20 / 100
2章
20話 ギルドでの騒動①
しおりを挟む
ギルドの前にやってきた。
この町にはここしかギルドが無いため必然的に大勢の人が集まる。
建物もめちゃくちゃ大きい。
「行けるか?」
「はい、大丈夫です」
緊張は伝わってくるが恐怖の色は消えている。
「じゃあ入るよ」
俺が扉を開けて中に入る。
その後ろをフードを被ったフェンリィがついてくる。
第一関門は突破。
「離れないでね」
「ぅぅぅぅぅ」
やっぱり中は怖いのか、フェンリィは俺の小指だけを握ってきた。
正直ベッタリしてくるよりこっちの方がドキドキしそうになる。
この話はどうでもいいか。今はそんな場合じゃない。
ギルド内はざっと百人ほどだろうか。
ガヤガヤとしていて声を張らなければ近くにいても届かない。
昼間から酒盛りをして酔っぱらっている奴もいる。
そんな奴らの会話が聞こえてきた。
「おい聞いたか? 最近隣町でSランクになったパーティが解散したらしいぞ」
「あ、それ俺も聞いた。一人追放したとたんに落ちぶれたんだろ? やっぱ追放なんてするもんじゃないのかね?」
「おいおい何言ってんだよ。お前らだって最近一人追放したんだろ? あの銀髪の魔法跳ね返す子。結構可愛かったなー。ウチにくれればよかったのに」
「確かに顔と体だけはよかったな。だがあいつは無能のゴミクズだ。お荷物でしかねえ。マネキンと一緒なんだよ」
「今頃食われて死んじまったんじゃないすかね。どうせ死ぬんなら一回ぐらい手出しとけばよかったな~」
うるさいギルド内でもその会話はよく響いた。
聞きたくなくても聞こえてくる。
だから俺はフェンリィの耳を塞いだ。
「あいつらだな?」
ボコボコにした後に人違いでしたじゃ済まないからな。
一応確認すると微かに下を向いた。
「……何もしなくていいです」
だが俺のやる気に反してフェンリィは消極的だ。
そうか、俺は勝手に怒ってるがフェンリィからしたら変に目立って騒ぎにしたくないし顔も合わせたくないのか。早計過ぎたな。
「ごめん、じゃあ用だけ済ませて帰ろうか。今日は好きな物食べていいよ」
美味しいものをたくさん食べて忘れる作戦だ。
金は底をつきそうだが明日のことは明日考えればいい。
だがそうもいかなかった。
「そういえばもう一人無能がいるよなぁ?」
「あーいるいる。王族を追放された醜い家畜がいるな」
「おーい、酒が空だぞ! 早く持ってこいやガキんちょ!」
男たちが呼ぶと赤い髪を左右にくくった小さな女の子が酒を持って男たちの前にやってきた。
他のスタッフとも服装が同じためおそらく従業員だろう。
その少女の次の行動に俺は目を疑った。
バゴン!!!
少女は酒を男たちにぶっかけるとテーブルに小さな拳を振り下ろして粉々にした。文字通りテーブルは木端微塵になったのだ。
「テメェやりやがったな? あんだけ痛めつけてまだわからんか」
「どうやら死にてえみてえだな! 今日は関節の数増やしてやるよ」
四人の男が立ち上がり、一人の小さな女の子に詰め寄った。
周りの人たちはというと止める様子は全くない。日常と化しているのか態度を変えない者や面白そうに見学する者、中にはこれからどうなるか賭け事を始める者もいた。
「アンタ達が悪いんでしょ! いつもアタシのこと笑ってバカにして。アタシを誰だと思ってんのよ!」
少女は叫んだ。
「はっ! 捨てられたくせに何言ってんだよ。見ろ、だぁれもお前をアストレシア家の人間だなんて見てねえ。いや、アストレシア家どころか普通の人間とも見られてねえんだよ!」
「そんなに凄いんなら四人ぐらいのハンデわけねえよな? 見せてみろよ王族の力ってやつをよ!」
男たちは品のない声で挑発する。
「っ! ぶっ殺す!」
少女は小さな体から大声を発し、拳を振り上げて四人の巨体へ突っ込んだ。
だが戦力差は一目瞭然。結果は見るまでもない。
「がはっ!」
少女は宙に舞って叩きつけられた。
男たちは手始めにジャブ。そして右ストレート、左フックとサンドバックのように攻撃を始める。
「おいおい楽しませてくれよ。もう終わりか!」
「ぐあっ!」
「どうしたどうした! そろそろ骨一本いっとくか? だーいじょーぶ。また後で治してやるよ。おらっ!」
ゴテ。
俺の前に少女が転がってきた。
もう元の肌が何色なのかもわからない。
俺はあまりに自分の常識とかけ離れた光景を前に、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。まるで時間が止まったようだ。
「おい兄ちゃん、そのボールこっちにパスしてくれよ」
その言葉を聞き、俺の時がもう一度動いた。
この子の事情は分からない。だが絶対に間違っている。
「あ? お、おい見ろよ! あいつフェンリィじゃねえか?」
「本当だ、生きてたのか! ちょっとこっち来いよ、一緒に遊ぼうぜ」
男たちがフェンリィに気づいた。
すると中でも一段と体格のいい男が一歩ずつ距離を詰めてきた。
「や、やだ。来ないで……」
フェンリィは膝から崩れ落ちる。
一歩近づいてくるごとに絶望の色は増す。
「せっかくの再開なのにしけたツラしてんなよ。また一緒にパーティ組もうぜ。俺らあれから全然任務いけなくてよ。お前の力が必要なんだ」
「いやだ、やめて……」
必死に後退しようとするが体は思うように動かない。
呼吸は乱れ、白い顔は青ざめていく。
「そうそう。またあれやろうぜ。お前を投げてモンスターに食われるギリギリを攻めるやつ。あれは面白かったよな! でも漏らして退けるのは反則だろ」
「あれは笑ったよな! 思い出すだけでもうっ! ははは、腹いてえわ」
「ほら、何怯えたふりしてんだよ。お前も痛めつけてやろうか? あ?」
ガタイの良い男がヘラヘラ笑いながらフェンリィの前に立った。
フェンリィは耳を塞ぎ、目を瞑って縮こまる。
「なんだその態度はよ。しつけが必要みてぇだな!」
綺麗な肌に伸びる汚い手。
「おい」
俺はその手を掴む。
「なんだよ」
すると俺より一回り以上デカい男が睨んできた。
「この子に触るな」
だが俺は動じない。
「お前誰だよ、関係ないだろ」
俺の手を強引に払い、フェンリィに向けて拳を振り上げた。
フェンリィは崩れ落ちていて逃げることもできない。
「なあ、お前は俺たちの物だよな? 勝手に盗まれてんじゃね──」
ボゴッッッ!
