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番外編

お風呂に介助はいりません! 3

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「ふぅっ・・・んっ‼︎」

ビクンとまた一つ自分の体がシェラさんの前で小さく跳ねて、それを押さえ込むようにぎゅっと抱きしめられる。

「気持ち良いですか?良かったです、オレはユーリ様に奉仕するのがとっても好きなので嬉しいですね」

熱っぽい吐息と共に囁いたシェラさんはその指先で、くにくにとまた絶妙な力加減で乳首を擦り上げた。

まだ私の胸を解放してくれない。あれからどれくらい経ったんだろう。随分と長く感じる。

これ、ほんとに、胸だけでどうにかなってしまう・・・。

最初は背中をじわじわと這い上がってくるだけだった気持ち良さが、時間と共にお腹の奥の方も何だかキュンとする違う気持ち良さが波のように強弱を持って襲ってくる。

思わず内腿に力がこもってぶるりと身を震わせてシェラさんの膝を掴む手にも力が入れば、その反応を見たシェラさんはまた私の胸に与える刺激に変化を与える。さっきからその繰り返しだ。

爪の先でかりかりと引っかかれ、きゅうっと捻られ引っ張り上げられ、じんじんと痺れるような今までに経験したことがないその感触は確かに痛いはずなのに痛みを感じない。

本当に、今までにない感覚だ。なんか違う。

その自分の体のおかしさを息も絶え絶え必死にシェラさんに伝えようと、

「な、なんか・・・ヘンですっ・・・!からだ、おかし・・・ヘンッ・・・‼︎んんっ‼︎」

口を開いた側からまた乳首を捻り上げられた。

「それはおかしいのではなくて、気持ち良くなっているだけですよ。オレは約束通りユーリ様のお背中しか見ておりませんが・・・最初に比べてかなりぷっくりと固くなっているのを感じますからね。ふふ、きっととても愛らしく赤く色付いておられるんでしょうね、見られないのが残念です。」

私の伝えたいことは全然伝わらなくて、その大きな手のひらに包まれた乳首の先端を両方とも指でぎゅっと押し込まれてまた刺激された。

「~~っ・・・‼︎だから、そーゆーことじゃなくて・・・っ・・・あぁっ、押さないで・・・っ‼︎」

もう、ホントやだ。一際大きい快楽の波をやり過ごすようにぎゅっと目を閉じれば反射でぽろりと落ちた涙を

「おや、可愛らしい。」

すかさずぺろりと舐め取られる。

さて、そろそろですかね?と言う呟きも微かに聞こえた。

なにが?と思ったのも一瞬だ。更に強弱をつけて胸に与えられる刺激に思考が押し流されてしまう。

「ぁんっ・・・!」

ただ普通に息をつこうとするだけで、ため息のような声がこぼれ落ちて広いお風呂に反響し、顔が熱くなる。

「はぁ・・・こんなにも愛らしく啼くユーリ様をオレのものに出来るのがあと三ヶ月余りも先だなんて・・・。ユーリ様、それまでオレのことを忘れないでいて下さいね。」

何を言っているんだろう。シェラさんの言葉は確かに聞こえているのに、その意味が全然頭に入って来ない。

「オレもユーリ様のその甘く愛らしい声を覚えておきますから、もっとたくさんさえずってください。」

ほら。とまた執拗に乳首を転がされ、かりかりと更にその頂点をほじくり出すように弄られれば反射的に声が出てしまう。

そして腰骨の辺りからぞくぞくっ、と気持ち良さが迫り上がってきた。

「・・・あっ、だめっ、だめ、・・・んぅっ・・・‼︎」

頭の芯が痺れるような今までで一番大きな快感の波に全身を支配される。

シェラさんの膝を掴んだ手に今まで以上に力が入って、快感を逃がそうと無意識のうちに背中を弓なりに逸らす。

でもそうすると、私の胸に添えられたままのシェラさんの手のひらや指先にもっと強く胸を押し付けることになってしまって逆に快感を強めてしまった。

「~っ‼︎・・・ッ‼︎」

声もなく身を震わせるのと同時に、下腹部にとろりとした感触を感じる。

ぶるぶると身を震わせて小さく痙攣する私に、やっとシェラさんは胸から手を離すとその両腕の中に閉じ込めるように後ろから抱きしめてきた。

「・・・上手にイケましたねユーリ様。初めてなのに素敵ですよ」

一体なんの褒め言葉だ。なけなしの理性で心の中でそう突っ込む。

・・・ていうか私、これ本当に胸だけでいっちゃったんだ・・・。こんな触れられ方をされたのは初めてだったのに・・・。

「きっ、器用にもほどがありますよね・・・っ、満足しましたか・・・⁉︎」

頭が回らなくて思わず意味不明なことを言ってしまった。

もういい加減離して欲しい。そう思いながら言った言葉をシェラさんは私を抱きしめたままうーんと考えている。

「お褒めにあずかり光栄ですが、満足したかと言われればまだ全然物足りませんねぇ・・・」

ヤブヘビだ。何気なく言ってしまった言葉尻を取られて久々に墓穴を掘ってしまったのに気付く。

「や、そうじゃなくて・・・⁉︎」

そこでふと、抱きしめられている私のお尻の上から背中にかけて布越しに何か固いものが当たっているのに気が付いた。

シェラさんのお腹とか、腹筋じゃない。これって・・・!

思い当たるものはアレしかない。

え、どうしよう。下手に動くと擦り上げて余計な刺激を与えてしまいそうだ。

そう思ったら身動きが出来なくなった。

そうして思わず身を硬くすれば、シェラさんも私のその反応に気付いた。

「大丈夫ですよ、言ったでしょう?伴侶の順番は守ると。ですがユーリ様はオレを満足させてくださるつもりのようですから、お手伝いいただいてもよろしいですか?」

「よ、よろし・・・?手伝う・・・⁉︎」

いや全然よろしくないし満足させるとも言ってませんけど?

まだ頭の芯が痺れてるみたいな気持ちよさの波が引かない私が、シェラさんのその言葉に反応するのが遅れたからだろうか。

それを肯定と捉えたのか、

「オレの満足のためのお手伝いをしていただけるお礼に、オレの方ももう少しユーリ様の練習にお付き合いしますよ。」

とまた訳の分からない屁理屈を並べられた。

「だから誰も手伝うとか練習とか・・・!ひゃんっ‼︎」

反論しようとした途中で下腹部に違和感を感じてまた変な声が出てしまった。

「な、なに・・・⁉︎」

「胸だけではかわいそうですので」

答えになっていない。そう言いたかったのに言えなかった。

原因は下腹部の違和感と座っている私の体勢のせいだ。

今、シェラさんは片方の腕を私のお腹に回して逃がさないようにその腰はしっかりと密着している。

おかげで背中とお尻に感じるシェラさんのものもぴったりとくっついていた。

そうして腰は密着しているのに、いつの間にかシェラさんの左足は器用にも私の左の太ももの内側に割り入っていて、ぐっと大きく足を開かれている。

しかもその割り開かれた太ももの奥・・・浮力でもってふわふわとお湯の中に漂う湯浴み着の中、私の大事なところにもう片方の手、・・・手が触れている⁉︎

「ちょっ、シェラさん・・・!」

「まあまあ、練習ですよ」

何の練習⁉︎怖くて突っ込めないけど。

さっきより幾分冷静になった頭でそんな事を思っていれば、冷静になった分だけ今自分が何をされているのか把握してしまう。

私の下半身で、さっき胸で最後に大きく感じた時にとろりと溢れ出て濡れてしまったものをシェラさんの指先は掬い取り、貝の口のようにまだぴったりと閉じている私の割れ目になじませ滑りを良くするかのようにぬるぬると何度もそこを往復している。

そうしてお湯の中、やんわりと私の下腹部に触れていたその手が・・・正確にはあの形の良い人差し指と薬指が、やがて頃合いを見てぴったりと閉じていた秘所を器用にもくぱ、と両側に大きく開くと中指がその中に侵入してきた。

同時に入り込んでくるお湯の温かさも身体の奥に感じる。

「だ、ダメッ!駄目ですよ駄目・・・駄目・・・‼︎」

バカの一つ覚えみたいに語彙力が消失した。

そうしてダメしか言えなくなって小さく首を振る私に背後のシェラさんはくすりと笑いをこぼす。

「何ですか、その可愛らしいおねだりは。本当にユーリ様は良い反応をされますね。」

濡れて馴染むように中へと指が入り込む刺激に足を閉じようとしても、片側をがっちりと開かれたままなので完全には閉じられない。

くぷん、と指が入ってくる違和感に身をよじれば

「やはりまだきついですね。充分濡らしたのにオレの指を押し返そうとしてますよ、分かりますか?」

とくるりと中で指を回された。お湯の中、そんな音が聞こえるはずもないのになぜかぐちゅん!と水とは違う粘度を持った水音がしたような気がする。そしてまたたらりと体の奥から濡れたものが湧き出たのが分かった。

「あっ・・・んんッ、やぁ・・・‼︎」

さっき胸に散々感じた刺激とも違う違和感しかなかったはずのそこも、シェラさんがくるりくるりと指で混ぜ返すようにいじりながら徐々に深く中へ入ってくるほどに、なぜか気持ち良さを拾ってしまう。

やっぱり変だ。ホントにどうしちゃったんだろう私の体は。

初めてこんなことをされて違和感どころか痛みも感じてもおかしくないはずなのに。

それなのに違和感だらけのその指の動きに気持ち良さしか感じなくなってきている。

シェラさんの膝を掴んでいたはずの私の腕はとっくに力が抜けてしまい、お腹を抱きしめられていなくても背中をシェラさんに預けてしまっていた。

くったりと身を預けたままの私のお腹の奥を、まだシェラさんの指は出入りをしている。

深く浅く、擦り上げるようにかき混ぜるように、中のあちこちを角度を変えて抜き差しをしては刺激していた。

するとそのうちに私の中でクッ、と中指を折り曲げられて押されたある一点で今までにない快感を感じてしまった。

その痺れるような強い快感に無意識に体が震えてばしゃりとお湯が跳ねれば、モリー公国の精油の香りもお風呂場いっぱいに広がる。

どうやら私の中で折り曲げられたその指を思わず締め付けてしまったらしく、ここですね。と私の背後でシェラさんが怪しい笑みをこぼしたのが分かった。

最悪だ。嫌な予感しかしない。

「ここ、分かりますかユーリ様。押されると気持ち良いでしょう?残念ながら今日は指でしか刺激できませんが、本当はのエラの部分で押されたり引っ掛けるように擦られたりするとまた違った刺激でもっと気持ち良いんですよ。」

練習して、今のうちに覚えておきましょうね。

・・・私の耳元でそう囁きながらシェラさんは強弱をつけてぬちぬちと、見付けたその部分だけを押したり擦り上げたりして執拗に攻め立て始めた。
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