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番外編
好きだと言って 2
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お茶の入ったティーカップをじっと見つめながら、これは飲まない方がいいというエル君の言葉に耳を疑う。
「はい⁉︎」
「いつもとほんの少しですけど、違う味がするような気がします。お茶の色も、気のせいかいつもより少し濁っているような・・・。何か入っているかもしれません」
「何か」
思わずエル君の言葉を繰り返してしまった。
・・・エル君は私が出先でお茶を振る舞われると、必ず毒味をする。
大丈夫ですよと言ってもそれが護衛である自分の役目だからと、騎士団でも魔導士院でも絶対にだ。
そしてどうやら今日もいつものようにお茶を毒味した結果、何か異変に気付いたらしい。
「まさかシグウェルさん⁉︎」
「さっき茶葉に魔法薬を染み込ませておいた。しかし、無味無臭のはずなんだが気付くとはさすがだな。」
あっさりとタネ明かしをしたシグウェルさんは悪びれるどころか逆に感心している。
ユリウスさんの不在が完全に悪い方に転んだ。まさか準備されていた茶葉にそんな事をしていたなんて。
「す、すぐに治しますからね・・・!」
慌てて癒しの力を使おうとしたら
「毒性も悪意もないいたずら薬みたいなものだから恐らく君の力は効かないんじゃないか?君が魔法薬で三歳児程度に縮んだ時もそうだっただろう?」
そうシグウェルさんに言われてしまった。
確かに、思い返してみればシグウェルさんのせいで小さくなってヒヨコの鳴き声がする屈辱のピヨピヨ靴を履かせられた時も私の力は効かなかった。なぜかシグウェルさんの魔法薬にイリューディアさんから授かった私の力は効かないのだ。
「・・・いや、一応君の力が効くかどうか念のために試しておくのも悪くないな。やってみてくれ。」
「言われなくてもやりますよ!」
急いでエル君の頭上に手をかざす。ぱあっ、と淡い金色の光がエル君の全身を包んで輝くと静かにその光は消えていく。
「どうですか⁉︎」
エル君の顔を覗き込むと、あの赤い瞳とぱちりと目が合った。
「これだから魔導士は・・・」
嫌そうに顔を歪めたエル君が口を開く。良かった、癒しの力は効いたみたい。
ほっとしたら、
「好きなんですよ」
予想だにしなかった言葉がエル君の口からこぼれ出た。言った本人も信じられない、と目を丸くしている。
「え?好き?魔導士が?」
つい聞き返せば、
「そうですよ、大好きです・・・!え?」
僕は一体何を言っているんだ、と珍しくエル君が目に見えて狼狽えている。
するとそれを見たシグウェルさんが
「どうやらエルにもその魔法薬は効いたらしいな。それからやはり君の癒しの力の対象外か。」
と自分の仮説を確かめるように頷いた。
「え?てことはエル君、思ってることと逆のことを話してるってことですか?」
「エルが魔導士を好いているなどと言うか?いつもの言動に照らし合わせてみればちょうど真逆のことを言っていると思うが」
と説明された。た、確かに。
するとヒュン!と風を切って何かがシグウェルさんの方へと飛んでいった。
「おっと」
シグウェルさんの前でその何かはバチンと音を立てて弾かれ、エル君の手元へと戻っていく。
「まだ治さなくていいですよ・・・!」
キッとシグウェルさんを睨みながらエル君が言う。ええっとそれは『早く治せ』ってこと?ややこしいな。
ちなみにエル君の手元に戻った何かはいつものあの糸状の武器だ。苛立つあまり攻撃してしまったらしい。そしてバチンと音を立ててそれを弾いたのはシグウェルさんの防護魔法なんだろう。
「エル君⁉︎ちょっと落ち着いて⁉︎」
このままだと団長室がボロボロになりそう。
「そうだ落ち着け。それは口を開かない限り周りには何の影響もないし迷惑もかけないものだ。それに茶葉に染み込ませたとはいえお湯で魔法薬が薄まっている分、効力が切れるのも早いはずだ。今までの例からいえば二、三時間程度だろう。」
毛を逆立てた猫みたいにギロリと自分を睨んでいるエル君にも動じることなくシグウェルさんは饒舌に魔法薬の説明をした。
「そんなに色々と分かってるのに、いくら毒耐性があるとはいえまだエル君で試す必要があるとか酷くないですか⁉︎」
「様々な角度から検証することによって得られる知見からこれの今後の使い道が決まるからな。屋台で売る子供向けの遊びのように単純な魔法薬になるか、それとも自白剤のように国に有益な魔法薬になるかは集めた情報次第だ。」
なんかものすごくそれらしいっぽい理屈を言われる。
そしてちょっと考えたシグウェルさんは
「・・・そういえば君がこれを飲んだらどうなるんだろうな?」
唐突にそんな事を言い出した。
「はい?」
「君、基本は素直で思ったことを正直に口に出すがたまに恥ずかしがって気持ちとは逆のことを言うだろう?そういう人物がこれを飲めば、逆に素直に心の内を口に出すことになるんじゃないか?そういう意味では、やはりこれは自白剤に近いか・・・?」
何を言ってるんだろう。私でも実験するつもり?
その意図を掴みかねてシグウェルさんを見つめれば、目をすがめ面白そうな表情をして私を見つめている。
あ、これは単純に私で遊びたいだけだ。
以前ウサ耳のカチューシャを付けられた時に、シグウェルさんの魔法でそれに髪の毛が絡みついて本物のウサギの耳みたいになり数日それを解除出来なかった時も、今みたいに面白そうな顔をしながら慌てふためく私を見ていた。
新しい魔法薬を手に入れたことによる好奇心に、更にそれを使って私で遊んでみようかという興味が上乗せされ始めている。
「目の前でエル君がこんな事になったのを見たのに、それを飲むわけがありませんよ・・・⁉︎」
シグウェルさんの前からじりじりと後ずさりしながら言えば、そうか?とシグウェルさんはおもむろにあの魔法薬が入っている三角フラスコに手を伸ばした。
私がそれを受け取るとでも思っているんだろうか。
「手渡されても受け取りませんし、飲みませんからね?」
受け取らない意思を示すように私は自分の両手をさっと後ろに隠す。
と、シグウェルさんは手にした三角フラスコを私に渡すどころか次の瞬間ぐいとその中身を煽った。
「ええ⁉︎」
自分で飲んだ?予想外の行動にびっくりする。驚いたのは私だけでなくマリーさんも、そしてもし私に無理やりそれを手渡そうとしたら防ごうと構えていたエル君もだ。
みんなが一瞬固まった次の瞬間、シグウェルさんは三角フラスコを置くと素早く私の腰に手を回して引き寄せ、しっかり抱き締めると突然口付けてきた。
「んーっ⁉︎」
驚いて見開いた目に、まだ面白そうな表情をしたままのシグウェルさんのアメジストの瞳がかち合う。
予想外の行動になすすべもなく流されていれば、割り開かれた口の中にぬるりとその舌が入ってきた。
その感触に、背中が甘い痺れにも似た感覚にぞくりと震えてふっと体の力が抜ける。
と、次の瞬間差し込まれた舌から何かの液体が口の中に流れ込んで来たのが分かった。まさか。
ハッとして体をこわばらせて離そうとしたけど、さっき後ろに回した私の両手はシグウェルさんに抱き寄せられた時にそのままがっちりと後ろ手のままホールドされているので身動きが取れない。
そのまま流し込まれた液体を反射でごくりと飲み込めば、いい子だとでも言うように瞳を笑ませたシグウェルさんは口の中で一度舌を絡めると唇を離した。
「よし、飲んだな。」
そう満足げに言ってるけど、いくら何でもここまでする?まさか自分も魔法薬を口にして、私に口移しで飲ませてくるとは思わなかった。
「信じられない、他の人も見てるのに・・・!」
目の端ではマリーさんが「子どもは見ちゃダメです!」とエル君の両目を手で塞いでいるのが見えた。恥ずかしい。
「で、どうだ?俺との口付けは良かったか?もう少し長くなければ物足りなかったか?」
自分の口の中に魔法薬を残さないように、僅かに口に含んだ水を紙ナプキンに吸い取らせながら私を見たシグウェルさんはニヤリと笑って聞いてきた。
あの感じだとシグウェルさんは自分では魔法薬を全然飲み込んでいないみたいだ。ズルい。
それにシグウェルさんとの口付けが良かったかどうかなんて、マリーさん達のいるこの場で言えるわけがない。いや、たとえ二人きりでも絶対に言わないけど!
いいわけないでしょ⁉︎そう思って文句を言おうと思ったのに、私の口から出てきた言葉は
「良かったです、もっとして欲しいです!」
というものだった。ひぃ、一体何言ってるんだろう⁉︎赤くなって慌てて口を押さえれば、私の目の前ではシグウェルさんが
「やはりユーリにもあの薬は効いたな。」
自分の予想通りの結果に気を良くしたのかまた一つ満足げに頷いていた。
「はい⁉︎」
「いつもとほんの少しですけど、違う味がするような気がします。お茶の色も、気のせいかいつもより少し濁っているような・・・。何か入っているかもしれません」
「何か」
思わずエル君の言葉を繰り返してしまった。
・・・エル君は私が出先でお茶を振る舞われると、必ず毒味をする。
大丈夫ですよと言ってもそれが護衛である自分の役目だからと、騎士団でも魔導士院でも絶対にだ。
そしてどうやら今日もいつものようにお茶を毒味した結果、何か異変に気付いたらしい。
「まさかシグウェルさん⁉︎」
「さっき茶葉に魔法薬を染み込ませておいた。しかし、無味無臭のはずなんだが気付くとはさすがだな。」
あっさりとタネ明かしをしたシグウェルさんは悪びれるどころか逆に感心している。
ユリウスさんの不在が完全に悪い方に転んだ。まさか準備されていた茶葉にそんな事をしていたなんて。
「す、すぐに治しますからね・・・!」
慌てて癒しの力を使おうとしたら
「毒性も悪意もないいたずら薬みたいなものだから恐らく君の力は効かないんじゃないか?君が魔法薬で三歳児程度に縮んだ時もそうだっただろう?」
そうシグウェルさんに言われてしまった。
確かに、思い返してみればシグウェルさんのせいで小さくなってヒヨコの鳴き声がする屈辱のピヨピヨ靴を履かせられた時も私の力は効かなかった。なぜかシグウェルさんの魔法薬にイリューディアさんから授かった私の力は効かないのだ。
「・・・いや、一応君の力が効くかどうか念のために試しておくのも悪くないな。やってみてくれ。」
「言われなくてもやりますよ!」
急いでエル君の頭上に手をかざす。ぱあっ、と淡い金色の光がエル君の全身を包んで輝くと静かにその光は消えていく。
「どうですか⁉︎」
エル君の顔を覗き込むと、あの赤い瞳とぱちりと目が合った。
「これだから魔導士は・・・」
嫌そうに顔を歪めたエル君が口を開く。良かった、癒しの力は効いたみたい。
ほっとしたら、
「好きなんですよ」
予想だにしなかった言葉がエル君の口からこぼれ出た。言った本人も信じられない、と目を丸くしている。
「え?好き?魔導士が?」
つい聞き返せば、
「そうですよ、大好きです・・・!え?」
僕は一体何を言っているんだ、と珍しくエル君が目に見えて狼狽えている。
するとそれを見たシグウェルさんが
「どうやらエルにもその魔法薬は効いたらしいな。それからやはり君の癒しの力の対象外か。」
と自分の仮説を確かめるように頷いた。
「え?てことはエル君、思ってることと逆のことを話してるってことですか?」
「エルが魔導士を好いているなどと言うか?いつもの言動に照らし合わせてみればちょうど真逆のことを言っていると思うが」
と説明された。た、確かに。
するとヒュン!と風を切って何かがシグウェルさんの方へと飛んでいった。
「おっと」
シグウェルさんの前でその何かはバチンと音を立てて弾かれ、エル君の手元へと戻っていく。
「まだ治さなくていいですよ・・・!」
キッとシグウェルさんを睨みながらエル君が言う。ええっとそれは『早く治せ』ってこと?ややこしいな。
ちなみにエル君の手元に戻った何かはいつものあの糸状の武器だ。苛立つあまり攻撃してしまったらしい。そしてバチンと音を立ててそれを弾いたのはシグウェルさんの防護魔法なんだろう。
「エル君⁉︎ちょっと落ち着いて⁉︎」
このままだと団長室がボロボロになりそう。
「そうだ落ち着け。それは口を開かない限り周りには何の影響もないし迷惑もかけないものだ。それに茶葉に染み込ませたとはいえお湯で魔法薬が薄まっている分、効力が切れるのも早いはずだ。今までの例からいえば二、三時間程度だろう。」
毛を逆立てた猫みたいにギロリと自分を睨んでいるエル君にも動じることなくシグウェルさんは饒舌に魔法薬の説明をした。
「そんなに色々と分かってるのに、いくら毒耐性があるとはいえまだエル君で試す必要があるとか酷くないですか⁉︎」
「様々な角度から検証することによって得られる知見からこれの今後の使い道が決まるからな。屋台で売る子供向けの遊びのように単純な魔法薬になるか、それとも自白剤のように国に有益な魔法薬になるかは集めた情報次第だ。」
なんかものすごくそれらしいっぽい理屈を言われる。
そしてちょっと考えたシグウェルさんは
「・・・そういえば君がこれを飲んだらどうなるんだろうな?」
唐突にそんな事を言い出した。
「はい?」
「君、基本は素直で思ったことを正直に口に出すがたまに恥ずかしがって気持ちとは逆のことを言うだろう?そういう人物がこれを飲めば、逆に素直に心の内を口に出すことになるんじゃないか?そういう意味では、やはりこれは自白剤に近いか・・・?」
何を言ってるんだろう。私でも実験するつもり?
