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番外編
西方見聞録 32
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僕がぐったりしているのは皇子の攻撃性の強い水魔法が原因なのに、腹が減っているせいだと勝手に勘違いしたままのジェン皇子は
「歓迎ありがとう!じゃあ悪いけど、すぐにシーリンをどこか休めるところに運んでもいいかな⁉︎」
と言ってびしょ濡れのままの僕をその背に背負った。
ちなみにジェン皇子を始めとした、この場にいる面々の中で雨と皇子の水魔法で濡れているのは僕だけだ。
皇子は元から自分の魔法で濡れることはないし、リオン王弟殿下やルーシャ国の人達もシグウェル様の保護魔法で綺麗に雨が弾かれている。
だからなのか、リオン王弟殿下とレジナス様の陰から背伸びをしてちらりと顔を覗かせたユーリ様が
「先にシーリンさんを拭いてあげるタオルみたいな物はないですか?濡れているままだとかわいそうですよ!」
と声を掛けてくれた。その声に僕を背負って歩き出そうとしていたジェン皇子が
「あれ?女の子?ボクの気のせいかな、どこからか声が・・・」
と辺りを見回したので、このままここでユーリ様と会わせたら面倒なことになると思ったのかレジナス様が
「まだ静かにしていてくれ、少し様子を見よう。」
と小声でユーリ様に囁いてまたあの大きな体でさっとその姿を隠してしまった。
リオン王弟殿下もさりげなくその背にユーリ様を隠して
「皇族を迎え入れるには簡素かも知れないけど、一番近いのは魔導士院の応接室だからそこへ行こうか。ユリウス、彼を乾かしてあげて」
と指示を出し、それにはいはいと頷いたユリウス様があっという間に僕を乾かしてしまう。
そうすれば姿の見えない謎の声のことはあっさりと放置してジェン皇子は
「ありがとう!君、いい人だね。ルーシャ国の魔導士かい?その紺色の制服、よく似合ってるねぇ!」
と、促されて案内について行きながら邪気のない笑顔を先導するユリウス様に見せている。
「さっきまで自分の部下が酷い目に遭わされていると思って慌ててここまで飛んで来たのに、たかが服を乾かしたくらいでその相手を褒めるとは良く分からない奴だな・・・」
そう呟いて冷たい目で皇子を見たシグウェル様にユリウス様も、
「俺もまさかこの程度のことで褒められるとは思ってなかったっす。ていうか、濡れネズミの部下を自分が濡れるのも厭わずに躊躇なく自ら背負っちゃうあたり、かなりのお人好しなんじゃないすか?」
困惑したように返している。
そうだよ、ウチの皇子殿下は人が好くて悪巧みなんか絶対に出来ないタイプの人間なんだ。
だからユーリ様にガラス鉢を通じて求婚したのも決してユーリ様の結婚式を邪魔したり混乱させたりしたかったわけじゃない。
だけどまあ、期せずして騒ぎの張本人が来ちゃったんだし、もうこの際本人に「余計な騒ぎを起こしてごめんなさい」って謝ってもらおう。
「ジェン皇子・・・ここにいる人達、僕を乾かしてくれたユリウス様以外は全員例のユーリ様の伴侶ですからね、くれぐれも粗相のないように・・・」
服は乾きはしたけど不意打ちの皇子の魔法で強引に引き戻されて体力を持って行かれぐったりとまだ背負われたまま、皇子にこそこそと耳打ちをする。
するとちょうど魔導士院の接客用の応接室に通された皇子がええ‼︎と大きな声を上げた。
「あ痛たぁ!」
そのままどさりと僕をソファに降ろし・・・って言うか、取り落とすようにして背から落とされたので、僕も思わず声を上げたら
「それホントかい、シーリン!もっと早く言っておくれよ!」
そう言うとリオン王弟殿下達をきょろきょろと見渡した。
「シーリンから聞いていた特徴だと、この気品のある人がリオン殿下で・・・こっちのちょっと冷たい顔付きの銀髪の人がシグウェル殿?それからクマみたいに大きなこの人がレジナス殿・・・うわあホントだ、手紙で読んでた通りだ!顔、怖っ!」
