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2章
31話 黒空
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俺たちは幹部を撃破し、一息ついた。
「二人ともすごいな。俺ほとんどなんにもしてないぞ」
お世辞でも何でもなく本当に今回俺は大したことをしていない。
ルーナは残像やケルベロスの攻撃をほとんど一人で凌いでいたし、フェンリィは最初から敵の策略に気づいたうえで完膚なきまでにぶちのめす作戦を考え見事達成してみせた。
二人とも追放されていた頃と比べるて見違えるほど成長している。
俺も二人が笑顔を取り戻してくれて嬉しく思う。
「何言ってんのよ。全部アンタのおかげでしょ。アンタの方こそもっと自信持った方がいいんじゃないの?」
「そうですよ! 私とルーナどっちかがいなくても倒せたかもしれません。ですがリクト様がいなかったら絶対倒せませんでした。私たちの力は全部リクト様のものなんです。だからどんと構えててください。最強はリクト様なんですから!」
軽い雑談程度で言ったつもりだったが思いの外べた褒めされてしまった。
俺が弱気なことなんて言っちゃダメだな。一番堂々としていよう。
「ありがとな二人とも」
高さの違う二つの頭を撫でる。
するとフェンリィはごろごろと猫みたいな声を出した。
俺はそれを聞き瞬時に手を引っ込める。
「にゃっ、もうやめちゃうんですか?」
つぶらな瞳で見上げてきた。
俺はそれを見て顔を背ける。
するとルーナと目が合った。
「も、もういいわよ恥ずかしい。子供扱いしないでよね」
顔を真っ赤にして言ったのでこっちも撫でるのをやめる。
すると、
「あ、ほんとに止めなくてもいいのに……」
しょんぼりしてしまった。
俺も癖でやってしまったが不用意に撫でるのはやめておこう。
気まずくなったので話題を変える。
「まあでもホントに二人とも俺が思ってた以上に実力を発揮してくれてるよ」
いくら能力を向上させても体がついていかなかったりして上手く使いこなせないはずだ。
能力の低い子供や老人なんかを≪反転≫させても体を壊してしまうだろう。
だが二人は完璧に力を使いこなしている。
俺も結果を残さなければな……。
「そういえばさっき疑問に思ったんだがフェンリィ、お前どれぐらい感覚が鋭くなってるんだ? ホントに呼吸音とか心音まで聞こえちゃうのか?」
「もちろんです! バッチし聞こえてます!」
親指を立ててウインクして見せた。
やけにテンション高いなこの子。
「戦闘中は他の音を全部遮断してリクト様の心音と吐息だけ聞いてます。ドクン、ドクンって聞くと、ああ、生きてるんだなって思ったり包まれてるみたいで安心するんです」
「うわっ気持ちわる、さすがに引くわ」
ルーナはそれを聞いてドン引きした。
「体調管理も妻の務めですから。えへっ」
「二度とそんなことしないでくれ」
俺も全力で拒否した。
フェンリィさんモードはやはり怖い。
「てかアンタたちってホントはどういう関係なわけ? もしかしてアタシ邪魔?」
「なわけないだろ。フェンリィがバカ言ってるだけだ」
「ま、そうよね」
最近モンスターが狂暴化しているがフェンリィも暴走している。
俺はこの子の方が恐ろしい。
「ちょっと酷いですよ! ホントは私のこと大好きなんですよね?」
「そうなの!?」
「そんなわけないだろ。こいつの言うことは信じるな」
俺はそんなこと言った記憶全くない。
「ホントです! 夜だって一緒に過ごしたことありますもん! あの日のことは嘘だったんですか!?」
「よ、夜!? 一緒に!? えええええ!?」
「落ち着けルーナ、耳を貸すな」
「こないでケダモノ!」
「え……」
俺が寄ると三歩距離を取られた。
「そ、それでどうなっちゃったわけ……」
ルーナは興味津々のご様子だ。
両手をほっぺたに当てて答えを待っている。
「これ以上乙女の口からは言えません」
「そ、それって! あ、あれとか……。それとか……」
「ルーナはお子ちゃまですからね。まだ知らなくていいですよ」
「気になる、気になる!」
「おいフェンリィそろそろ黙れ」
俺はフェンリィの首根っこを掴む。
「ちょっと、ガールズトークに入ってくんじゃないわよ」
だがルーナに止められた。
「それで、それで!」
「しょうがないですね。誰かに言ったら、めっ! ですよ。お姉ちゃんとの約束です」
「うん!」
「お耳を貸してください。……ごにょごにょ」
「えっ!」
「……にょにょにょ」
「ひやっ!」
「それで……」
「わわわわわわわわわわわわ!」
「もうっホントにルーナは可愛いですね。リクト様もそう思いますよね?」
憎たらしいくらいの笑顔をパッと咲かせるフェンリィ。
くりくりした目を見て目潰ししてやろうかと思ったがぐっとこらえる。
「そう思うか?」
「あれ、もしかして怒ってます?」
「そう見える?」
「うーんどうでしょう。怒ったお顔も素敵ですよ!」
「そうか、よく見えてないみたいだな。よく見えるようにしてやるから能力発動しろよ。ついでに知力も上げといてやろう」
「え、やった。心音聞き放題ですね。いいんですか?」
「ああ、頑張ったからな」
「じゃあいきますね、≪低知≫≪弱視≫≪弱聴≫」
フェンリィがそう唱えると身体をビクッとさせて表情が変わった。
「あれぇ、ここどこでしゅか~。あ、ちょうちょさんだ! まてー」
アホになったフェンリィは走り回って遊び始める。
よし、これで静かになった。放っておこう。
あとは、
「おいルーナ。戻って来い」
ルーナはさっきから自分のツインテールをぶんぶん振り回すという奇行に走っている。
どうしちまったんだ。
「はっ! アタシ何してたんだろ」
「こっちのセリフだ」
「ごめん。それでなんか用?」
「あいつが言ってたことが気になってな」
そろそろ遊んでる時間も終わりだ。
あいつというのはさっき倒した幹部のこと。
死に際にもうこの町は終わりだと言っていた。
そんな気配は全くないが気にしておいた方がいいかもしれない。
強いて異常を挙げるなら狂暴化現象が多発していることぐらい。
「そう言えば話してなかったっけ。この町は王族が魔王軍と手組んでるのよ。で、あいつの話ではこの町が攻められるみたいね。本当かしら」
「魔王軍と手を!? 馬鹿かそいつは」
「馬鹿なのよ。でも大丈夫でしょ。今までも町が襲われるなんてことはなかったもん。せいぜいアストレシア家が滅びるぐらいよ。それだったら願ったり叶ったりだわ」
そうか、アストレシア家の軍事力は莫大だ。
魔王軍もきっと手を焼いている。
手を組んだふりをしてその力を奪うのが目的だろう。
「今のルイ兄さまならどんな敵が来ても安心よ。ルイ兄さまだけ生きててくれればアタシはそれでいい。どうせさっきの幹部ぐらいの雑魚しかこな──」
「ん? どうした?」
「あれ、何?」
ルーナの顔がみるみる青ざめて行った。
口を開けて指さす方を俺も見る。
「な、なんだあれは」
遠くの空が真っ黒に染まっていた。
それがゆっくりとこちらに近づいている。
「フェンリィ!」
俺はフェンリィを捕まえて≪反転≫を使用。
「あれ見えるか?」
「やだ私ったらまた……申し訳ございません。……あれですね。えーっと。え!? なんですかあれは! モンスターの大群ですよ!!!」
「なんだって!?」
あれが全部モンスターだって言うのか?
だとしたら数千はいるぞ。
「やばい……」
ルーナが呟いた。
「町が襲われる。関係ない子共が、何も知らない善人が、大好きなおばちゃんが危ない!」
ルーナは町に向かって駆けだした。
「ルーナ! 待て!」
俺が呼び止めるもその声は届かなかった。
「アタシの家のせいで……。あいつらのせいで……。アタシが助けなきゃ、止めなきゃ!」
ルーナの≪反転≫は解いていない。
そのため俺たちでは追いつくことができなかった。
もうルーナの小さな背中は見えない。
「フェンリィ」
「承知しました。直ちに追いかけましょう」
俺たちも急いで町へ引き返した。
「二人ともすごいな。俺ほとんどなんにもしてないぞ」
お世辞でも何でもなく本当に今回俺は大したことをしていない。
ルーナは残像やケルベロスの攻撃をほとんど一人で凌いでいたし、フェンリィは最初から敵の策略に気づいたうえで完膚なきまでにぶちのめす作戦を考え見事達成してみせた。
二人とも追放されていた頃と比べるて見違えるほど成長している。
俺も二人が笑顔を取り戻してくれて嬉しく思う。
「何言ってんのよ。全部アンタのおかげでしょ。アンタの方こそもっと自信持った方がいいんじゃないの?」
「そうですよ! 私とルーナどっちかがいなくても倒せたかもしれません。ですがリクト様がいなかったら絶対倒せませんでした。私たちの力は全部リクト様のものなんです。だからどんと構えててください。最強はリクト様なんですから!」
軽い雑談程度で言ったつもりだったが思いの外べた褒めされてしまった。
俺が弱気なことなんて言っちゃダメだな。一番堂々としていよう。
「ありがとな二人とも」
高さの違う二つの頭を撫でる。
するとフェンリィはごろごろと猫みたいな声を出した。
俺はそれを聞き瞬時に手を引っ込める。
「にゃっ、もうやめちゃうんですか?」
つぶらな瞳で見上げてきた。
俺はそれを見て顔を背ける。
するとルーナと目が合った。
「も、もういいわよ恥ずかしい。子供扱いしないでよね」
顔を真っ赤にして言ったのでこっちも撫でるのをやめる。
すると、
「あ、ほんとに止めなくてもいいのに……」
しょんぼりしてしまった。
俺も癖でやってしまったが不用意に撫でるのはやめておこう。
気まずくなったので話題を変える。
「まあでもホントに二人とも俺が思ってた以上に実力を発揮してくれてるよ」
いくら能力を向上させても体がついていかなかったりして上手く使いこなせないはずだ。
能力の低い子供や老人なんかを≪反転≫させても体を壊してしまうだろう。
だが二人は完璧に力を使いこなしている。
俺も結果を残さなければな……。
「そういえばさっき疑問に思ったんだがフェンリィ、お前どれぐらい感覚が鋭くなってるんだ? ホントに呼吸音とか心音まで聞こえちゃうのか?」
「もちろんです! バッチし聞こえてます!」
親指を立ててウインクして見せた。
やけにテンション高いなこの子。
「戦闘中は他の音を全部遮断してリクト様の心音と吐息だけ聞いてます。ドクン、ドクンって聞くと、ああ、生きてるんだなって思ったり包まれてるみたいで安心するんです」
「うわっ気持ちわる、さすがに引くわ」
ルーナはそれを聞いてドン引きした。
「体調管理も妻の務めですから。えへっ」
「二度とそんなことしないでくれ」
俺も全力で拒否した。
フェンリィさんモードはやはり怖い。
「てかアンタたちってホントはどういう関係なわけ? もしかしてアタシ邪魔?」
「なわけないだろ。フェンリィがバカ言ってるだけだ」
「ま、そうよね」
最近モンスターが狂暴化しているがフェンリィも暴走している。
俺はこの子の方が恐ろしい。
「ちょっと酷いですよ! ホントは私のこと大好きなんですよね?」
「そうなの!?」
「そんなわけないだろ。こいつの言うことは信じるな」
俺はそんなこと言った記憶全くない。
「ホントです! 夜だって一緒に過ごしたことありますもん! あの日のことは嘘だったんですか!?」
「よ、夜!? 一緒に!? えええええ!?」
「落ち着けルーナ、耳を貸すな」
「こないでケダモノ!」
「え……」
俺が寄ると三歩距離を取られた。
「そ、それでどうなっちゃったわけ……」
ルーナは興味津々のご様子だ。
両手をほっぺたに当てて答えを待っている。
「これ以上乙女の口からは言えません」
「そ、それって! あ、あれとか……。それとか……」
「ルーナはお子ちゃまですからね。まだ知らなくていいですよ」
「気になる、気になる!」
「おいフェンリィそろそろ黙れ」
俺はフェンリィの首根っこを掴む。
「ちょっと、ガールズトークに入ってくんじゃないわよ」
だがルーナに止められた。
「それで、それで!」
「しょうがないですね。誰かに言ったら、めっ! ですよ。お姉ちゃんとの約束です」
「うん!」
「お耳を貸してください。……ごにょごにょ」
「えっ!」
「……にょにょにょ」
「ひやっ!」
「それで……」
「わわわわわわわわわわわわ!」
「もうっホントにルーナは可愛いですね。リクト様もそう思いますよね?」
憎たらしいくらいの笑顔をパッと咲かせるフェンリィ。
くりくりした目を見て目潰ししてやろうかと思ったがぐっとこらえる。
「そう思うか?」
「あれ、もしかして怒ってます?」
「そう見える?」
「うーんどうでしょう。怒ったお顔も素敵ですよ!」
「そうか、よく見えてないみたいだな。よく見えるようにしてやるから能力発動しろよ。ついでに知力も上げといてやろう」
「え、やった。心音聞き放題ですね。いいんですか?」
「ああ、頑張ったからな」
「じゃあいきますね、≪低知≫≪弱視≫≪弱聴≫」
フェンリィがそう唱えると身体をビクッとさせて表情が変わった。
「あれぇ、ここどこでしゅか~。あ、ちょうちょさんだ! まてー」
アホになったフェンリィは走り回って遊び始める。
よし、これで静かになった。放っておこう。
あとは、
「おいルーナ。戻って来い」
ルーナはさっきから自分のツインテールをぶんぶん振り回すという奇行に走っている。
どうしちまったんだ。
「はっ! アタシ何してたんだろ」
「こっちのセリフだ」
「ごめん。それでなんか用?」
「あいつが言ってたことが気になってな」
そろそろ遊んでる時間も終わりだ。
あいつというのはさっき倒した幹部のこと。
死に際にもうこの町は終わりだと言っていた。
そんな気配は全くないが気にしておいた方がいいかもしれない。
強いて異常を挙げるなら狂暴化現象が多発していることぐらい。
「そう言えば話してなかったっけ。この町は王族が魔王軍と手組んでるのよ。で、あいつの話ではこの町が攻められるみたいね。本当かしら」
「魔王軍と手を!? 馬鹿かそいつは」
「馬鹿なのよ。でも大丈夫でしょ。今までも町が襲われるなんてことはなかったもん。せいぜいアストレシア家が滅びるぐらいよ。それだったら願ったり叶ったりだわ」
そうか、アストレシア家の軍事力は莫大だ。
魔王軍もきっと手を焼いている。
手を組んだふりをしてその力を奪うのが目的だろう。
「今のルイ兄さまならどんな敵が来ても安心よ。ルイ兄さまだけ生きててくれればアタシはそれでいい。どうせさっきの幹部ぐらいの雑魚しかこな──」
「ん? どうした?」
「あれ、何?」
ルーナの顔がみるみる青ざめて行った。
口を開けて指さす方を俺も見る。
「な、なんだあれは」
遠くの空が真っ黒に染まっていた。
それがゆっくりとこちらに近づいている。
「フェンリィ!」
俺はフェンリィを捕まえて≪反転≫を使用。
「あれ見えるか?」
「やだ私ったらまた……申し訳ございません。……あれですね。えーっと。え!? なんですかあれは! モンスターの大群ですよ!!!」
「なんだって!?」
あれが全部モンスターだって言うのか?
だとしたら数千はいるぞ。
「やばい……」
ルーナが呟いた。
「町が襲われる。関係ない子共が、何も知らない善人が、大好きなおばちゃんが危ない!」
ルーナは町に向かって駆けだした。
「ルーナ! 待て!」
俺が呼び止めるもその声は届かなかった。
「アタシの家のせいで……。あいつらのせいで……。アタシが助けなきゃ、止めなきゃ!」
ルーナの≪反転≫は解いていない。
そのため俺たちでは追いつくことができなかった。
もうルーナの小さな背中は見えない。
「フェンリィ」
「承知しました。直ちに追いかけましょう」
俺たちも急いで町へ引き返した。
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