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第一王子
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バターーーーン
「エマー会いたかったよ!! 何故王宮に来てるのに、一番に私の元に来てくれないんだ。何度も逢いに来てくれと手紙も出してたんだぞ」
「…………」
飛び込んた勢いのまま、エマ? を抱きしめ話す王子に、母である王妃は、こめかみを抑え、ため息をついた。
「私に会えて嬉しかったのはわかるが、何か話してくれ、声が聞きたいんだ」
「……王子、恥ずかしゅうございます」
ワクワクする王子は、エマ? の声が、野太い事に気付いた。
そして、その声に聞き覚えがある事に。
顔を真っ青にしながら、ゆっくりと横を見ると、居たのは頬を染めながら、自分に身体を預ける
セバスチャン(男)だった。
「大胆ですぞ、いつも私が王子への愛を語っておりますが、まさか思いが通じるとは……生きてて良か「ギャーーーーーーーー」
セバスチャン(年齢秘密)は王妃付きの専門執事兼秘書をしている。
そして、第一王子ファンクラブ会長でもある。
王子が悲鳴をあげながら離れても、まだその余韻に浸っていた。
「ミハエル、私は部屋に入る許可を出していないのだけど」
いまだ真っ青なままの第一王子ミハエルに、王妃はにっこりと微笑みを浮かべながら聞いた。
「も、申し訳ありません、母上。エマが来ていると聞いて、どうしても会いたくて、エマはどこにいるのですか?」
「私は、貴方がエマを好きで求婚するのも反対はしません、ですがマナーを守りなさい。それとエマなら、貴方が飛び込んで来たと当時に別のドアから出て行きましたよ」
「えっ?!」
バターーーーンのパタンはエマが部屋を出た音だった。
ショックで打ちひしがれる息子に、王妃は、またこめかみを抑えながら、ため息を吐いた。
「エマは当分の間、この王宮に滞在するのよ、会える機会は何度でもあると思うわよ、多分」
「多分って、母上!私のどこがいけないのですか? 自分で言うのも変かもしれませんが、地位も顔も性格と良いと思うのです! 何故、エマは振り向いてくださらないですか? 」
確かに、第一王子ミハエルは王妃に似て顔立ちも良く、ファンクラブが出来る程の人気を持っている。
ただ、エマがそんなミハエルに見向きもしないのは……
「身長と年齢かしらね」
第一王子ミハエル(12歳)身長145㎝(成長途中)
「そんなの、あっと言うまにクリア出来ます、エマへの愛は変わりません!」
「ミハエル……年齢に関しては無理なのよ、聞いてる? 」
「エマーーーー大好きだーーーー!!」
「あっ、これは聞いてないわね」
第一王子ミハエル、すこーし性格が母親似だった。
「エマー会いたかったよ!! 何故王宮に来てるのに、一番に私の元に来てくれないんだ。何度も逢いに来てくれと手紙も出してたんだぞ」
「…………」
飛び込んた勢いのまま、エマ? を抱きしめ話す王子に、母である王妃は、こめかみを抑え、ため息をついた。
「私に会えて嬉しかったのはわかるが、何か話してくれ、声が聞きたいんだ」
「……王子、恥ずかしゅうございます」
ワクワクする王子は、エマ? の声が、野太い事に気付いた。
そして、その声に聞き覚えがある事に。
顔を真っ青にしながら、ゆっくりと横を見ると、居たのは頬を染めながら、自分に身体を預ける
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「大胆ですぞ、いつも私が王子への愛を語っておりますが、まさか思いが通じるとは……生きてて良か「ギャーーーーーーーー」
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そして、第一王子ファンクラブ会長でもある。
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「ミハエル、私は部屋に入る許可を出していないのだけど」
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「も、申し訳ありません、母上。エマが来ていると聞いて、どうしても会いたくて、エマはどこにいるのですか?」
「私は、貴方がエマを好きで求婚するのも反対はしません、ですがマナーを守りなさい。それとエマなら、貴方が飛び込んで来たと当時に別のドアから出て行きましたよ」
「えっ?!」
バターーーーンのパタンはエマが部屋を出た音だった。
ショックで打ちひしがれる息子に、王妃は、またこめかみを抑えながら、ため息を吐いた。
「エマは当分の間、この王宮に滞在するのよ、会える機会は何度でもあると思うわよ、多分」
「多分って、母上!私のどこがいけないのですか? 自分で言うのも変かもしれませんが、地位も顔も性格と良いと思うのです! 何故、エマは振り向いてくださらないですか? 」
確かに、第一王子ミハエルは王妃に似て顔立ちも良く、ファンクラブが出来る程の人気を持っている。
ただ、エマがそんなミハエルに見向きもしないのは……
「身長と年齢かしらね」
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「そんなの、あっと言うまにクリア出来ます、エマへの愛は変わりません!」
「ミハエル……年齢に関しては無理なのよ、聞いてる? 」
「エマーーーー大好きだーーーー!!」
「あっ、これは聞いてないわね」
第一王子ミハエル、すこーし性格が母親似だった。
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