554 / 707
番外編
医者でも湯でも治せぬ病 6
しおりを挟む
ぱっと離した手から放たれた矢は、的の中心へ吸い込まれるようにすうっとまっすぐ向かっていく。
ストン!と小気味いい音を響かせて的の真ん中の赤い円の、更に中心に矢がまっすぐに刺さると見ていた観衆からわあっ、と大きな歓声が上がった。
弓矢勝負はこれが五射目で、ハンスさんとレジナスさんの一騎打ちになっている。
レジナスさんを私の守り神役に迎えての弓矢勝負は、最初の一射目で的に刺さった点数の低い順に半分ほどの人が振り落とされて、第二射では三人になった。
その中には当然ハンスさんもいて、最後の三射目の時に残った三人に加えそこでやっとレジナスさんが出て来た。
そしてその三射目では一人しか脱落しなくて勝負がつかずに四つ目の矢が配られ、そこでハンスさんとレジナスさんの二人が同点で残り今は五射目にもつれ込んでいる。
今、矢を放ったのはハンスさんで次はレジナスさんの番だ。
まあレジナスさんなら外すことはないだろうなあと思いながら、的に刺さった矢を見つめながら弓矢勝負が始まる時のことを私は思い出していた。
準備のためにちょいちょいと弓をもて遊ぶように弦を触ってその張り具合を確かめていたレジナスさんに、残った人達は
「おいおい、弦の張りの確かめ方もよく分かってないぞ」
「あんなにボンヤリした奴、本当に俺たちの相手になるのか?」
「あの様子じゃいいとこの一つも見せられずにおねぇちゃんに愛想を尽かされて別れる羽目になるぞ」
なんて冷やかしの声を飛ばしていた。私とレジナスさんが夫婦でその縁もあって花女神様と守り神という設定になったという説明は受けているらしい。
町のイベントでまさか本気になることはないと思うけど、どうか程良く手加減して欲しい、こんなに冷やかされちゃって大丈夫かな?と心配しながら私はレジナスさんを見つめていたんだけど、女将さんはそんな私の様子をレジナスさんが負けるんじゃないかと思っているものと勘違いしていた。
「そんなに心配しなくても大丈夫!旦那さん、今朝朝食を取りに来た時にどんな競技をどこでやるのかとか、危なくないのかとか、どうやって勝敗が決まるのかとか色々詳しく聞きたがったんでちゃーんと説明済みだから。きちんと準備をしてるはずよ!」
「レジナスさんが?」
私が花女神をやるのがそんなに心配だったんだろうか。
「そう!あんまりにもあれこれ聞きたがるから、これはよっぽどユーリちゃんが他の男の人に花冠を渡してお祝いするのを目の前で見るのがイヤなんだなあと思ってね。それで今回の守り神役を思いついてやってもらったってわけ。」
最後に旦那さんがみんなを負かせば自分が花冠を貰えるし、私たちもハンスの一人勝ちを防げていいこと尽くしだよ、と女将さんは上機嫌だ。
今朝、部屋に朝食を持ってくる前に宿でそんなやり取りがあったなんて全然知らなかった。
そこでふと、レジナスさんが今日は町中を見て歩くって行ってたのはもしかして競技の下見だったんじゃ?と気付いた。
狩り競技ではなぜか大物の獲物がいないってハンスさん達が首を傾げていたけど、それもハンスさんが弓矢勝負を前に一人勝ちしたり目立ったりしないように、レジナスさんが先回りしてクマだのイノシシだのを狩ってる可能性はないだろうか・・・。
じゃあやっぱり私の手を握ったハンスさんの頭に小石をぶつけたのも・・・?
なんだか今朝からのあれこれが一気に疑わしくなった。
まさかね・・・と疑問の目を向けてレジナスさんをじっと見つめれば、その視線に気付いたレジナスさんが弓矢に落としていた目をこちらに向けて軽く手を上げる。
相変わらず無表情だったけど、大丈夫だとでもいうように頷いてもくれた。
いや、勝負については何の心配もしていないけど・・・。
意思疎通がうまくいかなくて、なぜ肝心な時にズレた事を考えるんだろう、天然かな?とそっちを気にしていたらまた女将さんに笑われた。
「あらあら、そんなに見つめあっちゃって!うちの自慢の温泉に入ってもそれだなんてさすが新婚さんだ、昔からの格言通りだわ!」
「はい?」
残念ながら昨晩の私は酔っ払ってしまってせっかくの宿自慢の温泉に入っていないけど、どういう意味だろう。
「このあたりは昔から効能もさまざまな良質な温泉に恵まれた地域でね。打ち身に捻挫、切り傷、肩こり・・・他に医者でも治すのが難しい病にも効果があるけどそんな温泉や医者でも治せない病が一つだけあるって言われているんだよ。」
「へぇ・・・。」
たまたま立ち寄った温泉町だったけどそんなに効果効能のある温泉がある所だったんだ。
でもそんなに色々な病気や怪我に効くのに治せないものってなんだろう。
もし良かったら、その病気にも効く温泉をわたしの力で湧かせることはできないだろうか。そう思って女将さんに尋ねた。
「お医者様でも温泉でも治せないものってなんですか?」
するとちらりとレジナスさんを見やった後、私に向かってふふふ、と含み笑いをした女将さんが言った。
「それは恋の病さ」
「こっ・・・」
「昔からそれだけはどんな名湯でも治せないって言われているけど、ユーリちゃん達を見てると本当にその通りだわ。うちの温泉に入っても、ひと息ついて落ち着くどころかお互いそんなに熱く見つめあっているんだからねぇ!」
見なよハンスのあの悔しそうな顔、なんて言っている。
「いや、それは誤解で・・・」
単純に町の腕自慢大会の後方で何がしかの工作をしていたんじゃないかと疑いの目でレジナスさんを見ただけだ。
それなのに、女将さんにつられて私もちらっとレジナスさんを見たら、今度は微かに微笑んだレジナスさんがこちらにまた手を上げた。
そこそこ大きな声で話していた女将さんの声や私達の話、耳の良いレジナスさんには多分聞こえていたんだろうな・・・。絶対何か勘違いしている。
と、そんなこんなが弓矢勝負の前にあった。
そして今、絶対レジナスさんに勝つと気合いをいれたハンスさんの奮闘と、本来なら圧倒的な実力を持つはずが空気を読んで上手に手加減をしたレジナスさんのおかげで二人の一騎打ちで五射目にまで勝負はもつれ込んでいるのだ。
正確に的の真ん中を射抜いたハンスさんの矢は、一瞬ぐらっと揺らいだけどそのまま刺さったこともあり観衆は盛り上がった。
的までの距離はさっきの四射目までは25メートルプールの端くらいまであったから、大体30メートル近くだ。
それを外さなかった二人も凄いけど、今の五射目はそれから更にぐっと倍に距離を延ばした60メートルほどだった。
私なんか、どんなに練習しても5メートル先の的に当てるのも大変だったのに一瞬揺らいだとはいえきちんと真ん中に的中させたハンスさんはすごい。さすが腕が良いとみんなに言われているだけある。
・・・でもレジナスさんはきっともっと凄いはず。ただでさえ強いのに、更に私の加護がついて身体能力が上がっているから。
現に今までの勝負では大して力を入れていたようにも見えない、全く気負わない姿で軽々と弓を引いては真ん中に当てていた。
だから最初のうちは素人だとバカにしていた人達も段々と無口になっていき最後には黙り込んでしまったくらいなのだ。
それを見ていたら口じゃなくその行動で周りの喧騒を黙らせてしまうあたりがいかにもレジナスさんらしいなと思ってつい笑ってしまったけど。
「ーさあ、さあさあ、お次は守り神の番だ。この遠的を見事射抜いて花女神を守り通せるのか、それともまた今年もハンスの優勝で腕自慢大会は幕を閉じるのか⁉︎みんな注目だ‼︎」
司会進行役の人が周りを盛り上げて、わあわあと応援の声や指笛で一段と賑やかになった。
普通なら集中力が削がれてしまいそうな盛り上がりっぷりだったけど、レジナスさんはさして気にする風でもなくふうっと大きく息を吐いた。
そしてその目が一瞬だけ、いつもの魔物を目の前にした時のように眼光鋭く光を放った。
町の人達は盛り上がっていてそれに気付いていないみたいだけど、ハンスさんだけが一度小さく身じろいだ。
もしかすると一瞬だけ顔を覗かせたレジナスさんの殺気にも似た集中力を感じ取ったのかも知れない。
ギリギリと弓を引き絞るレジナスさんの腕に筋肉が盛り上がり、小さな筋がその腕に浮かぶ。
・・・なんかさっきまでに比べて力がこもってるみたいだけど、もしかしてこの五射目で勝負を決めようとしてるのかな?
そう思った時、ヒュウ!と鋭く高い音を立てて目にも止まらぬ速さでレジナスさんの手から矢が放たれた。
と同時に前方にある的の方からドッ、バキン‼︎という音がする。
異様なその音に私も含めて皆が一斉にそちらを見れば、矢がど真ん中を貫通した的はそこから綺麗に真っ二つに割れ落ちていた。
しかも的を貫通して射抜いた矢は、的の支えになっていた後ろの木組みに刺さって煙が上がっている。
え?摩擦熱?的を貫通して割って、後ろに煙が出るほど刺さるとか、どれだけ力を込めればたった一矢でそんなことになるの?
決着をつけたのはいいけどちょっとやり過ぎじゃないだろうか。
そう思ってレジナスさんを見れば、本人も力加減を間違えたと思ったのか、まるでいたずらが見つかりそれを咎められるのを恐れる大型犬のように、見つめた私からそっと目を逸らされた。
ストン!と小気味いい音を響かせて的の真ん中の赤い円の、更に中心に矢がまっすぐに刺さると見ていた観衆からわあっ、と大きな歓声が上がった。
弓矢勝負はこれが五射目で、ハンスさんとレジナスさんの一騎打ちになっている。
レジナスさんを私の守り神役に迎えての弓矢勝負は、最初の一射目で的に刺さった点数の低い順に半分ほどの人が振り落とされて、第二射では三人になった。
その中には当然ハンスさんもいて、最後の三射目の時に残った三人に加えそこでやっとレジナスさんが出て来た。
そしてその三射目では一人しか脱落しなくて勝負がつかずに四つ目の矢が配られ、そこでハンスさんとレジナスさんの二人が同点で残り今は五射目にもつれ込んでいる。
今、矢を放ったのはハンスさんで次はレジナスさんの番だ。
まあレジナスさんなら外すことはないだろうなあと思いながら、的に刺さった矢を見つめながら弓矢勝負が始まる時のことを私は思い出していた。
準備のためにちょいちょいと弓をもて遊ぶように弦を触ってその張り具合を確かめていたレジナスさんに、残った人達は
「おいおい、弦の張りの確かめ方もよく分かってないぞ」
「あんなにボンヤリした奴、本当に俺たちの相手になるのか?」
「あの様子じゃいいとこの一つも見せられずにおねぇちゃんに愛想を尽かされて別れる羽目になるぞ」
なんて冷やかしの声を飛ばしていた。私とレジナスさんが夫婦でその縁もあって花女神様と守り神という設定になったという説明は受けているらしい。
町のイベントでまさか本気になることはないと思うけど、どうか程良く手加減して欲しい、こんなに冷やかされちゃって大丈夫かな?と心配しながら私はレジナスさんを見つめていたんだけど、女将さんはそんな私の様子をレジナスさんが負けるんじゃないかと思っているものと勘違いしていた。
「そんなに心配しなくても大丈夫!旦那さん、今朝朝食を取りに来た時にどんな競技をどこでやるのかとか、危なくないのかとか、どうやって勝敗が決まるのかとか色々詳しく聞きたがったんでちゃーんと説明済みだから。きちんと準備をしてるはずよ!」
「レジナスさんが?」
私が花女神をやるのがそんなに心配だったんだろうか。
「そう!あんまりにもあれこれ聞きたがるから、これはよっぽどユーリちゃんが他の男の人に花冠を渡してお祝いするのを目の前で見るのがイヤなんだなあと思ってね。それで今回の守り神役を思いついてやってもらったってわけ。」
最後に旦那さんがみんなを負かせば自分が花冠を貰えるし、私たちもハンスの一人勝ちを防げていいこと尽くしだよ、と女将さんは上機嫌だ。
今朝、部屋に朝食を持ってくる前に宿でそんなやり取りがあったなんて全然知らなかった。
そこでふと、レジナスさんが今日は町中を見て歩くって行ってたのはもしかして競技の下見だったんじゃ?と気付いた。
狩り競技ではなぜか大物の獲物がいないってハンスさん達が首を傾げていたけど、それもハンスさんが弓矢勝負を前に一人勝ちしたり目立ったりしないように、レジナスさんが先回りしてクマだのイノシシだのを狩ってる可能性はないだろうか・・・。
じゃあやっぱり私の手を握ったハンスさんの頭に小石をぶつけたのも・・・?
なんだか今朝からのあれこれが一気に疑わしくなった。
まさかね・・・と疑問の目を向けてレジナスさんをじっと見つめれば、その視線に気付いたレジナスさんが弓矢に落としていた目をこちらに向けて軽く手を上げる。
相変わらず無表情だったけど、大丈夫だとでもいうように頷いてもくれた。
いや、勝負については何の心配もしていないけど・・・。
意思疎通がうまくいかなくて、なぜ肝心な時にズレた事を考えるんだろう、天然かな?とそっちを気にしていたらまた女将さんに笑われた。
「あらあら、そんなに見つめあっちゃって!うちの自慢の温泉に入ってもそれだなんてさすが新婚さんだ、昔からの格言通りだわ!」
「はい?」
残念ながら昨晩の私は酔っ払ってしまってせっかくの宿自慢の温泉に入っていないけど、どういう意味だろう。
「このあたりは昔から効能もさまざまな良質な温泉に恵まれた地域でね。打ち身に捻挫、切り傷、肩こり・・・他に医者でも治すのが難しい病にも効果があるけどそんな温泉や医者でも治せない病が一つだけあるって言われているんだよ。」
「へぇ・・・。」
たまたま立ち寄った温泉町だったけどそんなに効果効能のある温泉がある所だったんだ。
でもそんなに色々な病気や怪我に効くのに治せないものってなんだろう。
もし良かったら、その病気にも効く温泉をわたしの力で湧かせることはできないだろうか。そう思って女将さんに尋ねた。
「お医者様でも温泉でも治せないものってなんですか?」
するとちらりとレジナスさんを見やった後、私に向かってふふふ、と含み笑いをした女将さんが言った。
「それは恋の病さ」
「こっ・・・」
「昔からそれだけはどんな名湯でも治せないって言われているけど、ユーリちゃん達を見てると本当にその通りだわ。うちの温泉に入っても、ひと息ついて落ち着くどころかお互いそんなに熱く見つめあっているんだからねぇ!」
見なよハンスのあの悔しそうな顔、なんて言っている。
「いや、それは誤解で・・・」
単純に町の腕自慢大会の後方で何がしかの工作をしていたんじゃないかと疑いの目でレジナスさんを見ただけだ。
それなのに、女将さんにつられて私もちらっとレジナスさんを見たら、今度は微かに微笑んだレジナスさんがこちらにまた手を上げた。
そこそこ大きな声で話していた女将さんの声や私達の話、耳の良いレジナスさんには多分聞こえていたんだろうな・・・。絶対何か勘違いしている。
と、そんなこんなが弓矢勝負の前にあった。
そして今、絶対レジナスさんに勝つと気合いをいれたハンスさんの奮闘と、本来なら圧倒的な実力を持つはずが空気を読んで上手に手加減をしたレジナスさんのおかげで二人の一騎打ちで五射目にまで勝負はもつれ込んでいるのだ。
正確に的の真ん中を射抜いたハンスさんの矢は、一瞬ぐらっと揺らいだけどそのまま刺さったこともあり観衆は盛り上がった。
的までの距離はさっきの四射目までは25メートルプールの端くらいまであったから、大体30メートル近くだ。
それを外さなかった二人も凄いけど、今の五射目はそれから更にぐっと倍に距離を延ばした60メートルほどだった。
私なんか、どんなに練習しても5メートル先の的に当てるのも大変だったのに一瞬揺らいだとはいえきちんと真ん中に的中させたハンスさんはすごい。さすが腕が良いとみんなに言われているだけある。
・・・でもレジナスさんはきっともっと凄いはず。ただでさえ強いのに、更に私の加護がついて身体能力が上がっているから。
現に今までの勝負では大して力を入れていたようにも見えない、全く気負わない姿で軽々と弓を引いては真ん中に当てていた。
だから最初のうちは素人だとバカにしていた人達も段々と無口になっていき最後には黙り込んでしまったくらいなのだ。
それを見ていたら口じゃなくその行動で周りの喧騒を黙らせてしまうあたりがいかにもレジナスさんらしいなと思ってつい笑ってしまったけど。
「ーさあ、さあさあ、お次は守り神の番だ。この遠的を見事射抜いて花女神を守り通せるのか、それともまた今年もハンスの優勝で腕自慢大会は幕を閉じるのか⁉︎みんな注目だ‼︎」
司会進行役の人が周りを盛り上げて、わあわあと応援の声や指笛で一段と賑やかになった。
普通なら集中力が削がれてしまいそうな盛り上がりっぷりだったけど、レジナスさんはさして気にする風でもなくふうっと大きく息を吐いた。
そしてその目が一瞬だけ、いつもの魔物を目の前にした時のように眼光鋭く光を放った。
町の人達は盛り上がっていてそれに気付いていないみたいだけど、ハンスさんだけが一度小さく身じろいだ。
もしかすると一瞬だけ顔を覗かせたレジナスさんの殺気にも似た集中力を感じ取ったのかも知れない。
ギリギリと弓を引き絞るレジナスさんの腕に筋肉が盛り上がり、小さな筋がその腕に浮かぶ。
・・・なんかさっきまでに比べて力がこもってるみたいだけど、もしかしてこの五射目で勝負を決めようとしてるのかな?
そう思った時、ヒュウ!と鋭く高い音を立てて目にも止まらぬ速さでレジナスさんの手から矢が放たれた。
と同時に前方にある的の方からドッ、バキン‼︎という音がする。
異様なその音に私も含めて皆が一斉にそちらを見れば、矢がど真ん中を貫通した的はそこから綺麗に真っ二つに割れ落ちていた。
しかも的を貫通して射抜いた矢は、的の支えになっていた後ろの木組みに刺さって煙が上がっている。
え?摩擦熱?的を貫通して割って、後ろに煙が出るほど刺さるとか、どれだけ力を込めればたった一矢でそんなことになるの?
決着をつけたのはいいけどちょっとやり過ぎじゃないだろうか。
そう思ってレジナスさんを見れば、本人も力加減を間違えたと思ったのか、まるでいたずらが見つかりそれを咎められるのを恐れる大型犬のように、見つめた私からそっと目を逸らされた。
6
お気に入りに追加
1,910
あなたにおすすめの小説
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない
たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。
何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる