7 / 100
1章
7話 20人 VS 50匹
しおりを挟む
「こういうことはよくあるんですか?」
俺は村長に状況を聞くことにした。
「月に一度ぐらいは襲ってきます。その度に村は崩壊し、死人も出ます」
月一か。おそらくこの村の人や食料を奪って生きているモンスターがいるのだろう。そういうことはよくある。敵を完全に駆逐するまで終わらない戦いだ。
「敵の数は? こちらは何人いるんです?」
「敵は50に対し、我々は20足らずです。小さな村でして子供も武器を持っております」
倍以上か。
しかも子供にまで頼らないといけないとはな。
「任せてください。今日で終わらせます」
俺はそう言って前線にいる男たちのもとへ向かった。
「指揮は俺に任せてください」
「あ!? 誰だテメェ、これは遊びじゃねえんだよ。よそ者がしゃしゃり出てくんじゃねえ!」
村長の態度とは真逆で全く歓迎してもらえなかった。まあ、見ず知らずの奴に任せろなんて言われても信じられないか。
「ちょっと! リクト様に向かってなんてこと言うんですか! あなたたちは黙って言うこと聞けばいいんですよ!」
フェンリィが怒った。
自分より大きい男にも動じない。
「なんだテメェもか? ボロ雑巾纏った女とパッとしねえガキが偉そ──」
バチン!
「取り消してください! 私のことは何言ってもいいですがリクト様のことを悪く言うなら許しません! リクト様は凄いんです!」
フェンリィがブチ切れた。
今度はいきなりビンタしたのだ。気持ちは嬉しいけどやりすぎですよフェンリィさん。
「それに、これもボロ雑巾なんかじゃありません! 初めて私にプレゼントしてくれた大切なローブです! ほら、こうやって嗅ぐとすっごく気分がよくなるんれふよ。すー、はー。わぁ~リクトしゃまの匂いだ~。えへへっ」
フェンリィが酔った。
それは俺の匂いじゃないぞ! 酒の匂いだ!
「チッ。このアマ! まずはテメェで肩慣らしだ!」
男が拳を振り上げ、鉄槌を下そうとする。フェンリィは一回ぐらい頭を打った方がいいかもしれないが今はこんなことで揉めてる場合ではない。
「まあまあ落ち着いてください。俺も出過ぎた真似をしました。ですがお手伝いはさせてください。きっと力になれますよ。あとこの子も悪気はないんです。な、フェンリィ。ごめんなさいは?」
「あ! ヤダ私ったらまた。ごめんなさい、やりすぎました!」
フェンリィは素直に謝った。
この人たちにも村を守るプライドがあるはずだ。俺はバックアップに徹するとしよう。今までもそうしてきたからな。
「くそが。テメェらの力なんて借りなくてもオレたちでなんとかする。目障りだ、失せろ」
敵に向けるようなギラついた目で睨むと、男は行ってしまった。
「なんですかあの人は! せっかくリクト様が助けてあげるって言ってるのに!」
「俺は気にしてないよ。フェンリィも危ないから隠れてて」
「はいっ」
何故か腕に絡みついてきた。
いや隠れててって言ったんだけどな。
興奮したフェンリィをなだめていると、
「敵襲だー!!!!!」
別の男が叫びながらこちらに走ってきた。
そのすぐ後ろには大量の魔物がいる。
「くっそ、この村は俺が守る! お前ら、邪魔だけはするなよ!」
「女子供は家の中に避難しろ! 戦える者は何としても食い止めるんだ!」
男たちは「うおおおおおおおお!」と雄たけびを上げてモンスターの群れへ向かっていく。その中には見るからに先頭に不向きな体つきをした者もいた。
『コボオオオオオオオオ!』
敵も気合十分。
こちらの戦士たちは弓を放ったり盾や剣を駆使してなんとか対処しているがジリ貧だ。いずれ押し込まれて村にも被害が出るだろう。
「俺たちもいくか」
「はい!」
敵はこちらの倍以上いる。だが見た感じ普通のコボルトだ。いくら村人とはいえ、そんなに苦戦する相手なのだろうか。そう思って指輪を通し、ステータスを確認する。
