9 / 93
【PW】AD199905《氷の刃》
凍てつく心臓 2
しおりを挟む
一通り見ると満足したのか、本郷は踵を返しブルーシートを出ていき、暁もそれに続いた。
そのままの足で住宅街に出ると本郷は足を止める事無く住宅街をズンズンと歩き出した。
どこに向かっているのか?何をするのか?
暁はそう問おうか迷ったがその背中を見て余計な事を言うのを止めた。
この足取りと時折、周りを確認の為に見渡す本郷は、恐らく目的地があって向かっているのわかったからだ。
「2年前だったかな、県警にある話が駆け抜けた」
本郷は、歩きながら呟き暁は、その言葉に耳を傾けた。
「事件性無しと判断された仏さんを殺人だと主張して、勝手に捜査していた公安の捜査員が居たらしい」
その話に暁の頭の中に最後の伊澄の顔が過ぎった。
どこまでも真っ直ぐに憎む、あの形相。
それは、暁が最後の最後に知った伊澄の表情だった。
「あの遺体を見て、事件性無しって言うなら俺は刑事をやめろって言いますけどね」
フト出た言葉に本郷は、足を止めると暁を一瞥した。
「どんな遺体だ?」
「胸元を掻き毟る様に倒れているのに、その顔は、目の前にある、何かを睨みつけていた。般若の形相で」
暁が真っ直ぐに応えると本郷は、少し肩を竦めた。
「ホシは、同じだと思うか?」
「多分違います。考えたくも無いですけど同じ様な殺し方を出来る奴があらわれたって方が自然な考え方だと思います」
「何故だ?」
「状況的に結びつけるのは、難しすぎます。俺や彼女が追ってたのは《アルファの理》だ、でも今回の彼が追っていたのはアイスバーンキャッスルでしょ?この2つに接点は無い。あと岩倉にも」
「刻生会は?」
「アルファの理はどちらかと言えば、過激派側なので海外のテロリストの方と繋がってましたね、それにもし窓口をしていたとするなら鋼和組(こうわ)でしたから」
アルファの理、その名前が世間に出たのは暁がまだ学生時代の1980年代だった。
メディアに多く露出し、教祖の奇跡の力とやらは、テレビを大いに賑わせていた。
メディア戦略が功を奏し、1990年代の初頭には全国に支部を構える宗教と成長し一時期は日本に2万人、海外で1万5千人の信者を有する宗教団体へとその勢力を伸ばした。
そんなアルファの理が日本に牙を向いたのが2年前、地下鉄で起こした銃乱射爆破事件だった。
当時のアルファの理の4名のが覆面をして、国の中枢にあたる霞ヶ関で自動小銃を乱射、そして手榴弾による器物破損をする事件を起こしたのだ。
犯行時間は、約10分間だったが死者24名、負傷者150人以上という最悪のテロ事件だ。
当時、公安捜査に慣れ始めた暁は、応援要請を受け東京の警視庁へ出向し、そこで9ヶ月間を過ごす事になった。
そんな折に出会ったのが当時、雑誌ライターで以前からアルファの理を追っていた女性、伊澄 楓(いすみ かえで)だった。
そんな彼女が遺体で発見されたのは教祖である千条 宗元(せんじょう そうげん)が捕まる1ヶ月程前だった。
しかし、千条が逮捕される前も後も彼女の死だけは、別件扱いされ事件性無しの病死とされ荼毘にふされた。
その捜査に異論を唱えたのは、暁1人でその件以降、彼は埼玉県警でも左遷扱いをされたのだった。
「なら、岩倉は別の件だと捉えられるがお前はそのあと何か掴めたのか?」
本郷のその問いに暁は、ただ無言で首を横に振った。
伊澄の遺体は、事件性無しとされ司法解剖も遺族からの病理解剖も断られた為、肝心な事を何もわからないまま今では、骨になってしまっている。
もし、埼玉県内で起きていれば手は打てたのだろうが彼女が見つかったのは、隅田川の河川敷で警視庁の管轄だった為、何も出来ないで終わってしまったのだ。
本郷は、そんな暁を見ながら何も言わずに軽く頷くと踵を返して歩き出した。
暁は、その背中について行くと十数分歩いた先の土手で本郷は足を止め、住宅街に並ぶ一件の3階建てのアパートを指差した。
「あのアパートの203号室に岩倉の実家がある、帰ってるとは、思えないがこんな近くでコウが遺体で発見されたら繋がってないとは、思えねぇよな」
本郷はそう言いながらタバコに火をつけて朝焼けにそっと紫煙を吐き散らした。
暁は、それが本郷にとって何かの儀式に見え、それに習う様に自分もまたタバコに火をつけ紫煙をゆっくり吐いた。
それから暁は、本郷を連れ志木署に向かい、会議室に集まった。所轄の刑事達と県警四課との情報交換をした。
現場付近で岩倉らしき人物の目撃情報がチラホラと新聞配達員から出てきてが肝心な殺害時間の目撃情報は、無く。あるのはタバコをふかしながら笑い歩く岩倉の姿だけだった。
その情報に捜査四課の人間達の表情が怒りに歪み、所轄の刑事達は、その雰囲気に圧倒されるだけだった。
これは岩倉から警察に対する当て付けだと捉える事が出来るからだ。
どういう情報網で知り得たのかわからないが岩倉は間違いなく昨日の段階で四課の一斉検挙の情報は、知っていたのだろう、しかしそれを本郷の咄嗟の判断で止め、それによって肩透かしをされた岩倉は、意趣返しとして柿原を殺した可能性が高いのだ。
そして、目撃情報に引っ掛かるようにするその行動、本来殺人を起こした者はバレない様に動くモノだが岩倉はその逆でまるで鬼の首を取った様にその自分の姿を印象付けている。
これが何を表すかと言えば《俺を捕まえられるものなら捕まえて見せろ》そう言っている様なものなのだ。
少なくとも捜査四課の人間達は、そう捉えたのだろう。怒りの根源は仲間の死とまだ10代後半の子供に振り回されている現状に対する大人としての怒りでもあった。
「とりあえず、これから志木署の刑事課方々と行動してもらう。期日はこの4日間。この4日で殺人である立証が出来なければ帳場は、立たないし、岩倉は逃げ果せる。気合いを入れろ!!」
本郷の一括に捜査四課の人間達は気合いのある返事で返し、志木署の面々はそれに押される様な何処かぬるい返事をしていた。
「さぁて、まだ時間があるが俺達はどうする?」
会議終えると本郷は暁のデスクにやってきた。
暁は、備え付けの時計を確認すると午前7時半差していた。
梨花の出勤までまだ時間がある。
「朝飯食べませんか?腹が減っては戦は出来ぬって言いますし」
暁がそう提案すると本郷は口元を緩めて頷くと暁の背中を軽く叩いた。
そうして、2人は志木署と彩南医大の中間地点にあるファミレスに行くとモーニングを食べながら今日の捜査範囲を打ち合わせした。
主にジドリがメインになるが、本郷の持つ情報からアイスバーンキャッスルのメンバーにも聞き込みをする事も決めた。
本郷がトイレに行ってる隙に暁は、梨花に連絡を入れ、出勤している事と司法解剖もそろそろ始めるつもりだということを聞き、戻ってきた本郷にそれを伝えて、タクシーを拾うと直ぐに彩南医大に向かった。
解剖室に入ると手術着を着ている梨花を見て驚きながら後ろに控える暁に目を向けた。
暁は、小さく肩を竦めて返事をして、すぐに梨花に目を向けると梨花は静かに頷いた。
「それでは、始めます」
梨花は、そう言うと目の前に横たわる柿原の遺体に対して一礼をするとゆっくりと体を観察し始めた。
そこから解剖は淡々と進められ、メスを握り、体を開き、内臓が次々と取り出され測りにかけられ重さや状態をじっくりと観察し、助手に伝えて記録を積み上げていった。
梨花の反応が変わったのは、心臓を取り出した時だった。
そのままの足で住宅街に出ると本郷は足を止める事無く住宅街をズンズンと歩き出した。
どこに向かっているのか?何をするのか?
暁はそう問おうか迷ったがその背中を見て余計な事を言うのを止めた。
この足取りと時折、周りを確認の為に見渡す本郷は、恐らく目的地があって向かっているのわかったからだ。
「2年前だったかな、県警にある話が駆け抜けた」
本郷は、歩きながら呟き暁は、その言葉に耳を傾けた。
「事件性無しと判断された仏さんを殺人だと主張して、勝手に捜査していた公安の捜査員が居たらしい」
その話に暁の頭の中に最後の伊澄の顔が過ぎった。
どこまでも真っ直ぐに憎む、あの形相。
それは、暁が最後の最後に知った伊澄の表情だった。
「あの遺体を見て、事件性無しって言うなら俺は刑事をやめろって言いますけどね」
フト出た言葉に本郷は、足を止めると暁を一瞥した。
「どんな遺体だ?」
「胸元を掻き毟る様に倒れているのに、その顔は、目の前にある、何かを睨みつけていた。般若の形相で」
暁が真っ直ぐに応えると本郷は、少し肩を竦めた。
「ホシは、同じだと思うか?」
「多分違います。考えたくも無いですけど同じ様な殺し方を出来る奴があらわれたって方が自然な考え方だと思います」
「何故だ?」
「状況的に結びつけるのは、難しすぎます。俺や彼女が追ってたのは《アルファの理》だ、でも今回の彼が追っていたのはアイスバーンキャッスルでしょ?この2つに接点は無い。あと岩倉にも」
「刻生会は?」
「アルファの理はどちらかと言えば、過激派側なので海外のテロリストの方と繋がってましたね、それにもし窓口をしていたとするなら鋼和組(こうわ)でしたから」
アルファの理、その名前が世間に出たのは暁がまだ学生時代の1980年代だった。
メディアに多く露出し、教祖の奇跡の力とやらは、テレビを大いに賑わせていた。
メディア戦略が功を奏し、1990年代の初頭には全国に支部を構える宗教と成長し一時期は日本に2万人、海外で1万5千人の信者を有する宗教団体へとその勢力を伸ばした。
そんなアルファの理が日本に牙を向いたのが2年前、地下鉄で起こした銃乱射爆破事件だった。
当時のアルファの理の4名のが覆面をして、国の中枢にあたる霞ヶ関で自動小銃を乱射、そして手榴弾による器物破損をする事件を起こしたのだ。
犯行時間は、約10分間だったが死者24名、負傷者150人以上という最悪のテロ事件だ。
当時、公安捜査に慣れ始めた暁は、応援要請を受け東京の警視庁へ出向し、そこで9ヶ月間を過ごす事になった。
そんな折に出会ったのが当時、雑誌ライターで以前からアルファの理を追っていた女性、伊澄 楓(いすみ かえで)だった。
そんな彼女が遺体で発見されたのは教祖である千条 宗元(せんじょう そうげん)が捕まる1ヶ月程前だった。
しかし、千条が逮捕される前も後も彼女の死だけは、別件扱いされ事件性無しの病死とされ荼毘にふされた。
その捜査に異論を唱えたのは、暁1人でその件以降、彼は埼玉県警でも左遷扱いをされたのだった。
「なら、岩倉は別の件だと捉えられるがお前はそのあと何か掴めたのか?」
本郷のその問いに暁は、ただ無言で首を横に振った。
伊澄の遺体は、事件性無しとされ司法解剖も遺族からの病理解剖も断られた為、肝心な事を何もわからないまま今では、骨になってしまっている。
もし、埼玉県内で起きていれば手は打てたのだろうが彼女が見つかったのは、隅田川の河川敷で警視庁の管轄だった為、何も出来ないで終わってしまったのだ。
本郷は、そんな暁を見ながら何も言わずに軽く頷くと踵を返して歩き出した。
暁は、その背中について行くと十数分歩いた先の土手で本郷は足を止め、住宅街に並ぶ一件の3階建てのアパートを指差した。