その意図を掴みかねてシグウェルさんを見つめれば、目をすがめ面白そうな表情をして私を見つめている。
あ、これは単純に私で遊びたいだけだ。
以前ウサ耳のカチューシャを付けられた時に、シグウェルさんの魔法でそれに髪の毛が絡みついて本物のウサギの耳みたいになり数日それを解除出来なかった時も、今みたいに面白そうな顔をしながら慌てふためく私を見ていた。
新しい魔法薬を手に入れたことによる好奇心に、更にそれを使って私で遊んでみようかという興味が上乗せされ始めている。
「目の前でエル君がこんな事になったのを見たのに、それを飲むわけがありませんよ・・・⁉︎」
シグウェルさんの前からじりじりと後ずさりしながら言えば、そうか?とシグウェルさんはおもむろにあの魔法薬が入っている三角フラスコに手を伸ばした。
私がそれを受け取るとでも思っているんだろうか。
「手渡されても受け取りませんし、飲みませんからね?」
受け取らない意思を示すように私は自分の両手をさっと後ろに隠す。
と、シグウェルさんは手にした三角フラスコを私に渡すどころか次の瞬間ぐいとその中身を煽った。
「ええ⁉︎」
自分で飲んだ?予想外の行動にびっくりする。驚いたのは私だけでなくマリーさんも、そしてもし私に無理やりそれを手渡そうとしたら防ごうと構えていたエル君もだ。
みんなが一瞬固まった次の瞬間、シグウェルさんは三角フラスコを置くと素早く私の腰に手を回して引き寄せ、しっかり抱き締めると突然口付けてきた。
「んーっ⁉︎」
驚いて見開いた目に、まだ面白そうな表情をしたままのシグウェルさんのアメジストの瞳がかち合う。
予想外の行動になすすべもなく流されていれば、割り開かれた口の中にぬるりとその舌が入ってきた。
その感触に、背中が甘い痺れにも似た感覚にぞくりと震えてふっと体の力が抜ける。
と、次の瞬間差し込まれた舌から何かの液体が口の中に流れ込んで来たのが分かった。まさか。
ハッとして体をこわばらせて離そうとしたけど、さっき後ろに回した私の両手はシグウェルさんに抱き寄せられた時にそのままがっちりと後ろ手のままホールドされているので身動きが取れない。
そのまま流し込まれた液体を反射でごくりと飲み込めば、いい子だとでも言うように瞳を笑ませたシグウェルさんは口の中で一度舌を絡めると唇を離した。
「よし、飲んだな。」
そう満足げに言ってるけど、いくら何でもここまでする?まさか自分も魔法薬を口にして、私に口移しで飲ませてくるとは思わなかった。
「信じられない、他の人も見てるのに・・・!」
目の端ではマリーさんが「子どもは見ちゃダメです!」とエル君の両目を手で塞いでいるのが見えた。恥ずかしい。
「で、どうだ?俺との口付けは良かったか?もう少し長くなければ物足りなかったか?」
自分の口の中に魔法薬を残さないように、僅かに口に含んだ水を紙ナプキンに吸い取らせながら私を見たシグウェルさんはニヤリと笑って聞いてきた。
あの感じだとシグウェルさんは自分では魔法薬を全然飲み込んでいないみたいだ。ズルい。
それにシグウェルさんとの口付けが良かったかどうかなんて、マリーさん達のいるこの場で言えるわけがない。いや、たとえ二人きりでも絶対に言わないけど!
いいわけないでしょ⁉︎そう思って文句を言おうと思ったのに、私の口から出てきた言葉は
「良かったです、もっとして欲しいです!」
というものだった。ひぃ、一体何言ってるんだろう⁉︎赤くなって慌てて口を押さえれば、私の目の前ではシグウェルさんが
「やはりユーリにもあの薬は効いたな。」
自分の予想通りの結果に気を良くしたのかまた一つ満足げに頷いていた。
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