6 / 100
1章
6話 洞窟デート(ではない)
しおりを挟む
「見てくださいリクト様! 私こんなに動けるんですよ!」
フェンリィは呪いが解けるとその辺を飛んだり跳ねたりして大はしゃぎした。
「わかったよ。すごいすごい」
俺はCランクでこの子はBランク。完全に格上だ。
ちなみにこの世界はいくらモンスターを倒そうが勝手にステータスは上がらない。センスと鍛錬あるのみだ。この子は相当頑張ったんだろう。俺は頑張ってCランクだ。
ところで、凄いのはわかったからそろそろ俺の周りをぐるぐる走り回るのはやめてもらおうか。
さっきから一秒に一回ぐらいのペースで俺の前をフェンリィの横顔が通過している。
「リクト様って思った通りカッコイイですね!」
ようやく止まってくれたかと思ったら顔を近づけてそんなことを言ってきた。
「ありがとう嬉しいよ。てか思った通りって?」
ちょっと何言ってるかわからない。
「私さっきまで視力低下のスキル ≪低視≫ もかかってたのでボンヤリとしか見えてなかったんですよね。はっきりお顔が見れたのは先程が初めてです」
たまに目を擦ってたけど見えにくかったって事か。文字通り世界が輝いて見えるようになったんだな。よかったよかった。
「じゃあもういいでしょ。そろそろ離れよっか」
「もっと見せてくださいよ。それとも……やっぱり私は迷惑ですか?」
それはずるい。目を潤ませて下から見てきたら誰だって了承するだろう。この子は意外と策士かもしれないな。
「わかった。でも俺だって恥ずかしいから程々にしてくれ」
「はいっ!」
満面の笑みだ。
どうも調子が狂う。
「えっと、とりあえずここから出ようか。まずはミスウェンの町を目指そうと思ってる」
「ミスウェンですか……」
あー、そういうことか。
「大丈夫。誰か嫌な人に会ったとしても俺が守ってあげる」
「はい! お願いします!」
暗い顔から一転し、魔石以上の明るさを放った。
笑顔のよく似合う子だ。俺も元気を貰える。
◇◆◇◆◇◆
ここからは油断禁物。
フェンリィのことも考えながら進む必要があるため、より一層気を引き締めて行こう。
カサカサカサ。
「ひっ! な、なんですか!?」
モンスターが動いた音に驚いてフェンリィが抱き着いてきた。
「モンスターだよ。大丈夫、強くない」
「で、でもでも、こんなに大きいですよ!」
確かに大きいな。
でもそれだけだ。さっさと倒そう。
≪反転≫
────────────
名称:ダークスコルピ
体力:B → D
物攻:S → F
物防:A → E
魔攻:S → F
魔防:A → E
魔力:A → E
俊敏:A → E
────────────
「ただ大きくてサソリの形をしてるだけだよ。フェンリィでも倒せる。やってみるか?」
俺でも一撃で倒せるからな。フェンリィなら余裕だ。
だがフェンリィは俺の後ろに隠れた。恐怖が俺に伝わってくるほどカタカタ震えている。
「フェンリィ?」
「ご、ごめんなさい。私、ちょっと……おトイレ」
「え、ここで!? ちょっと待ってて、すぐ倒す」
バシュッッッ!!!
一太刀で息の根を止める。
「俺あっち向いてるから。でもそんな遠くには行かないでくれよ。はぐれたら大変だ」
「もう大丈夫です」
向くと恐怖の色は無くなっていた。
一応下半身を見てみるが濡れてはいない。大丈夫というのはもう遅かったという意味ではないらしい。
「モンスター怖い?」
コクリと頷いた。
「前までは目が悪いおかげで少し怖さを抑えられてました。だけどこんなに怖かったんですね……」
散々恐怖に晒されていたのだから無理もないか。
「目瞑っててもいいよ。ほら」
俺はフェンリィに向けて手を差し出す。
「ぁ、ありがとうございます」
「お礼なんてしなくていいよ」
小さくて冷たい手をしっかりと握る。
するとフェンリィも、離れないように指を絡めてきた。
その後も迫りくるモンスターたちを俺は≪反転≫で次々と撃破し、危なげなく出口まで到着した。時にはフェンリィをおんぶしながらだったりお姫様抱っこをしながらだったりで動きづらかったが何とかなった。
「着いたよフェンリィ。もう怖くないでしょ?」
「はい♡」
おかしいな。今はもうモンスターなんていなのだが離れてくれない。あんまり怖がった様子もない。
「離れてくれないと置いてくよ?」
今はこれでいいがいずれは克服してもらおうと思っている。
俺が常に助けられる状況とは限らないし、いつまでも甘やかしてはいけないのだ。
「ごめんなさい! 追放しないでください!!」
すると本気で謝ってきた。マジトーンで直角になるまで頭を下げている。冗談で言ったつもりだったんだけどな。
「いや、そこまでは言ってないよ」
すると安心したのかパッと表情を輝かせた。感情の起伏が激しくて見ていて飽きない。
まあ安心してくれ。追放だなんて最低なこと俺は絶対しないから。
「あ、そういえば言ってなかったけど俺は魔王を倒そうと思ってる」
そう言うとフェンリィはキョトン顔で見てきた。
ならついていくの辞めますって言うか? それともバカにしてくるか?
答えはどちらでもなかった。
「わかってますよそんなこと。リクト様以外に倒せる人なんていません! 私は捨てられるまでどこまでもついていきます!」
何当然のこと言ってんだって顔だったか。まあ信頼してくれてるみたいで何よりだ。俺もその期待に応えられるように頑張ろう。
洞窟の外に出ると村が広がっていた。この村を抜けて少し歩けばミスウェンの町に着く。
今日の夕方までには間に合いそうだ。今後のことはまた明日考えるとしよう。
──と思ったがそうもいかないみたいだ。
「見てくださいリクト様! 村が騒がしいですよ」
「本当だな。何かあったのか?」
小さな村だが全身武装した男たちが集結している。
お祭りというわけではなさそうだ。
緊急事態っぽい。全員慌ただしく動いているのがここからでもよくわかる。
「行ってみようか」
「はい!」
村に入ると騒然としていた。
軽いパニック状態だ。
「どうしたんですか?」
「冒険者様ですか? よ、よろしければお手を貸してはいただけないでしょうか。近くの森からモンスターが攻めてきたのです。報酬は可能な範囲で望むものを差し上げます。どうか、どうかこの村をお救いください!」
村長らしき老人が縋るように懇願してきた。
「リクト様」
「ああ、わかってる。村長さん協力しますよ。状況を説明してください」
「本当ですか! ありがたやありがたや」
今日はやけにトラブルが多いな。
だが別に構わない。俺がその場に居合わせたおかげで助かる命がある。そう考えたら苦にならない。
この村も救って見せる。
フェンリィは呪いが解けるとその辺を飛んだり跳ねたりして大はしゃぎした。
「わかったよ。すごいすごい」
俺はCランクでこの子はBランク。完全に格上だ。
ちなみにこの世界はいくらモンスターを倒そうが勝手にステータスは上がらない。センスと鍛錬あるのみだ。この子は相当頑張ったんだろう。俺は頑張ってCランクだ。
ところで、凄いのはわかったからそろそろ俺の周りをぐるぐる走り回るのはやめてもらおうか。
さっきから一秒に一回ぐらいのペースで俺の前をフェンリィの横顔が通過している。
「リクト様って思った通りカッコイイですね!」
ようやく止まってくれたかと思ったら顔を近づけてそんなことを言ってきた。
「ありがとう嬉しいよ。てか思った通りって?」
ちょっと何言ってるかわからない。
「私さっきまで視力低下のスキル ≪低視≫ もかかってたのでボンヤリとしか見えてなかったんですよね。はっきりお顔が見れたのは先程が初めてです」
たまに目を擦ってたけど見えにくかったって事か。文字通り世界が輝いて見えるようになったんだな。よかったよかった。
「じゃあもういいでしょ。そろそろ離れよっか」
「もっと見せてくださいよ。それとも……やっぱり私は迷惑ですか?」
それはずるい。目を潤ませて下から見てきたら誰だって了承するだろう。この子は意外と策士かもしれないな。
「わかった。でも俺だって恥ずかしいから程々にしてくれ」
「はいっ!」
満面の笑みだ。
どうも調子が狂う。
「えっと、とりあえずここから出ようか。まずはミスウェンの町を目指そうと思ってる」
「ミスウェンですか……」
あー、そういうことか。
「大丈夫。誰か嫌な人に会ったとしても俺が守ってあげる」
「はい! お願いします!」
暗い顔から一転し、魔石以上の明るさを放った。
笑顔のよく似合う子だ。俺も元気を貰える。
◇◆◇◆◇◆
ここからは油断禁物。
フェンリィのことも考えながら進む必要があるため、より一層気を引き締めて行こう。
カサカサカサ。
「ひっ! な、なんですか!?」
モンスターが動いた音に驚いてフェンリィが抱き着いてきた。
「モンスターだよ。大丈夫、強くない」
「で、でもでも、こんなに大きいですよ!」
確かに大きいな。
でもそれだけだ。さっさと倒そう。
≪反転≫
────────────
名称:ダークスコルピ
体力:B → D
物攻:S → F
物防:A → E
魔攻:S → F
魔防:A → E
魔力:A → E
俊敏:A → E
────────────
「ただ大きくてサソリの形をしてるだけだよ。フェンリィでも倒せる。やってみるか?」
俺でも一撃で倒せるからな。フェンリィなら余裕だ。
だがフェンリィは俺の後ろに隠れた。恐怖が俺に伝わってくるほどカタカタ震えている。
「フェンリィ?」
「ご、ごめんなさい。私、ちょっと……おトイレ」
「え、ここで!? ちょっと待ってて、すぐ倒す」
バシュッッッ!!!
一太刀で息の根を止める。
「俺あっち向いてるから。でもそんな遠くには行かないでくれよ。はぐれたら大変だ」
「もう大丈夫です」
向くと恐怖の色は無くなっていた。
一応下半身を見てみるが濡れてはいない。大丈夫というのはもう遅かったという意味ではないらしい。
「モンスター怖い?」
コクリと頷いた。
「前までは目が悪いおかげで少し怖さを抑えられてました。だけどこんなに怖かったんですね……」
散々恐怖に晒されていたのだから無理もないか。
「目瞑っててもいいよ。ほら」
俺はフェンリィに向けて手を差し出す。
「ぁ、ありがとうございます」
「お礼なんてしなくていいよ」
小さくて冷たい手をしっかりと握る。
するとフェンリィも、離れないように指を絡めてきた。
その後も迫りくるモンスターたちを俺は≪反転≫で次々と撃破し、危なげなく出口まで到着した。時にはフェンリィをおんぶしながらだったりお姫様抱っこをしながらだったりで動きづらかったが何とかなった。
「着いたよフェンリィ。もう怖くないでしょ?」
「はい♡」
おかしいな。今はもうモンスターなんていなのだが離れてくれない。あんまり怖がった様子もない。
「離れてくれないと置いてくよ?」
今はこれでいいがいずれは克服してもらおうと思っている。
俺が常に助けられる状況とは限らないし、いつまでも甘やかしてはいけないのだ。
「ごめんなさい! 追放しないでください!!」
すると本気で謝ってきた。マジトーンで直角になるまで頭を下げている。冗談で言ったつもりだったんだけどな。
「いや、そこまでは言ってないよ」
すると安心したのかパッと表情を輝かせた。感情の起伏が激しくて見ていて飽きない。
まあ安心してくれ。追放だなんて最低なこと俺は絶対しないから。
「あ、そういえば言ってなかったけど俺は魔王を倒そうと思ってる」
そう言うとフェンリィはキョトン顔で見てきた。
ならついていくの辞めますって言うか? それともバカにしてくるか?
答えはどちらでもなかった。
「わかってますよそんなこと。リクト様以外に倒せる人なんていません! 私は捨てられるまでどこまでもついていきます!」
何当然のこと言ってんだって顔だったか。まあ信頼してくれてるみたいで何よりだ。俺もその期待に応えられるように頑張ろう。
洞窟の外に出ると村が広がっていた。この村を抜けて少し歩けばミスウェンの町に着く。
今日の夕方までには間に合いそうだ。今後のことはまた明日考えるとしよう。
──と思ったがそうもいかないみたいだ。
「見てくださいリクト様! 村が騒がしいですよ」
「本当だな。何かあったのか?」
小さな村だが全身武装した男たちが集結している。
お祭りというわけではなさそうだ。
緊急事態っぽい。全員慌ただしく動いているのがここからでもよくわかる。
「行ってみようか」
「はい!」
村に入ると騒然としていた。
軽いパニック状態だ。
「どうしたんですか?」
「冒険者様ですか? よ、よろしければお手を貸してはいただけないでしょうか。近くの森からモンスターが攻めてきたのです。報酬は可能な範囲で望むものを差し上げます。どうか、どうかこの村をお救いください!」
村長らしき老人が縋るように懇願してきた。
「リクト様」
「ああ、わかってる。村長さん協力しますよ。状況を説明してください」
「本当ですか! ありがたやありがたや」
今日はやけにトラブルが多いな。
だが別に構わない。俺がその場に居合わせたおかげで助かる命がある。そう考えたら苦にならない。
この村も救って見せる。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?
青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。
魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。
※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる