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番外編
西方見聞録 5
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ー・・・前略ジェン皇子殿下、お元気でいらっしゃいますでしょうか。食べ過ぎてお腹を壊していませんか。
それから、僕の留守をいいことに槍術と武術の稽古をサボっていませんか?
先日報告させていただいたように、ユーリ様のご伴侶予定者の一人レジナス様は体の大きさや元々の剣の素質にかまけることなく真面目にきちんと日々の訓練をこなされ自己研鑽に努める方です。
皇子も同じ伴侶を目指されるのであれば、レジナス様を手本に僕が居ずとも皇帝陛下や兄皇子様方の言う事をよく聞いて日々、真面目にお過ごしください。
さて、本日はようやく会えたユーリ様のもう一人のご伴侶、シグウェル・ユールヴァルト宮廷魔導士団長についてご報告いたします。
「・・・」
皇子へのいつもの手紙をそこまで書いて僕の手はピタリと止まった。
うーん、この後はなんて書こう。今日会ったばかりのあの冷徹な氷の美貌を思い出す。
初対面でのあの、こちらを見る冷たい目つき。まるでその辺の石ころか草木でも見るみたいなあれは、とてもじゃないけど同じ人間を見ている眼差しじゃなかった。そしてもちろんそれは人見知りからくるものだったわけでもない。
「何はともあれ僕の正体がバレなくて良かった・・・」
今日のシグウェル様とのやり取りを思い出して身分がバレなくて良かったとホッとする。
実は僕はそれなりに魔法が使える。すると僕が魔法を使えると知ったあの人は、最終的に最初の塩対応よりはだいぶ打ち解けてくれた。だけどまさかあんなにしつこく僕の魔法を見たがるとは思わなかった。
いや。魔導士団長という職業柄に加えて、聞けば何人もの大魔導士を輩出しているらしい名門家の後継者ということも考えれば当然か。
そして身分を偽ってこの国に入り込んでいるだけに慎重に情報を集めようとするあまり、四人の伴侶候補者達について詳しいところまで調べきれていなかった僕のリサーチ不足でもある。
ジェン皇子への手紙の内容を考えながら、僕は今日魔導士院を訪れた時の事をゆっくりと思い出していた。
「え?君もシグウェル様のことはよく知らないの?」
魔導士院へ向かう馬車の中、対面に座る使用人の話に目を丸くした。
魔導士団長ってどんな人?って聞いたら、なんと彼もよく分からないと言う。
「だって君、王宮の使用人でしょ?それなら多少なりともその人となりは知ってるんじゃ・・・」
だけど目の前の彼はとんでもない、と首を振る。
「そもそもあの方とは身分が違いすぎて同じ王宮内でもすれ違うことすら滅多にありません。それにシグウェル様は王宮と離れている魔導士院から素早く宮廷内へ移動出来るように、王宮のあちこちに専用の移動用魔法陣を備え付けているらしく神出鬼没ですので。お目にかかれたとしても遠目にしか見たことがありませんよ。」
「え、それはアリなの?」
一番警備が厳しくあるべき王宮に、自由に出入り出来る魔法陣を設置しちゃってるなんて。それもあちこち、ってことは複数だ。
「もとより天才の呼び声も高い魔導士様ですし独特の感性の持ち主らしいので、厳しく取り締まって何をされるか分からないよりかは、ある程度自由を与えて管理しようという思惑なのでは・・・?」
偉い人たちの判断や考えることはよく分かりませんが。と言っているそれは、この使用人の上司や同僚達が話していたことの受け売りかな?
「なるほどねぇ」
「私が知っている事と言えば他人とあまり会話を交わしたがらない、遠目に見ても整った美しい顔立ちながらも無表情な人だとか、魔法の大家ユールヴァルト家でも類を見ないほどの天才魔導士と呼ばれていることです。」
他人と会話したがらないとか初対面の相手とは副官が同席しないと話が出来ないとか、おまけに勤務先の王宮に出入りする際もまるで人目を避けるかのようにあちこちに設置された魔法陣のいつどこに現れるか分からないとか。
これは相当の人嫌いか人見知りと見た。でもそれなら一つ疑問が残る。よくそんなんでユーリ様と結婚するな?
「なんでそんな人がユーリ様の伴侶に・・・?」
不思議に思った僕に使用人がハッとして心なしか弾んだ声でひそひそと教えてくれた。
「ですから、シグウェル様という方は遠目に見ても美しい整った顔立ちの方なんです。これはあまり大きな声では言えないんですが・・・噂ではユーリ様はシグウェル様のその整っていながらも冷たさを感じる、氷のような美貌に心を奪われ、ご自分からシグウェル様に求婚されたそうですよ。」
「へぇ」
「シグウェル様とユーリ様には常人には想像もできないほど大量の魔力を持っているいう共通点がありますし、その部分でも何か通じるものがあったんではないでしょうか?もちろん私はそれだけでなく、ユーリ様のあの輝くばかりの美しい笑顔にシグウェル様もお心を動かされたのだと思っていますけどね!」
なんだ、顔のいい男に弱いなんて癒し子と呼ばれ敬われている人でも年頃の少女らしいかわいいところもあるんだな。
そう思ったら途端に今まで遠い存在だったユーリ様になんとなく親近感を覚えた。
でもまあ、コワモテのレジナス様も伴侶の一人におさまってるあたり単純に顔のいい人が好きってだけじゃないとは思うけど。
「氷のような美貌ねぇ・・・。」
そんなに顔の整った人ならシェラザード様の噂のように見る人みんなが見惚れるとかの話があってもいいはずだけどそれは聞かないな?
その点を使用人に尋ねれば、
「私が遠目に見た時はまとめもせずに無造作に後ろへ流していた銀髪が陽光に煌めいて美しく、その歩くお姿に見惚れている女性達が多くおりましたよ?ただ、お顔があまりにも整っていて冷たく見えるので、近寄りがたいのか皆遠巻きに見ているだけでしたが。」
なるほど、人見知りで周囲に人を寄せ付けないからシェラザード様と違って接触に関する噂が出ないんだな。
シェラザード様は誰かれ構わず目が合えば微笑んでその色気で人を惑わせるらしいし。
周囲に浮き名を流していそうな色男に周りが距離を置く美貌の人見知りとか、同じような顔のいい男でもバリエーションを変えてくるとかユーリ様はすごい人なのか?
あ、それに色男だけじゃなくてレジナス様みたいなコワモテも取り揃えていたな。
そんなことを考えていたら使用人は更にうきうきと知らなかったことを僕に教えてくれた。恋バナ好き?
「それにご存じですか?普段は凍りついたように無表情なシグウェル様が見つめて微笑まれるお方はユーリ様ただお一人なんですって!私は話でしか聞いたことがありませんが、見た者によるとそのような時のシグウェル様の眼差しは他の誰にも見せたことのない、まるで氷が溶けたように柔らかなものだそうです。」
うーむ、人見知り男が唯一心を許す女性だとは、やるなユーリ様。
もし顔がいい男性が好みならウチの皇子殿下もピッタリだけど、どうだろうか・・・?
ウチの殿下、パッと見は知的だけど常にゆるふわな雰囲気だしまだユーリ様の側にいる伴侶達にはいないタイプの人間だと思うんだけど。
「そうそう、さっき裁縫室長は初対面の人はシグウェル様と口を聞いてもらえないかも?みたいなことを言ってましたよね。あれはどういう意味なんですか?」
さっきの衣装室でのやり取りを思い出してついでにそう聞けば、使用人は首を振る。
「それは私もよく分かりませんが・・・。裁縫室は魔導士団の団服も仕立てていますので、その際に見知ったシグウェル様の人となりなのかもしれませんね。ですが副団長のユリウス様が同席してくださるのでしょう?何かあればその方にとりなしてもらうしかないかと。」
そんな風にシグウェル様の話をしていたら、いつの間にかあっという間に魔導士院に着いていた。
「よし、到着・・・っと?」
なんだか入り口の方が騒がしい。見れば男が一人、もう一人の男に引きずられながらいやいや歩いている。
「今日こそ逃がさないっすからね、大人しく体術訓練に行ってくるっす!」
「そんな事をしているヒマがあるか、挙式用の花火の開発をしないといけないだろうが」
「そんなのアンタが本気出せば一瞬で終わる仕事っすよね⁉︎それよりも、何ヶ月訓練をサボるつもりっすか⁉︎」
「俺の分までお前が2倍やって来い」
「俺が訓練して団長に体力が付くわけじゃあるまいし理不尽っす‼︎」
・・・今、団長って言った?
それから、僕の留守をいいことに槍術と武術の稽古をサボっていませんか?
先日報告させていただいたように、ユーリ様のご伴侶予定者の一人レジナス様は体の大きさや元々の剣の素質にかまけることなく真面目にきちんと日々の訓練をこなされ自己研鑽に努める方です。
皇子も同じ伴侶を目指されるのであれば、レジナス様を手本に僕が居ずとも皇帝陛下や兄皇子様方の言う事をよく聞いて日々、真面目にお過ごしください。
さて、本日はようやく会えたユーリ様のもう一人のご伴侶、シグウェル・ユールヴァルト宮廷魔導士団長についてご報告いたします。
「・・・」
皇子へのいつもの手紙をそこまで書いて僕の手はピタリと止まった。
うーん、この後はなんて書こう。今日会ったばかりのあの冷徹な氷の美貌を思い出す。
初対面でのあの、こちらを見る冷たい目つき。まるでその辺の石ころか草木でも見るみたいなあれは、とてもじゃないけど同じ人間を見ている眼差しじゃなかった。そしてもちろんそれは人見知りからくるものだったわけでもない。
「何はともあれ僕の正体がバレなくて良かった・・・」
今日のシグウェル様とのやり取りを思い出して身分がバレなくて良かったとホッとする。
実は僕はそれなりに魔法が使える。すると僕が魔法を使えると知ったあの人は、最終的に最初の塩対応よりはだいぶ打ち解けてくれた。だけどまさかあんなにしつこく僕の魔法を見たがるとは思わなかった。
いや。魔導士団長という職業柄に加えて、聞けば何人もの大魔導士を輩出しているらしい名門家の後継者ということも考えれば当然か。
そして身分を偽ってこの国に入り込んでいるだけに慎重に情報を集めようとするあまり、四人の伴侶候補者達について詳しいところまで調べきれていなかった僕のリサーチ不足でもある。
ジェン皇子への手紙の内容を考えながら、僕は今日魔導士院を訪れた時の事をゆっくりと思い出していた。
「え?君もシグウェル様のことはよく知らないの?」
魔導士院へ向かう馬車の中、対面に座る使用人の話に目を丸くした。
魔導士団長ってどんな人?って聞いたら、なんと彼もよく分からないと言う。
「だって君、王宮の使用人でしょ?それなら多少なりともその人となりは知ってるんじゃ・・・」
だけど目の前の彼はとんでもない、と首を振る。
「そもそもあの方とは身分が違いすぎて同じ王宮内でもすれ違うことすら滅多にありません。それにシグウェル様は王宮と離れている魔導士院から素早く宮廷内へ移動出来るように、王宮のあちこちに専用の移動用魔法陣を備え付けているらしく神出鬼没ですので。お目にかかれたとしても遠目にしか見たことがありませんよ。」
「え、それはアリなの?」
一番警備が厳しくあるべき王宮に、自由に出入り出来る魔法陣を設置しちゃってるなんて。それもあちこち、ってことは複数だ。
「もとより天才の呼び声も高い魔導士様ですし独特の感性の持ち主らしいので、厳しく取り締まって何をされるか分からないよりかは、ある程度自由を与えて管理しようという思惑なのでは・・・?」
偉い人たちの判断や考えることはよく分かりませんが。と言っているそれは、この使用人の上司や同僚達が話していたことの受け売りかな?
「なるほどねぇ」
「私が知っている事と言えば他人とあまり会話を交わしたがらない、遠目に見ても整った美しい顔立ちながらも無表情な人だとか、魔法の大家ユールヴァルト家でも類を見ないほどの天才魔導士と呼ばれていることです。」
他人と会話したがらないとか初対面の相手とは副官が同席しないと話が出来ないとか、おまけに勤務先の王宮に出入りする際もまるで人目を避けるかのようにあちこちに設置された魔法陣のいつどこに現れるか分からないとか。
これは相当の人嫌いか人見知りと見た。でもそれなら一つ疑問が残る。よくそんなんでユーリ様と結婚するな?
「なんでそんな人がユーリ様の伴侶に・・・?」
不思議に思った僕に使用人がハッとして心なしか弾んだ声でひそひそと教えてくれた。
「ですから、シグウェル様という方は遠目に見ても美しい整った顔立ちの方なんです。これはあまり大きな声では言えないんですが・・・噂ではユーリ様はシグウェル様のその整っていながらも冷たさを感じる、氷のような美貌に心を奪われ、ご自分からシグウェル様に求婚されたそうですよ。」
「へぇ」
「シグウェル様とユーリ様には常人には想像もできないほど大量の魔力を持っているいう共通点がありますし、その部分でも何か通じるものがあったんではないでしょうか?もちろん私はそれだけでなく、ユーリ様のあの輝くばかりの美しい笑顔にシグウェル様もお心を動かされたのだと思っていますけどね!」
なんだ、顔のいい男に弱いなんて癒し子と呼ばれ敬われている人でも年頃の少女らしいかわいいところもあるんだな。
そう思ったら途端に今まで遠い存在だったユーリ様になんとなく親近感を覚えた。
でもまあ、コワモテのレジナス様も伴侶の一人におさまってるあたり単純に顔のいい人が好きってだけじゃないとは思うけど。
「氷のような美貌ねぇ・・・。」
そんなに顔の整った人ならシェラザード様の噂のように見る人みんなが見惚れるとかの話があってもいいはずだけどそれは聞かないな?
その点を使用人に尋ねれば、
「私が遠目に見た時はまとめもせずに無造作に後ろへ流していた銀髪が陽光に煌めいて美しく、その歩くお姿に見惚れている女性達が多くおりましたよ?ただ、お顔があまりにも整っていて冷たく見えるので、近寄りがたいのか皆遠巻きに見ているだけでしたが。」
なるほど、人見知りで周囲に人を寄せ付けないからシェラザード様と違って接触に関する噂が出ないんだな。
シェラザード様は誰かれ構わず目が合えば微笑んでその色気で人を惑わせるらしいし。
周囲に浮き名を流していそうな色男に周りが距離を置く美貌の人見知りとか、同じような顔のいい男でもバリエーションを変えてくるとかユーリ様はすごい人なのか?
あ、それに色男だけじゃなくてレジナス様みたいなコワモテも取り揃えていたな。
そんなことを考えていたら使用人は更にうきうきと知らなかったことを僕に教えてくれた。恋バナ好き?
「それにご存じですか?普段は凍りついたように無表情なシグウェル様が見つめて微笑まれるお方はユーリ様ただお一人なんですって!私は話でしか聞いたことがありませんが、見た者によるとそのような時のシグウェル様の眼差しは他の誰にも見せたことのない、まるで氷が溶けたように柔らかなものだそうです。」
うーむ、人見知り男が唯一心を許す女性だとは、やるなユーリ様。
もし顔がいい男性が好みならウチの皇子殿下もピッタリだけど、どうだろうか・・・?
ウチの殿下、パッと見は知的だけど常にゆるふわな雰囲気だしまだユーリ様の側にいる伴侶達にはいないタイプの人間だと思うんだけど。
「そうそう、さっき裁縫室長は初対面の人はシグウェル様と口を聞いてもらえないかも?みたいなことを言ってましたよね。あれはどういう意味なんですか?」
さっきの衣装室でのやり取りを思い出してついでにそう聞けば、使用人は首を振る。
「それは私もよく分かりませんが・・・。裁縫室は魔導士団の団服も仕立てていますので、その際に見知ったシグウェル様の人となりなのかもしれませんね。ですが副団長のユリウス様が同席してくださるのでしょう?何かあればその方にとりなしてもらうしかないかと。」
そんな風にシグウェル様の話をしていたら、いつの間にかあっという間に魔導士院に着いていた。
「よし、到着・・・っと?」
なんだか入り口の方が騒がしい。見れば男が一人、もう一人の男に引きずられながらいやいや歩いている。
「今日こそ逃がさないっすからね、大人しく体術訓練に行ってくるっす!」
「そんな事をしているヒマがあるか、挙式用の花火の開発をしないといけないだろうが」
「そんなのアンタが本気出せば一瞬で終わる仕事っすよね⁉︎それよりも、何ヶ月訓練をサボるつもりっすか⁉︎」
「俺の分までお前が2倍やって来い」
「俺が訓練して団長に体力が付くわけじゃあるまいし理不尽っす‼︎」
・・・今、団長って言った?
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