ちょっと!何最後に余計なこと言ってんの⁉︎僕、手紙でちゃんとレジナス様のこと褒めてたよね⁉︎
あまりにもあんまりな皇子の言葉に部屋の空気が凍った気がする。そしてユリウス様が
「いや、レジナスの顔が怖いのは今に始まったことじゃないっすけど初対面で堂々と本人にそれを言った人は初めて見たっす・・・」
と言い、レジナス様の方をちらりと見た。
レジナス様も、面と向かってさすがにそんな事を言われることはあまりないのか、皇子の言葉に怒るというよりも複雑そうな顔をしている。
そしてジェン皇子は、そんな周囲の視線を物ともせずにこの国の王族であるリオン王弟殿下に改めて挨拶をしようと片手を胸に当てピシッと綺麗なお辞儀をして名乗っていたんだけど・・・
「・・・そんなわけでボクはこの中で一番歳下だし、どうか気楽に愛称でジェンと呼んで欲しい」
と言いながら顔を上げた時、リオン王弟殿下とレジナス様の立ち位置が不自然なことに気付いて首を傾げた。
「あの・・・二人とも、どうしてそんなにもくっついて並んで立ってるの?暑くない?」
実は二人ともまだその背後にユーリ様を隠したままだった。いや、こうなったらいい加減ユーリ様のことも紹介しなきゃいけないと思うんだけど?
ウチの皇子にごく当然な疑問を呈されて、顔を見合わせた二人はどうやってユーリ様を紹介しようかと明らかに迷っている。
そりゃそうか。初めてのプレゼントを贈ると同時に求婚までしてきたような相手がホンモノのユーリ様を目にしたらまた何を言い出すか分からないし。
だから僕が、
「あのー皇子?自己紹介が終わったんなら、とりあえずいきなりここに乗り込んで来た謝罪でもしたらどうです?僕はここでかなり良い待遇で過ごさせてもらってたんで、絶食させられて虐待されてたとか拷問されてたとか、そんなことは決してないんですよ?」
と口を出したら
「でも今のキミ、すごくぐったりしてるじゃない!僕のお願いのせいで大変な目に遭ったんでしょう⁉︎」
と眉根を寄せて心配された。
「ああ、ハイ。アンタのせいで僕は今すっかり疲れ切ってますけどね?」
ぐったりしてるのはアンタが僕に向けて水魔法を放ったせいだよ、と皮肉を言ったら
「シーリンさん、疲れてるんですか?じゃあ私が治しますよ?」
と目の前のリオン王弟殿下とレジナス様の背後からユーリ様が声を上げた。
それをレジナス様が
「待てユーリ、先に俺とリオン様がまずお前を紹介するから・・・」
と制したけどその声に被せ気味に
「今『ユーリ』って言った⁉︎えっ、あのお姫様がここにいるの⁉︎」
とジェン皇子がソファから立ち上がる。
するとレジナス様とリオン王弟殿下の間からユーリ様が二人の肩を掴んで隙間から顔を覗かせた。
「あ、はい。こんにちは初めまして。こんな格好での挨拶でごめんなさい、私がユーリです。」
そう言いながら二人の肩口の間でちらちらとあの黒曜石みたいな黒い瞳を見せながら「ちょっと、何で二人ともまだどかないんですか⁉︎」と抗議をしていた。
「えっ、可愛い‼︎瞳しか見えないけど可愛いよシーリン、手紙で書いてた通りだね⁉︎」
とジェン皇子は僕をバンバン叩いて、
「こんにちはお姫様!ユーリ様、って名前を呼ぶ許しを貰っても?出来ればその姿もきちんと見せて欲しいんだけどいいかな⁉︎」
とまだユーリ様の前に立ち塞がっている二人越しに声を掛けた。
すると、さすがにそのまま話させるわけにはいかないと諦めたのかリオン王弟殿下は仕方ないね・・・とため息を一つついて
「ジェン皇子、ユーリを驚かせないためにもこのテーブルを挟んだそれ以上はこちら側に来ないでもらえるかな?それが出来なければユーリには会わせられないけど。」
と念を押した。
「女性に突然距離を詰めるような失礼な真似はしないよ!いつだってボクは紳士だからね!」
皇子はそんな事を言って胸を張ったけど・・・いやアンタ、初手から求婚して思いっきり会ったこともない相手への距離の詰め方間違ってたからね?
