背筋を伸ばして小さく深呼吸するとそっと山田との距離を取った。
《どうやら、また犯行に及ぶらしいです、どうします?》
ある程度の距離を取り、壁に背中を預け、改札に目を向ける振りをしてハルに念話で語りかけた。
《犯行方法と犯行場所は?》
《種を植えて、体の自由を奪い、付近にある自宅へ連れていくみたいです》
《種か、付近の自宅ってどこら辺かわかるか?》
《西口の南側のマンションの3階、オートロック付き、すいません、言語で伝えることは、出来ても住所までは、把握出来てません》
今見た情報を映像として送れたら良いのだがテツには、それが出来ない。その情報をできるだけ言語で送るにしても肝心な住所がわからないのでは、話にならない。
《なら、人通りの少ないところでしばくか》
《そうだとして、どうやって人通りの少ない所へ?》
《奴が諦めて帰るか現場抑えるしかあるまいよ》
やはり、そうなるか…
出来れば獲物を見つけないで欲しいが。
テツは、そう願いながら少し離れた所で山田の様子を伺った。
しかし、テツの願いは、届かなった。
マークしてから30分も経たぬウチに山田は、好みの子を見つけたのだろう、粘り着くような視線を送っている。
視線の先には、改札で1人立ち尽くす小学生の女の子が見えた。
丁度高学年に上がるくらいの年頃だろうか、夏休みで友達と遊ぶ為に待ち合わせでもしているのだろう、その表情は何処か明るく感じた。
《対象、獲物見つけたようです》
《能力使って、連れ出したら、後を追ってくれ》
《了解》
本当ならテツは、この場で山田を殴り飛ばし捕まえたかった。
しかし、本来の目的は調査であり、対象が犯行に及んだ場合に被害者を救出する為の事故として行動しなければならない。
目の前の光景を歯痒く思いながらテツは、状況を見守った。
山田は、女児の背後に近づくと首筋に指先を触れた。
種を植えたのだ。
それと同時に女児の背中が電気が走った様にピクリと揺れる。
山田は、能力が入ったのを確認すると女児に向かい手を差し出し、女児はその手をゆっくりと繋いだ。
その表情は、今起きている現状を理解出来ずにゆっくりと恐怖に歪み始めた。
山田は、そんな女児に笑顔で顔を近づけると何かを耳打ちしている。
聞かなくても先程読み取った記憶から何を話しているのかの凡そは想像出来る。
だからこそ、虫唾が走るのだ。
腹の奥でとぐろを巻いていた怒りが全身を這いずり回り始める。
《西口に先行する、殴らせてやるから今は落ち着け》
冷静なハルの声が頭に響き、テツは気を取り直す様に小さく深呼吸をした。
山田は、女児と手を繋ぐと西口に向かい歩き出し、西口の階段を降りて外に出ると住宅街へと向かっていく。
線路沿いの道を歩きとT字を曲がろうとしている時にテツは改めてハルに念話を送った。
《ハル、対象、そろそろ人通りの少ない方へ入ります》
《はいよ》
ハルから返っきたのは、簡潔な返事だった。
山田がT字を曲がりテツもそのすぐ後ろを付けて曲がると、少し離れた所に先程山田の記憶を読み取ったマンションが見えてきた。
連れ込む気か…
テツがそう思い、山田を止め様と近づくと先を歩く山田の足が止まった。
マンションの出入口に付近にある、太腿程の高さ程あるコンクリートの花壇にハルがタバコを吸いながら腰を下ろしていた。
一見すれば単なるたむろに見えるだろう、しかし接続者であればハルのその体から赤黒い煙が放たれている様に見えている筈だ。
それは、敵意であり、怒りの現れだ。
恐らく、ハルはそれをわざと放出しながら視線を山田に合わせずに空に紫煙を吐いているのだ。
山田は初めての体験なのだろうか、ハルを凝視しながら一歩も動けずにいる。
「よう、変態、楽しそうだな?」
妙な沈黙が走り、ハルの一言がそれを破った。
「誰だ…お前?」
山田が咳払いをしながら返すとハルはゆっくりと山田に目を合わせた。
「誰でもいいだろ?とりあえず、お前をぶん殴りに来た」
ハルは、そう言いながら立ち上がるとゆっくりと山田に向かい歩き出した。
山田は、握っていた女児の手を離して逃げようと踵を返し、テツと目が合い再び立ち止まった。
《いいぞ、やれ》
ハルからの念話が聞こえ、テツは山田に近づくと山田はテツに向かい体当をしてきた。
テツは、それをひらりと横に躱すと山田の鳩尾に目掛けて左フックを埋めた。
山田は、体をくの字に曲げながらその場で蹲る。
「いいの入ったな」
ハルは、そう言いながら女児の首筋に短刀サイズの木刀の切っ先を当てると軽く擦る様に滑らせた。
種を切ったのだ。
滑らせた途端、女児は体が自由になったのを確かめる様に両手を胸元まで上げて何回もグーパーを繰り返した。
そうかと、思うと目いっぱいに涙を溜めてその場で崩れてしまった。
ハルは、女児の頭を優しく撫でるとテツに向かい目を向けた。
「この子頼む、そいつは俺が突き出しておく」
ハルは、そう言うと蹲る、山田の頭を掴むと無理矢理、体を起こし、そのまま線路が見える道へ引き摺る様に連れていった。
テツは、とりあえず、女児が落ち着くまでコンクリートの花壇に腰を下ろしると喉が渇いても大丈夫な様に近くの自販機でジュース買って差し出した。
女児が落ち着いたのはそれから20分ぐらい後で、この事は秘密して貰える様に約束してから駅まで送り届けた。
女児を送り届け、再び線路沿いの道に戻るとハルが電車を見ながらタバコを吸っていた。
「山田は?」
テツが近づきそう聞くとハルは、首を横に傾けた。
「警察に渡した、多分病院に移送されたんだろ、覆面で連れてかれたよ」
「そうですか、なら任務は完了ですかね」
「だな」
ハルは、そう言うと駅とは、反対の国道に向かい歩き出した。
「どちらへ?」
「タクシー拾うんだよ、駅であの子とバッティングしてもダメだろ?」
確かに…しかしタクシーとは…
「金あります?」
テツがそう聞くとハルは、首だけで振り向いた。
「よろしく」
全くこの人は…
テツは、溜息を漏らしながらその背中を追った。
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