──────────
名称:ハイ・コボルト
体力:B
物攻:A
物防:A
魔攻:B
魔防:B
魔力:B
俊敏:A
──────────
「な、なんだこいつ」
俺の知っているコボルトではない。見た目は同じなのにステータスが桁違いに高かった。こんなやつが50体も襲ってきたら一般人に対処なんてできるわけがない。
「リクト様、最近モンスターが突然変異で強くなることがあるみたいですよ。もしかしたらこのコボルトたちも元は普通の低いステータスだったのかもしれません」
突然変異? ここではそんな風に言われているのか。
まさかこんなところでも……。
「うわああああ!」
「大丈夫か!?」
「お、俺にかまうな! 死んでも守るぞ!」
一人が剣を奪われて敵に囲まれた。
尻もちをついて後ずさる。
「やっぱり怖え! こ、来ないでくれええ!!!!」
「リクト様!」
「ああ、わかってる」
≪反転≫
──────────────
名称:ハイ・コボルト(×50)
体力:B → D
物攻:A → E
物防:A → E
魔攻:B → D
魔防:B → D
魔力:B → D
俊敏:A → E
──────────────
俺は全てのコボルトのステータスを反転させた。
これでようやく低級モンスターらしくなったな。
ズババッッッ!!!
木の棒で、薙ぎ払うようにして5体のゴブリンを駆逐。
気色悪い悲鳴とともに絶命した。
「大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうございます!」
「いえ、ここからが反撃ですよ」
倒れた男に手を差し伸べて引き起こす。
敵はまだまだ多いため休んでいる暇はない。
次だ。
「す、すげえなお前! いや、すごいですね勇者様! どうやってやっつけたのですか!?」
俺たちを邪魔者扱いしていた男がお手本のような手のひら返しで褒めてきた。
鬱陶しいな。喋ってないで戦えよ。この村はオレが守るんだろ?
「そんなの後ですよ」
「はい! あなたについていきます! おいお前らああああ! 勇者様に続けえええええ!!!」
まあ士気が高まったみたいでなによりだ。
これなら十分村人でも対処できるな。
「死ね!」
「なんだこいつら、滅茶苦茶弱いな!」
瞬く間にコボルトのみが倒れていく。
「これでラストおおおお!」
最後の一匹を倒し、無傷で殲滅を達成した。
「すげえや勇者様! 弟子にして下せぇ!」
俺は弟子も取らんし勇者でもねえ。
ええいくっつくな。馴れ馴れしいぞ。
「きゃーーーーーー!!!!」
男たちが勝利の喜びを分かち合っていると村の方から悲鳴が聞こえた。
「見ろ! コボルトの生き残りがいるぞ!」
一人が指をさすと全員がその方角を向いた。
コボルトが村に入っていたのだ。
「くそ、油断した。回り込んでたのか」
50匹すべてを数えながら倒していたわけではない。死角を突かれたとはいえ侵入を許してしまった。なかなか賢い奴だ。
いや、冷静に分析している暇はない。この距離だと俺は間に合わない。俺が救えるのは手の届く範囲だけだ。いくら敵を弱めたところで攻撃が届かないなら意味はない。戦うことができない女子供だけの村ではただのコボルト一匹でも壊滅できてしまう。
どうする。どうしたら助けられる。
一人でも怪我をしたら、一人でも死んだら俺の負けだ。
「た、助けて! いやだ! 死にたくないよー!」
小さな女の子が泣き叫んだ。コボルトはその女の子に襲い掛かる。他の女性たちは石を投げているが全くダメージはない。
ごめん。
もう間に合わない。
救ってあげられなくて……ごめん。
俺は下を向き、現実から目を逸らした。
「リクト様!!!」
すると目の覚めるような爆音が耳元で響いた。
「リクト様! 私に任せてください! 私が倒します!」
顔を上げると見たことない表情のフェンリィがいた。
何を言っているんだ? お前に何が出来るんだ?
「急いでください!」
真剣な眼差しで俺を見つめている。
この子はまだ助けることを諦めていないんだ。
そうか、俺が勝手に諦めてただけか。
「悪いフェンリィ。手伝ってくれ」
「はい!」
俺は全てをフェンリィに託すことにした。
俺は村長に状況を聞くことにした。
「月に一度ぐらいは襲ってきます。その度に村は崩壊し、死人も出ます」
月一か。おそらくこの村の人や食料を奪って生きているモンスターがいるのだろう。そういうことはよくある。敵を完全に駆逐するまで終わらない戦いだ。
「敵の数は? こちらは何人いるんです?」
「敵は50に対し、我々は20足らずです。小さな村でして子供も武器を持っております」
倍以上か。
しかも子供にまで頼らないといけないとはな。
「任せてください。今日で終わらせます」
俺はそう言って前線にいる男たちのもとへ向かった。
「指揮は俺に任せてください」
「あ!? 誰だテメェ、これは遊びじゃねえんだよ。よそ者がしゃしゃり出てくんじゃねえ!」
村長の態度とは真逆で全く歓迎してもらえなかった。まあ、見ず知らずの奴に任せろなんて言われても信じられないか。
「ちょっと! リクト様に向かってなんてこと言うんですか! あなたたちは黙って言うこと聞けばいいんですよ!」
フェンリィが怒った。
自分より大きい男にも動じない。
「なんだテメェもか? ボロ雑巾纏った女とパッとしねえガキが偉そ──」
バチン!
「取り消してください! 私のことは何言ってもいいですがリクト様のことを悪く言うなら許しません! リクト様は凄いんです!」
フェンリィがブチ切れた。
今度はいきなりビンタしたのだ。気持ちは嬉しいけどやりすぎですよフェンリィさん。
「それに、これもボロ雑巾なんかじゃありません! 初めて私にプレゼントしてくれた大切なローブです! ほら、こうやって嗅ぐとすっごく気分がよくなるんれふよ。すー、はー。わぁ~リクトしゃまの匂いだ~。えへへっ」
フェンリィが酔った。
それは俺の匂いじゃないぞ! 酒の匂いだ!
「チッ。このアマ! まずはテメェで肩慣らしだ!」
男が拳を振り上げ、鉄槌を下そうとする。フェンリィは一回ぐらい頭を打った方がいいかもしれないが今はこんなことで揉めてる場合ではない。
「まあまあ落ち着いてください。俺も出過ぎた真似をしました。ですがお手伝いはさせてください。きっと力になれますよ。あとこの子も悪気はないんです。な、フェンリィ。ごめんなさいは?」
「あ! ヤダ私ったらまた。ごめんなさい、やりすぎました!」
フェンリィは素直に謝った。
この人たちにも村を守るプライドがあるはずだ。俺はバックアップに徹するとしよう。今までもそうしてきたからな。
「くそが。テメェらの力なんて借りなくてもオレたちでなんとかする。目障りだ、失せろ」
敵に向けるようなギラついた目で睨むと、男は行ってしまった。
「なんですかあの人は! せっかくリクト様が助けてあげるって言ってるのに!」
「俺は気にしてないよ。フェンリィも危ないから隠れてて」
「はいっ」
何故か腕に絡みついてきた。
いや隠れててって言ったんだけどな。
興奮したフェンリィをなだめていると、
「敵襲だー!!!!!」
別の男が叫びながらこちらに走ってきた。
そのすぐ後ろには大量の魔物がいる。
「くっそ、この村は俺が守る! お前ら、邪魔だけはするなよ!」
「女子供は家の中に避難しろ! 戦える者は何としても食い止めるんだ!」
男たちは「うおおおおおおおお!」と雄たけびを上げてモンスターの群れへ向かっていく。その中には見るからに先頭に不向きな体つきをした者もいた。
『コボオオオオオオオオ!』
敵も気合十分。
こちらの戦士たちは弓を放ったり盾や剣を駆使してなんとか対処しているがジリ貧だ。いずれ押し込まれて村にも被害が出るだろう。
「俺たちもいくか」
「はい!」
敵はこちらの倍以上いる。だが見た感じ普通のコボルトだ。いくら村人とはいえ、そんなに苦戦する相手なのだろうか。そう思って指輪を通し、ステータスを確認する。
──────────
名称:ハイ・コボルト
体力:B
物攻:A
物防:A
魔攻:B
魔防:B
魔力:B
俊敏:A
──────────
「な、なんだこいつ」
俺の知っているコボルトではない。見た目は同じなのにステータスが桁違いに高かった。こんなやつが50体も襲ってきたら一般人に対処なんてできるわけがない。
「リクト様、最近モンスターが突然変異で強くなることがあるみたいですよ。もしかしたらこのコボルトたちも元は普通の低いステータスだったのかもしれません」
突然変異? ここではそんな風に言われているのか。
まさかこんなところでも……。
「うわああああ!」
「大丈夫か!?」
「お、俺にかまうな! 死んでも守るぞ!」
一人が剣を奪われて敵に囲まれた。
尻もちをついて後ずさる。
「やっぱり怖え! こ、来ないでくれええ!!!!」
「リクト様!」
「ああ、わかってる」
≪反転≫
──────────────
名称:ハイ・コボルト(×50)
体力:B → D
物攻:A → E
物防:A → E
魔攻:B → D
魔防:B → D
魔力:B → D
俊敏:A → E
──────────────
俺は全てのコボルトのステータスを反転させた。
これでようやく低級モンスターらしくなったな。
ズババッッッ!!!
木の棒で、薙ぎ払うようにして5体のゴブリンを駆逐。
気色悪い悲鳴とともに絶命した。
「大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうございます!」
「いえ、ここからが反撃ですよ」
倒れた男に手を差し伸べて引き起こす。
敵はまだまだ多いため休んでいる暇はない。
次だ。
「す、すげえなお前! いや、すごいですね勇者様! どうやってやっつけたのですか!?」
俺たちを邪魔者扱いしていた男がお手本のような手のひら返しで褒めてきた。
鬱陶しいな。喋ってないで戦えよ。この村はオレが守るんだろ?
「そんなの後ですよ」
「はい! あなたについていきます! おいお前らああああ! 勇者様に続けえええええ!!!」
まあ士気が高まったみたいでなによりだ。
これなら十分村人でも対処できるな。
「死ね!」
「なんだこいつら、滅茶苦茶弱いな!」
瞬く間にコボルトのみが倒れていく。
「これでラストおおおお!」
最後の一匹を倒し、無傷で殲滅を達成した。
「すげえや勇者様! 弟子にして下せぇ!」
俺は弟子も取らんし勇者でもねえ。
ええいくっつくな。馴れ馴れしいぞ。
「きゃーーーーーー!!!!」
男たちが勝利の喜びを分かち合っていると村の方から悲鳴が聞こえた。
「見ろ! コボルトの生き残りがいるぞ!」
一人が指をさすと全員がその方角を向いた。
コボルトが村に入っていたのだ。
「くそ、油断した。回り込んでたのか」
50匹すべてを数えながら倒していたわけではない。死角を突かれたとはいえ侵入を許してしまった。なかなか賢い奴だ。
いや、冷静に分析している暇はない。この距離だと俺は間に合わない。俺が救えるのは手の届く範囲だけだ。いくら敵を弱めたところで攻撃が届かないなら意味はない。戦うことができない女子供だけの村ではただのコボルト一匹でも壊滅できてしまう。
どうする。どうしたら助けられる。
一人でも怪我をしたら、一人でも死んだら俺の負けだ。
「た、助けて! いやだ! 死にたくないよー!」
小さな女の子が泣き叫んだ。コボルトはその女の子に襲い掛かる。他の女性たちは石を投げているが全くダメージはない。
ごめん。
もう間に合わない。
救ってあげられなくて……ごめん。
俺は下を向き、現実から目を逸らした。
「リクト様!!!」
すると目の覚めるような爆音が耳元で響いた。
「リクト様! 私に任せてください! 私が倒します!」
顔を上げると見たことない表情のフェンリィがいた。
何を言っているんだ? お前に何が出来るんだ?
「急いでください!」
真剣な眼差しで俺を見つめている。
この子はまだ助けることを諦めていないんだ。
そうか、俺が勝手に諦めてただけか。
「悪いフェンリィ。手伝ってくれ」
「はい!」
俺は全てをフェンリィに託すことにした。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる