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番外編
西方見聞録 9
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まさかここでユーリ様を間近に見られる機会に恵まれるなんて。
やったね、と心の中でガッツポーズをした僕の前ではシグウェル様とユリウス様が話している。
「結婚式の出席者の件でここに来るってことは団長の実家のことですかね?」
「まあそうだろう。新婚休暇に入ればユールヴァルト領でも披露宴をするからな。本家当主夫妻はともかく、領地でのそれと王都での結婚式の参列者との重複をどの程度までにするかの相談だろうな。」
「何回も結婚式を挙げなきゃいけないなんてユーリ様も大変っすねぇ。」
「それよりユーリが来る前にさっさと茶の用意をしろ」
そう言ったシグウェル様は、そこで改めて僕らの方へと向き直った。
「で?君たちはいつまでここにいるつもりだ。もう用は済んだのだろう?まだ帰らないのか?」
めちゃくちゃあからさまに邪険にされてるんですけど。そんなに僕らとユーリ様を会わせたくないんだ?というか、邪魔者ナシでユーリ様と会いたいってこと?
ユリウス様も、団長⁉︎と声を上げてくれた。だけど続けて
「ホント申し訳ないっすけど、今日はこれで帰ってもらってもいいっすか?これ以上ここにいると多分アンタら、団長に魔法でそこの窓から放り出される羽目になるっす!ぜひその前に・・・」
と手を合わせて拝まれた。それはイヤだ。使用人も僕の隣で
「もちろん、すぐ帰ります!今日はありがとうございました‼︎」
と大声で礼を言って頭を下げた。あーもう、これ完全にユーリ様に会えないまま帰る流れだよ・・・とがっかりしながら荷物をまとめる。
するとそこへ軽いノックの音と共に
「失礼します、・・・シグウェルさん?」
と若い女性の声がした。
はっとして扉の方を見れば、ぶ厚い本を重そうに抱えた一人の女性が開いた扉の向こうで小首を傾げて部屋の中を覗き込んでいた。
あっ、もしかしてこの人は。そう思いながら僕はその人の姿を目に焼き付けようとしっかり見つめる。
胸の前で本を抱えたその女性は部屋の中を見渡すと、傾げた首から肩にかけてさらさらと長い黒髪が流れた。
整った顔立ちは大人びた綺麗系の美人だけど、少しだけ吊り上がり気味でアーモンド型の大きな瞳は猫みたいな愛嬌もあって、どこか年相応の可愛らしさも感じる。
来ているドレスは差し掛かっている季節に合わせたのか、秋を思わせる紅葉した葉の色のように鮮やかな赤の上に落ち葉のような金色が重ね合わせてあって華やかだ。
だけど赤と金をあしらった、一歩間違えれば派手すぎるその装いも、彼女本人のしっとりしたカラスの濡れ羽色のように艶やかな黒髪や美しさの前には、その華やかさも調和して馴染んで見えるのが不思議だ。
誰が選んだドレスなのか知らないけど、難しい色の組み合わせをこんなにも着る人本人の雰囲気に合わせてくるとは、美意識が高くセンスの良い人がいるもんだなと感心した。
そんな事を考えながらなおもその人を見つめていれば、室内を見渡していたその烟るような長いまつ毛の奥の黒い瞳と、食い入るように彼女を見ていた僕の視線が不意にぱちっとかち合った。
ぱちぱちと瞬いたその漆黒の瞳の中では、不思議なことに金色の光がキラキラと弾けるように輝いている。
うわあ、なんだこれ。不思議な瞳の色だ。目が離せないままに見つめていたら、あまりにも見過ぎたのかその人は照れたように微笑んだ。
「ごめんなさい!お客様だったんですね。」
優しげなその微笑みは、この国に来てから遠目に何度か見たことのあるユーリ様そのものに間違いない。やっぱりこの人はユーリ様だ。
その笑顔に心を奪われて、ぽうっとなったのは僕だけじゃない。僕の後ろの使用人もだ。
まずいぞ皇子。アンタ、ユーリ様が自分と並べば黒髪黒目でお似合いの二人になるなんて言ってたけど、目の前のユーリ様は笑顔も眩しくその存在自体が光を放っているかのように輝いている。
この人の前じゃウチの皇子殿下がどんなに美形でも霞んでしまいそうだ。
そんなユーリ様にシグウェル様は
「なんだ早かったな、もう来たのか」
と話しかけ、ユーリ様が重そうに手にしていた本をごく自然に取り上げて持ってあげている。
うーんさすが、美形はそんな何気ない仕草さえもスマートだ。
「すみません、そんなに急ぎでもなかったんでお客様がいるって知ってたらまた改めて訪問したんですけど。」
そう笑ったユーリ様はまた一つ僕達に向かって頭を下げた。偉い人のはずなのにやけに腰が低くてこっちが恐縮する。
そう思っていたら、そんな僕を見るシグウェル様の視線が氷のように冷たく突き刺さってきた。
「大丈夫だ、用件はもう済んでちょうど帰るところだった。」
あ、ハイ。その視線と発言は『さっさと帰れ』って意味ですね?
せっかくユーリ様を間近で見れたのに・・・。
ちえっ、と思いながら渋々荷物をまとめていたらユーリ様が僕らのしまっている物に気付いた。
「・・・糸?こんなにたくさんどうしたんですか?また何か実験でもしてるとか?」
不思議そうにこちらを見つめているユーリ様に笑いながら説明をするのはユリウス様だ。
「あー、それはこれからユーリ様の結婚式で使う衣装なんかになる材料っすよ。この人達はユーリ様の衣装を作るために東国から呼んだ例の工房の関係者っす。」
まあ正確には関係しているのは僕だけなんだけどね。そう思いながら頭を下げれば、
「・・・え?例の工房って・・・」
ふっつりと不自然にユーリ様の言葉が切れたので、不思議に思って顔を上げればなぜかユーリ様の顔が赤くなっているところだった。
まんまるく目を見開いて白い頬がみるみる薄紅色に染まっていく様子は少し幼なげにも見えるけどかわいい。
でもなんで赤くなったんだろう?首を傾げているとユーリ様が突然大きな声を出した。
「ちょっとシグウェルさん⁉︎工房の人をわざわざここに呼んで材料を渡すなんて、ま、まさか私の衣装について何か注文でもつけたんですか⁉︎」
「なぜそんなに焦る?」
否定も肯定もしないで問いかけたシグウェル様に、ユーリ様はうぐっ!と言葉を詰まらせると上目遣いで頬を染めたまま
「だ・・・だからその、夜着とか・・・」
と呟いた。夜着?ああ、まあユーリ様の衣類一式の布地製作に関わるならそれ用の布も織ることになるか。
そう考えるとやっぱりかなり厳しい納期になりそうだ。
ユーリ様の言葉に残り日数を計算し始めた僕の耳にふっ、と皮肉げな笑みを漏らした声が聞こえた。シグウェル様だ。
「なんだ君、俺が君に黙ってこっそりと工房の職人を呼んでそんな注文をしているとでも思ったのか?」
「えっ、違うんですか⁉︎」
「全然違うな。内緒で何かされるのが気になるならむしろ君にも同席してもらおう。・・・ああそうだ、夜着はくつろいだ気分で体を楽にして眠るためのものだからな、やはりぜひ君にも同席の上で試着もしてもらいながら二人で相談して色々注文しようか?」
「し、試着・・・?相談・・・⁉︎」
「夜着は肌触りも大事だから俺も確かめておきたい」
そんな事を怯んだユーリ様の耳元で囁いたシグウェル様は、そのままユーリ様の横髪を一筋取って口付け、あのアメジストの瞳を細めると薄く微笑みながら流し目でユーリ様を見つめた。
え、何これさっきまで僕らに対応してたのとホントに同じ人?
それくらいユーリ様に対するシグウェル様の態度や表情が僕らへ向けていたものと全然違う。
これか。これがユーリ様にしか見せないシグウェル様の態度なのか?
僕らに対する態度とここまで違うものかと凝視していても、シグウェル様はそんな僕にはお構いなしでまだユーリ様の髪の毛をもて遊びながらその耳元で何か囁いている。
何を言っているのかは分からないけど、囁かれる度にユーリ様の顔は慌てたり怒ったり恥ずかしがったりと、くるくる表情が変わっている。
遠目に見かけた時とさっき部屋に入ってきた時の微笑みから、ユーリ様は穏やかで物静かな、どこか近寄りがたい高尚な雰囲気と性格の人だと思っていたんだけどそれはどうやら違ったようだ。
実際目の当たりにしたユーリ様は、くるくる変わる表情も豊かなよく笑う、その笑顔が周りを明るく照らす人だ。
シグウェル様も、そんなユーリ様の色々な表情を見て楽しむためにわざと言葉を重ねているような気がする。
と、そこでユリウス様がため息をついてようやく二人の会話に割り込んだ。
やったね、と心の中でガッツポーズをした僕の前ではシグウェル様とユリウス様が話している。
「結婚式の出席者の件でここに来るってことは団長の実家のことですかね?」
「まあそうだろう。新婚休暇に入ればユールヴァルト領でも披露宴をするからな。本家当主夫妻はともかく、領地でのそれと王都での結婚式の参列者との重複をどの程度までにするかの相談だろうな。」
「何回も結婚式を挙げなきゃいけないなんてユーリ様も大変っすねぇ。」
「それよりユーリが来る前にさっさと茶の用意をしろ」
そう言ったシグウェル様は、そこで改めて僕らの方へと向き直った。
「で?君たちはいつまでここにいるつもりだ。もう用は済んだのだろう?まだ帰らないのか?」
めちゃくちゃあからさまに邪険にされてるんですけど。そんなに僕らとユーリ様を会わせたくないんだ?というか、邪魔者ナシでユーリ様と会いたいってこと?
ユリウス様も、団長⁉︎と声を上げてくれた。だけど続けて
「ホント申し訳ないっすけど、今日はこれで帰ってもらってもいいっすか?これ以上ここにいると多分アンタら、団長に魔法でそこの窓から放り出される羽目になるっす!ぜひその前に・・・」
と手を合わせて拝まれた。それはイヤだ。使用人も僕の隣で
「もちろん、すぐ帰ります!今日はありがとうございました‼︎」
と大声で礼を言って頭を下げた。あーもう、これ完全にユーリ様に会えないまま帰る流れだよ・・・とがっかりしながら荷物をまとめる。
するとそこへ軽いノックの音と共に
「失礼します、・・・シグウェルさん?」
と若い女性の声がした。
はっとして扉の方を見れば、ぶ厚い本を重そうに抱えた一人の女性が開いた扉の向こうで小首を傾げて部屋の中を覗き込んでいた。
あっ、もしかしてこの人は。そう思いながら僕はその人の姿を目に焼き付けようとしっかり見つめる。
胸の前で本を抱えたその女性は部屋の中を見渡すと、傾げた首から肩にかけてさらさらと長い黒髪が流れた。
整った顔立ちは大人びた綺麗系の美人だけど、少しだけ吊り上がり気味でアーモンド型の大きな瞳は猫みたいな愛嬌もあって、どこか年相応の可愛らしさも感じる。
来ているドレスは差し掛かっている季節に合わせたのか、秋を思わせる紅葉した葉の色のように鮮やかな赤の上に落ち葉のような金色が重ね合わせてあって華やかだ。
だけど赤と金をあしらった、一歩間違えれば派手すぎるその装いも、彼女本人のしっとりしたカラスの濡れ羽色のように艶やかな黒髪や美しさの前には、その華やかさも調和して馴染んで見えるのが不思議だ。
誰が選んだドレスなのか知らないけど、難しい色の組み合わせをこんなにも着る人本人の雰囲気に合わせてくるとは、美意識が高くセンスの良い人がいるもんだなと感心した。
そんな事を考えながらなおもその人を見つめていれば、室内を見渡していたその烟るような長いまつ毛の奥の黒い瞳と、食い入るように彼女を見ていた僕の視線が不意にぱちっとかち合った。
ぱちぱちと瞬いたその漆黒の瞳の中では、不思議なことに金色の光がキラキラと弾けるように輝いている。
うわあ、なんだこれ。不思議な瞳の色だ。目が離せないままに見つめていたら、あまりにも見過ぎたのかその人は照れたように微笑んだ。
「ごめんなさい!お客様だったんですね。」
優しげなその微笑みは、この国に来てから遠目に何度か見たことのあるユーリ様そのものに間違いない。やっぱりこの人はユーリ様だ。
その笑顔に心を奪われて、ぽうっとなったのは僕だけじゃない。僕の後ろの使用人もだ。
まずいぞ皇子。アンタ、ユーリ様が自分と並べば黒髪黒目でお似合いの二人になるなんて言ってたけど、目の前のユーリ様は笑顔も眩しくその存在自体が光を放っているかのように輝いている。
この人の前じゃウチの皇子殿下がどんなに美形でも霞んでしまいそうだ。
そんなユーリ様にシグウェル様は
「なんだ早かったな、もう来たのか」
と話しかけ、ユーリ様が重そうに手にしていた本をごく自然に取り上げて持ってあげている。
うーんさすが、美形はそんな何気ない仕草さえもスマートだ。
「すみません、そんなに急ぎでもなかったんでお客様がいるって知ってたらまた改めて訪問したんですけど。」
そう笑ったユーリ様はまた一つ僕達に向かって頭を下げた。偉い人のはずなのにやけに腰が低くてこっちが恐縮する。
そう思っていたら、そんな僕を見るシグウェル様の視線が氷のように冷たく突き刺さってきた。
「大丈夫だ、用件はもう済んでちょうど帰るところだった。」
あ、ハイ。その視線と発言は『さっさと帰れ』って意味ですね?
せっかくユーリ様を間近で見れたのに・・・。
ちえっ、と思いながら渋々荷物をまとめていたらユーリ様が僕らのしまっている物に気付いた。
「・・・糸?こんなにたくさんどうしたんですか?また何か実験でもしてるとか?」
不思議そうにこちらを見つめているユーリ様に笑いながら説明をするのはユリウス様だ。
「あー、それはこれからユーリ様の結婚式で使う衣装なんかになる材料っすよ。この人達はユーリ様の衣装を作るために東国から呼んだ例の工房の関係者っす。」
まあ正確には関係しているのは僕だけなんだけどね。そう思いながら頭を下げれば、
「・・・え?例の工房って・・・」
ふっつりと不自然にユーリ様の言葉が切れたので、不思議に思って顔を上げればなぜかユーリ様の顔が赤くなっているところだった。
まんまるく目を見開いて白い頬がみるみる薄紅色に染まっていく様子は少し幼なげにも見えるけどかわいい。
でもなんで赤くなったんだろう?首を傾げているとユーリ様が突然大きな声を出した。
「ちょっとシグウェルさん⁉︎工房の人をわざわざここに呼んで材料を渡すなんて、ま、まさか私の衣装について何か注文でもつけたんですか⁉︎」
「なぜそんなに焦る?」
否定も肯定もしないで問いかけたシグウェル様に、ユーリ様はうぐっ!と言葉を詰まらせると上目遣いで頬を染めたまま
「だ・・・だからその、夜着とか・・・」
と呟いた。夜着?ああ、まあユーリ様の衣類一式の布地製作に関わるならそれ用の布も織ることになるか。
そう考えるとやっぱりかなり厳しい納期になりそうだ。
ユーリ様の言葉に残り日数を計算し始めた僕の耳にふっ、と皮肉げな笑みを漏らした声が聞こえた。シグウェル様だ。
「なんだ君、俺が君に黙ってこっそりと工房の職人を呼んでそんな注文をしているとでも思ったのか?」
「えっ、違うんですか⁉︎」
「全然違うな。内緒で何かされるのが気になるならむしろ君にも同席してもらおう。・・・ああそうだ、夜着はくつろいだ気分で体を楽にして眠るためのものだからな、やはりぜひ君にも同席の上で試着もしてもらいながら二人で相談して色々注文しようか?」
「し、試着・・・?相談・・・⁉︎」
「夜着は肌触りも大事だから俺も確かめておきたい」
そんな事を怯んだユーリ様の耳元で囁いたシグウェル様は、そのままユーリ様の横髪を一筋取って口付け、あのアメジストの瞳を細めると薄く微笑みながら流し目でユーリ様を見つめた。
え、何これさっきまで僕らに対応してたのとホントに同じ人?
それくらいユーリ様に対するシグウェル様の態度や表情が僕らへ向けていたものと全然違う。
これか。これがユーリ様にしか見せないシグウェル様の態度なのか?
僕らに対する態度とここまで違うものかと凝視していても、シグウェル様はそんな僕にはお構いなしでまだユーリ様の髪の毛をもて遊びながらその耳元で何か囁いている。
何を言っているのかは分からないけど、囁かれる度にユーリ様の顔は慌てたり怒ったり恥ずかしがったりと、くるくる表情が変わっている。
遠目に見かけた時とさっき部屋に入ってきた時の微笑みから、ユーリ様は穏やかで物静かな、どこか近寄りがたい高尚な雰囲気と性格の人だと思っていたんだけどそれはどうやら違ったようだ。
実際目の当たりにしたユーリ様は、くるくる変わる表情も豊かなよく笑う、その笑顔が周りを明るく照らす人だ。
シグウェル様も、そんなユーリ様の色々な表情を見て楽しむためにわざと言葉を重ねているような気がする。
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