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1章
15話 かつての仲間を救う?②
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「ぎゃああああああああ!!!」
「ひいいいいいいいいい!!!」
ルキシアの後を追うとアーノルドとハウザーがこの洞窟のヌシと思われる「グリム・リッパー」に襲われていた。
喉に鎌を突き付けられた二人は必死に命乞いをしている。
ルキシアはというとその横で気絶していた。
せっかく助けてやったのにまた捕まったらしい。
何をやってるんだあいつは。
『弱きものよ、死ぬがいい』
リッパーが大鎌を振り上げた。
その刃先が二つの首に目掛けて高速で襲い掛かる。
「フェンリィはルキシアを頼む。こっちは任せろ」
まだコイツらには謝罪をされてないからな。
仕方ない、一度だけチャンスをやろう。
俺は指を弾き、リッパーのステータスではなく、攻撃の速度だけを≪反転≫して遅くした。
そして刃先が首を捉える前に二人を救出する。
「よう元気そうだな二人とも」
「お、おおお、お前は!」
「リリ、リクトくん!?」
二人は俺の存在を確認すると眼球が飛び出そうなぐらい驚いた。
「なんでテメェがこんなところに!」
アーノルドが突っかかってくる。
「いちゃ悪いか? そんなことどうだっていいだろ」
コイツはこの状況が分かってないのだろうか。
まったく頭の悪い奴だな。
『我の攻撃を止めたのは貴様か?』
リッパーが俺に問うてきた。俺はそうだと頷く。
『はっはっは、面白い! 貴様なかなか見どころがある。合格だ!』
なぜか俺は認められたらしい。どういうことだ?
というかコイツ人語を話せるのか。かなり強いな。
「それはどういう……」
『我はこの洞窟にて冒険者をテストしておる。魔王に対抗できる器かどうかな。普段は知能のないモンスターたちを襲わせて見ておるのだが時折こうして我がジャッジするのだ。貴様は合格である。だがコイツらはダメだ。死んだ方がいい』
試験管ごっこでもしているのだろうか、なかなか変わったモンスターだな。
俺に対しては殺意や敵意を感じないから本当かもしれない。
「な、なんでこのゴミが合格で俺たちがダメなんだよ!」
「そうですよ! 追放されるような無能よりオレたちの方が劣ってるって言うんですか!」
二人はこの判定に意義があるらしい。
殺そうとしてきた相手によく強気になれるな。
そこだけは褒めてやろう。
『なに!? 貴様らこやつを追放したのか? 貴様らの目は節穴か! こやつほど優れたものなど魔王様以外に我は知らん!』
「は!? コイツは魔力もゼロでステータスも超凡人、おまけにスキルだって使えねえ無能だぞ!」
「その通りです! 後ろで守ってもらって荷物持ってるだけの無能なんです!」
『それは貴様らを引き立たせるためであろう。スキルだって唯一無二のチートスキルを持っておるぞ。そんなことにも気づけぬなんて本当にどうしようもない無能だな』
このリッパー滅茶苦茶俺のこと褒めてくれるじゃん。
すると何故か二人は俺を親の仇と言わんばかりの形相で睨みつけてきた。
「くっそ、そんなの認めねえ! 俺がこんな野郎より下だなんてありえねえ!」
「きっとなんかのドッキリっすよね? そんなに強いなら流石に気づきますよ」
『己の弱さを認められぬか。救えんな。やはりお前らは不合格だ。ここで死んでもらおう。だが一度だけチャンスをやる。どちらか一方は助けてやろう。死ぬ方を二人で決めるがいい』
ホントに死神のような選択を迫るんだな。
さて、コイツらはどうでるのか。
「それならコイツが死んだ方がいいに決まってる。俺は王国随一の剣の使い手だ。国のためにも俺が死ぬわけにはいかないだろう」
「は!? アンタよく言いますね。あんなに無様にやられてたくせに。リクトくんごめんなさい。オレが間違ってました。許してください。オレを助けてくれませんか」
アーノルドは仲間を売り、ハウザーは俺に助けを求めた。
『ほう、罪を認めるか。貴様はどうなのだ?』
「俺は悪くねえ! それにコイツだってどうせ口だけだ。ぺらっぺらの男なんだよ。リクトの野郎を追放した時も計画は全部コイツが考えた。俺は最初に提案しただけでその後は全部コイツが決めたんだ!」
「そんなことないです! 本当に反省してます!」
ジャキッッッ!!!
「「うあああああああああああ!!!」」
大鎌が二人の防具を引き裂いた。
そして薄皮一枚だけを切ってほんの少し血が垂れる。
『つまらん争いをするな。次は胴が両断されると思え。さあ、早く決めろ』
「ひいいいいい! ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。助けてください。許してください」
ハウザーは泣きながら頭を地面に擦りつけた。
対するアーノルドは、
「ぐっ、……お、俺は! コイツに頭下げるぐらいなら死んだほうがましだ!」
言葉こそ強いが顔をぐしゃぐしゃにして言った。
命よりもプライドを優先するか。一度自分が否定したものを認めるのは許せないのだろう。クズなりにも自分を貫こうという意思はあるようだ。
『もういい。二人とも死ね』
「「ひいいい!!!」」
リッパーが大鎌を振り上げた。
アーノルドとハウザーの情けない悲鳴が響く。
互いに抱き合い身をかがめると死を悟ったのか目を瞑った。
リッパーは無情。
虫でも殺すように鎌を走らせる。
殺気が込められたその刃先は数秒もしないうちに真っ赤に染まるだろう。
しかし、そうはならなかった。
キーーーーーーーーン!!!
人が切れる惨い音ではなく、耳に響く金属音が鳴った。
『な、なぜ止める? お主はこ奴らに追放されたのだろう?』
「恨んではいるけど殺したいほど憎んでるわけではないです。ちょっと後悔させてやれればそれで構いません。こんなに無様な姿が見れたのでもう満足です」
コイツらは十分罰を受けたはずだ。
これでチャラにしてやろう。
アーノルドの泣き顔なんて見たのは初めてだしな。
『そうか。我の生首コレクションが増えると思ったのだがお主がそう言うなら引くとしよう。貴様ら、救われたな。だが目障りだ。早急に立ち去れ!』
「は、はいいいいいい! アーノルドさん、帰りましょう!」
ハウザーはルキシアを抱えると一目散に逃げて行った。
「くそ、なんで俺が……。こ、今回だけは礼を言っておく! だが今回だけだ。俺は絶対お前を認めねえ!」
一人残ったアーノルドはまだ懲りずに悪態をついてきた。
「素直に感謝できんのか。まあいい、もう会うことはないだろうからな」
「くそ、覚えてやがれ。俺がぜってえ魔王を倒してやる。そこの鎌野郎も俺が殺す」
そう言って、アーノルドも帰っていった。
精神力だけは本物だったらしく、まだ目が死んでいなかった。頑張れば本当にSランクになれるかもしれないな。……いや、さすがにないか。
「リクト様、私たちも帰りましょう!」
「そうするか。そういえば今日は結構大人しかったな」
いつものフェンリィなら平手打ちの一発や二発お見舞いしていてもおかしくない。
「元パーティの問題は私が口を挟むべきじゃないかなって思ったので。リクト様を侮辱するたびに自分を抑えるのが大変でしたよ」
「そっか、よく我慢したな」
「はい! じゃあ行きましょう。さようなら死神さん!」
フェンリィはリッパーに手を振ってさよならした。
「ん? フェンリィは怖くないのか?」
こんなのと出会ったらビビって泣くところだが成長したのだろうか。
「だってこの人殺そうとしてませんでしたもん」
「え、そうなの?」
『はっはっは、よく見抜いたな小娘よ。いい目と耳を持っておる。そうだ、我は未熟すぎる者が迷い込んだときのみ追い返す番人のような役目だ。元幹部、ベルージャに変わりそうするよう魔王様に命を受けた』
交代制なのか。
このリッパーはベルージャと違っていい奴そうだ。
魔王軍というのもわからんな。
いや、それよりも、
「魔王!? 今どこに?」
『顔も所在も我は知らぬ。ただわかるのは、あの方は自分が楽しむために生きているということだけだ。我の役目も将来自分を楽しませるかもしれない者を死なせないためだと聞いておる』
「そうか」
簡単にはたどり着けないか……。
『お主らなら魔王様を楽しませられるかもな。我も期待しておる』
楽しませる、か。
遊び半分で人を苦しめているのだろう。
早く殺さなければ。
「じゃあ俺たちはこれで。行くぞフェンリィ」
「はい!」
こうして俺たちも死の洞窟を出た。
もちろんあいつらとは反対の出口から。
俺はもうあいつらとの因縁が解消され、新たな仲間と共に冒険をする。
この時はそう思っていた──
「ひいいいいいいいいい!!!」
ルキシアの後を追うとアーノルドとハウザーがこの洞窟のヌシと思われる「グリム・リッパー」に襲われていた。
喉に鎌を突き付けられた二人は必死に命乞いをしている。
ルキシアはというとその横で気絶していた。
せっかく助けてやったのにまた捕まったらしい。
何をやってるんだあいつは。
『弱きものよ、死ぬがいい』
リッパーが大鎌を振り上げた。
その刃先が二つの首に目掛けて高速で襲い掛かる。
「フェンリィはルキシアを頼む。こっちは任せろ」
まだコイツらには謝罪をされてないからな。
仕方ない、一度だけチャンスをやろう。
俺は指を弾き、リッパーのステータスではなく、攻撃の速度だけを≪反転≫して遅くした。
そして刃先が首を捉える前に二人を救出する。
「よう元気そうだな二人とも」
「お、おおお、お前は!」
「リリ、リクトくん!?」
二人は俺の存在を確認すると眼球が飛び出そうなぐらい驚いた。
「なんでテメェがこんなところに!」
アーノルドが突っかかってくる。
「いちゃ悪いか? そんなことどうだっていいだろ」
コイツはこの状況が分かってないのだろうか。
まったく頭の悪い奴だな。
『我の攻撃を止めたのは貴様か?』
リッパーが俺に問うてきた。俺はそうだと頷く。
『はっはっは、面白い! 貴様なかなか見どころがある。合格だ!』
なぜか俺は認められたらしい。どういうことだ?
というかコイツ人語を話せるのか。かなり強いな。
「それはどういう……」
『我はこの洞窟にて冒険者をテストしておる。魔王に対抗できる器かどうかな。普段は知能のないモンスターたちを襲わせて見ておるのだが時折こうして我がジャッジするのだ。貴様は合格である。だがコイツらはダメだ。死んだ方がいい』
試験管ごっこでもしているのだろうか、なかなか変わったモンスターだな。
俺に対しては殺意や敵意を感じないから本当かもしれない。
「な、なんでこのゴミが合格で俺たちがダメなんだよ!」
「そうですよ! 追放されるような無能よりオレたちの方が劣ってるって言うんですか!」
二人はこの判定に意義があるらしい。
殺そうとしてきた相手によく強気になれるな。
そこだけは褒めてやろう。
『なに!? 貴様らこやつを追放したのか? 貴様らの目は節穴か! こやつほど優れたものなど魔王様以外に我は知らん!』
「は!? コイツは魔力もゼロでステータスも超凡人、おまけにスキルだって使えねえ無能だぞ!」
「その通りです! 後ろで守ってもらって荷物持ってるだけの無能なんです!」
『それは貴様らを引き立たせるためであろう。スキルだって唯一無二のチートスキルを持っておるぞ。そんなことにも気づけぬなんて本当にどうしようもない無能だな』
このリッパー滅茶苦茶俺のこと褒めてくれるじゃん。
すると何故か二人は俺を親の仇と言わんばかりの形相で睨みつけてきた。
「くっそ、そんなの認めねえ! 俺がこんな野郎より下だなんてありえねえ!」
「きっとなんかのドッキリっすよね? そんなに強いなら流石に気づきますよ」
『己の弱さを認められぬか。救えんな。やはりお前らは不合格だ。ここで死んでもらおう。だが一度だけチャンスをやる。どちらか一方は助けてやろう。死ぬ方を二人で決めるがいい』
ホントに死神のような選択を迫るんだな。
さて、コイツらはどうでるのか。
「それならコイツが死んだ方がいいに決まってる。俺は王国随一の剣の使い手だ。国のためにも俺が死ぬわけにはいかないだろう」
「は!? アンタよく言いますね。あんなに無様にやられてたくせに。リクトくんごめんなさい。オレが間違ってました。許してください。オレを助けてくれませんか」
アーノルドは仲間を売り、ハウザーは俺に助けを求めた。
『ほう、罪を認めるか。貴様はどうなのだ?』
「俺は悪くねえ! それにコイツだってどうせ口だけだ。ぺらっぺらの男なんだよ。リクトの野郎を追放した時も計画は全部コイツが考えた。俺は最初に提案しただけでその後は全部コイツが決めたんだ!」
「そんなことないです! 本当に反省してます!」
ジャキッッッ!!!
「「うあああああああああああ!!!」」
大鎌が二人の防具を引き裂いた。
そして薄皮一枚だけを切ってほんの少し血が垂れる。
『つまらん争いをするな。次は胴が両断されると思え。さあ、早く決めろ』
「ひいいいいい! ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。助けてください。許してください」
ハウザーは泣きながら頭を地面に擦りつけた。
対するアーノルドは、
「ぐっ、……お、俺は! コイツに頭下げるぐらいなら死んだほうがましだ!」
言葉こそ強いが顔をぐしゃぐしゃにして言った。
命よりもプライドを優先するか。一度自分が否定したものを認めるのは許せないのだろう。クズなりにも自分を貫こうという意思はあるようだ。
『もういい。二人とも死ね』
「「ひいいい!!!」」
リッパーが大鎌を振り上げた。
アーノルドとハウザーの情けない悲鳴が響く。
互いに抱き合い身をかがめると死を悟ったのか目を瞑った。
リッパーは無情。
虫でも殺すように鎌を走らせる。
殺気が込められたその刃先は数秒もしないうちに真っ赤に染まるだろう。
しかし、そうはならなかった。
キーーーーーーーーン!!!
人が切れる惨い音ではなく、耳に響く金属音が鳴った。
『な、なぜ止める? お主はこ奴らに追放されたのだろう?』
「恨んではいるけど殺したいほど憎んでるわけではないです。ちょっと後悔させてやれればそれで構いません。こんなに無様な姿が見れたのでもう満足です」
コイツらは十分罰を受けたはずだ。
これでチャラにしてやろう。
アーノルドの泣き顔なんて見たのは初めてだしな。
『そうか。我の生首コレクションが増えると思ったのだがお主がそう言うなら引くとしよう。貴様ら、救われたな。だが目障りだ。早急に立ち去れ!』
「は、はいいいいいい! アーノルドさん、帰りましょう!」
ハウザーはルキシアを抱えると一目散に逃げて行った。
「くそ、なんで俺が……。こ、今回だけは礼を言っておく! だが今回だけだ。俺は絶対お前を認めねえ!」
一人残ったアーノルドはまだ懲りずに悪態をついてきた。
「素直に感謝できんのか。まあいい、もう会うことはないだろうからな」
「くそ、覚えてやがれ。俺がぜってえ魔王を倒してやる。そこの鎌野郎も俺が殺す」
そう言って、アーノルドも帰っていった。
精神力だけは本物だったらしく、まだ目が死んでいなかった。頑張れば本当にSランクになれるかもしれないな。……いや、さすがにないか。
「リクト様、私たちも帰りましょう!」
「そうするか。そういえば今日は結構大人しかったな」
いつものフェンリィなら平手打ちの一発や二発お見舞いしていてもおかしくない。
「元パーティの問題は私が口を挟むべきじゃないかなって思ったので。リクト様を侮辱するたびに自分を抑えるのが大変でしたよ」
「そっか、よく我慢したな」
「はい! じゃあ行きましょう。さようなら死神さん!」
フェンリィはリッパーに手を振ってさよならした。
「ん? フェンリィは怖くないのか?」
こんなのと出会ったらビビって泣くところだが成長したのだろうか。
「だってこの人殺そうとしてませんでしたもん」
「え、そうなの?」
『はっはっは、よく見抜いたな小娘よ。いい目と耳を持っておる。そうだ、我は未熟すぎる者が迷い込んだときのみ追い返す番人のような役目だ。元幹部、ベルージャに変わりそうするよう魔王様に命を受けた』
交代制なのか。
このリッパーはベルージャと違っていい奴そうだ。
魔王軍というのもわからんな。
いや、それよりも、
「魔王!? 今どこに?」
『顔も所在も我は知らぬ。ただわかるのは、あの方は自分が楽しむために生きているということだけだ。我の役目も将来自分を楽しませるかもしれない者を死なせないためだと聞いておる』
「そうか」
簡単にはたどり着けないか……。
『お主らなら魔王様を楽しませられるかもな。我も期待しておる』
楽しませる、か。
遊び半分で人を苦しめているのだろう。
早く殺さなければ。
「じゃあ俺たちはこれで。行くぞフェンリィ」
「はい!」
こうして俺たちも死の洞窟を出た。
もちろんあいつらとは反対の出口から。
俺はもうあいつらとの因縁が解消され、新たな仲間と共に冒険をする。
この時はそう思っていた──
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