「あのアパートの203号室に岩倉の実家がある、帰ってるとは、思えないがこんな近くでコウが遺体で発見されたら繋がってないとは、思えねぇよな」
本郷はそう言いながらタバコに火をつけて朝焼けにそっと紫煙を吐き散らした。
暁は、それが本郷にとって何かの儀式に見え、それに習う様に自分もまたタバコに火をつけ紫煙をゆっくり吐いた。
それから暁は、本郷を連れ志木署に向かい、会議室に集まった。所轄の刑事達と県警四課との情報交換をした。
現場付近で岩倉らしき人物の目撃情報がチラホラと新聞配達員から出てきてが肝心な殺害時間の目撃情報は、無く。あるのはタバコをふかしながら笑い歩く岩倉の姿だけだった。
その情報に捜査四課の人間達の表情が怒りに歪み、所轄の刑事達は、その雰囲気に圧倒されるだけだった。
これは岩倉から警察に対する当て付けだと捉える事が出来るからだ。
どういう情報網で知り得たのかわからないが岩倉は間違いなく昨日の段階で四課の一斉検挙の情報は、知っていたのだろう、しかしそれを本郷の咄嗟の判断で止め、それによって肩透かしをされた岩倉は、意趣返しとして柿原を殺した可能性が高いのだ。
そして、目撃情報に引っ掛かるようにするその行動、本来殺人を起こした者はバレない様に動くモノだが岩倉はその逆でまるで鬼の首を取った様にその自分の姿を印象付けている。
これが何を表すかと言えば《俺を捕まえられるものなら捕まえて見せろ》そう言っている様なものなのだ。
少なくとも捜査四課の人間達は、そう捉えたのだろう。怒りの根源は仲間の死とまだ10代後半の子供に振り回されている現状に対する大人としての怒りでもあった。
「とりあえず、これから志木署の刑事課方々と行動してもらう。期日はこの4日間。この4日で殺人である立証が出来なければ帳場は、立たないし、岩倉は逃げ果せる。気合いを入れろ!!」
本郷の一括に捜査四課の人間達は気合いのある返事で返し、志木署の面々はそれに押される様な何処かぬるい返事をしていた。
「さぁて、まだ時間があるが俺達はどうする?」
会議終えると本郷は暁のデスクにやってきた。
暁は、備え付けの時計を確認すると午前7時半差していた。
梨花の出勤までまだ時間がある。
「朝飯食べませんか?腹が減っては戦は出来ぬって言いますし」
暁がそう提案すると本郷は口元を緩めて頷くと暁の背中を軽く叩いた。
そうして、2人は志木署と彩南医大の中間地点にあるファミレスに行くとモーニングを食べながら今日の捜査範囲を打ち合わせした。
主にジドリがメインになるが、本郷の持つ情報からアイスバーンキャッスルのメンバーにも聞き込みをする事も決めた。
本郷がトイレに行ってる隙に暁は、梨花に連絡を入れ、出勤している事と司法解剖もそろそろ始めるつもりだということを聞き、戻ってきた本郷にそれを伝えて、タクシーを拾うと直ぐに彩南医大に向かった。
解剖室に入ると手術着を着ている梨花を見て驚きながら後ろに控える暁に目を向けた。
暁は、小さく肩を竦めて返事をして、すぐに梨花に目を向けると梨花は静かに頷いた。
「それでは、始めます」
梨花は、そう言うと目の前に横たわる柿原の遺体に対して一礼をするとゆっくりと体を観察し始めた。
そこから解剖は淡々と進められ、メスを握り、体を開き、内臓が次々と取り出され測りにかけられ重さや状態をじっくりと観察し、助手に伝えて記録を積み上げていった。
梨花の反応が変わったのは、心臓を取り出した時だった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる