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番外編
好きだと言って 8
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シェラさんに対して本人には負けるけど私なりの色仕掛けもどきで誤魔化して寝室に戻ることに成功し、「これでとりあえず寝られる」と喜んで
「見ましたかレジナスさん、我ながらよくやったと思いません?」
と手を取っていたレジナスさんを振り返った。
シェラさんにはいつも揚げ足を取られてばかりだし、レジナスさんにもよく「騙されるなユーリ」って注意されるから良くやった、と褒められるかと思いきや
「ちょっとそこに座れユーリ」
と渋い顔で言われてしまった。あれ、これはまさか・・・お説教の流れ?
「はい」
おとなしくベッドの上に正座すれば、私の目の前に腕組みをしたレジナスさんが立つ。仁王様かな?
「あんな紛らわしいことを言って、あいつが調子に乗ったらどうするつもりだったんだ」
「ええ・・・?」
ホントにお説教だった。
「今回はたまたま不意を突かれたあいつが驚いたから良かったが、そうでなければそのまま寝室どころかベッドになだれ込まれていてもおかしくないんだぞ?何しろユーリの方から誘っていたんだからな」
「はぁい・・・」
「多分次に同じことをすれば、あいつはこれ幸いとユーリの甘言に乗ってくるからな?そうなったら冗談ですよと言っても遅いから、二度とあんな事をシェラに言うんじゃないぞ。」
分かったか?と念押しをしてくるレジナスさんの顔を見れば、怒っているというよりもむしろ動揺したかのようにほんのりと目尻が赤い。
よろめいてもいたし、さっきの私の言葉に不意を突かれたのはシェラさんだけでなくレジナスさんもってことなんだろう。
そう思ったら、いつだったかふざけて膝枕を勧めた時のことを思い出してつい
「レジナスさん、私と一緒に寝ます?寝ない?」
といたずら心で聞いてしまった。
すると目尻だけでなく頬まで更に赤くしたレジナスさんが
「ユーリ!」
と声を上げた。
「ごめんなさい!」
真剣なレジナスさんがかわいくてついふざけ過ぎた。
ひえっ、と正座し直して肩をすくめれば、そんな私達のやり取りを見ていたシグウェルさんは
「君たちのそのやり取りはすでに様式美だな」
と面白そうに小さく笑っている。ついでになぜか部屋の中にいたエル君にも
「本当にユーリ様って調子に乗りやすいですよね」
と呆れたように言われてしまったけど・・・
「あれ?エル君?」
なんで?と思って見ればその手には温かな湯気の立ち上るボウルとタオル、小瓶の乗ったお盆を持っている。
「レジナス様に頼まれました」
レジナスさんにそれを手渡したエル君は、それでは僕はこれで失礼します。と鍵を掛けた隣の居室に繋がっている扉とは別の、廊下へと通じる扉からさっさと出て行ってしまった。
どうやらいつの間にかレジナスさんはエル君に頼み事をしていたらしい。
すると今さっきまで私の前に仁王立ちで説教をしていたレジナスさんが膝をつくと
「ユーリ、手を出せ」
と言ってきた。手?
「指先が冷たい。少し温めたほうが良く眠れるだろう」
なるほど。素直に手を差し出せば、ボウルのお湯の中でゆっくりと手を揉みほぐされる。
ちゃぷちゃぷと揺れる温かいお湯の音と一緒にふんわりと優しく甘い香りが部屋の中へと広がっていく。どうやら小瓶の中身は香油で、お湯の中にそれを入れてくれたらしい。
温かいのと良い香りに、レジナスさんのゆったりとしたハンドマッサージが気持ちいい。
確かにこれはリラックスする。
やがて眠気に襲われぼんやりしてきた私の様子を見て取ったレジナスさんが、
「よし、今日はもう寝るんだ」
と柔らかなタオルでポンポンと両手の水分を優しく拭き取るとあっという間に私を布団の中に入れて寝かしつけた。まるで子供扱いだ。
「なんですか、私は10歳児ですか、そうですか!」
10歳児じゃないんですよ⁉︎って言いたかったんだけど一応私の言わんとしたことはレジナスさんに通じたらしい。
ふっと鼻で笑われて
「俺に怒られるのが分かっていながらふざけた事を言ったりするあたりはあの小さいユーリだった時と全く変わっていないけどな」
とあやすように布団の上からまたポンポンされた。くっ、また子供扱いして・・・。
「起きたら覚えててください・・・!」
悔し紛れによく分からない捨て台詞を吐けば「分かったからもう寝るんだ」と顔の上にあの大きな手をかざされた。
そうすれば私の視界は真っ暗に塞がれて、レジナスさんの手のじんわりと温かい体温に段々と意識が遠くなる。
眠りかけている私の耳に、
「いいかシグウェル、絶対に夜中にユーリを起こそうとするんじゃないぞ。」
「それでは魔法薬の効果の切れ目が分からなくなるから困るな。せめて三回は聞き取りをしたい」
「まだ言うか」
「では二回ではどうだ?」
そんなやり取りがぼんやりと聞こえていた。頑張るなあシグウェルさん。なんて思っていたらいつの間にか私は眠ってしまったらしい。
その後、どれくらい経った頃なのか夢うつつにシグウェルさんに
「ユーリ、俺のことは好きか?」
って聞かれた気がして、何でそんな事を聞くのかな?って思いながら
「嫌いに決まってるじゃないですかぁ・・・」
って答えた。その後すぐレジナスさんが慌てて
「おい、シグウェル!」
って言って
「静かに。君の大声でユーリが起きてもいいのか?」
「お前が言うか・・・!」
なんてやり取りをヒソヒソしていたような。
それは夢?それとも魔法薬の効き目を確かめようとしたシグウェルさんが予定通り私に実際話しかけていた?
翌朝目を覚ました私がそれを思い出して部屋の中を見回すと、シグウェルさんは何ごともなかったかのように少し離れた所にある机に書類を広げて仕事をしている。
うーん、夢か現実か良く分からないなあ、と首を傾げていたらレジナスさんが
「おはようユーリ。ちゃんと眠れたか?」
と気遣うように聞いてきた。もうすぐシンシアが朝の支度に来る、と教えてくれたのできっとシェラさんも一緒に来るはずだ。
よし、それじゃ面倒くさい人が来るその前に昨夜の捨て台詞通りに人を子ども扱いした仕返しを・・・。
「レジナスさん、」
「どうしたユーリ、具合でも悪いか?やはり夜中にシグウェルが無理やり起こしたりしたから・・・」
全くアイツは少し目を離した隙に、とジロリとシグウェルさんの方を見やったのでどうやらあれは夢じゃなかったらしい。そのシグウェルさんは今も素知らぬ顔で紙にペンを走らせているけど。
そんなシグウェルさんに目を向けたレジナスさんの意識をこちらに戻すように、ベッドの上に座ったままそっとその服の裾を引く。
「レジナスさんレジナスさん、」
「どうしたユーリ」
「おはようございます、好きですよレジナスさん」
にっこり笑ってそう言った。
するとレジナスさんはみるみる赤くなり
「いや、ユーリ・・・まだ薬が効いているのか?何を言ってるんだ?そもそも好きと言うってことは、まさか俺のことが嫌いなのか?それとも寝ぼけているのか・・・?」
昨日のシェラさんみたいに、一体どっちだ?とうろうろと視線を彷徨わせた。面白い。
「だから好きですってば」
何回もそんな事を言うのはちょっと恥ずかしいけど、魔法薬のせいだと思ってレジナスさんはあんまり本気にしていないみたいだし、からかうには丁度いいかも知れない。
動揺しているレジナスさんが面白い、とにこにこしてその様子を楽しんでいたらそれまで知らん顔だったシグウェルさんが書類から顔を上げずに
「言っておくが魔法薬の効果はさすがに切れている。レジナス、君、ユーリにからかわれているぞ」
と言った。なんで!そんな余計なことを‼︎
ハッとしてレジナスさんを見れば顔を赤くしたままその眉間には深い皺が寄っている。やばい、バレた。
「ユーリ」
「はい!」
レジナスさんの重々しい呼びかけに、良い子の返事でちゃっ!と正座をする。我ながらまるでお座りを言われた忠犬だ。
「俺をからかったのか?」
「し、正直な気持ちを伝えただけですよ・・・?魔法薬が本当に切れたなら本当の気持ちを口に出せるんじゃないかなーって」
「それならリオン様にも同じように言えるな?」
「エッ」
「えっ?じゃない。昨日のリオン様はあんなにユーリに本当の気持ちを言って欲しがっていただろう?からかったりふざけたりしていたんじゃなければ、俺に言ったのと同じことを言えるだろう?」
「そ、それは・・・」
めちゃくちゃ詰めてくる。すると丁度そこへシェラさんがシンシアさん達と一緒に私の朝の支度をするためにやって来た。
そしてベッドの上に正座して説教されている私と仁王立ちのレジナスさんを見て
「昨夜あれから何があったんです?」
と小首を傾げ、それに対してシグウェルさんは皮肉げに口の端を僅かに笑ませて笑うと、
「人の気持ちをもて遊んだ悪女の末路といつもの様式美だ」
と答え、
「まるで意味が分かりませんね?」
とシェラさんはますます不思議そうな顔をしたのだった。
「見ましたかレジナスさん、我ながらよくやったと思いません?」
と手を取っていたレジナスさんを振り返った。
シェラさんにはいつも揚げ足を取られてばかりだし、レジナスさんにもよく「騙されるなユーリ」って注意されるから良くやった、と褒められるかと思いきや
「ちょっとそこに座れユーリ」
と渋い顔で言われてしまった。あれ、これはまさか・・・お説教の流れ?
「はい」
おとなしくベッドの上に正座すれば、私の目の前に腕組みをしたレジナスさんが立つ。仁王様かな?
「あんな紛らわしいことを言って、あいつが調子に乗ったらどうするつもりだったんだ」
「ええ・・・?」
ホントにお説教だった。
「今回はたまたま不意を突かれたあいつが驚いたから良かったが、そうでなければそのまま寝室どころかベッドになだれ込まれていてもおかしくないんだぞ?何しろユーリの方から誘っていたんだからな」
「はぁい・・・」
「多分次に同じことをすれば、あいつはこれ幸いとユーリの甘言に乗ってくるからな?そうなったら冗談ですよと言っても遅いから、二度とあんな事をシェラに言うんじゃないぞ。」
分かったか?と念押しをしてくるレジナスさんの顔を見れば、怒っているというよりもむしろ動揺したかのようにほんのりと目尻が赤い。
よろめいてもいたし、さっきの私の言葉に不意を突かれたのはシェラさんだけでなくレジナスさんもってことなんだろう。
そう思ったら、いつだったかふざけて膝枕を勧めた時のことを思い出してつい
「レジナスさん、私と一緒に寝ます?寝ない?」
といたずら心で聞いてしまった。
すると目尻だけでなく頬まで更に赤くしたレジナスさんが
「ユーリ!」
と声を上げた。
「ごめんなさい!」
真剣なレジナスさんがかわいくてついふざけ過ぎた。
ひえっ、と正座し直して肩をすくめれば、そんな私達のやり取りを見ていたシグウェルさんは
「君たちのそのやり取りはすでに様式美だな」
と面白そうに小さく笑っている。ついでになぜか部屋の中にいたエル君にも
「本当にユーリ様って調子に乗りやすいですよね」
と呆れたように言われてしまったけど・・・
「あれ?エル君?」
なんで?と思って見ればその手には温かな湯気の立ち上るボウルとタオル、小瓶の乗ったお盆を持っている。
「レジナス様に頼まれました」
レジナスさんにそれを手渡したエル君は、それでは僕はこれで失礼します。と鍵を掛けた隣の居室に繋がっている扉とは別の、廊下へと通じる扉からさっさと出て行ってしまった。
どうやらいつの間にかレジナスさんはエル君に頼み事をしていたらしい。
すると今さっきまで私の前に仁王立ちで説教をしていたレジナスさんが膝をつくと
「ユーリ、手を出せ」
と言ってきた。手?
「指先が冷たい。少し温めたほうが良く眠れるだろう」
なるほど。素直に手を差し出せば、ボウルのお湯の中でゆっくりと手を揉みほぐされる。
ちゃぷちゃぷと揺れる温かいお湯の音と一緒にふんわりと優しく甘い香りが部屋の中へと広がっていく。どうやら小瓶の中身は香油で、お湯の中にそれを入れてくれたらしい。
温かいのと良い香りに、レジナスさんのゆったりとしたハンドマッサージが気持ちいい。
確かにこれはリラックスする。
やがて眠気に襲われぼんやりしてきた私の様子を見て取ったレジナスさんが、
「よし、今日はもう寝るんだ」
と柔らかなタオルでポンポンと両手の水分を優しく拭き取るとあっという間に私を布団の中に入れて寝かしつけた。まるで子供扱いだ。
「なんですか、私は10歳児ですか、そうですか!」
10歳児じゃないんですよ⁉︎って言いたかったんだけど一応私の言わんとしたことはレジナスさんに通じたらしい。
ふっと鼻で笑われて
「俺に怒られるのが分かっていながらふざけた事を言ったりするあたりはあの小さいユーリだった時と全く変わっていないけどな」
とあやすように布団の上からまたポンポンされた。くっ、また子供扱いして・・・。
「起きたら覚えててください・・・!」
悔し紛れによく分からない捨て台詞を吐けば「分かったからもう寝るんだ」と顔の上にあの大きな手をかざされた。
そうすれば私の視界は真っ暗に塞がれて、レジナスさんの手のじんわりと温かい体温に段々と意識が遠くなる。
眠りかけている私の耳に、
「いいかシグウェル、絶対に夜中にユーリを起こそうとするんじゃないぞ。」
「それでは魔法薬の効果の切れ目が分からなくなるから困るな。せめて三回は聞き取りをしたい」
「まだ言うか」
「では二回ではどうだ?」
そんなやり取りがぼんやりと聞こえていた。頑張るなあシグウェルさん。なんて思っていたらいつの間にか私は眠ってしまったらしい。
その後、どれくらい経った頃なのか夢うつつにシグウェルさんに
「ユーリ、俺のことは好きか?」
って聞かれた気がして、何でそんな事を聞くのかな?って思いながら
「嫌いに決まってるじゃないですかぁ・・・」
って答えた。その後すぐレジナスさんが慌てて
「おい、シグウェル!」
って言って
「静かに。君の大声でユーリが起きてもいいのか?」
「お前が言うか・・・!」
なんてやり取りをヒソヒソしていたような。
それは夢?それとも魔法薬の効き目を確かめようとしたシグウェルさんが予定通り私に実際話しかけていた?
翌朝目を覚ました私がそれを思い出して部屋の中を見回すと、シグウェルさんは何ごともなかったかのように少し離れた所にある机に書類を広げて仕事をしている。
うーん、夢か現実か良く分からないなあ、と首を傾げていたらレジナスさんが
「おはようユーリ。ちゃんと眠れたか?」
と気遣うように聞いてきた。もうすぐシンシアが朝の支度に来る、と教えてくれたのできっとシェラさんも一緒に来るはずだ。
よし、それじゃ面倒くさい人が来るその前に昨夜の捨て台詞通りに人を子ども扱いした仕返しを・・・。
「レジナスさん、」
「どうしたユーリ、具合でも悪いか?やはり夜中にシグウェルが無理やり起こしたりしたから・・・」
全くアイツは少し目を離した隙に、とジロリとシグウェルさんの方を見やったのでどうやらあれは夢じゃなかったらしい。そのシグウェルさんは今も素知らぬ顔で紙にペンを走らせているけど。
そんなシグウェルさんに目を向けたレジナスさんの意識をこちらに戻すように、ベッドの上に座ったままそっとその服の裾を引く。
「レジナスさんレジナスさん、」
「どうしたユーリ」
「おはようございます、好きですよレジナスさん」
にっこり笑ってそう言った。
するとレジナスさんはみるみる赤くなり
「いや、ユーリ・・・まだ薬が効いているのか?何を言ってるんだ?そもそも好きと言うってことは、まさか俺のことが嫌いなのか?それとも寝ぼけているのか・・・?」
昨日のシェラさんみたいに、一体どっちだ?とうろうろと視線を彷徨わせた。面白い。
「だから好きですってば」
何回もそんな事を言うのはちょっと恥ずかしいけど、魔法薬のせいだと思ってレジナスさんはあんまり本気にしていないみたいだし、からかうには丁度いいかも知れない。
動揺しているレジナスさんが面白い、とにこにこしてその様子を楽しんでいたらそれまで知らん顔だったシグウェルさんが書類から顔を上げずに
「言っておくが魔法薬の効果はさすがに切れている。レジナス、君、ユーリにからかわれているぞ」
と言った。なんで!そんな余計なことを‼︎
ハッとしてレジナスさんを見れば顔を赤くしたままその眉間には深い皺が寄っている。やばい、バレた。
「ユーリ」
「はい!」
レジナスさんの重々しい呼びかけに、良い子の返事でちゃっ!と正座をする。我ながらまるでお座りを言われた忠犬だ。
「俺をからかったのか?」
「し、正直な気持ちを伝えただけですよ・・・?魔法薬が本当に切れたなら本当の気持ちを口に出せるんじゃないかなーって」
「それならリオン様にも同じように言えるな?」
「エッ」
「えっ?じゃない。昨日のリオン様はあんなにユーリに本当の気持ちを言って欲しがっていただろう?からかったりふざけたりしていたんじゃなければ、俺に言ったのと同じことを言えるだろう?」
「そ、それは・・・」
めちゃくちゃ詰めてくる。すると丁度そこへシェラさんがシンシアさん達と一緒に私の朝の支度をするためにやって来た。
そしてベッドの上に正座して説教されている私と仁王立ちのレジナスさんを見て
「昨夜あれから何があったんです?」
と小首を傾げ、それに対してシグウェルさんは皮肉げに口の端を僅かに笑ませて笑うと、
「人の気持ちをもて遊んだ悪女の末路といつもの様式美だ」
と答え、
「まるで意味が分かりませんね?」
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