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番外編
医者でも湯でも治せぬ病 2
しおりを挟む花女神としてイベントの優勝者に花冠を贈る時、一緒に口付けもする・・・?
思ってもみなかった言葉に一瞬きょとんとする。
レジナスさんは物言いたげに私の反応をじっと見つめて伺っていて、それを見ていたら前にシグウェルさんが言っていたことを思い出した。
魔道具を作ってもらった時の謝礼にキスをねだられて、その時に
『昔から乙女に贈られる謝礼と祝いに口付けはつきものだ』
みたいな事を言っていたような・・・?
それをレジナスさんは心配しているのか!と慌てて
「でももしそうするとしても、きっといつも私が癒しの力を使う時みたいに額や頬にする、軽い感じの口付けじゃないですかね⁉︎」
外国の挨拶みたいな、頬にちゅっと一瞬かすめるようなやつ。
あわあわとそう説明したら、抱きとめられていた体をひょいと持ち上げられて腕の上に座らせられるとそのまま部屋へと運ばれた。
視点が変わり今まで見上げていたレジナスさんを今度は私が見下ろしたまま歩かれて、言い訳をするような私をまだ黙って見つめてくるものだから何となく気まずくてそれを誤魔化すように話し続ける。
「な、なんですか⁉︎何か言いたいことでもあります?もしかして焼きもちでも焼いてますか?」
まさかね、たかが町のお祭りのイベントだ。
だけどそう言った私にレジナスさんは
「そうだ、妬いている。」
と短く答えた。
「⁉︎」
まさかの言葉に今度はこっちが面食らって言葉が出なくなる。そんな事を言うとは思わなかった。あの口の重いレジナスさんが。
「な、なっ・・・」
これにはなんて返すのが正解なんだろう。口をパクパクさせながらレジナスさんを見下ろしていれば、いつの間にか部屋に戻って来ていたらしくバタンという扉の閉まる音にハッとする。
宿の人が整えておいてくれた部屋に灯っているのはぼんやりとしたベッドサイドの薄明かりだけで、さっき荷物を置きにきた時は少し離れて並んでいた二つのベッドが今はピッタリとくっついているのが見えた。
お、女将さん、まさか私達が新婚だって分かったから余計な気を回した・・・⁉︎
さっき食堂でこっちを見ながら上の部屋を指差していたのはまさか宿代をタダにする話だけじゃなくてこういう事だったんだろうか。
なんか、よく見ればさっきまではなかったお花も飾られてるしテーブルにはお酒とグラスまである。
これも花女神を引き受けてくれて謝礼だろうか。見れば見るほど恥ずかしくなってきた。
よく考えたら今夜は結婚式を終えてレジナスさんとの新婚休暇になってから初めて二人だけで過ごす夜だ。
・・・それはつまり、そういうことだ。
室内とレジナスさんとの間で視線を彷徨わせる私をしっかりとその腕の上に座らせたまま、レジナスさんは
「自分の妻が他の男に口付ける様子を黙って見ている夫はいないだろう。たとえそれが頬であろうと額であろうともだ。」
言い含めるようにゆっくりと話しながら見つめてくるあの綺麗なオレンジ色の瞳は部屋の灯りにゆらゆらと揺らめいて熱を帯びていた。
「ん・・・っ」
そのままベッドに腰掛けたレジナスさんの腕からその膝の上に降ろされて口付けられ、頭の後ろに回っていたレジナスさんの片手にうなじを撫でられる。ぞくりとするその感触に耐えるように、思わずその胸元をギュッと握りしめた。
長い口付けに一度息をついて顔を離して気付けば、その体勢は腕から降ろされた時の状態そのままに腰掛けるレジナスさんの上に私が跨っている格好だ。
なんかこれ、私がレジナスさんを襲ってるみたいで恥ずかしいんですけど・・・⁉︎
かあっと赤くなった私の頬をレジナスさんの肉厚の手のひらが優しく撫でて
「真っ赤だな。・・・この話はまた後でしよう。風呂に入ってくる」
優しく笑うと自分の膝の上から私をそっとベッドに降ろしてくれた。
そのまま立ち上がって、部屋に備え付けのお風呂に歩いて行ったレジナスさんだったけど、ふいに立ち止まってこちらに振り返る。
「・・・一緒に入るか?」
「はっ、入りません!お先にどうぞ‼︎」
また真っ赤になってそう叫んだ私に冗談だ、とレジナスさんは笑ってお風呂場に消える。
「まったくもう・・・‼︎」
レジナスさんがあんな軽口めいた冗談を言うなんて珍しい。
カッカと熱を持つ自分の両頬に手を当てて熱が冷めるのを待つけどずっと熱いままだ。
「・・・今のうちに私も自分のお風呂の準備をしよう」
奥の院を出る時にシンシアさん達が持たせてくれた荷物を探る。
新婚休暇だからと今回はエル君もついて来ていない本当の二人きりだ。
まあレジナスさんが一緒だから何の心配もないはずなんだけど、不自由があってはいけないからとリオン様はたくさんお金を持たせてくれた。
それに魔力なしで魔法が使えないレジナスさんと、癒しと豊穣の力しか魔法は使えない私のために万が一に備えて魔石や魔法陣を描いた紙をシグウェルさんもたくさんくれた。
『レジナスと一緒ならたとえ野営する事になっても困らないとは思うが』
と言いながら、割れば水が出てくる魔石やら破けば火が出る魔法陣の護符に、
『君は体力がないからな、疲れて風呂にも入れず一夜を過ごしてしまってもこれがあれば大丈夫だ』
と浄化魔法のかかった魔石に護符もたくさん渡されている。
・・・お風呂にも入れないほど疲れて過ごす夜って何よ?一体何をすれば夜にそれほど疲れるっていうのか、連想される行為・・・じゃなくてコトはそう多くない。
今さらながらすごいことをシグウェルさんは平然として言っていたんだなと気付いてしまった。
そんな事を考えながらまた赤くなり、荷物をごそごそする。
「えっと、着替えと香油と・・・」
これはレジナスも好きな香りだと思いますよとシェラさんが持たせてくれたお風呂に入れる香油やお風呂上がりにつける肌水と一緒に、
『旅装にも負担にならないよう、いつもよりなるべく軽くて簡素なドレスと着替えをお入れしましたからね!』
と笑顔のマリーさんに手渡された、私の下着などの着替えが入った布袋を荷物の中に見つけた。
そこから何気なく手に取ったものは下着だったけど
「マリーさん・・・‼︎」
それを見てがっくりと肩を落とす。
何このレースのめちゃくちゃ薄手の下着。え?これ、大事なところはちゃんと隠れてるんだよね⁉︎
慌ててその布袋をひっくり返せば出てくるたくさんの下着や夜着はどれも薄手でほんのり透けていたり丈が短かったりだ。
「そりゃあこれだけ薄ければ荷物も軽いはずです・・・‼︎」
気遣いの仕方が間違っている。絶対わざとだ。お風呂上がりにこんなのを着てレジナスさんの前に立てと・・・?一緒のベッドに寝ろと・・・?
むり。恥ずかしすぎる。どうしよう、この部屋はレジナスさんが取ってくれた宿屋の中でも一番いい部屋だ。
だけどお風呂上がりにこの薄い夜着や下着の上に羽織れそうなバスローブなんて洒落たものはいくらいい部屋でも普通の町の宿屋には備え付けていない。
着替えはしなきゃいけないけど、ベッドのシーツも一緒にお風呂場に持ち込んでそれを夜着の上にぐるぐる巻いて出てくる?
いや、いくら何でもそれは自意識過剰だろうか。
あれ?そういえばそもそもリオン様との休暇の時って、お風呂上がりに下着は付けてたっけ?
『どうせすぐ脱ぐでしょ』
とかなんとか言われて下着も付けないで夜着を着せられたりもしたような・・・?じゃ、じゃあ今夜もそうするべき?
なんだか頭が混乱して訳がわからなくなってしまった。落ち着け。落ち着かないと。
心臓がばくばくして喉がカラカラだ。
何か飲み物を、と思って部屋の中を見渡せばテーブルの上に置いてある女将さんからのサービスらしいあのよく冷えたお酒が目についた。
「とりあえずこれを・・・」
グラスに注いでみれば綺麗な薔薇色で甘い香りがする。
試しに一口飲むと、香りと同じ甘い果実の味がほんのりとして少し気持ちが落ち着いた。おいしい。
そのままグラスの中身を空けて、さらにもう一杯飲み干せば喉を通り抜けるひんやりとした液体のおかげで少し頭が冷えたような気がする。
・・・とりあえず、ベッドの上にぶちまけた布袋の中身の下着や夜着を整理しよう。
レジナスさんがお風呂から上がる前に、その中からなるべく露出の少ないものを選んで・・・
そう思ってテーブルからゆるゆると立ち上がり、ついでに体の熱も冷まそうと冷えたお酒の瓶を抱きしめたままベッドへ歩み寄る。
しかし緊張のせいでお酒を飲みすぎて気分の良くなった私はそのままベッドへパッタリと倒れ込んでしまった。
・・・どうやらそこで意識を手放して眠ってしまったらしい。レジナスさんとの実質初夜とも言うべきその夜の私の記憶は、最悪なことにそこで途切れてしまっているのだった。
思ってもみなかった言葉に一瞬きょとんとする。
レジナスさんは物言いたげに私の反応をじっと見つめて伺っていて、それを見ていたら前にシグウェルさんが言っていたことを思い出した。
魔道具を作ってもらった時の謝礼にキスをねだられて、その時に
『昔から乙女に贈られる謝礼と祝いに口付けはつきものだ』
みたいな事を言っていたような・・・?
それをレジナスさんは心配しているのか!と慌てて
「でももしそうするとしても、きっといつも私が癒しの力を使う時みたいに額や頬にする、軽い感じの口付けじゃないですかね⁉︎」
外国の挨拶みたいな、頬にちゅっと一瞬かすめるようなやつ。
あわあわとそう説明したら、抱きとめられていた体をひょいと持ち上げられて腕の上に座らせられるとそのまま部屋へと運ばれた。
視点が変わり今まで見上げていたレジナスさんを今度は私が見下ろしたまま歩かれて、言い訳をするような私をまだ黙って見つめてくるものだから何となく気まずくてそれを誤魔化すように話し続ける。
「な、なんですか⁉︎何か言いたいことでもあります?もしかして焼きもちでも焼いてますか?」
まさかね、たかが町のお祭りのイベントだ。
だけどそう言った私にレジナスさんは
「そうだ、妬いている。」
と短く答えた。
「⁉︎」
まさかの言葉に今度はこっちが面食らって言葉が出なくなる。そんな事を言うとは思わなかった。あの口の重いレジナスさんが。
「な、なっ・・・」
これにはなんて返すのが正解なんだろう。口をパクパクさせながらレジナスさんを見下ろしていれば、いつの間にか部屋に戻って来ていたらしくバタンという扉の閉まる音にハッとする。
宿の人が整えておいてくれた部屋に灯っているのはぼんやりとしたベッドサイドの薄明かりだけで、さっき荷物を置きにきた時は少し離れて並んでいた二つのベッドが今はピッタリとくっついているのが見えた。
お、女将さん、まさか私達が新婚だって分かったから余計な気を回した・・・⁉︎
さっき食堂でこっちを見ながら上の部屋を指差していたのはまさか宿代をタダにする話だけじゃなくてこういう事だったんだろうか。
なんか、よく見ればさっきまではなかったお花も飾られてるしテーブルにはお酒とグラスまである。
これも花女神を引き受けてくれて謝礼だろうか。見れば見るほど恥ずかしくなってきた。
よく考えたら今夜は結婚式を終えてレジナスさんとの新婚休暇になってから初めて二人だけで過ごす夜だ。
・・・それはつまり、そういうことだ。
室内とレジナスさんとの間で視線を彷徨わせる私をしっかりとその腕の上に座らせたまま、レジナスさんは
「自分の妻が他の男に口付ける様子を黙って見ている夫はいないだろう。たとえそれが頬であろうと額であろうともだ。」
言い含めるようにゆっくりと話しながら見つめてくるあの綺麗なオレンジ色の瞳は部屋の灯りにゆらゆらと揺らめいて熱を帯びていた。
「ん・・・っ」
そのままベッドに腰掛けたレジナスさんの腕からその膝の上に降ろされて口付けられ、頭の後ろに回っていたレジナスさんの片手にうなじを撫でられる。ぞくりとするその感触に耐えるように、思わずその胸元をギュッと握りしめた。
長い口付けに一度息をついて顔を離して気付けば、その体勢は腕から降ろされた時の状態そのままに腰掛けるレジナスさんの上に私が跨っている格好だ。
なんかこれ、私がレジナスさんを襲ってるみたいで恥ずかしいんですけど・・・⁉︎
かあっと赤くなった私の頬をレジナスさんの肉厚の手のひらが優しく撫でて
「真っ赤だな。・・・この話はまた後でしよう。風呂に入ってくる」
優しく笑うと自分の膝の上から私をそっとベッドに降ろしてくれた。
そのまま立ち上がって、部屋に備え付けのお風呂に歩いて行ったレジナスさんだったけど、ふいに立ち止まってこちらに振り返る。
「・・・一緒に入るか?」
「はっ、入りません!お先にどうぞ‼︎」
また真っ赤になってそう叫んだ私に冗談だ、とレジナスさんは笑ってお風呂場に消える。
「まったくもう・・・‼︎」
レジナスさんがあんな軽口めいた冗談を言うなんて珍しい。
カッカと熱を持つ自分の両頬に手を当てて熱が冷めるのを待つけどずっと熱いままだ。
「・・・今のうちに私も自分のお風呂の準備をしよう」
奥の院を出る時にシンシアさん達が持たせてくれた荷物を探る。
新婚休暇だからと今回はエル君もついて来ていない本当の二人きりだ。
まあレジナスさんが一緒だから何の心配もないはずなんだけど、不自由があってはいけないからとリオン様はたくさんお金を持たせてくれた。