「オエッ……」
俺は鳩尾に拳を叩き込んで意識を刈り取った。
唾液が飛び散り、俺の足にかかる。
「あと三人か」
「な、なんだコイツ!?」
「フェンリィ、潰していいよね?」
「……ぃ、じまず」
振り絞るようにして出された声。
そのたった数文字に込められた感情に胸が痛む。
俺はフェンリィと少女を抱きかかえて安全な場所に運んだ。
二人とも凄く軽い。
「お前もシバかれてーのか?」
「そうだ、冷めるじゃねえか!」
「部外者が出しゃばってんじゃねえよ!」
三人の男が叫びながら俺に一発入れてやろうと近づいてくる。
ここまでのクズに出会ったのは初めてだ。
容赦はしない。
「……部外者じゃねえよ」
「あ? 聞こえねえよ!」
怒号が響く。
それをかき消すように俺も叫んだ。
「っせえな、フェンリィはお前らの道具じゃねえ。俺の仲間だ!」
この町にはここしかギルドが無いため必然的に大勢の人が集まる。
建物もめちゃくちゃ大きい。
「行けるか?」
「はい、大丈夫です」
緊張は伝わってくるが恐怖の色は消えている。
「じゃあ入るよ」
俺が扉を開けて中に入る。
その後ろをフードを被ったフェンリィがついてくる。
第一関門は突破。
「離れないでね」
「ぅぅぅぅぅ」
やっぱり中は怖いのか、フェンリィは俺の小指だけを握ってきた。
正直ベッタリしてくるよりこっちの方がドキドキしそうになる。
この話はどうでもいいか。今はそんな場合じゃない。
ギルド内はざっと百人ほどだろうか。
ガヤガヤとしていて声を張らなければ近くにいても届かない。
昼間から酒盛りをして酔っぱらっている奴もいる。
そんな奴らの会話が聞こえてきた。
「おい聞いたか? 最近隣町でSランクになったパーティが解散したらしいぞ」
「あ、それ俺も聞いた。一人追放したとたんに落ちぶれたんだろ? やっぱ追放なんてするもんじゃないのかね?」
「おいおい何言ってんだよ。お前らだって最近一人追放したんだろ? あの銀髪の魔法跳ね返す子。結構可愛かったなー。ウチにくれればよかったのに」
「確かに顔と体だけはよかったな。だがあいつは無能のゴミクズだ。お荷物でしかねえ。マネキンと一緒なんだよ」
「今頃食われて死んじまったんじゃないすかね。どうせ死ぬんなら一回ぐらい手出しとけばよかったな~」
うるさいギルド内でもその会話はよく響いた。
聞きたくなくても聞こえてくる。
だから俺はフェンリィの耳を塞いだ。
「あいつらだな?」
ボコボコにした後に人違いでしたじゃ済まないからな。
一応確認すると微かに下を向いた。
「……何もしなくていいです」
だが俺のやる気に反してフェンリィは消極的だ。
そうか、俺は勝手に怒ってるがフェンリィからしたら変に目立って騒ぎにしたくないし顔も合わせたくないのか。早計過ぎたな。
「ごめん、じゃあ用だけ済ませて帰ろうか。今日は好きな物食べていいよ」
美味しいものをたくさん食べて忘れる作戦だ。
金は底をつきそうだが明日のことは明日考えればいい。
だがそうもいかなかった。
「そういえばもう一人無能がいるよなぁ?」
「あーいるいる。王族を追放された醜い家畜がいるな」
「おーい、酒が空だぞ! 早く持ってこいやガキんちょ!」
男たちが呼ぶと赤い髪を左右にくくった小さな女の子が酒を持って男たちの前にやってきた。
他のスタッフとも服装が同じためおそらく従業員だろう。
その少女の次の行動に俺は目を疑った。
バゴン!!!
少女は酒を男たちにぶっかけるとテーブルに小さな拳を振り下ろして粉々にした。文字通りテーブルは木端微塵になったのだ。
「テメェやりやがったな? あんだけ痛めつけてまだわからんか」
「どうやら死にてえみてえだな! 今日は関節の数増やしてやるよ」
四人の男が立ち上がり、一人の小さな女の子に詰め寄った。
周りの人たちはというと止める様子は全くない。日常と化しているのか態度を変えない者や面白そうに見学する者、中にはこれからどうなるか賭け事を始める者もいた。
「アンタ達が悪いんでしょ! いつもアタシのこと笑ってバカにして。アタシを誰だと思ってんのよ!」
少女は叫んだ。
「はっ! 捨てられたくせに何言ってんだよ。見ろ、だぁれもお前をアストレシア家の人間だなんて見てねえ。いや、アストレシア家どころか普通の人間とも見られてねえんだよ!」
「そんなに凄いんなら四人ぐらいのハンデわけねえよな? 見せてみろよ王族の力ってやつをよ!」
男たちは品のない声で挑発する。
「っ! ぶっ殺す!」
少女は小さな体から大声を発し、拳を振り上げて四人の巨体へ突っ込んだ。
だが戦力差は一目瞭然。結果は見るまでもない。
「がはっ!」
少女は宙に舞って叩きつけられた。
男たちは手始めにジャブ。そして右ストレート、左フックとサンドバックのように攻撃を始める。
「おいおい楽しませてくれよ。もう終わりか!」
「ぐあっ!」
「どうしたどうした! そろそろ骨一本いっとくか? だーいじょーぶ。また後で治してやるよ。おらっ!」
ゴテ。
俺の前に少女が転がってきた。
もう元の肌が何色なのかもわからない。
俺はあまりに自分の常識とかけ離れた光景を前に、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。まるで時間が止まったようだ。
「おい兄ちゃん、そのボールこっちにパスしてくれよ」
その言葉を聞き、俺の時がもう一度動いた。
この子の事情は分からない。だが絶対に間違っている。
「あ? お、おい見ろよ! あいつフェンリィじゃねえか?」
「本当だ、生きてたのか! ちょっとこっち来いよ、一緒に遊ぼうぜ」
男たちがフェンリィに気づいた。
すると中でも一段と体格のいい男が一歩ずつ距離を詰めてきた。
「や、やだ。来ないで……」
フェンリィは膝から崩れ落ちる。
一歩近づいてくるごとに絶望の色は増す。
「せっかくの再開なのにしけたツラしてんなよ。また一緒にパーティ組もうぜ。俺らあれから全然任務いけなくてよ。お前の力が必要なんだ」
「いやだ、やめて……」
必死に後退しようとするが体は思うように動かない。
呼吸は乱れ、白い顔は青ざめていく。
「そうそう。またあれやろうぜ。お前を投げてモンスターに食われるギリギリを攻めるやつ。あれは面白かったよな! でも漏らして退けるのは反則だろ」
「あれは笑ったよな! 思い出すだけでもうっ! ははは、腹いてえわ」
「ほら、何怯えたふりしてんだよ。お前も痛めつけてやろうか? あ?」
ガタイの良い男がヘラヘラ笑いながらフェンリィの前に立った。
フェンリィは耳を塞ぎ、目を瞑って縮こまる。
「なんだその態度はよ。しつけが必要みてぇだな!」
綺麗な肌に伸びる汚い手。
「おい」
俺はその手を掴む。
「なんだよ」
すると俺より一回り以上デカい男が睨んできた。
「この子に触るな」
だが俺は動じない。
「お前誰だよ、関係ないだろ」
俺の手を強引に払い、フェンリィに向けて拳を振り上げた。
フェンリィは崩れ落ちていて逃げることもできない。
「なあ、お前は俺たちの物だよな? 勝手に盗まれてんじゃね──」
ボゴッッッ!
「オエッ……」
俺は鳩尾に拳を叩き込んで意識を刈り取った。
唾液が飛び散り、俺の足にかかる。
「あと三人か」
「な、なんだコイツ!?」
「フェンリィ、潰していいよね?」
「……ぃ、じまず」
振り絞るようにして出された声。
そのたった数文字に込められた感情に胸が痛む。
俺はフェンリィと少女を抱きかかえて安全な場所に運んだ。
二人とも凄く軽い。
「お前もシバかれてーのか?」
「そうだ、冷めるじゃねえか!」
「部外者が出しゃばってんじゃねえよ!」
三人の男が叫びながら俺に一発入れてやろうと近づいてくる。
ここまでのクズに出会ったのは初めてだ。
容赦はしない。
「……部外者じゃねえよ」
「あ? 聞こえねえよ!」
怒号が響く。
それをかき消すように俺も叫んだ。
「っせえな、フェンリィはお前らの道具じゃねえ。俺の仲間だ!」
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる