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2.5章
51話【追放サイド】エンカウント
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新人冒険者から金を奪った次の日。
俺たちは今日もランク上げのためにクエストを受注した。
内容は『デュアル・オーガの討伐』。
このクエストを達成すれば晴れてBランクに昇格できるのだ。
「さて、準備はできてるかお前たち」
「もちろんです」
「今日はちょっと本気で行かないとね」
いつもは文句を言っているルキシアも今日はやる気を出していた。
Bランクになれば一気に報酬もよくなるからだ。
そうすればその辺の雑魚から金を奪う必要もない。
今日もうまい飯が食えるだろう。
◇◆◇◆
目的地である森の中に入った。
もう一月もすれば季節は冬に移り変わるため、この時期のモンスターたちは冬を越すために食料を貯蓄する。
今回の討伐対象であるデュアル・オーガも例外ではない。
このモンスターは特に胃が大きいため、人間の村まで下りて食料や小さな子供を奪っていくのだ。
人助け何てクソくらえだが仕方ない。
リターンは大きいし、クエストに失敗すればペナルティもあるため不本意ながら人類の平和のために戦ってやるとしよう。
「薄暗くて気味悪いわね≪照光≫」
補助魔法を得意とするルキシアが明かりを灯した。
一万歩譲って俺たちはリクトに助けられてたかもしれないが、その辺の中級冒険者と比べても遜色ないレベルだ。
「流石ですルキシアちゃん」
「当然よ」
「よし、どんどん行くぞ。モンスターが来たら俺が返り討ちにしてやる」
驚くことにモンスターとは全然遭遇しなかった。
生きたモンスターとは。
「何よコイツら、きっしょいわね」
「これは酷いっすね」
十歩に一体はモンスターの死骸が目に入る。
それも頭部と足のみ。胴体は食い散らかされた跡があって死臭を放っている。
「これも例の狂暴化現象か?」
いくらこの森のボスだとしても所詮はBランク。
明らかに異常だ。
「かもしれませんね」
「まあでも、幹部よりは雑魚でしょ」
以前俺たちが酷い目にあった『死の洞窟』はSランクの洞窟だ。
あの地獄と比べればオーガなんてゴブリンのようなもの。
ビビる必要は全くない。
「最近は物足りないと思ってたんだ。少しは骨がありそうで楽しみだぜ」
俺たちはむしろ足を速めて奥へと進んだ。
進むごとにモンスターの死骸が増えていく。
そして、
『ウオオオオオオオオオ!』
森全体に咆哮が轟く。
思わず耳を塞いでしまうほどだ。
「近いな」
「一気に行くわよ!」
「ええ、格の違いを見せつけてやりましょう!」
少し開けた場所に出る。
すると惨たらしい音を発しながらデュアル・オーガが捕食していた。
高さは約三メートルと、中型のモンスター。
二体のオーガが融合して生まれたとされるその姿は、四つの角と四つの目、それから大きな口が二つと四つの手足を持つ。出会った子供は恐怖のあまり声を出さずに泣くらしい。
────────────
名称:デュアル・オーガ(狂)
体力:A
物攻:S
物防:A
魔攻:A
魔防:A
魔力:A
俊敏:B
ユニークスキル:?
────────────
「やっぱり普通じゃないな」
記録にあるこのモンスターのステータスは全てがもう一段階低い。
「これは本気で行かなきゃダメそうね≪強攻≫」
「ありがとうございますルキシアちゃん。アーノルドさん、一気にやっちゃいましょう!」
ルキシアが俺とハウザーに、物理攻撃と魔法攻撃を強化するバフをかけた。
昔はルキシアのバフは最強だと思っていたが、実はそうではないということが『死の洞窟』の一件で分かった。
それでもないよりはいいだろう。
「ああ、そうだな」
俺は鞘に納めていた魔剣【大災害】を引き抜く。
この武器は俺たちがSランクに到達したときに倒した、カタストロフドラゴンから生成した武器だ。
俺が信じているのはこの相棒だけ。コイツがいれば俺は最強だ。
「さあて、相棒にたっぷり血を吸わせてやるとしよう」
魔剣にはそれぞれ特徴がある。
【大災害】はその名の通り災害を引き起こすことが可能。
「やっちまってください、アーノルドさん!」
「思いっきりやっていいわよ」
ハウザーとルキシアが後ろに下がったのを確認し、俺は剣を振るった。
咆哮の如き竜巻が敵を襲う。
血肉を削り取る竜巻は周囲の木や砂を巻き込んで勢いを増す。
この技を喰らって生き延びたやつはいない──
『グガアアアアアアア!!!』
「ぜっ、全然効いてないじゃない!」
「何やってるんですか!? こっち来ますよ!」
直撃したにもかかわらず無傷。
なぜだ……!?
「に、逃げるぞ!!!」
俺は撤退命令を出して一目散に駆け出した。
これは戦略的撤退であり逃げでは……あるが相手が悪い。
見栄を張って痛い目を見るのはもう御免だ。
「やっぱり使えないわね! いい加減自分の実力に気づいたら!?」
「宝の持ち腐れなんですよ! カッコつけちゃって恥ずかしくないんですか!?」
ちゃんとついてるのか心配になるほど見事な手のひら返し。
まったく、酷い言われようだ。
道具というものは使い手によって価値が決まるため、いくら優れた武器でも剣の達人と素人では雲泥の差がある。
とは言うが……。俺が素人同然だってのか?
あり得ないだろ。俺が弱いんじゃなくて敵が強すぎるだけだ。
そうに違いない。
「だったらてめえらで何とかして見せろや! そこまで言うならやれるんだろうな!?」
俺たちは互いに責任を擦り付け合いながら必死に走った。
これがほんとの鬼ごっこ。
追いかけてくる奴の色は青ではないが、トラウマになるには十分のビジュアルをしている。
捕まったが最後、その辺で腐敗している死骸のように食い散らかされるだろう。
「ひいいいいい! きっ、来てる! 近い近い!!!」
ルキシアが涙目になって叫ぶ。
一人だけ出遅れていたため真っ先に餌食になるならルキシアだ。
見捨てるという選択肢もあるが今後のことも考えるとまだ切るべきではない。
それに、次に狙われるのは俺かもしれないしな。
「ハウザー!」
「わかってますよ! ≪落雷≫」
ハウザーも同じ考えに至ったのか、指示を出す頃には魔法を発動していた。
小規模の雷を発生させて一瞬足止めする。
俺も竜巻を発生させて追撃した。
「よし、今の内だ!」
逃げる時間ぐらいは稼ぐことができた。
この隙に──
「ぐおお……っ!?」
俺は足をもつれさせて転倒した。
先頭を走っていた俺につられてドミノのようにハウザーとルキシアが乗っかってくる。
「ってて……、ちょっと! 何やってんのよ!」
「う、うるせえ! 助けてやったのにありがとうも言えねえのか!」
悪態をついてくるルキシアに言い返す。
その一方でハウザーは、
「ふ……、ふた……お、あがっ」
全身に加え、声まで震わせて壊れた玩具みたいになっていた。
「「あ?」」
その指差す方向に俺たちが顔を向けると、鋭い爪を持った大きな手が視界に収まる。
俺たちの足止めなんて数秒も持たなかったらしい。
そこでようやく立場が分かった。
俺は刈られる側の人間だと。
静かに息を飲み、目を瞑る。
もう、定められた運命に抗う暇すらない。
ただ黙ってその時を待つだけだ。
五秒ほど経った。もうとっくに八つ裂きにされていてもおかしくない。
それなのに痛みはなく、ハウザーとルキシアの悲鳴も聞こえない。
代わりに聞こえてきたのは気色悪いモンスターの呻き声。
俺はゆっくりと現実を見た。
「また会うことになるとは思わなかった」
目の前の男は言った。
俺はどうやら助けられたらしい。
それなのに感謝や安堵の気持ちは湧いてこない。
心の底から溢れ出てくるのは全く別の感情。
その顔と声には虫唾が走る。
俺はこの日、かつて追放した無能に遭遇した。
助けられたのは二度目。俺のプライドはそれを許さない。
俺たちは今日もランク上げのためにクエストを受注した。
内容は『デュアル・オーガの討伐』。
このクエストを達成すれば晴れてBランクに昇格できるのだ。
「さて、準備はできてるかお前たち」
「もちろんです」
「今日はちょっと本気で行かないとね」
いつもは文句を言っているルキシアも今日はやる気を出していた。
Bランクになれば一気に報酬もよくなるからだ。
そうすればその辺の雑魚から金を奪う必要もない。
今日もうまい飯が食えるだろう。
◇◆◇◆
目的地である森の中に入った。
もう一月もすれば季節は冬に移り変わるため、この時期のモンスターたちは冬を越すために食料を貯蓄する。
今回の討伐対象であるデュアル・オーガも例外ではない。
このモンスターは特に胃が大きいため、人間の村まで下りて食料や小さな子供を奪っていくのだ。
人助け何てクソくらえだが仕方ない。
リターンは大きいし、クエストに失敗すればペナルティもあるため不本意ながら人類の平和のために戦ってやるとしよう。
「薄暗くて気味悪いわね≪照光≫」
補助魔法を得意とするルキシアが明かりを灯した。
一万歩譲って俺たちはリクトに助けられてたかもしれないが、その辺の中級冒険者と比べても遜色ないレベルだ。
「流石ですルキシアちゃん」
「当然よ」
「よし、どんどん行くぞ。モンスターが来たら俺が返り討ちにしてやる」
驚くことにモンスターとは全然遭遇しなかった。
生きたモンスターとは。
「何よコイツら、きっしょいわね」
「これは酷いっすね」
十歩に一体はモンスターの死骸が目に入る。
それも頭部と足のみ。胴体は食い散らかされた跡があって死臭を放っている。
「これも例の狂暴化現象か?」
いくらこの森のボスだとしても所詮はBランク。
明らかに異常だ。
「かもしれませんね」
「まあでも、幹部よりは雑魚でしょ」
以前俺たちが酷い目にあった『死の洞窟』はSランクの洞窟だ。
あの地獄と比べればオーガなんてゴブリンのようなもの。
ビビる必要は全くない。
「最近は物足りないと思ってたんだ。少しは骨がありそうで楽しみだぜ」
俺たちはむしろ足を速めて奥へと進んだ。
進むごとにモンスターの死骸が増えていく。
そして、
『ウオオオオオオオオオ!』
森全体に咆哮が轟く。
思わず耳を塞いでしまうほどだ。
「近いな」
「一気に行くわよ!」
「ええ、格の違いを見せつけてやりましょう!」
少し開けた場所に出る。
すると惨たらしい音を発しながらデュアル・オーガが捕食していた。
高さは約三メートルと、中型のモンスター。
二体のオーガが融合して生まれたとされるその姿は、四つの角と四つの目、それから大きな口が二つと四つの手足を持つ。出会った子供は恐怖のあまり声を出さずに泣くらしい。
────────────
名称:デュアル・オーガ(狂)
体力:A
物攻:S
物防:A
魔攻:A
魔防:A
魔力:A
俊敏:B
ユニークスキル:?
────────────
「やっぱり普通じゃないな」
記録にあるこのモンスターのステータスは全てがもう一段階低い。
「これは本気で行かなきゃダメそうね≪強攻≫」
「ありがとうございますルキシアちゃん。アーノルドさん、一気にやっちゃいましょう!」
ルキシアが俺とハウザーに、物理攻撃と魔法攻撃を強化するバフをかけた。
昔はルキシアのバフは最強だと思っていたが、実はそうではないということが『死の洞窟』の一件で分かった。
それでもないよりはいいだろう。
「ああ、そうだな」
俺は鞘に納めていた魔剣【大災害】を引き抜く。
この武器は俺たちがSランクに到達したときに倒した、カタストロフドラゴンから生成した武器だ。
俺が信じているのはこの相棒だけ。コイツがいれば俺は最強だ。
「さあて、相棒にたっぷり血を吸わせてやるとしよう」
魔剣にはそれぞれ特徴がある。
【大災害】はその名の通り災害を引き起こすことが可能。
「やっちまってください、アーノルドさん!」
「思いっきりやっていいわよ」
ハウザーとルキシアが後ろに下がったのを確認し、俺は剣を振るった。
咆哮の如き竜巻が敵を襲う。
血肉を削り取る竜巻は周囲の木や砂を巻き込んで勢いを増す。
この技を喰らって生き延びたやつはいない──
『グガアアアアアアア!!!』
「ぜっ、全然効いてないじゃない!」
「何やってるんですか!? こっち来ますよ!」
直撃したにもかかわらず無傷。
なぜだ……!?
「に、逃げるぞ!!!」
俺は撤退命令を出して一目散に駆け出した。
これは戦略的撤退であり逃げでは……あるが相手が悪い。
見栄を張って痛い目を見るのはもう御免だ。
「やっぱり使えないわね! いい加減自分の実力に気づいたら!?」
「宝の持ち腐れなんですよ! カッコつけちゃって恥ずかしくないんですか!?」
ちゃんとついてるのか心配になるほど見事な手のひら返し。
まったく、酷い言われようだ。
道具というものは使い手によって価値が決まるため、いくら優れた武器でも剣の達人と素人では雲泥の差がある。
とは言うが……。俺が素人同然だってのか?
あり得ないだろ。俺が弱いんじゃなくて敵が強すぎるだけだ。
そうに違いない。
「だったらてめえらで何とかして見せろや! そこまで言うならやれるんだろうな!?」
俺たちは互いに責任を擦り付け合いながら必死に走った。
これがほんとの鬼ごっこ。
追いかけてくる奴の色は青ではないが、トラウマになるには十分のビジュアルをしている。
捕まったが最後、その辺で腐敗している死骸のように食い散らかされるだろう。
「ひいいいいい! きっ、来てる! 近い近い!!!」
ルキシアが涙目になって叫ぶ。
一人だけ出遅れていたため真っ先に餌食になるならルキシアだ。
見捨てるという選択肢もあるが今後のことも考えるとまだ切るべきではない。
それに、次に狙われるのは俺かもしれないしな。
「ハウザー!」
「わかってますよ! ≪落雷≫」
ハウザーも同じ考えに至ったのか、指示を出す頃には魔法を発動していた。
小規模の雷を発生させて一瞬足止めする。
俺も竜巻を発生させて追撃した。
「よし、今の内だ!」
逃げる時間ぐらいは稼ぐことができた。
この隙に──
「ぐおお……っ!?」
俺は足をもつれさせて転倒した。
先頭を走っていた俺につられてドミノのようにハウザーとルキシアが乗っかってくる。
「ってて……、ちょっと! 何やってんのよ!」
「う、うるせえ! 助けてやったのにありがとうも言えねえのか!」
悪態をついてくるルキシアに言い返す。
その一方でハウザーは、
「ふ……、ふた……お、あがっ」
全身に加え、声まで震わせて壊れた玩具みたいになっていた。
「「あ?」」
その指差す方向に俺たちが顔を向けると、鋭い爪を持った大きな手が視界に収まる。
俺たちの足止めなんて数秒も持たなかったらしい。
そこでようやく立場が分かった。
俺は刈られる側の人間だと。
静かに息を飲み、目を瞑る。
もう、定められた運命に抗う暇すらない。
ただ黙ってその時を待つだけだ。
五秒ほど経った。もうとっくに八つ裂きにされていてもおかしくない。
それなのに痛みはなく、ハウザーとルキシアの悲鳴も聞こえない。
代わりに聞こえてきたのは気色悪いモンスターの呻き声。
俺はゆっくりと現実を見た。
「また会うことになるとは思わなかった」
目の前の男は言った。
俺はどうやら助けられたらしい。
それなのに感謝や安堵の気持ちは湧いてこない。
心の底から溢れ出てくるのは全く別の感情。
その顔と声には虫唾が走る。
俺はこの日、かつて追放した無能に遭遇した。
助けられたのは二度目。俺のプライドはそれを許さない。
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