よくそんな事が言えるな、と半ば呆れてしまったけどリオン王弟殿下はそんな皇子の言葉を信じたのか、自分とレジナス様の背中に隠していたユーリ様の姿をようやく見せた。
「やっと視界が開けました!二人とも何なんですか、もう!シーリンさん、疲れて動けなくなってるんですよね。大丈夫ですか?私が今治しますからね。」
ちょっとだけ頬を膨らませて自分の両脇に立つ二人を見やった後にユーリ様は僕に笑顔を見せてくれた。
その様子にジェン皇子は頬を紅潮させて何かを言おうとしては言えずに口をぱくぱくさせたかと思うとやっとのことで
「か、可愛い・・・!今までに見てきたどんな人よりも可愛いし美人だよ、どうしよう・・・!」
小さく叫ぶようにそう声を上げた。
おお、この皇子様が言葉を失くすくらい目を奪われるなんてさすがユーリ様だ。
どうやら噂に聞いていた以上のユーリ様の可愛らしさと美しさに圧倒されているみたいだし、これはもうそうおかしな事を言う気力もないんじゃないかな?
そう思っていたのに、次の瞬間ジェン皇子はテーブルに身を乗り出すと
「やっぱりボクも伴侶にして!ここにお婿に入るから‼︎」
とバカな事を前のめりに勢い込んで言った。
「歓迎ありがとう!じゃあ悪いけど、すぐにシーリンをどこか休めるところに運んでもいいかな⁉︎」
と言ってびしょ濡れのままの僕をその背に背負った。
ちなみにジェン皇子を始めとした、この場にいる面々の中で雨と皇子の水魔法で濡れているのは僕だけだ。
皇子は元から自分の魔法で濡れることはないし、リオン王弟殿下やルーシャ国の人達もシグウェル様の保護魔法で綺麗に雨が弾かれている。
だからなのか、リオン王弟殿下とレジナス様の陰から背伸びをしてちらりと顔を覗かせたユーリ様が
「先にシーリンさんを拭いてあげるタオルみたいな物はないですか?濡れているままだとかわいそうですよ!」
と声を掛けてくれた。その声に僕を背負って歩き出そうとしていたジェン皇子が
「あれ?女の子?ボクの気のせいかな、どこからか声が・・・」
と辺りを見回したので、このままここでユーリ様と会わせたら面倒なことになると思ったのかレジナス様が
「まだ静かにしていてくれ、少し様子を見よう。」
と小声でユーリ様に囁いてまたあの大きな体でさっとその姿を隠してしまった。
リオン王弟殿下もさりげなくその背にユーリ様を隠して
「皇族を迎え入れるには簡素かも知れないけど、一番近いのは魔導士院の応接室だからそこへ行こうか。ユリウス、彼を乾かしてあげて」
と指示を出し、それにはいはいと頷いたユリウス様があっという間に僕を乾かしてしまう。
そうすれば姿の見えない謎の声のことはあっさりと放置してジェン皇子は
「ありがとう!君、いい人だね。ルーシャ国の魔導士かい?その紺色の制服、よく似合ってるねぇ!」
と、促されて案内について行きながら邪気のない笑顔を先導するユリウス様に見せている。
「さっきまで自分の部下が酷い目に遭わされていると思って慌ててここまで飛んで来たのに、たかが服を乾かしたくらいでその相手を褒めるとは良く分からない奴だな・・・」
そう呟いて冷たい目で皇子を見たシグウェル様にユリウス様も、
「俺もまさかこの程度のことで褒められるとは思ってなかったっす。ていうか、濡れネズミの部下を自分が濡れるのも厭わずに躊躇なく自ら背負っちゃうあたり、かなりのお人好しなんじゃないすか?」
困惑したように返している。
そうだよ、ウチの皇子殿下は人が好くて悪巧みなんか絶対に出来ないタイプの人間なんだ。
だからユーリ様にガラス鉢を通じて求婚したのも決してユーリ様の結婚式を邪魔したり混乱させたりしたかったわけじゃない。
だけどまあ、期せずして騒ぎの張本人が来ちゃったんだし、もうこの際本人に「余計な騒ぎを起こしてごめんなさい」って謝ってもらおう。
「ジェン皇子・・・ここにいる人達、僕を乾かしてくれたユリウス様以外は全員例のユーリ様の伴侶ですからね、くれぐれも粗相のないように・・・」
服は乾きはしたけど不意打ちの皇子の魔法で強引に引き戻されて体力を持って行かれぐったりとまだ背負われたまま、皇子にこそこそと耳打ちをする。
するとちょうど魔導士院の接客用の応接室に通された皇子がええ‼︎と大きな声を上げた。
「あ痛たぁ!」
そのままどさりと僕をソファに降ろし・・・って言うか、取り落とすようにして背から落とされたので、僕も思わず声を上げたら
「それホントかい、シーリン!もっと早く言っておくれよ!」
そう言うとリオン王弟殿下達をきょろきょろと見渡した。
「シーリンから聞いていた特徴だと、この気品のある人がリオン殿下で・・・こっちのちょっと冷たい顔付きの銀髪の人がシグウェル殿?それからクマみたいに大きなこの人がレジナス殿・・・うわあホントだ、手紙で読んでた通りだ!顔、怖っ!」
ちょっと!何最後に余計なこと言ってんの⁉︎僕、手紙でちゃんとレジナス様のこと褒めてたよね⁉︎
あまりにもあんまりな皇子の言葉に部屋の空気が凍った気がする。そしてユリウス様が
「いや、レジナスの顔が怖いのは今に始まったことじゃないっすけど初対面で堂々と本人にそれを言った人は初めて見たっす・・・」
と言い、レジナス様の方をちらりと見た。
レジナス様も、面と向かってさすがにそんな事を言われることはあまりないのか、皇子の言葉に怒るというよりも複雑そうな顔をしている。
そしてジェン皇子は、そんな周囲の視線を物ともせずにこの国の王族であるリオン王弟殿下に改めて挨拶をしようと片手を胸に当てピシッと綺麗なお辞儀をして名乗っていたんだけど・・・
「・・・そんなわけでボクはこの中で一番歳下だし、どうか気楽に愛称でジェンと呼んで欲しい」
と言いながら顔を上げた時、リオン王弟殿下とレジナス様の立ち位置が不自然なことに気付いて首を傾げた。
「あの・・・二人とも、どうしてそんなにもくっついて並んで立ってるの?暑くない?」
実は二人ともまだその背後にユーリ様を隠したままだった。いや、こうなったらいい加減ユーリ様のことも紹介しなきゃいけないと思うんだけど?
ウチの皇子にごく当然な疑問を呈されて、顔を見合わせた二人はどうやってユーリ様を紹介しようかと明らかに迷っている。
そりゃそうか。初めてのプレゼントを贈ると同時に求婚までしてきたような相手がホンモノのユーリ様を目にしたらまた何を言い出すか分からないし。
だから僕が、
「あのー皇子?自己紹介が終わったんなら、とりあえずいきなりここに乗り込んで来た謝罪でもしたらどうです?僕はここでかなり良い待遇で過ごさせてもらってたんで、絶食させられて虐待されてたとか拷問されてたとか、そんなことは決してないんですよ?」
と口を出したら
「でも今のキミ、すごくぐったりしてるじゃない!僕のお願いのせいで大変な目に遭ったんでしょう⁉︎」
と眉根を寄せて心配された。
「ああ、ハイ。アンタのせいで僕は今すっかり疲れ切ってますけどね?」
ぐったりしてるのはアンタが僕に向けて水魔法を放ったせいだよ、と皮肉を言ったら
「シーリンさん、疲れてるんですか?じゃあ私が治しますよ?」
と目の前のリオン王弟殿下とレジナス様の背後からユーリ様が声を上げた。
それをレジナス様が
「待てユーリ、先に俺とリオン様がまずお前を紹介するから・・・」
と制したけどその声に被せ気味に
「今『ユーリ』って言った⁉︎えっ、あのお姫様がここにいるの⁉︎」
とジェン皇子がソファから立ち上がる。
するとレジナス様とリオン王弟殿下の間からユーリ様が二人の肩を掴んで隙間から顔を覗かせた。
「あ、はい。こんにちは初めまして。こんな格好での挨拶でごめんなさい、私がユーリです。」
そう言いながら二人の肩口の間でちらちらとあの黒曜石みたいな黒い瞳を見せながら「ちょっと、何で二人ともまだどかないんですか⁉︎」と抗議をしていた。
「えっ、可愛い‼︎瞳しか見えないけど可愛いよシーリン、手紙で書いてた通りだね⁉︎」
とジェン皇子は僕をバンバン叩いて、
「こんにちはお姫様!ユーリ様、って名前を呼ぶ許しを貰っても?出来ればその姿もきちんと見せて欲しいんだけどいいかな⁉︎」
とまだユーリ様の前に立ち塞がっている二人越しに声を掛けた。
すると、さすがにそのまま話させるわけにはいかないと諦めたのかリオン王弟殿下は仕方ないね・・・とため息を一つついて
「ジェン皇子、ユーリを驚かせないためにもこのテーブルを挟んだそれ以上はこちら側に来ないでもらえるかな?それが出来なければユーリには会わせられないけど。」
と念を押した。
「女性に突然距離を詰めるような失礼な真似はしないよ!いつだってボクは紳士だからね!」
皇子はそんな事を言って胸を張ったけど・・・いやアンタ、初手から求婚して思いっきり会ったこともない相手への距離の詰め方間違ってたからね?
よくそんな事が言えるな、と半ば呆れてしまったけどリオン王弟殿下はそんな皇子の言葉を信じたのか、自分とレジナス様の背中に隠していたユーリ様の姿をようやく見せた。
「やっと視界が開けました!二人とも何なんですか、もう!シーリンさん、疲れて動けなくなってるんですよね。大丈夫ですか?私が今治しますからね。」
ちょっとだけ頬を膨らませて自分の両脇に立つ二人を見やった後にユーリ様は僕に笑顔を見せてくれた。
その様子にジェン皇子は頬を紅潮させて何かを言おうとしては言えずに口をぱくぱくさせたかと思うとやっとのことで
「か、可愛い・・・!今までに見てきたどんな人よりも可愛いし美人だよ、どうしよう・・・!」
小さく叫ぶようにそう声を上げた。
おお、この皇子様が言葉を失くすくらい目を奪われるなんてさすがユーリ様だ。
どうやら噂に聞いていた以上のユーリ様の可愛らしさと美しさに圧倒されているみたいだし、これはもうそうおかしな事を言う気力もないんじゃないかな?
そう思っていたのに、次の瞬間ジェン皇子はテーブルに身を乗り出すと
「やっぱりボクも伴侶にして!ここにお婿に入るから‼︎」
とバカな事を前のめりに勢い込んで言った。
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