それに魔力なしで魔法が使えないレジナスさんと、癒しと豊穣の力しか魔法は使えない私のために万が一に備えて魔石や魔法陣を描いた紙をシグウェルさんもたくさんくれた。
『レジナスと一緒ならたとえ野営する事になっても困らないとは思うが』
と言いながら、割れば水が出てくる魔石やら破けば火が出る魔法陣の護符に、
『君は体力がないからな、疲れて風呂にも入れず一夜を過ごしてしまってもこれがあれば大丈夫だ』
と浄化魔法のかかった魔石に護符もたくさん渡されている。
・・・お風呂にも入れないほど疲れて過ごす夜って何よ?一体何をすれば夜にそれほど疲れるっていうのか、連想される行為・・・じゃなくてコトはそう多くない。
今さらながらすごいことをシグウェルさんは平然として言っていたんだなと気付いてしまった。
そんな事を考えながらまた赤くなり、荷物をごそごそする。
「えっと、着替えと香油と・・・」
これはレジナスも好きな香りだと思いますよとシェラさんが持たせてくれたお風呂に入れる香油やお風呂上がりにつける肌水と一緒に、
『旅装にも負担にならないよう、いつもよりなるべく軽くて簡素なドレスと着替えをお入れしましたからね!』
と笑顔のマリーさんに手渡された、私の下着などの着替えが入った布袋を荷物の中に見つけた。
そこから何気なく手に取ったものは下着だったけど
「マリーさん・・・‼︎」
それを見てがっくりと肩を落とす。
何このレースのめちゃくちゃ薄手の下着。え?これ、大事なところはちゃんと隠れてるんだよね⁉︎
慌ててその布袋をひっくり返せば出てくるたくさんの下着や夜着はどれも薄手でほんのり透けていたり丈が短かったりだ。
「そりゃあこれだけ薄ければ荷物も軽いはずです・・・‼︎」
気遣いの仕方が間違っている。絶対わざとだ。お風呂上がりにこんなのを着てレジナスさんの前に立てと・・・?一緒のベッドに寝ろと・・・?
むり。恥ずかしすぎる。どうしよう、この部屋はレジナスさんが取ってくれた宿屋の中でも一番いい部屋だ。
だけどお風呂上がりにこの薄い夜着や下着の上に羽織れそうなバスローブなんて洒落たものはいくらいい部屋でも普通の町の宿屋には備え付けていない。
着替えはしなきゃいけないけど、ベッドのシーツも一緒にお風呂場に持ち込んでそれを夜着の上にぐるぐる巻いて出てくる?
いや、いくら何でもそれは自意識過剰だろうか。
あれ?そういえばそもそもリオン様との休暇の時って、お風呂上がりに下着は付けてたっけ?
『どうせすぐ脱ぐでしょ』
とかなんとか言われて下着も付けないで夜着を着せられたりもしたような・・・?じゃ、じゃあ今夜もそうするべき?
なんだか頭が混乱して訳がわからなくなってしまった。落ち着け。落ち着かないと。
心臓がばくばくして喉がカラカラだ。
何か飲み物を、と思って部屋の中を見渡せばテーブルの上に置いてある女将さんからのサービスらしいあのよく冷えたお酒が目についた。
「とりあえずこれを・・・」
グラスに注いでみれば綺麗な薔薇色で甘い香りがする。
試しに一口飲むと、香りと同じ甘い果実の味がほんのりとして少し気持ちが落ち着いた。おいしい。
そのままグラスの中身を空けて、さらにもう一杯飲み干せば喉を通り抜けるひんやりとした液体のおかげで少し頭が冷えたような気がする。
・・・とりあえず、ベッドの上にぶちまけた布袋の中身の下着や夜着を整理しよう。
レジナスさんがお風呂から上がる前に、その中からなるべく露出の少ないものを選んで・・・
そう思ってテーブルからゆるゆると立ち上がり、ついでに体の熱も冷まそうと冷えたお酒の瓶を抱きしめたままベッドへ歩み寄る。
しかし緊張のせいでお酒を飲みすぎて気分の良くなった私はそのままベッドへパッタリと倒れ込んでしまった。
・・・どうやらそこで意識を手放して眠ってしまったらしい。レジナスさんとの実質初夜とも言うべきその夜の私の記憶は、最悪なことにそこで途切れてしまっているのだった。
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